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更新日:2021年1月12日
中東地域において中東呼吸器症候群(MERS:マーズ)の感染が続いています。
ヒトコブラクダが、保有宿主(感染源動物)であると言われており、MERSが発生している中東地域では、ラクダと接触したり、ラクダの未加熱肉や未殺菌乳を摂取することが感染リスクであると考えられます。また、発症した人と濃厚接触した人での感染も報告されています。これらは、咳などによる飛沫感染や接触感染によるものであると考えられています。
感染を予防するには、MERSが発生している地域では、咳やくしゃみなどの症状がある人との接触を避け、また、ラクダ等との接触を可能な限り避けましょう。
中東地域から帰国後2週間以内に、発熱・咳・呼吸困難などの症状が発生した場合には、直接医療機関を受診せず、直ちに最寄りの保健所に連絡し、中東地域に滞在していたことを告げていただきますようお願いします。
中東諸国等のMERS発生地域に旅行する場合は、次のことに注意してください。
*咳エチケット:(1)マスクをする、(2)咳・くしゃみの際はティッシュペーパーなどで口と鼻を押さえ、他人から顔をそむける、(3)使用したティッシュペーパーはごみ箱に捨て、手を洗う。 |
中東呼吸器症候群(MERS:マーズ)はMERSコロナウイルスによって起こる感染症で、2012年に初めて報告されました。これまでに中東を中心に患者が報告されています。
MERSについては今のところ持続的なヒト-ヒト感染は見られませんが、本年5月11日に韓国において発生した輸入症例については、明らかな接触歴がなかったこと等から診断が遅れたことや、医療機関における院内感染対策の不徹底等により、医療従事者や同じ病棟の患者やその家族に二次感染や三次感染が発生しました。
つきましては、MERSへの感染が疑われる患者の診察に当たっては、標準予防策及び飛沫感染予防策を徹底していただくとともに、次の要件に合致する患者を診察した場合は、最寄りの保健所に情報提供をお願いします。
次の1、2又は3に該当し、かつ、他の感染症又は他の病因によることが明らかでない場合、中東呼吸器症候群への感染が疑われるので、保健所への情報提供をお願いします。
医師が、上記『情報提供を求める患者の要件』の1、2又は3に該当し、かつ、他の感染症又は他の病因によることが明らかでなく、MERSへの感染が疑われると診断した場合には、当面の間、MERS疑似症患者として取り扱いますので、直ちに届出をお願いします。
上記『情報提供を求める患者の要件』の1、2又は3のいずれかに該当する患者を診察した場合は、次の様式にご記入いただき、最寄りの保健所に情報提供をお願いします。
情報提供票
地区 |
保健所名 |
課名 |
電話番号・アドレス・所在地 |
管内市町 |
---|---|---|---|---|
東予 |
四国中央保健所 |
保健課 |
TEL 0896-23-3360 |
四国中央市 |
西条保健所 |
健康増進課 |
TEL 0897-56-1300 |
新居浜市、西条市 |
|
今治保健所 |
健康増進課 |
TEL 0898-23-2500 |
今治市、上島町 |
|
中予 |
松山市保健所 |
保健予防課 |
TEL 089-911-1815 |
松山市 |
中予保健所 |
健康増進課 |
TEL 089-909-8757 |
東温市、伊予市、久万高原町、 松前町、砥部町 |
|
南予 |
八幡浜保健所 |
健康増進課 |
TEL 0894-22-4111 |
八幡浜市、大洲市、西予市、 内子町、伊方町 |
宇和島保健所 |
健康増進課 |
TEL 0895-22-5211 |
宇和島市、松野町、鬼北町、 愛南町 |
韓国の輸入症例では、明らかな接触歴がなかったこと等から診断が遅れたことや、医療機関における院内感染対策の不徹底等により、医療従事者等への二次感染が広がったことを踏まえ、平成27年9月18日付け厚生労働省通知を参考に、標準予防策及び飛沫感染予防策の徹底をお願いします。
参考ページ
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