ホーム > 仕事・産業・観光 > 林業 > 経営支援 > 林業普及指導事業の趣旨、沿革、今後 > 趣旨・沿革
ここから本文です。
更新日:2017年12月28日
林業普及指導事業は、戦後、連合軍総指令部(GHQ)の勧告にもとづき昭和24年6月農林省設置法の改正を機会に「林業技術研究普及助長事業」として新しく発足した。
その目的は、発足当初「林業に関する試験研究を強力に推進し、その成果の急速な普及を図って、我が国林業の振興に貢献すること」であった。
その後、数度の改正を経て「森林所有者その他林業を行う者または林業に従事する者に接して、林業に関する技術および知識の普及教育ならびに森林の施業に関する指導を行うことにより、林業技術の改良と経営の合理化を推進するとともに、林業の生産性の向上・林業所得の増大および林業後継者の養成確保を図り、国民経済の発展に寄与すること」となり、更に「必要に応じて地域住民等に対しても適切な普及指導を実施する」と普及対象が拡大されている。
即ち、普及指導事業は森林所有者など普及の対象者に接して、教育的手段を通じて対象者自身の意志をもとに自主的・内発的努力を助長することを特徴としており、林家や団体に対する補助金や許認可等の行政権
力を背景にしない点で他の一般事業や行政事務と性格を異にしていた。
したがって、普及指導職員は、この事業の趣旨・目的を熟慮し、それぞれ地域の実情・普及対象者の技術レベル・普及指導の目標を常に把握しながら効率よく普及指導事業を推進することが重要である。
昨今、林業改良指導員の世代交代が進むことにより、若い林業改良指導員が高齢化が進む農山村の普及対象者に対して効果的な普及指導活動を展開するために、林業普及指導事業の経過やその時代背景を熟知しておくことは、今後の普及活動を進めるうえで重要な意味をもつ。そこで、年代別に普及指導事業の沿革について整理することとした。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください