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かんきつ類Q&A(栽培編)

ページID:0011412 更新日:2023年8月28日 印刷ページ表示

C-01 温州みかんの樹齢と収穫量の関係について教えて下さい。

温州みかんの1年生苗木を植えると、早いものでは3年生時に花がつき果実が収穫できます。その後、木の成長に伴って収穫量は増加し、30年生頃に収穫量のピークを迎え、40年生頃までの10年間はほぼ横ばいとなります。

40年生を超えると木の老化により収穫量は徐々に減少し、50年生以降は経済栽培での植え替えの適齢期となります。

代表的な品種である宮川早生の場合、30年生前後で木1本当たりの果実数は600個程度、重量換算で60kgから70kg程度の収穫があるとされています。

温州みかんの木の寿命について

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温州みかんの木の寿命ですが、しっかりと肥料を与え害虫が付かないように管理すれば100年生以上であっても果実を収穫することは可能です。

しかし、実態上50年生を超えた木は経済性の問題や有望品種の登場などから順次伐採されることが多く、農家の園地で100年生以上の木を見かけることはまずありません。

ちなみに、愛媛県みかん研究所に残る最も古い温州みかんの木は78年生(平成23年時点)となっています。

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C-02 果実の中の種をまくとどうなるのか教えて下さい。

種をまいて苗木を育てることを実生(みしょう)といいます。

かんきつ類の中には、1つの種の中に多数の胚を持つ多胚性品種と1つの胚しか持たない単胚性品種があり、多胚性品種では受精によって種の中に1つの受精胚と複数の受精胚以外の胚(珠心胚)が形成されます。

多胚性品種の実生の場合には一部の未熟な珠心胚を除くすべての胚から発芽が起こり、このうち受精胚からの発芽は種子親と別のものに、珠心胚からの発芽は種子親とおなじもの(クローン)になります。

また、単胚性品種の実生の場合には胚は受精胚のみとなることから種子親とは別のものになります。

なお、種子親の花粉による受精で形成された受精胚からの発芽であっても種子親と同じものになるとは限らず、特性の劣る別のものになるのが一般的です。

かんきつ類の増殖について

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かんきつ類の増殖には、通常、接ぎ木という方法が用いられます。収穫まで長い期間を要し、別品種になってしまうリスクのある実生は通常は用いられません。

接ぎ木とは、増殖したい品種の枝を採取し、これをカラタチ苗木などに接合するもので、この場合、採取した枝を穂木、カラタチ苗木を台木といいます。

接ぎ木で増殖した苗木は、台木の根が多くの水分や栄養分を吸い上げるため、実生に比べて成長の効率が格段に高くなります。

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C-03 かんきつ類の開花時期と収穫時期について教えて下さい。

愛媛県においては、露地で栽培されるかんきつ類のほとんどは4月下旬から5月中旬にかけて開花します。

一方、これらかんきつ類の収穫時期は品種によって大きく異なり、早いものでは9月下旬頃から収穫が始まる極早生みかん、遅いものでは翌年5月に収穫が行われるカラや翌年7月頃に収穫を終える樹上完熟の河内晩柑があります。

中晩柑類の多くは12月から翌年1月にかけて果実が着色しますが、その時点での果実中のクエン酸含量は品種によって差があり、クエン酸含量の高い品種ほど収穫時期が遅くなるのが一般的です。

開花から収穫まで1年以上を要するカラや河内晩柑では、開花時期に花と果実が共存するほかの品種ではお目にかかれない珍しい光景を見ることができます。

また、レモンは四季咲きという性質を持ちほぼ年間を通じて花が咲く例外的な品種です。

なお、施設栽培のかんきつ類は露地栽培のものに比べ開花時期が早まり、例えば5月に収穫が始まるハウスみかんでは施設内で加温することにより1月に開花を迎えます。

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C-04 かんきつ類が豊作と不作を繰り返す理由を教えて下さい。

果実の個数が多い豊作の年には、葉で生成された糖分や根から吸収された栄養分の多くが果実の肥大に使われることから、木の疲弊や花芽の分化抑制が起こり、その翌年は不作となります。

また、果実の個数が少ない不作の年には、糖分や栄養分の多くが木の成長に使われ、花芽の分化も盛んになることから、その翌年は豊作となります。

豊作の年はおもて年、不作の年はうら年といわれ、このように糖分や栄養分の行き先のバランスが崩れることでおもて年とうら年を交互に繰り返すことを隔年結果といいます。

隔年結果の始まりと解消について

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全国の産地が同時におもて年やうら年になっていることからわかるように、全国的な異常気象や自然災害などの影響で発生する著しい不作が隔年結果の始まりとなります。

また、通常は交互に繰り返されるうら年とおもて年ですが、平成5年は冷夏長雨の影響で、翌平成6年は記録的な高温・少雨の影響でいずれも不作となり、うら年が2年続いたこともありました。

隔年結果の解消に向けては、おもて年に、枝葉を切り落とし花芽を減らす剪定作業や、果実が小さいうちに摘み取る摘果作業を強化して果実の個数を減らすことが必要となります。

しかしながら、うら年に異常気象などが重なって隔年結果が増幅されることもあるため、隔年結果を完全になくすところまで至っていません。

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C-05 かんきつ類の木に生えるトゲについて教えて下さい。

かんきつ類の中には長さや数に違いはありますが木にトゲの生える品種があり、特に柚やレモンなどは長いトゲを比較的多く持つ品種として知られています。

トゲは葉が変形したもので、温州みかんの木にはほとんどトゲはありませんが、勢いよく伸びた枝にはトゲが生える場合もあります。

若木の時に大きなトゲが生えるせとかのような品種では、木が成長し果実がなり始めるとトゲが小さくなったりなくなったりします。

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