本文
えひめの漁港と海岸
農林水産部漁港課
宇和島市 本浦漁港
1 愛媛県の漁港・漁港海岸の現状
(1)漁港数
本県は、豊かな漁場と全国有数の海岸線延長から、津々浦々に漁港が点在しており、漁港数は全国第3位の189港を擁しています。
区分 |
燧灘 |
伊予灘 |
宇和海 |
計 |
備考 |
---|---|---|---|---|---|
第4種 |
― |
― |
2港(1港) |
2港(1港) |
県管理:佐田岬、本浦 |
第3種 |
― |
― |
3港(0) |
3港(0) |
八幡浜、深浦、中浦 |
第2種 |
4港(1港) |
4港(0) |
14港(2港) |
22港(3港) |
|
第1種 |
34港(10港) |
47港(18港) |
81港(5港) |
162港(33港) |
|
計 |
38港(11港) |
51港(18港) |
100港(8港) |
189港(37港) |
|
- 第4種漁港:離島その他辺地にあって漁場の開発又は漁船の避難上特に必要なもの
- 第3種漁港:その利用範囲が全国的なもの
- 第2種漁港:その利用範囲が第1種漁港より広く、第3種漁港に属さないもの
- 第1種漁港:その利用範囲が地元の漁業を主とするもの
順位 |
1位 |
2位 |
3位 |
4位 |
5位 |
---|---|---|---|---|---|
都道府県名 |
北海道 |
長崎県 |
愛媛県 |
宮城県 |
鹿児島県 |
漁港数(港) |
243港 |
228港 |
189港 |
143港 |
139港 |
漁港管理者 |
指定漁港数 |
漁港の種類 |
|||
---|---|---|---|---|---|
第1種 |
第2種 |
第3種 |
第4種 |
||
四国中央市 |
5港 |
5港 |
|
|
|
新居浜市 |
3港 |
2港 |
1港 |
|
|
西条市 |
1港 |
|
1港 |
|
|
上島町 |
5港 |
5港 |
|
|
|
今治市 |
27港 |
24港 |
3港 |
|
|
松山市 |
24港 |
24港 |
|
|
|
伊予市 |
4港 |
2港 |
2港 |
|
|
大洲市 |
7港 |
6港 |
1港 |
|
|
伊方町 |
18港 |
17港 |
1港 |
|
|
八幡浜市 |
10港 |
9港 |
|
1港 |
|
西予市 |
13港 |
11港 |
2港 |
|
|
宇和島市 |
51港 |
44港 |
7港 |
|
|
愛南町 |
19港 |
13港 |
4港 |
2港 |
|
愛媛県 | 2港 | 2港 | |||
計 |
189港 |
162港 |
22港 |
3港 |
2港 |
(2)海岸延長
本県の海岸線の総延長は、瀬戸内海を中心に大小200もの島々があることや宇和海沿岸がリアス式海岸となっていることから全国第5位、このうち漁港海岸の延長では全国第3位です。
順位 |
1位 |
2位 |
3位 |
4位 |
5位 |
- |
---|---|---|---|---|---|---|
都道府県名 |
北海道 |
長崎県 |
鹿児島県 |
沖縄県 |
愛媛県 |
全国 |
海岸延長(km) |
4,442km |
4,166km |
2,643km |
2,038km |
1,704km |
35,293km |
うち漁港海岸 |
344km |
888km |
328km |
157km |
389km |
6,459km |
漁港海岸の順位 |
4位 |
1位 |
5位 |
14位 |
3位 |
漁港海岸の順位2位:山口県414km
区分 |
燧灘 |
伊予灘 |
宇和海 |
計 |
---|---|---|---|---|
延長(km) |
578km |
366km |
760km |
1,704km |
構成比(%) |
34.0% |
21.4% |
