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更新日:2014年2月17日
子宮頸がんは、発がん性の高いヒトパピローマウイルスに感染して発症すると考えられています。
ウイルスに感染しても子宮頸がんが発症することはまれですが、女性の癌としては、乳がんに次いで患者が多く、特に20~30代で近年増加しています。
がんが進行すると、子宮摘出の可能性があり、妊娠や出産への影響のほか後遺症によって日常生活に支障が生じる場合もあります。
不活化ワクチンです。
2価ワクチンと4価ワクチンの2種類のワクチンがあります。
2価ワクチン(サーバリックス)は、子宮頸がんから最も多く検出される2つのウイルス様粒子を含みます。
4価ワクチン(ガーダシル)は、2価ワクチンに尖圭コンジローマの主な原因となる2つのウイルス様粒子を加えています。
子宮頸がん予防ワクチンは、小学6年から高校1年までの女子を対象として、各ワクチンごとに定められた間隔をおいて、計3回接種します。(標準的な接種期間は、中学1年のときに3回接種。)
なお、ワクチンによってすべてのヒトパピローマウイルスの感染を予防することはできないため、子宮頸がん検診を受ける必要があります。
接種した部位の疼痛、発赤、腫脹、紅斑などが見られます。
また、全身反応として、疲労、筋肉痛、頭痛、発熱などが認められています。
まれに、アナフィラキシー、ギラン・バレー症候群、急性散在性脳脊髄炎などの重い副反応が報告されています。
子宮頸がんワクチンに限らず、10代の子どもにワクチンを接種する場合、血管迷走神経反射による失神が起こる可能性があると言われています。接種の際には保護者等が付き添い、接種後30分程度は背もたれのある椅子に座らせるなど休ませて、様子を観察するようにしましょう。前に倒れることもあるので、注意してください。
子宮頸がん予防ワクチンとの因果関係は不明ですが、持続的な痛みを訴える重篤な副反応が報告されたことから、国民に適切な情報提供ができるまでの間、子宮頸がん予防ワクチンの接種を積極的に勧めることを差し控えるよう、予防接種を実施している市町村に対して、平成25年6月14日に国から勧告がありました。
このため、現在、子宮頸がん予防ワクチンの接種は、積極的にお勧めしていません。
「子宮頸がん予防ワクチンの積極的勧奨の差し控えについて」をご覧ください。
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