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平成15年度再評価(第2回) 議事録

ページID:0008218 更新日:2013年2月1日 印刷ページ表示

平成15年度愛媛県再評価委員会(第2回)議事録〔要旨〕

1開会

2議事

(1)再々評価対象事業の個別審議

1.河川事業[浅川広域基幹河川改修事業][大川広域基幹河川改修事業][傍示川準用河川改修事業]

《事業説明》

《審議内容》

【委員】
大きな変更点もなく事業も順調に進んでいるのに、再々評価を受けなければならないという制度そのものに疑問を感じる。国の決めた制度なら、国に対して見直しについての働きかけが必要ではないか。

【河川課】
全国河川課長会議の中で、こうした制度についての見直しを申し入れている。私共もこの点については疑問を持って国に働きかけているので、ご理解いただきたい。

【委員】
国民に事業効果が目に見えるように、区間を区切るなど工夫する必要があると思う。

【河川課】
河川事業の場合、下流域に浸水区域を拡大しないために計画区間が長くなり、事業完成までに長期間を要することをご理解いただきたい。

【委員】
残事業分について費用対効果分析を行ってもいいのではないか。

【河川課】
そのような指標も提示しながら再評価を受けていくことも必要と考える。

【委員】
民間とは異なり公共事業では時間コストの概念が含まれていない。時間がかかれば、その分皆さんの給料が必要なわけで、その点の認識を深めていただきたい。

【委員】
被災実績があるのなら早く解決する必要があるが、事業の優先順位等が見えてこない。事業効果を考えて優先順位をつけて事業をやっていただきたい。

【河川課】
十分認識しており、事業の緊急性等を考慮しながら個々の河川ごとに目標完成年度を設定し、集中投資をしていくこととしている。

【委員】
環境に対する視点が大切になってきているが、その点についてどう考えているのか。

【河川課】
河川法では河川環境の整備と保全が目的として示されており、緩傾斜護岸や環境保全型ブロックなど環境に配慮した護岸改修を推進していくこととしている。

【委員】
環境への配慮は、今後着手する事業について実施するのか。それとも事業途中でもそういう手法を取り入れていくのか。

【河川課】
事業途中でも取り入れている。

【委員】
浅川の完了目標が再評価時点と比べ4年遅れているが、その事情は何か。

【河川課】
再評価時点では日吉川工区で地元の了解がなかなか得られなかったため、十分な河道計画や調査が行えず、支障物件数や事業費等の把握できていなかったこと、また、埋蔵文化財の調査に期間を要したことによるものである。

【委員】
傍示川では実績として浸水被害が3年に1回発生している。完了年度の平成25年までこの状態が続くことに対しどう取り組んでいくのか。

【松山市】
早期完成に向け重点的に河川改修を推進し、地元の公益に供したいと考えている。

【委員】
河川改修計画の中で、流域における市街化の進展についての予測は入っているのか。

【松山市】
入っている。

【委員】
傍示川は、平成14,15年度にはあまり整備が進んでいない。本当に平成25年度に完了するのか。

【松山市】
平成14,15年度は、事業費のかなりの部分を家屋の補償費・用地費が占めている。宅地の補償及び移転先はほぼ決まっていることから、今後、順調に河川改修が進むと考えている。

2.道路事業[国道379号岩谷バイパス道路改良事業]

《事業説明》

《審議内容》

【委員】
再評価時点と比較し完成予定年度が遅れた理由として廃鉱が見つかったことを挙げているが、事前に分からないものなのか。

【道路建設課】
地質調査等、ある程度の事前調査を行った上で事業に着手したが、平成12年度になってぼた山の存在が判明した。その辺についてもう少し調査すべきであったと思う。

【委員】
走行時間が5分短縮したことに対する便益が、5.7億円は過大ではないか。

【道路建設課】
単価の中には、時間短縮によって様々に波及する効果も含んでいるため、結果的に大きな額となっている。

3.林道事業[フォレスト・コミュニティ総合整備事業 林道加茂角野線][フォレスト・コミュニティ総合整備事業 林道広見日吉線]

