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新型コロナウイルスの感染の確認等(1月12日公表分)および警戒レベルの引き上げに関する記者発表の要旨について

ページID:0017465 更新日:2022年1月13日 印刷ページ表示

日時:令和4年1月12日(水曜日)14時30分~15時10分

場所:知事会議室

 

 

(南海放送(幹事社))

 それでは会見を始めます。詳細の確認については、会見終了後レクがありますので、そちらで御確認をお願いします。それでは知事よろしくお願いします。

 

(知事)

 朝の速報でもお伝えいたしましたが、本日は衝撃的な数字をお伝えしなければなりません。マスコミの皆さん、そして、リアルタイムや録画での記者会見の動画をご覧いただいている皆さん、また、これからの説明内容で、危機感を共有いただきまして、身近な方などお一人でも多くの方に、これは今までとは違う、気を付けようと声を掛け合っていただくことに力を貸していただけたらと思います。

 昨日、県内で新たに確認された陽性者は112名、内訳は、既存事例で49名、新規だけで63名でございました。先週の段階での記者会見で、感染力の強さ、そして他県の状況を見ると、いずれは100名を超えるんではないかという話をさせていただきました。また、昨日の会見では、今週中には100人を超える可能性もあるとお話しさせていただきましたが、それをはるかに上回るペースで感染が拡大しています。まず、感染された方にお見舞いを申し上げさせていただきます。昨日の53名から、わずか1日で2倍以上の112名の陽性確認となり、過去最多を更新しています。県内各地で昨日も新たに四つのクラスターが認定されました。松山市で飲食店クラスター、新居浜市で学校クラスター、西条市で会食クラスターと仕事関係クラスター、3日連続のクラスターの確認であり、新居浜市、西条市でも発生したことは、県内全域で感染が急拡大していることを示していると思います。さらに、懸念しておりましたとおり、人口の多い松山市で新規の陽性確認が36名に上っています。この感染スピードは第5波の比ではなく、オミクロン株の桁違いの感染力の強さを示していると思います。本県では、もちろんデルタ株とオミクロン株は違いますけども、過去最大の危機的状況に直面をしていると思います。今日、100人を超えて会見を見られる方もいらっしゃると思いますので、オミクロン株について、もう一度繰り返しになりますが触れさせていただきます。オミクロン株の特色、感染力が極めて強い、細かいことは申し上げませんが、感染力が強いということ。そして、二つ目は第5波のデルタ株と比較して重症化率は低い。ただし、重症化しないわけではないということ。そして、三つ目はワクチン2回接種後、一定期間を経過すると、発症予防効果は著しく低下するということ。イギリスの報告では、2回接種後5カ月たちますと、効果が10%とか20%に下がる。このことによって、国内においても接種済みの方が多く感染しているということにつながっていると思います。ただし、重症予防効果は一定程度維持されるということでございます。これがオミクロン株の特色、デルタ株とこれだけの違いがありますから、対応方針も異なってまいります。しかし、警戒する必要性はむしろ高まっていると思います。まず、なぜ警戒が必要なのか、重症化率が低くても警戒しなければなりません。それは、本人、家族、友人、地域を守るため。そして、二つ目には重症化率が低くて入院率が低下しても、医療負荷は治療の必要な方の分母が増えれば、それだけの比率が低くても人数は増えていきますから、一般診療に必ず影響が出てしまうということ。そして、今現在は若者が中心で感染が確認されていますけれども、高齢者、基礎疾患を有する方への影響というのはいまだ判明しておりません。そこに感染が拡大したときに、どうなるかということを考えると十分に警戒しなければならない。こういう点から警戒が必要だということはお分かりいただけるというふうに思います。くれぐれもよろしくお願いいたします。

