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新型コロナウイルスの感染の確認(8月21日公表分)およびワクチン接種の進捗状況に関する記者発表の要旨について

ページID:0017417 更新日:2021年8月23日 印刷ページ表示

日時:令和3年8月21日(土曜日)15時00分~15時53分

場所:知事会議室

 

 

(テレビ愛媛(幹事社))

 それでは記者発表を始めますが、会見終了後レクがありますので、個別事例などに係る詳細の確認はそちらでお願いします。それでは中村知事お願いします。

 

(知事)

 土曜日ですけれども、お集まりいただきましてありがとうございます。まずはじめに、残念ながら昨日、入院中の陽性者の方お一人、お亡くなりになりました。第5波では初めての死亡例となります。6月8日公表以来でございます。心からご冥福をお祈り申し上げますとともにご遺族の皆さんにお悔やみを申し上げさせていただきます。亡くなられたのは80代の方でございまして、コロナの重症例の方ではございません。この方は、2回のワクチン接種は完了しておられました。これまでもワクチンの効果80%という専門家の指摘があるということを申し上げました。感染率は低くなる、重症化率も低くなるという傾向は出ておりますが、100%感染しなくなる、重症化しなくなるというわけではないということ。すなわち、リスクがゼロになるものではないということでございます。特に、高齢者や基礎疾患のある方、こちらはもう重症化リスクが高いということは決して忘れないでいただきたいと思います。ワクチン接種を済ませても、特に松山市内は他の市町と違ってまん延状態にあります。気を付けながらの生活が必要であることは変わりありません。

 昨日の検査の結果、陽性確認は県内69名でございました。内訳は、既存が21事例で32名。この中には再検査の方が8名含まれています。そして、新規はやはり止まっておりません、37名でございます。昨日お知らせしたとおり、新規の事例数は人数のみとして、統計的に後日、保健所の業務負担の関係で公表させていただくことといたします。昨日の陽性確認69名のうち、帰省等による県外由来が9名、うち県外在住者、愛媛県に来られて陽性確認された方も4名おられます。陽性が確認された方にお見舞いを申し上げさせていただきます。陽性者数、一昨日から、昨日から今日と少し減少したように見えてしまうんですけども、新規が37名、既存事例を大きく上回っております。この新規から新たなクラスターの発生、その可能性もございます。決して感染が減少傾向にあるわけではないというふうなことでございますので、そこはトータルの数だけで考えを変えないでいただきたいと思います。

