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更新日:2022年7月27日
国立研究開発法人国立がん研究センターからの「院内がん登録2020年全国集計」の公表等によると、新型コロナウイルス感染症に伴う影響により、早期がんを中心にがん発見数が減少した可能性が高いと考えられています。
そのため、厚生労働省では、がん検診の受診対象のみなさまやそのご家族のみなさまに対して、新型コロナウイルス感染症の流行下でも、がん検診や医療機関への受診は「必要な外出」であることや、がんの早期発見・早期治療のためには、遅れず受診することの重要性について、理解を深めていただくよう啓発するための動画を公開しました。
がん検診などの必要な受診は不要不急の外出にはあたりません。愛媛県内のがん検診会場では、適切な感染対策が取られておりますので、安心して必要な検診を受けていただきますようお願いします。
(約30秒)
がん検診は、お勤めの方は職場で、それ以外の方はお住まいの市や町が実施しているがん検診を受けることができます。もちろん、お勤めの方も、職場で受ける機会がない方は、市町の検診を受けることができます。詳しくはお住まいの市や町の保健センターに、お問い合わせください。(【市町がん検診担当連絡先】(PDF:54KB))
がん検診に関する県内市町ウェブサイトリンク
市町では、国の「がん予防重点健康教育及びがん検診の実施のための指針」(以下、指針という)に基づく検診が行われています。
種類 |
検査項目 |
対象者 |
受診間隔 |
---|---|---|---|
胃がん |
問診及び胃部エックス線検査又は胃内視鏡検査 |
50歳以上※ ただし胃部X線検査については、当分の間40歳以上でも可 |
2年に1回※ ただし胃部X線検査については、当分の間年1回でも可 |
子宮がん |
問診、視診、子宮頸部の細胞診及び内診 |
20歳以上 |
2年に1回 |
肺がん |
問診、胸部エックス線検査、喀痰細胞診 |
40歳以上 |
年1回 |
乳がん |
問診及び乳房エックス線検査(マンモグラフィ) |
40歳以上 |
2年に1回 |
大腸がん |
問診及び便潜血検査 |
40歳以上 |
年1回 |
がん検診は、症状のないうちに定期的に受診することにより、早期発見・早期治療につながりますので、定期的に受診しましょう。
市町によって、実施しているがん検診の種類や対象年齢等が異なります。詳しくはお住まいの市町に御確認ください。
乳がんにかかる人数は毎年増加しています。30代から増え始め、40代後半から50歳代前半にピークを迎えます。女性が、家庭や仕事で一番忙しく自分の健康管理に時間をとれない時期と重なっています。この世代の方は特に、定期的な乳がん検診を積極的に受けていただきたいと思います。
マンモグラフィとは、乳房専用のエックス線撮影のことです。この検査では、外から触っただけでは見つけられない早期の乳がんを発見することができます。鮮やかな画像にして正確な診断をするために、乳房をやや強めに押さえますが、一定以上の圧力はかからないしくみとなっていますので、ご安心ください。マンモグラフィ検査では、女性スタッフがやさしく対応します。
検診画像は、医師2人が見て診断します。マンモグラフィ検査で発見される乳がんの70%以上が早期のがんです。乳がんは早期に発見すれば治る病気です。
ブレスト・アウェアネスは、「乳房を意識する生活習慣」です。
女性が乳房の状態に日頃から関心をもつことにより、乳房の変化を感じたら速やかに医師に相談するという正しい受診行動を身につけましょう。
ブレスト・アウェアネスの【4つのポイント】
(参考:乳がん検診の適切な情報提供に関する研究ホームページ)
子宮頸がん(子宮入り口部分のがん)は、最近20歳代の若い世代で急激に増えています。子宮頸がんの原因は、ヒトパピローマウイルスに感染することです。このウイルスは珍しいものではなく、性交経験がある人なら、誰でもリスクがあります。
子宮体がん(子宮体部にできるがん)にかかる人数は、どの年齢層でも増えていますが、最近では40歳代を中心に増えています。食生活の欧米化や、初潮年齢が早くなる一方で子どもを生む回数が減っているという女性のライフスタイルの変化による女性ホルモン異常等が原因にあげられています。
子宮がんの初期症状はほとんどないため、定期的に検診を受けることが大切です。
愛媛県の受診率は20%未満で、5人に1人も受診していません。
初めての方でも心配されることなく子宮頸がん検診を受けていただけるよう、マンモグラフィ検査同様、子宮がん検診でも、医師をはじめスタッフはみんな女性で、やさしく丁寧な対応をしておりますので、20歳以上の女性のみなさん、2年に1回定期的な子宮頸がん検診を受けましょう。
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