 まず、こうした事態を受けまして、本日1月12日より直ちに本県独自の警戒レベルを、「オミクロン株感染拡大・特別警戒期間」に引き上げさせていただきます。特別警戒期間への引き上げについては、県議会の議長、主要な会派の代表、経済界の代表者、医療保健関係者、市長会長、町村会長にそれぞれ私から説明し、皆さんご理解をいただきました。第5波でも陽性者が100名を超えたが、1日だけでありました。その後は、ピークアウトし減少に転じております。今回の第6波では、今月3日の3名の陽性確認の公表からわずか9日しかたっておりませんが、一気に112名となり、そういう意味では上昇は始まったばかりである可能性が高いと思っています。感染のピークがこの第6波ではいつ来るのか、どの程度の規模になるのか、見通すことは困難でございます。このまま、例えば200人、300人と拡大していった場合は、医療体制や保健所業務に深刻な影響が生じることは言うまでもございません。既に、昨年末とは状況が一変しているということでございます。県民の皆さんにおかれましては、ワクチン接種以前の危機感をもう一度思い出していただきまして、それぞれが感染回避行動を徹底していただくよう、日常生活の中で経済活動の中で具体的に変えていただきたいというふうに思います。

 それでは、特別警戒期間の要請内容について説明いたします。まず県外往来。これまでは特措法(新型インフルエンザ等対策特別措置法)に基づき、まん延防止等重点措置地域等との不要不急の出張、往来自粛等を要請していましたが、これをもちまして今回から、これを県外との不要不急の出張・往来自粛に変更させていただきます。全ての地域でございます。県外からの持ち込みが発端になりましたが、これからは、県内から他の地域への感染を持ち出すということも考えられます。不要不急の県外往来は自粛いただきたいと思います。

 次に県内行動でありますが、県内であっても、特措法に基づき、混雑した場所や感染リスクの高い場所への外出自粛を要請させていただきます。県内全域で感染リスクが高まっており、全ての県民の皆さんに感染の連鎖を断ち切るため、これまで以上に注意深く行動をしていただきますよう、くれぐれもよろしくお願いいたします。

 次に学校活動、県立学校でございます。年明け以降、二つの学校クラスターが確認されるなど、児童・生徒の陽性確認も増加してきておりまして、受験シーズンを迎えている中、県立学校の対応を一段強化いたします。具体的に変更するのは次の3点。身体接触を伴う活動等は「注意して実施」でありましたが、「極力控える」に変更いたします。対外交流は、県外だけでなく県内との交流も目的や必要性、訪問先等を勘案して厳選することといたします。三つ目に、部活動では他校との練習試合や合同練習は、県外だけでなく県内校とも当面行わないことといたします。以上の変更は本日、県立学校に通知するほか、市町教育委員会、私立、国立学校にもお知らせいたします。

 次に県内宿泊旅行割引は、既に停止している広島県・山口県に加え、明日から、残りの隣接県、四国3県および大分県についても相互に新規予約を停止することといたしました。県民の県内利用も、同様に明日から新規予約を停止いたします。

 次に会食の注意事項でございます。会食注意については、特措法に基づく要請に変更いたします。また、昨日、新居浜市と西条市でクラスターが発生するなど、感染が拡大していることを受け、昨日の会見でお伝えしたとおり、西条市、新居浜市、この2市においても、認証店以外は会食自体を「4人以下、概ね2時間以内」に変更いたします。認証店の場合は、全県への要請である「1テーブル4人まで、席移動なし」を適用とさせていただきます。

 次に、懸念していました成人式の関係でございますが、昨日の陽性者の中には県内で開催された1月9日の成人式に参加していた方が、現時点での保健所の調査で把握できている範囲でも10名以上確認されています。県内在住、県外在住の方が双方とも複数いらっしゃいます。陽性者で成人式への参加が確認されたのは、松山市、西条市、今治市の3市ですが、他の地域でも把握ができていないだけで、同じような状況にあると考えなければなりません。なお、他県の成人式に出席し、愛媛に戻ってから陽性が確認された方もいらっしゃいました。成人式自体は各市町の判断でしたが、感染防止対策を徹底して開催されたものと考えておりますけれども、感染のリスクは式典のみならず、開催前後の久しぶりに会う友人同士の会話にも潜んでいます。特に、前日や当日、同窓会、式典後の飲み会は遠慮いただきたいという呼び掛けは恐らく全市町行ったと思いますけども、ニュース報道によりますと、行われていたような報道もございました。また、ある市では、成人式よりも数日前に行われた新成人も参加した会食でクラスターの発生が確認されています。後ほど触れます。昨日、オミクロン株の感染サイクルの短さから、成人式前後に感染した場合、早ければ接触して2日程度で症状が出る可能性があるとお伝えいたしました。年明け以降に確認された陽性者はおよそ330人に上っていますが、この中で何らかの症状がある方が9割、無症状が1割、重症者は今のところゼロという状況でございます。発熱に限らず、鼻水やのどの痛み、倦怠(けんたい)感など軽い風邪のような症状であっても、症状のある方は必ず人との接触を避け、医療機関を受診いただきたいと思います。その際には必ず事前に連絡をしてから医療機関を訪れるようにしてください。また、無症状であっても、不安な方は無料検査所も増やしてきておりますので、これを活用し、積極的に検査を受けてください。