 この中で特にお伝えしたいのは三つございまして、全体的には三つの市町以外は本当に散発的で早期の探知ができておりますので、しっかりとこの状況、いわば普段の行動する中で一人一人が感染対策に十分気を付けていただいて、そして、具合が悪かったら早期にお医者さんに相談していただくという基本をこれまでどおり積み重ねていただくことで、なんとか踏ん張れる状況にあります。3点と申し上げたのは、まず第一に西条市でございます。西条市は本日、大規模な人数のいらっしゃる事業所、このクラスターの囲い込みが完了いたします。で、人数、規模が多いだけに時間かかりましたけれども、保健所への全面的な協力と事業所の自主検査等も含めて本当にしっかりと対応できた状況でございます。ただ、この間、「事業所の全体像をつかむまでは十分に注意を。」と、西条市民の皆さんに呼び掛けさせていただきましたが、それをしっかり受け止めていただいた結果、西条市、ここのところ新規は本当に少なくなっています。怖いのは事業所の囲い込みが済んだからもう大丈夫だということではないということ、引き続き、続けて緊張感をもって対処していただくことでこの大きな全体の波を乗り越えることは十分可能ですので、西条市民の皆さん、緩みにつながらないようによろしくお願い申し上げたいと思います。これが1点。二つ目は新居浜市でございます。新居浜市はここ連日、少し多めの新規事例が続いております。まだ松山市のようなまん延というところではありませんけれども、臨時のPCR検査センターも開設いたしますが、この今の時点っていうのは引き締めができないとまん延に向かっていく、入っていくというところ、むしろここで頑張ればまん延を回避できるというところ、その分かれ目にあるのが新居浜市ではないかと思います。新居浜市長も街頭にも出て、呼び掛けを続けていると昨日、報告がありましたけれども、また一段と新居浜市民の皆さん、本当にここ正念場だと思いますので、十分に注意した行動をよろしくお願いいたします。3点目は松山市でございます。松山市は他の市町とは状況が全く異なっています。既にまん延状態にあります。そして、中核市なので市管轄の保健所になりますが、松山市からは市保健所の業務縮小の方針が正式に示されました。ということは、他の保健所と同等のレベルの対処はできないということなので感染のリスクがその分高まるというフィールドになります。まん延状態であり、かつ保健所の業務が縮小ということでより一層リスクが高まっているという前提で考えていただきたいと思います。その結果、まん延防止の重点地区になっているということを受け止めていただきたいと思います。県からの要請、対応事項は県下全域に等しくお願いしているものでございます。当然、感染状況には濃淡があります。特に松山市は他とは違う状況になっていることを踏まえて、県の要請、対策だけではなく、さらに一歩踏み込んだ市独自の対応、できることはないだろうか、呼び掛けにしろ、法律で許される対応にしろ、それをあるならば徹底的にやっていただきたいと思います。ぜひこの点、松山市長、リーダーシップ発揮していただきますようにお願いを申し上げたいと思います。そして、学校における対応も県は県立高校の対応策を参考にということで、各市町に呼び掛けさせていただいておりますが、義務教育になりますと若干いろいろと環境が異なってまいりますので、しかも市町によって感染状況も異なります。それを受けて各市町の教育委員会で、県の県立高校の対応を参考にしていただきながら、感染状況も加味してそれぞれの対応策、呼び掛け策を考えいただきたいと思いますので、この点もそれぞれ検討をお願い申し上げたいというふうに思います。

 まずは全体を県民の皆さんにも受け止めていただくために、こちら人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者数の状況でございます。全国で、昨日は過去最多25,000人を超えました。3日連続で過去最多となっています。8月19日の時点で47都道府県中、全部ステージ3に入りました。もう既に全国でステージ2の都道府県はゼロになっています。そして、9割を超える43都道府県がステージ4に入っています。今は全国でステージ3は4県だけですが、もうそのうちの3県はもうあとわずかでステージ4に入りますので、ほとんど全都道府県でステージ4と言ってもいい状況になっています。愛媛県は、今現在33番目あたりなんですけども、ただ松山市が突出していますんで、まず愛媛県、今40.6なんですが、松山市だけで計算しますともう63.4、一気に上がります。そういう状況にあるということなので、県境を越えた移動というものが非常に感染リスク高くなっているということは、それはもうこちらから行くにせよ、向こうから来るにせよ、同じリスクは高い状況になっていることをまず知っていただけたらというふうに思います。県内の最近の傾向として、お盆の帰省、特に普段は県内で生活し、お盆期間中に県外の実家に帰省された方、あるいは県外にこの間旅行された方、その後愛媛県に戻った方が陽性になるケースが、お盆期間中に申し上げたとおり増加している状況でございます。首都圏、関西圏のみならず、中四国各県への帰省や旅行でそういったケースでも多数発生しています。全国等しい状況でございます。そういう状況でございますので、連日県外由来と推定される新規陽性者が多数確認され、家庭内や職場にそれが持ち込まれてウイルスが日常生活の場に広がっているということをお知らせしています。これが連鎖の元でございます。ぜひこの状況を分かっていただきますように、そして気を付けていただきますようにお願いいたします。特に松山市、先ほど申し上げましたように63.4の状況でございますので、昨日も県内陽性確認69名のうち44名が松山市に集中しています。6割以上でございます。新規が37名のうち、こちらも6割を超える23名が松山市に集中しています。首都圏から全国に感染が波及したように、県内では松山市から県内各地に広がっていく、これは第4波でもそうでありましたので、ここを何とか食い止めなければ県内全体の感染状況、そして医療機関、これも県民共通ですから、そこへの影響が出てしまいますので、ぜひこの9月12日まで、できるだけ早く脱出するためには、この12日までの期間、集中していただくということが重要でございますのでよろしくお願いいたします。

 昨日スタートしたまん延防止等重点措置によりまして、県民の皆さんには県外との不要不急の往来自粛、松山市との不要不急の往来自粛、松山市民の皆さんには少なくとも外出の5割削減等の行動制限をお願いするとともに、松山市の飲食店の皆さんには、20時までの営業時間短縮、日中を含めた酒類提供停止、カラオケ設備の利用自粛、これは国のルールで定めた全国統一の方針でございます。大変厳しい措置となっておりますが、そのルールに沿って要請しています。仕事、プライベートを問わず自分の普段の行動にどのようなリスクが潜んでいるのか、またそのリスクを回避するためにどのような行動をすべきなのか最大限の警戒レベルで感染回避行動をお願いいたします。

 本日は、昨日の検査結果と市町の分析を踏まえたワクチン接種の状況について説明いたします。まず、昨日の検査結果ですが、10歳未満から90歳まで幅広い世代で確認されています。20代から40代までで全体の75%を占める状況であります。男性は39名、女性は30名。居住地は、先ほど申し上げましたように松山市がご覧のように突出して44名。このうち新規が23名で半分以上でございます。新居浜市も先ほど申し上げたように心配でございます、9名。このうち新規が今日は7名含まれています。それから、県外在住者は4名。茨城、大阪、岡山、大分県の方が愛媛県内で陽性確認となりました。職業ですが、本日も帰ってきて懸念していた職場が圧倒的に多くなってまして、31名でございます。各事業所、職場、十分に今からでも遅くありません。気を付けていただきたいと思います。お盆中にリスクの高い県外旅行、逆帰省された方がいるかいないかどうか確認、そうした方への注意喚起、そして、すぐにでも症状が少しでもあれば、休ませて医療機関に受診、そういったことを注意深く呼び掛けてください。感染経路ですが、こちらは引き続き家庭内が多くなっています。そして、会食および飲食店9名ってのがちょっと気がかりな点でございます。会食、飲食店ですね。それから県外が9名。帰省や出張による陽性確認が多いということでございます。

 入退院の状況ですが、医療機関に入院されている方は3名増えて106名。重症者(の人数は)変わってないんですが、1名回復されました。そして、1名が新たに重症病床に入られています。合わせてプラマイはゼロでございます。宿泊療養施設に入所されている方は5名減って108名となりました。そして、昨日はかなり多くの退所者も出ていますので、自宅療養者、医師が丁寧に聞き取ってすぐに入院が必要な症状ではない方、家庭やご自身の都合で自宅療養を強く希望されている方、一部入院調整中の方は8名減少して513名でございます。そして、退院となった方は昨日は78名いらっしゃいました。

 次に検査状況ですが、昨日は衛生環境研究所の方で667件の検査が行われています。その中から32件の陽性の確認がありました。民間協力機関は大体1日に300件ぐらい(検査を)行っていただいています。そちらの方から37件の陽性報告がございました。合わせて昨日は1,000件程度検査が実施されて、69件の陽性確認ということでございます。事例ごとの状況はかなり増えてきています。松山市保健所の6事例、それから中予保健所の1事例、合計7事例は濃厚接触者の健康観察も無事終了しましたんで、これらの事例から感染拡大の懸念がなくなりましたんで封じ込め事例に入ります。

 それから、囲い込み事例は、こちらも実は今日多くなっていますが、47事例が一気に(陽性が)出ましたから、そのとき集中的に囲い込みに持ち込めるということになる要素もありますが、この中には8つのクラスターが含まれています。クラスター以外では松山(市)保健所が25事例、四国中央保健所が2事例、今治保健所が2事例、西条保健所が7事例、八幡浜保健所が1事例、宇和島保健所が1事例でございます。この中でまず888事例目、囲い込みに今日から入った事例です、今から説明するのは。「職場内クラスター13」、先ほど申し上げた西条市、従業員数の多い西条市、職場でのクラスター、時間は要しましたがなんとかご協力いただく中、自主検査をいただく中、ご家族、接触者含めて囲い込み完了しました。この他、906事例目、こちらは松山市のパチンコ店でのクラスター、こちらも今日から囲い込み。それから、988事例目と990事例目、こちらの職場内クラスターですね、松山市と宇和島市の職場内クラスター。それから1,008事例目、これは割と早く囲い込みできました。新居浜市の児童施設クラスター。それから1,039事例目、こちらも聖陵高校のクラスター。こういったところが今日から囲い込みに入ります。囲い込みとは、現時点での調査・検査が完了、これからは濃厚接触者の健康観察期間に入ってまいります。もちろんこの中では、これから発症して陽性になる方はいらっしゃいます。ただし、ここで陽性者が出ても、(自宅)待機中の方ばかりですから、濃厚接触者が加わるわけではないんで、囲い込みの中での陽性確認ということになりますから、その点は誤解しないように受け止めていただきたいと思います。