《事業説明》

《審議内容》

【委員】
環境問題に対する配慮は行っているのか。

【林業政策課】
規模の大きな林道については、植生など周辺の環境に与える影響についての調査を1年間掛けて行うこととなっている。継続中の事業については、測量時の踏査等で貴重な植物が発見された場合などに、対策を練っていくこととしている。

【委員】
愛媛県では、「森林蘇生」を大事な事業のひとつとして位置づけていると聞くが、今後予算を充実していき、もう少し事業の完成が早くなることはないのか。

【林業政策課】
県のいう「森林蘇生」は、もう少し小規模な林道の整備によるもので、予算はそういった事業にシフトしてきている。幹線の整備は、間伐の機械化や搬出機械の大型化によりコストの縮減を図り、林業の採算性を確保するために必要であるが、予算については、国の予算も減少傾向にあり、県の限られた予算の中では大きな増額はないと思われる。

【委員】
今回説明のあった2つの事業を比較すると、対象面積が広い事業の方が森林整備促進便益が少なくなっている。その理由は何か。

【林業政策課】
現在の山の状況の違いにより単価が変わってくるためである。

【委員】
再評価時点と比較し、完成予定年度が遅れた理由は何か。

【林業政策課】

計画段階では、山全体を詳細に測量調査することは困難であるため、山の状態を見て1m当たりの平均的な単価を用いて全体事業費を算出し、完成予定年度を設定している。再評価時点では、国で承認を受けたこれらの数字を提示させていただいたが、施工段階において、地質が変わったり施工中に地滑りが発生したこともあり、事業費等を見直した結果、完了予定年度に変更が生じたものである。

【委員】
過去の事業費は当初計画どおりか。今後予定していた予算が付かないこともあり得るのか。

【林業政策課】
予定していたほどの予算は確保できていない。今後の予算配分額は現在考えられる範囲においてシーリング等を考慮し想定している。

(2)再々評価対象事業の一括審議

小田川広域基幹河川改修事業

【委員】
再評価時点と比較し、B/C値が半減しているのはなぜか。

【河川課】
再評価では、小田川本川と新川工区を含めた全体のB/C値を提示した。今回は、現在事業を行っている新川工区のみの数値を提示したことにより、値が変わっている。

中山川広域基幹河川改修事業

【委員】
再評価時点と比較すると、今回完了年度が延長されている。平成30年という完了時期は早くならないか。

【河川課】
再評価時には完了までに長期間を要する箇所については、全て「平成21年度以降」という表現をしていたが、今回はその辺りをはっきりと表記した。完了年度は、河川の補助事業実施箇所の中で優先順位を考えて改修を進めており、厳しい財政状況等から勘案すると平成30年より早めることは難しい。

【委員】
前回の再評価では中山川ダムの建設が前提となっていたが、昨年度ダム事業は休止となっている。今回は中山川ダムについての前提は変わっているのか。

【河川課】
中山川については、治水上、ダムと河道整備が必要であることは変わらない。早急な対策が必要とされていた利水目的が無くなったことや当面ネックとなっている区間の河道整備を急いでやるべきであるとの考えからダム事業を休止したものであり、治水計画そのものは変わっていない。

【委員】
今回の再々評価対象箇所の多くが5年後の評価の対象予定となっている。公共事業に関しては、長い時間を要しその姿が見えないということが一般的な認識となっている中、ただ事業を計画どおりに進めるのではなく、県民の期待に応えられるような事業の進め方を検討していただきたい。

【委員長】
今回初めて再々評価を行い、いろいろな課題が浮かび上がってきたと思う。同じ事業が何回もこの委員会で公の目にさらされるということは、事業の透明性や説明責任がより一層求められるということである。また、事業効果の発現等にスピードが要求される時代になってきているので、積極的な検討をお願いしたい。
それでは、特にご意見がなければ、30件の案件については、事業継続としてよいか。異議がないようなので30件全ての事業を委員会の意見としては事業継続とする。
以上をもって、今年度予定していた審議は全て終了した。

3閉会の挨拶

4閉会

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