 そこで、成人式に参加された方等へのお願いでございます。成人を祝う晴れやかな場であり、こうしたことをお願いするのは大変心苦しいんですけども、1月9日の成人式の出席者で、特に直前に県外からいらした出席者と不織布相当のマスクなしで親しく会話をした方、あるいは会食などマスクなしで会話する場に出席した方、こうした方は当面1週間程度、人混みや会食への参加を極力控えていただくようお願いいたします。成人式に参加した家族と同居する方は、体調の変化にくれぐれも気を付けていただきたいと思います。何か不調があればすぐに連絡の上、医療機関を受診していただきますようにお願いいたします。人によって式典だけ出席してすぐに帰宅したという方も多くいらっしゃると思います。ご家庭や職場で、成人式前後も含めた行動を振り返って、リスクの有無を共有されてはいかがかなというふうに思います。また、先にお伝えした3市に限らず、各市町にも同様の呼び掛けをお願いしたいと思います。

 次に、感染が最初に拡大し、続いている宇和島市。こちらで臨時PCR(検査)センターの開設をいたすことといたしました。宇和島市では二つの飲食店クラスターをはじめ、連日、飲食店や会食を通じた感染を確認しており、昨日も10名と人口の割に多くの陽性が確認されています。一定程度感染リスクが広がっていることが懸念されます。そのため明後日、14日金曜日から宇和島市では初めて臨時PCR検査センターを開設いたします。対象は、宇和島市にお住まいまたは市内の事業者や、学校に通勤・通学されている、いずれも無症状の方が対象でございます。そして、飲食店の従業員や、不特定多数の方と接する機会の多い方、さらに年明け以降、県外との往来があった方、県外から来県した方と接触のあった方、そして、長時間または大人数での会食を行った方、その他感染の不安のある方が対象となります。無症状の方でございます。開設場所は宇和島市総合体育館の駐車場、キットの配布は1月14日金曜日から16日日曜日までの3日間となります。検体の回収は1月14日金曜日から17日月曜日までの4日間、開設時間は14時から16時までの2時間となります。ただこれは臨時のものでございますから、検査は無料となりますが、陰性証明は発行いたしません。また、おそらく検査数は多数に上ることが予想されますので、検査結果は陽性者のみへの通知、連絡にとどめさせていただき、陰性の場合の連絡は、人数の限界もありますので行わないことといたします。繰り返しになりますが、対象は無症状者の方に限ります。少しでも症状のある方は医療機関の方へ、あるいは受診相談センターの方に連絡をしてください。なお、今回の臨時PCR検査センターの開設に当たりましては、県総合保健協会のご協力に加え、宇和島市からも開設場所の提供や運営スタッフの応援等、ご協力いただくことになっています。感謝申し上げます。県、宇和島市が協力して、地域の感染拡大防止に取り組むものでありまして、ぜひ対象の皆さんには利用していただけたらと思います。

 次に医療機関の確保状況と見通しでございます。オミクロン株は、先ほど申し上げましたように、たとえ重症化率や入院率が低くても、陽性者数の分母が増えれば重症者の増加、病床の逼迫(ひっぱく)につながります。このため、感染急増に備えまして、1月7日にはコロナ患者を実際に受けられるよう、それまで約40日間感染確認ゼロが続いていましたので、この時は(稼働病床数を)フェイズ1、120床程度に引き下げておりましたが、フェイズ3、263床に引き上げるよう要請、調整を行ってまいりました。各医療機関では強い危機感と使命感の下、入院調整や医療従事者のシフト変更等をそれぞれが速やかに行っていただきました。当初1カ月程度を要する場合があると説明しましたが、どんどん進んでいまして、本日時点で既に200床は超える状況になっております。あと一週間で263床のほとんどが確保できる見込みでありまして、この短期間にすさまじいスピードで対応していただいている重点医療機関の皆さんに本当に心から感謝申し上げたいと思います。