 このようにですね、クラスターが発生しても関係者、お店だったら利用者ですね、全て把握できている、連絡がつけられる、保健所の調査・検査に全面的に協力をいただける、この要素さえあれば、十分にこうした囲い込みまで持ち込めます。ここが分かっていただけないと慌てる気持ちにつながってしまいますので、もうそろそろ何回も同じことを繰り返していますから、お分かりいただけると信じていますが、ぜひそこは、もし分かっていない方がいらっしゃったら、分かっている方が教えてあげていただけたらというふうに思います。連日、第4波をはるかに上回る(陽性)確認、続いていますが、各保健所、昼夜を分かたず追い掛け作業、深夜まで続けています。本当に保健所、そして膨大な検査、しっかりと行っている検査機関、ありがとうございます。また、それと連動して医療従事者の皆さんが、あるいは宿泊療養の関係の皆さんが頑張ってくれていますんで、本当にありがとうございます。毎日でもお礼を言わせていただきたいと思います。

 次に、調査中事例でございますが、クラスター中心に簡潔に説明いたします。まず1,140事例目、こちらは「野外活動クラスター・松野町」でございます。昨日は、参加者の家族等およびスタッフ22名の検査を行いまして、2名の陽性が確認されました。陽性は合計13名となっています。引き続き早期の囲い込み、こちらもですね、来られた方、全員把握できていますから、調査、順調に進んでいますんで、可能な限り早く囲い込みができるよう全力を尽くしているところでございます。1,164事例目、「飲食店クラスター15・松山市」、いわゆるガールズバーのクラスターでございます。こちらもお客さん全員の把握ができていて、保健所には全面的に協力をいただいております。昨日は利用客のご家族も含めて24名の検査を行いまして、4名の陽性が確認されています。陽性者は合計15名となっています。ただ、この陽性の場合ですね、陽性者の調査では、他の店舗など、繁華街関係者同士の利用も確認されておりまして、もちろんこれが分かった時点でその店入っていきます。そしてまた、把握できているのかどうか、保健所への協力が得られるかどうかという判断を保健所がしていきます。懸命に追い掛けを行っています。そこで、この事例に限らず広く呼び掛けをさせていただきます。松山市内の繁華街の飲食店の従業員さん、そして、利用者はくれぐれも注意をいただきたいと思います。そして、少しでも症状が現れたら直ちに出勤等を見合わせて、医療機関に事前の連絡の上、受診いただきたいと思います。であるがゆえに、重点措置で呼び掛けている、8時以降にやっている店には近づかないでください。お酒の提供は、これ全国統一ルールでございます。この重点期間中は、しないでください。これを守っていただけないと感染を食い止めることが松山市、できません。くれぐれもよろしくお願いいたします。この他、1132例目、こちらは新居浜市の「友人間クラスター2」、自宅での極めて長時間の会食のクラスターですが、こちらは友人、家族等11名検査行われましたが、陽性確認はありませんでした。最終段階に向かっていると思います。なお、1192事例目、(パネルの)こちらですね、こちらは検査数256人、これ施設の利用があった関係で、念のためです、濃厚接触者以外も幅広く念のため検査を実施いたしました。それだけやって陽性確認2名にとどまりましたので、施設内のこれで調査は完了しました。施設からばっと大きく広がるという懸念は確認されませんでした。この事例を含め、昨日の検査で陽性確認が5名以上となった例がこちらにもありますけども、それぞれ1カ所ではありません。複数の場での確認なんで、現時点では保健所、クラスターとは判断しておりません。

