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現在の試験研究課題

ページID:0001321 更新日:2023年5月22日 印刷ページ表示

現在行っている試験研究課題

低コストTMR飼料調製技術確立試験(令和3~5年度)

愛媛県内で発生する食品製造副産物を活用したTMR飼料について、乳牛での生産性向上が期待できる調製・給与技術を確立し、酪農経営における飼料コストの低減と飼料給与作業の省力化を検討しています。

これまで、ケールジュース粕やミカンジュース粕、現在は県内で多く産出される未利用の規格外サトイモ(親芋)について、乳牛での嗜好性を探るとともに、乾乳牛を用いた消化試験を実施して栄養価(可消化養分総量;TDN)を測定し、乳牛用TMR原料としての利用可能性について調査研究しています。

(TMRとは、TotalMixedRationの頭文字で「混合飼料」「完全飼料」等と呼ばれ、栄養を考えながら「粗飼料」と「濃厚飼料」を混ぜ合わせて牛に給与する方法です)

えひめ型酪農技術体系確立事業(令和4~5年度)

酪農経営における作業負担軽減と収益力向上による愛媛県の酪農生産基盤の強化を図るため、県内におけるロボット搾乳の普及促進に向けて、多回搾乳による乳生産向上効果の検証、ロボット搾乳に適合する飼料給与技術を検討しています。この取り組みによって、高い収益と超省力化を可能とする県独自の酪農システムの開発・普及を目指しています。

現在、ホルスタイン種雌牛を用い、搾乳回数の違いが乳生産に及ぼす影響について、飼料の給与体系の違いによる反応を調査研究しています。

牛受精卵効率的生産技術確立試験(令和4~6年度)

畜産研究センターでは、県内和牛の効率的な改良及び増頭のため、繋養黒毛和種繁殖牛より体内受精卵を採取しています。体内受精卵の生産には、過剰排卵処理が必須となるものの、遺伝的能力やホルモン処理に対する反応性、栄養状態、産歴及び環境要因等により卵巣の反応性にばらつきが生じ、受精卵の計画的な生産は難しいのが現状です。

そこで、供卵牛の遺伝的能力、卵巣の反応性及び適切な飼養管理法について調査し、良好な供卵牛の指標を作成することで受精卵の生産効率向上を目指します。現在、当センター供卵牛に対し、過剰排卵処理による排卵数と関連性のあるといわれる、GRIA1遺伝子型の保有状況と採胚成績との関連性を調査しています。

銘柄豚収益向上技術開発試験(令和5~7年度)

養豚の配合飼料価格は、世界的な穀物の需要増加や原油価格の高騰等により高止まりし、県内養豚農家は厳しい経営を迫られています。中でも、こだわりの肉質に仕上げる銘柄豚生産は、高価な専用飼料を給与して長期間肥育するため、その影響を強く受けています。これらの影響を改善するためには、生産コストの多くを占める飼料費の低減が大きな課題になっています。

そこで、飼料価格高騰対策として、安価な材料とアミノ酸比率法を用いた専用飼料の開発技術を検討し、飼料費の低減から県内の銘柄豚生産における収益向上を目指します。

とうもろこし有機肥料利用技術確立試験(令和5~7年度)

愛媛県でも近年普及しているとうもろこしの二期作栽培体系は、自給飼料の中でも高い栄養収量が確保されることから重要な栽培体系に位置付けられている。しかし、とうもろこし生産費の10%を占めるとされる化成肥料価格の高騰、近年の局地的大雨(ゲリラ豪雨)等の増加により湿害に弱いとうもろこしの収量が安定しないという課題が生じています。

そこで、本県のとうもろこし二期作栽培において、化成肥料の代替として、堆肥ペレット及びアミノ酸液肥を活用した施肥技術の開発に取り組みます。また、豪雨などの短期冠水による湿害の被害実態を解明するため、湿害環境における生産性調査を実施し、湿害の軽減技術を検討します。このことによって、生産費の低減及び安定的に多収可能な二期作とうもろこし栽培技術の確立を目指します。

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