 次に今後の方針でありますが、まずは特別警戒期間として陽性者のさらなる急増に備え、病床の確保を進めながら県民の皆さんの具体的な行動変容や、幅広な検査の実施を通じて感染に歯止めを掛けたいと思います。しかしながら、今後60代以上への感染拡大の状況や入院患者の動向によりましては、今の段階では、今日現在で、後でお話ししますが、入院者が200以上のベッドのうち、70名程度でございますから、まだ逼迫している状況には至っておりませんが、今後はどうなるか分かりません。そういった動向を日々日々確認しながら時期を逸することなく、場合によっては飲食店への時短要請、まん延防止等重点措置の適用申請も視野に入れています。既に国との間では時短要請やまん延防止の適用要請を行う可能性が、今後の状況次第によってはあり得るということは伝えておりまして、事務的な協議も始まっております。今後、まだこの段階でやる、やらないは別として、状況がさらに悪化すれば速やかに適用されるよう準備しているところでございます。基本的にはオミクロン株、先ほど特性を申し上げました。医療資源には限りがありますから、徹底して入院治療が必要な方に病床に入っていただく。これは専門医の先生方に判断していただきます。そして、宿泊療養や特に今回これだけの人数になってくると、自宅療養が中心となると思います。そういった場合に備えて、これまで医師会等とも連携をしてまいりました。全ての医師会にご協力をいただくことになりまして、自宅療養の場合は保健所だけでなく、医師会と連携して健康観察を行うというオンラインでの診療体制の構築、そして各医療機関ごとに開設しているコロナの専用外来の創設、これが今何床だっけ。コロナの専用外来。ごめんなさい、誰か担当者でもいいからコロナの専用外来。

 

(健康増進課長)

 31カ所。

 

(知事)

 31カ所。県内に31カ所がコロナの専用外来病院を構えていただいています。自宅療養で病状が悪化した場合は、それぞれの地域に最寄りのこの外来に行っていただきまして、そこで診察がなされるようになっています。そこで入院が必要と判断された場合には調整を行うという段取りにしておりますので、こうしたようなことが基本になるということは申し添えさせていただきたいと思います。

 続いて、昨日の検査結果でございます。まずお伝えしたように112名の陽性確認という結果を受け、本日から公表方法を一部見直させていただきます。大きな変更点としては、クラスター以外の個別事例は毎日の進捗状況の公表は取りやめさせていただきます。検査状況、変異株検査状況はプレスリリースでお知らせすることといたします。

 続いて、陽性者の概要については、前日の保健所の調査時点で不明な内容は調査中として公表いたします。症状や感染経路の項目では今後調査中の数字が増えることも想定されています。保健所の人員にも人的な限界がございますので、可能な限り本来業務に集中できるようにこうした措置を取らせていただきます。クラスターの状況は県民の関心も高いことから、これまで同様進捗をプレスリリースでお示しさせていただきます。こういった点をまず変更させていただきたいと思います。

 まずパネルですけども、年齢、年代20代が49名と最多となっています。10代から40代まででもう93名となっておりますから、若い世代が中心の傾向については変わりありません。ただ、昨日は90代以上2名、高齢者へ感染が広がっているということが懸念材料でございます。男性は61名、女性は51名でございます。

