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エムポックス(サル痘)について

ページID:0017714 更新日:2023年7月4日 印刷ページ表示

エムポックスとは

※令和5年5月26日に「サル痘」から「エムポックス」に感染症法上の名称が変更されました。

エムポックスは、1970年にザイール(現在のコンゴ民主共和国)でヒトでの初めの感染が確認された、オルソポックスウイルス属のエムポックスウイルスによる感染症で、中央アフリカから西アフリカにかけて流行しています。国内では感染症法上の4類感染症に指定されています。


2022年5月以降、従前のエムポックス流行国への海外渡航歴のないエムポックス患者が世界各地で報告されていますが、2023年3月時点では全体の症例の報告数は減少傾向にあります。
国内では、2022年7月に1例目の患者が確認され、その後散発的に発生が報告されていましたが、2023年に入り患者の報告数が増加しています。

1 病原体

ポックスウイルス科オルソポックスウイルス属のエムポックスウイルス

2 感染経路

アフリカに生息するリスなどの齧歯類をはじめ、サルやウサギなどウイルスを保有する動物との接触によりヒトに感染する。
また、感染した人や動物の皮膚の病変・体液・血液との接触(性的接触を含む。)、患者との接近した対面での飛沫への長時間の曝露(prolonged face-to-face contact)、患者が使用した寝具等との接触等により感染する。
皮疹の痂皮をエアロゾル化することで空気感染させた動物実験の報告があるものの、実際に空気感染を起こした事例は確認されていない。

3 県内での発生状況

県内での患者報告はありません。(令和6年2月22日現在)

4 国内での発生状況

厚生労働省ホームページ<外部リンク> 参照

5 世界での発生状況

WHOホームページ<外部リンク> 参照

6 潜伏期間

通常6~13日(最大5~21日)

7 治療と診断

(1)臨床症状

発熱、頭痛、リンパ節腫脹などの症状が0-5日程度持続し、発熱1-3日後に発疹が出現。

  • 皮疹は顔面や四肢に多く出現し、徐々に隆起して水疱、膿疱、痂皮となる。
  • 多くの場合2-4週間持続し自然軽快するものの、小児例や、あるいは曝露の程度、患者の健康状態、合併症などにより重症化することがある。
  • 皮膚の二次感染、気管支肺炎、敗血症、脳炎、角膜炎などの合併症を起こすことがある。

 ※2022年5月以降の欧米を中心とした流行では、以下のような、従来の報告とは異なる臨床徴候が指摘されている

  • 発熱やリンパ節腫脹などの前駆症状が見られない場合があること
  • 病変が局所(会陰部、肛門周囲や口腔など)に集中しており、全身性の発疹が見られない場合があること
  • 異なる段階の皮疹が同時に見られる場合があること

(2)診断

  • 水疱や膿疱の内容液や蓋、あるいは組織を用いたPCR検査による遺伝子の検出
  • その他、ウイルス分離・同定や、ウイルス粒子の証明、蛍光抗体法などの方法が知られている。

(3)治療

  • 対症療法
  • 国内で利用可能な薬事承認された治療薬はない。
  • 欧州においては、特異的治療薬としてテコビリマットが承認されており、国内においても同薬を用いた特定臨床研究が実施されている。

8 エムポックス診療の手引きについて

「エムポックス 診療の手引き 第1.0版」が作成されました。(令和5年12月26日)
 エムポックス 診療の手引き 第1.0版 [PDFファイル/948KB]

9 予防法

  • 天然痘ワクチンによって約85%発症予防効果があるとされている。
  • 流行地では感受性のある動物や感染者との接触を避けることが大切である。

リーフレット

エムポックス

 厚生労働省 リーフレット[PDFファイル/350KB]

 ※特定の集団や感染者、感染の疑いのある者等に対する差別や偏見は、人権の侵害につながります。​

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