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更新日:2018年6月15日
一瞬にして人命や大切な財産を奪う土砂災害。
土石流、地すべり、がけ崩れなど、土砂災害のほとんどは、長雨や大雨が引き金となって起こります。
また、東南海・南海地震など大規模地震でも、土砂災害が発生する恐れがあります。
まさかに備え、わたしたちの家のまわりの危険箇所を確認し、災害に備えて避難場所・避難経路について、普段から話し合っておくことが大切です。
平成15年3月に公表となった新しい調査結果では、愛媛県内で15,190箇所もの危険箇所の存在が明らかとなりました。
意外と身近に危険箇所は潜んでいます。今一度ご確認ください。
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)を複製したものである。(承認番号 平15総複、第616号)
土砂災害危険箇所は斜面の崩壊形態によって以下のように大きく3つに分類されています。
愛媛県内に5,877箇所
谷や斜面に貯まった土・砂・石等が、梅雨や台風などの集中豪雨による水と一緒になって、一気に流れ出してくるのが土石流です。破壊力が大きく速度も速いので、大きな被害をもたらします。
このような被害のもたらす恐れのある渓流を、『土石流危険渓流』といいます。
土石流危険渓流調査では、土石流発生の恐れが高いとされている3°以上の渓床勾配を有する渓流のうち、土石流により人家や公共施設に被害を及ぼす恐れがあるものを抽出しています。
愛媛県内に506箇所
比較的緩やかな斜面において、地中の粘土層など滑りやすい面が地下水の影響などでゆっくりと動き出す現象を地すべりといいます。一度に広い範囲が動くため、ひとたび発生すると住宅、道路、鉄道、耕地などに大きな被害を及ぼし、川をせき止めて洪水等を引き起こすことがあります。
このような被害が生じる恐れのある箇所を、『地すべり危険箇所』といいます。
地すべり危険箇所調査では、地形図や空中写真の判読により、地すべり地形を呈する地域の面積が5ha(市街化区域等にあっては2ha)以上で、人家や公共施設等に被害を及ぼす恐れがある箇所を抽出しています。
愛媛県内に8,807箇所
地面にしみこんだ水分が土の抵抗力を弱め、弱くなった斜面が突然崩れ落ちるのががけ崩れです。突発的に起こり瞬時に崩れ落ちるので、逃げ遅れる人も多く、死者の割合も高くなっています。また、地震をきっかけに起こることもあります。
このような被害が生じる恐れのある箇所を『急傾斜地崩壊危険箇所』といいます。
急傾斜地崩壊危険箇所調査では、傾斜度30°以上でその高さが5m以上の急傾斜地のうち、がけ崩れにより人家や公共施設等に被害を及ぼす恐れがある箇所を抽出しています。
土砂災害危険箇所マップは,次のような防災対策に活用できます。
恐ろしい土砂災害を防止するために、現在様々な対策がおこなわれていますが、それだけでは十分に災害を防ぐことはできません。被害を最小限に抑えるためには、ひとり一人が気象情報等に注意して早めに避難することが大切です。
危険箇所は地形解析及び現地調査によって把握されたものです。マップに表示している場所以外でも、土砂災害が発生する可能性はあります。
災害発生の危険性は、雨の降り方、融雪の状況等の気象状況や地域の特性によって異なります。
表示している危険箇所は、それぞれ以下の調査時点のものです。
地すべり危険箇所については、調査時点において“地すべり等防止法”第51条に基づく国土交通省所管の地すべり防止区域となりうる箇所についてのみ掲載しています。
愛媛県土木部河川港湾局砂防課 TEL:089-912-2700(ダイヤルイン)
砂防係TEL:089-912-2701
傾斜地保全係TEL:089-912-2702
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