 居住地は突出して松山市が多くなってまいりました、45名。新規もこの中には36名含まれています。今治市は14名でございますが、新規は2名でございます。既存事例の追い掛けの方で出ているというケースがこの14名でございます。西条市でも21名となっておりますが、こちらも新規は6名にとどまっております。ただ、非常に多くの感染が確認されています。そして、本日もほぼ全ての保健所管内で陽性が確認されており、県内全域に感染が広がっていることがお分かりいただけるんではなかろうかと思います。職業は会社員が圧倒的に多く54名。公務員1名は県職員ではございません。所属先から公表予定でございます。児童・生徒はクラスター事案も含めて6名。また教職員が3名確認されていますが、うち1名は中予地域の県立学校の教職員。ただし、この方は保健所調査の結果、学校に影響はないということでございます。これらの結果を受けまして、本日は6校が臨時休業。内訳は東予地域が3校、中予地域が3校でございます。感染経路は調査中を除いて、県外がやっぱり9名とまだ多い状況です。また調査中43名の中にも県外との往来歴のある方が12名含まれています。

 入退院・検査状況ですが医療機関に入院されている方は5名増えて66名、重症者はゼロでございます。中等症の一つの目安とされる酸素投与を受けている方は少数、1名いらっしゃいます。宿泊療養施設に入所されている方は6名を入れて12名。自宅療養等は一部入院調整中の方を含めて100名増えて254名。先日お伝えしたとおり、オミクロン株の場合、その特性を受けて、どうしてもこの自宅療養者が積み上がってくると思います。そのために、自宅療養者向けのパルスオキシメーター、すでに2,000個以上、十分な数を確保しているんですが、今後のさらなる増加に備えて、追加の確保を現在進めているところでございます。退院となった方は1名いらっしゃいました。

 本県の医療の状況は病床使用率が20%を大きく超えており、国が示す分類で言えばレベル2、警戒を強化すべきレベルでございます。次に変異株ですが、昨日は33件の検体を検査しまして、全てオミクロン株疑いでありました。

 次にクラスターでございます。「学校クラスター9・新居浜市」。学校名は、県立学校で、学校からももう既に公表しておりますので、私からもいたします。県立新居浜西高等学校であります。これまで生徒4名とその家族5名の陽性が確認されていましたが、昨日新たに生徒2名の陽性が確認されました。生徒6名は全員が同じ部活動に所属しており、同一の場での接触が確認され、保健所がクラスターと認定しました。内訳は生徒6名、その他家族等5名、計11名でございます。生徒は冬休み中の部活動での接触により感染したと考えており、保健所調査の結果、この部活動関係者以外の生徒や教職員への影響はないと判断しています。既に同じ部活動の部員や教員等は幅広く検査しており、6名以外は全員の陰性が確認されておりまして、全て濃厚接触者として2週間の自宅待機と健康観察が続いています。学校は陽性者が確認されて以降、念のため連休中の9、10日の2日間は全ての部活動を休止していましたが、当該部活動の関係者以外は学校への影響はないという保健所の判断を受けまして、昨日から平常通り開校しています。クラスター事例としての認定はされましたが、この学校はそういう状況でございますので、地域の関係者の皆さん、冷静に受け止めてください。地域への広がりについては鋭意調査が続いています。なお県立学校ということで学校名を公表しましたが、陽性者の特定、無責任な情報拡散、学校への誹謗(ひぼう)中傷などは決して行わないでいただきたいと思います。

 次に「会食クラスター11・西条市」。成人式の数日前に、若者が友人同士で行った会食によるクラスターでございます。これまでに会食参加者4名の陽性者が確認されておりまして、昨日の検査で1名の陽性が確認されたことから、保健所により「会食クラスター11」と認定されました。内訳は会食参加者5名、その他家族5名、計10名でございます。この会食は5名で行われ、全員が陽性となりました。保健所の調査で、新成人や県外からの帰省者が含まれていたことが確認されています。

 次に「飲食店クラスター20・松山市」でございます。松山市内の深夜営業のバーでのクラスター。昨日までに従業員4名の陽性者が確認されていましたが、昨日、1月7日と9日の利用客5名の陽性が確認されまして、保健所による「飲食店クラスター20」に認定されました。内訳は従業員4名、利用客5名の計9名でございます。この飲食店は利用客を全部把握されていました。保健所の調査にも全面的に協力し、利用客に対し個別に呼び掛けを行っていただいています。店から連絡のあった方は急ぎ保健所に連絡をいただきたいと思います。