44.6% |
100% |
うち漁港海岸(km) |
55km |
66km |
268km |
389km |
構成比(%) |
13.9% |
17.2% |
68.9% |
100% |
2 整備計画
(1)第5次漁港漁場整備長期計画(令和4年度から令和8年度)
国では、漁港漁場整備法に基づき、新たに策定された第5次漁港漁場整備長期計画(令和4年3月閣議決定)により、漁港の基盤整備及び漁村の生活環境整備等を推進しています。
第5次長期計画では、現下の水産業をとりまく情勢に的確に対応するため、3つの重点課題を整理し取り組むこととしています。
- 産地の生産力強化と輸出促進による水産業の成長産業化
- 海洋環境の変化や災害リスクへの対応力強化による持続可能な漁業生産の確保
- 「海業(うみぎょう)」振興と多様な人材の活躍による漁村の魅力と所得の向上
本県では、この長期計画を踏まえ、南海トラフ地震に備えた地震・津波対策、老朽化が進行する既存施設の長寿命化対策及び漁村地域の水産基盤及び生活環境の整備を計画的に進めています。
第4次計画までの事業事例
八幡浜漁港広域漁港整備事業
県は、平成14年度から県営広域漁港整備事業(特定)として、岸壁及び荷捌所、駐車場等用地の整備に着手、平成22年5月に岸壁と埋立てが完成。
その後、埋立地と背後地を併せた区域に、八幡浜市及び八幡浜漁協が衛生管理型の市場や製氷・貯氷施設、冷凍・冷蔵施設及び海産物直売所等を整備し、平成25年4月に供用を開始している。
(2)海岸保全基本計画〔平成15年から令和16年〕
本県では、平成15年12月に海岸関係3課(農地整備課、漁港課、港湾海岸課)共同で、防護・環境・利用の調和がとれた総合的な海岸保全を行うため、『人にも自然にも愛があるえひめの海岸づくり』を基本理念とする「愛媛県海岸保全基本計画」を策定しました。
一方で、東日本大震災による甚大な津波被害が発生したことを契機に、南海トラフの地震・津波に対する海岸保全の方向性や整備内容の位置付けが必要であること、策定から10年以上経過し、社会環境やニーズの変化に対応する必要があることから、平成27年9月に海岸保全基本計画の改定を行いました。
(3)圏域総合水産基盤整備事業計画〔令和4年度から令和8年度〕
圏域総合水産基盤整備事業計画は、漁港漁場整備法に基づき国が5年ごとに定める「漁港漁場整備方針」及び「漁港漁場整備長期計画」を踏まえ策定したもので、水産物の生産流通の特性によって県内の6圏域(燧灘東・今治上島・伊予灘・八西・宇和島・愛南)における5か年間の水産基盤整備の基本計画を策定しています。
圏域計画の基本方針として、第5次漁港漁場整備長期計画の重点課題を元に、各圏域計画を策定しました。各圏域計画については、以下のとおりです。
- 燧灘東圏域 [PDFファイル/788KB]
- 今治上島圏域 [PDFファイル/831KB]
- 伊予灘圏域 [PDFファイル/752KB]
- 八西圏域 [PDFファイル/744KB]
- 宇和島圏域 [PDFファイル/1.11MB]
- 愛南圏域 [PDFファイル/1.75MB]
3 えひめの漁港(令和5年度版)
毎年、愛媛県内の漁港関連事業について、広報誌を作成しております。
令和5年度版を作成しましたので、下記よりご覧下さい。
4 県営事業の実施内容について
令和4年度より閣議決定された、新たな漁港漁場整備事業長期計画において、「漁業関係者等にとって、地域の将来の漁港・漁場の姿を見据えた活動が可能となるよう、漁港・漁場整備の将来像の『見える化』の推進」が掲げられました。
この一環として、県内で実施している県営の各水産基盤整備事業について実施内容を下記のとおり公表いたします。
水産流通基盤整備事業
漁港機能強化事業
水産生産基盤整備事業
水産環境整備事業
水産物供給基盤機能保全事業
漁村整備事業