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更新日:2017年2月10日
たまみ | はるみ | 宮内伊予柑 | ネーブル | |
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農業食品産業技術総合研究機構が、「清見」(♀)と米国生まれのミカン類「Wilking」(♂)の交雑から育成した品種が「たまみ」であり、2006年12月に種苗法の登録を受けました。
愛媛県では上島町で生産が行われており、同町産の「たまみ」は“しまひめ”という愛称で販売が行われています。出荷時期は2月上旬から3月中旬まででオレンジ系のスッキリとした味わいで、果肉には発がん抑制などの機能性が注目されているβ-クリプトキサンチンの含有量が高いとされています。
農林水産省果樹試験場(現:農業食品産業技術総合研究機構)が、「清見」(♀)と「ポンカンF-2432」(♂)の交雑から育成した品種が「はるみ」であり、1999年11月に種苗法の登録を受けました。「不知火」と同様、「清見」と「ポンカン」の交配で育成されました。
果肉を構成するひとつひとつの粒に張りがあり、口に含むと弾けるような食感があります。出荷時期は、2月上旬から3月上旬まで2月中旬以降が特に食べ頃です。
愛媛を代表する柑橘「伊予柑」の品種はほとんどが「宮内伊予柑」で97%を占めています。「宮内伊予柑」は1955年に松山市の宮内義正氏の園地で発見された「普通伊予柑」の枝変わり品種です。2~3月が食べ頃で、爽やかな香りとジューシーな味わいが特徴です。その他伊予柑には、「大谷伊予柑」と「勝山伊予柑」があり、「大谷伊予柑」は、1972年に吉田町(現:宇和島市)の大谷政幸氏の園地で発見された「宮内伊予柑」の枝変わり品種です。「勝山伊予柑」は、1976年に松山市の樋口光雄氏の園地で発見された「宮内伊予柑」の枝変わり品種です。
愛媛県は、日本一の「伊予柑」の産地です
「ネーブル」の果実の中にもう一つ小型の果実が生成され、その一部が顔を出しヘソ(英語:navel)となります。ぎっしり詰まった果肉には濃厚な甘味があふれます。出荷時期は、1月中旬から4月中旬です。
品種は、1952年に大三島町(現:今治市)の藤原義衛氏の園地で発見された「ワシントンネーブル」の枝変わり「大三島ネーブル」や、1932年に静岡県細江町(現:浜松市)の加茂吾郎氏の園地で発見された「ワシントンネーブル」の枝変わり「白柳ネーブル」などがあります。
「はるか」は1980年頃に福岡県二丈町(現:糸島市)の石井徳雄氏が自宅の庭に捨てた「日向夏」種子から発生した偶発実生であり、1996年10月に種苗法の登録を受けました。「不知火」は頭の部分に突起ができますが、はるかはお尻の部分に丸いくぼみ(凹環)ができます。出荷時期は2月中旬から3月下旬までで黄色い外観から想像しがちな酸味はほとんど感じられず、その一方でまろやかな甘味があり、見た目と味のギャップを最も感じる柑橘のひとつです。
愛媛県は日本一の「はるか」の産地です
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