 次に「仕事関係クラスター7」、こちらは事業所名を公に近い会社ということで公表します。四国電力の事業所内の協力会社でのクラスター。この後、四国電力からも公表の場を設けると聞いています。この事業所では2回目のクラスターとなります。昨日の検査で従業員10名の陽性が確認され、「仕事関係クラスター」と認定されました。この事例の陽性者は計12名でございます。従業員のみでございます。非常に大規模な事業所でございまして、多くの方が勤務し、専門的な技術を必要とする作業の性質から、県外の事業者の方も多数勤務しています。保健所の調査には全面的に協力いただいておりまして、今後事業所によって1,000人規模の大規模な自主検査も含め、調査・検査が進められていくこととなっています。

 次に既存のクラスターでございます。「飲食店クラスター18・宇和島市」。宇和島市の深夜営業のバーでのクラスター。昨日は利用者1名、その他家族等1名、計2名の陽性が確認されています。

 次に「スポーツ活動クラスター2・今治市」。今治市のスポーツ活動グループのクラスターですが、活動に参加された方は全員検査が終了しています。昨日は既存の陽性者の家族、職場の同僚、2次感染、6名の陽性が確認されました。

 なお、昨日陽性者の急増による保健所業務への対応として、保健所の疫学調査を重点化する可能性がある旨を記者会見でお伝えいたしました。ここ数日の感染状況、今後の増加に転じる可能性を考え、西条保健所において調査方針を切り替えることといたしました。他の保健所においても、今後の状況を踏まえ順次切り替えを行ってまいります。また感染が急増している松山市、おそらくこれからさらに急増する可能性が十分あると思います。松山市の保健所においても段階的に切り替えると思います。これについては管轄が松山市になりますので、松山市からの発表をお待ちいただきたいと思います。今後はこれまでのように徹底した「囲い込み」「封じ込め」はオミクロン株の特性を考えると困難となると思います。陽性が判明した方、自宅療養中の方の命を守る業務にシフトせざるを得ない状況で、そのためにも、これまで以上にお一人お一人の感染回避行動が鍵を握ってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。以上です。

 

(南海放送(幹事社))

 それでは質問のある社はお願いします。

 

(南海放送)

 南海放送です。急激な感染拡大の要因なんですけれども、オミクロン株の感染力の高さがもちろんあると思いますが、その他に何かここまで急拡大している要因というのはどのような。

 

(知事)

 これも連日の会見の中でお伝えしてきたところなんですが、感染が急激に先行して拡大した隣県と地理的、それから経済的な結び付きが非常に強いこともありますので、そことの相互交流というものが非常に日常的に活発ですから、そのあたりの影響というのは他の地域よりは出ているかもしれませんね。ただ、こういうことを言うと、何かどちらがいいとか、どちらが悪いとそういう問題ではないと。そういう次元で捉えてしまう方がいるのは残念なんですけども、そういうことではありません。

 

(NHK)

 すみません、NHKです、お願いします。8月に100人を超えて以来の100人の感染確認だと思いますが、状況がちょっと違っているかと思います。感染拡大はまだ続く見通しがある中で、一方で医療の状況というのも違うと思います。この100人という数字見ただけでは変わらないんですが、その違いというのを、知事としてはどのように感じていますか。

 

(知事)

 はい。先ほどオミクロン株の特性を説明させていただいたことに尽きると思っています。感染力が非常に強いということと、重症化率は低いということ、しないというわけではなくて、そこがデルタ株、アルファ株との決定的な違いだと思うんですね。ですから、その特性をしっかり見極めて、今後一番最初に留意すべきところは、保健所の負荷の増大だと思います。疫学調査への影響。次に出てくるのが、(陽性者数の)分母が大きくなった段階で入院を必要とする、お医者さんの判断によって入院される方が(陽性者数の)分母が大きくなることによって入院率は低くても、人数が増えていくということにおける医療現場の負荷の増大。ここが重要だと思っています。それらを全部考えた時に、先ほど示したように、基本的な方針としては、軽症、無症状の方、もちろんお医者さんの判断でということになりますけども、自宅療養が中心になっていくだろうと。ただ、その自宅療養を中心になる不安感というのがあると思いますので、そのために医師会と協議して、落ち着いている時に、医療圏域ごとにオンラインでの健康観察や、31カ所のコロナ専用外来や、そこを通じて悪化した場合の入院調整という段取りが付けられていますので、こういったチーム力を持って乗り越えていきたいというふうに思っています。

