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愛媛の栄養(栄養学の創始者佐伯矩)
医学から栄養学を独立させ、栄養研究所、栄養士制度を発展させた「佐伯矩(さいきただす)博士」
栄養学は、実は日本で生まれた学問で、世界各国はこれに倣って今日の栄養学の隆盛をもたらし、私達の食生活に多大な恩恵を与えています。かつての栄養は生理学や病理学、衛生学などの片隅で個々に論じられていたに過ぎませんでしたが、それを栄養学として確立し、日本はもとより世界中を啓蒙したのが愛媛県出身の「佐伯矩」です。佐伯氏は「栄養学の父」として、世界でも知られています。愛媛県には栄養学の創始者として貢献した銘記すべき先人がいるのです。佐伯氏は「栄養の本義」を「健康の根本」「経済の基礎」「道徳の泉源」とする「三輪説」を唱えました。また、1日3食をバランスよくとる「毎回食完全」の理論を打出すなど、多くの業績を残しています。
栄養学の創始者
佐伯 矩(さいきただす)博士(愛媛県出身)
医学から栄養学を独立させ、
栄養研究所、栄養士制度を発展させた。
(愛媛県生涯学習センター所蔵)
【略歴】
1876年(明治9年)愛媛県新居郡氷見村(現・西条市)に生まれる。
3歳の頃伊予市に移り住み、幼少期を過ごす。 栄養寺(伊予市灘町)佐伯 矩顕彰碑
1902年(明治35年)内務省伝染病研修所の北里柴三郎のもとで細菌学
や酵素について研究、野口英世とも親交を深めた。
1904年(明治37年)「大根ジアスターゼ」という大根中の消化酵素を発見。
一般大衆が好んで大根を食べるようになる。
1914年(大正3年)世界初の栄養学研究機関である「栄養研究所」を設立。
1924年(大正13年)世界初の栄養士養成施設である栄養学校を開設し、卒業生を栄養士と名付けた。
県民の皆さん!佐伯氏の勧めたバランスの良い食事に取組もう!
STEP1:バランスの良い食事をとるためには、まずは欠食することなく、1日3食、食べましょう!
朝食を食べるとこんないいことがあります。
- からだの活性化:朝食を食べることで体温が上がり、休息モードから活動モードにスイッチが切り替わります。
- 脳のエネルギー源:脳のエネルギーはブドウ糖です。午前中から頭を使って仕事をするには、朝ごはんが大切です。食べないでいると、集中力がなくなります。
- 快便効果:起きて動いたり、朝食をとって食べ物が胃に入ると、腸が刺激されて排便しやすくなります。
- 肥満防止:朝食を食べることで、肥満につながる栄養のアンバランスやドカ食い、間食のとり過ぎを防ぎます。
STEP2:体に必要なすべての栄養が入っている食べ物はありません。色々な食べ物を組み合わせて、体に必要な栄養をしっかり摂りましょう。そのためには、主食、主菜、副菜をそろえて食べましょう。
【主食】エネルギーのもと。ごはん、めん、パン。1日のエネルギーの60%を補給するのが理想とされています。
【主菜】元気な体をつくる。魚、肉、卵、豆腐、大豆製品などが主材料のおかず。主に良質なたんぱく質の供給源となります。
【副菜】体の調子を整える。野菜、海藻、いもなどを主材料としたおかず。ビタミン、ミネラル、食物繊維の供給源となります。
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