 

(あいテレビ)

 あいテレビです。感染の急拡大に伴って、疫学調査の重点化というようなお話もありましたけれども、現時点でですね、陽性者の接触者の追い掛け調査ができなくなっているとか、そういった状況までには陥っていないという認識でしょうか。

 

(知事)

 松山市保健所はちょっと正直言ってそこまで細かいことが分かっていません。そこだけは松山市にお問い合わせいただきたいと思います。今、急激に拡大したということで、先ほど申し上げたように、まず県の管轄でいえば、西条保健所が、追い掛けの状況がこれまで通りできるか、できないかというところに来ているので、例えばそれは一人一人、丁寧に聞き取って、2週間前までさかのぼって、「いつどこに行った」、「誰と会った」というところまでずっとやっていたんですが、その人数的な体制からすると、そこの2週間というのはちょっと難しいんじゃないかなという状況になってきていると聞いています。

 

(テレビ愛媛)

 すみません、テレビ愛媛ですが、今後のまん延防止措置や時短要請についてなんですが、60代以上や入院患者の状況次第ということですが、これは感染者数が増えていることだけをもっては時短要請など行わないということで。

 

(知事)

 はい、そうです。先ほど申し上げましたように、オミクロン株の対応というのは特性を見極めた上で進めていきますので、明らかにデルタ株、アルファ株とは違いますので、一番重要なのはやっぱり医療負荷のところになってくるのではないかなというふうに思っています。

 

(あいテレビ)

 すいません、あいテレビです。ちょっと話は変わって、ワクチンの件なんですけれども、昨日政府がですね、12歳未満の子どものワクチン接種を早期前倒しするというような発表もありましたけれども、現時点で、愛媛県としては今後のスケジュールですとか、そのあたりどのようにお考えでしょうか。

 

(知事)

 スケジュールというのはですね、何度も申し上げますが、いつどれだけのワクチンが国から送られてくるかによって決まりますので、それが示されていない段階ですから何とも言いようがないです。ただ各市町ごとに、これ市町の事務、ワクチン接種事務になりますので、準備は整えているというふうには聞いてます。ですから、送られてくる範囲が分かりませんけども、その状況、県の立場では市町ごとの状況を把握しながら、送られてくる量をいかに有効に活用できるか、配分していくということになってくると思っていますので、その準備をしっかり行っていきたいと思っています。

 

(愛媛朝日テレビ)

 すいません、愛媛朝日テレビです。本日、知事の先ほどのお話の中で、松山市新規が36人というお話もありました。昨日の会見ではですね、倍々ゲームと言うか、その懸念もあるということなんですが、明日以降の懸念感いかがでしょうか。

 

(知事)

 松山市、やっぱり人口が多いということと、それからこれまでの経験則から言うと、やはり一番増加しやすい実績というか過去がありますので、ちょっと懸念をしています。それから、成人式の昨日も申し上げましたが、ニュース報道を見る限り、割と夜、2次会、飲み会が行われていたというニュースが流れていましたので、その影響が今日あたりさらに出てくる可能性があるのかなというふうに思っています。

 

(愛媛朝日テレビ)

 すいません、そうした中で、これまで県としては市中感染前提でというお話もあったかと思いますが、現状の認識として市中感染はいかがでしょうか。

 

(知事)

 いや、これはもう市中感染が拡大しているというふうに思っていただいていいと思います。

 

(愛媛朝日テレビ)

 なおさらじゃあ、より一層県民は注意をと。

 

(知事)

 そうですね、はい。もう本当に、手立ての基本になるのはもう一人一人の感染回避行動。これはもう、いつどのような状況になっても変わらないということなんで、しつこいと言われても言い続けていくということが大事だと思っています。

 

(南海放送(幹事社))

 その他、質問のある社はありませんでしょうか。はい、では以上で終わります。

 

(知事)

 はい、どうもありがとうございました。

 

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