 次に、市町の分析を踏まえたワクチン接種の状況でございます。ワクチン接種、市町の事務になりますが、それぞれが市医師会、郡医師会、ご協力を得ながらワクチン接種を進めております。人口等も含めて、それぞれ違いがございます。進捗状況や在庫状況などを分析してみました。

 まず、県内の年代別接種割合ですが、上のグラフに出ております。8月19日時点でございます。県内の年代別の2回目接種済み割合をまとめています。2回終わった方ですね。既にお知らせしているとおり、65歳以上は86.3%、85%を上回る接種割合で、この結果だと思います、デルタ株の感染がまん延している状況でも、感染者に占める割合は低くなっています。100%の効果ではありませんが、きちっとそのあたりは出てきています。ワクチンの供給が限られている状況の中で、60代以上は順調に進んでいるんですが、50代以下はこれからという状況がこの全体グラフで見てとれると思います。

 予約の開始状況、市町別に異なります。青いところは、こちらは5歳刻み、年代別でございます。そしてこちら(黄色いところ)は市町別でございます。で、青いところは既に予約が始まっている。例えば、松山市だったら今行っているのは30歳以上で、残りの世代は日程が決まっています。で、中には全部がブルー、もう既に12歳以上も始めているところも、半分の市町、20市町中10の市町は全世代の接種が開始されております。予約が開始されております。で、宇和島市、西条市、伊予市、西予市、松前町、ここはまだ予約の日付が出ていませんが、これはちょっと誤解されるといけませんので、遅れてるわけではありません。むしろここの白のところはですね、こちらのブルーに予約を今しているところにものすごい多くの方が予約に来られてまして、そちらの方をどんどんどんどんやっているということで、むしろ予約が非常に集中しているということで、こちらは進んでいるという状況に変わらないということで、誤解されないようにしていただきたいと思います。で、今後、この空白のところも国からワクチン供給示されましたんで、それを活用して順次予約の日時が埋まっていくものと思いますので、そこはご安心いただきたいと思います。

 次に、これ人口が少ないんですけれども、一つのモデル地区として上島町の状況のグラフを作成させていただきました。上島町はもう年代を問わず、全体の接種率が84.4%に達しておりまして、希望する方への接種はおおむね完了をしています。各年代ともご覧のとおり高い水準になっています。で、この20代だけ8割に届かない63.8%になっておりますが、これはちょっと特殊事情で、住民票だけ上島町においたまま、他の市町で生活をしている方の影響がここには出ていると思います。例えば、上島町に住民票はあるんだけど、愛媛大学の職域接種で行うなど、他の市町で接種を受けているデータが入ってきてないんで、今後反映される可能性もあります。10代と20代、ご覧のように上島町では非常に高い水準になっていますから、行政の呼び掛けもきめ細かかったんだと思います。そしてまた地域あるいは家庭や職場などでも声を掛け合って、そういった地域ぐるみでの掛け合いがこの高い水準の接種率につながっているんではなかろうかと思いますんで、他の市町でも参考にしていただけたらと思います。

 以前示さしていただきました、8月16日時点での市町別のオレンジが1回目、ブルーが2回目の接種状況、今の上島町は2回目も含めてこれだけいっているということでございます。1回目の接種率が50%を超えているのが18市町でございます。2回目の接種率が40%を超えているのが19の市町でございます。多い方からこうなっています。県全体の平均がここ、全国平均がここ。で、各市町がこういう状況にあるっていうこと。で、これ県のホームページにも出しておりますんで、参考にしていただけたらと思います。で、こちらは1回目、2回目、前回と比べての伸び率を市町別に示しています。それぞれ市町ごとに特色がありまして、8月上旬は新しい年代への1回目を進めた市町、例えば今治市なんかは10%以上増加、それから愛南町も16%増加と、松野町は22%増加とか、こういうふうな数字がここにでてきています。それから2回目接種を大きく進めた市町は、西予市が9.6、松前町が7.0、西条市も7.0。この数字で各市町の進捗状況が見てとれるんではなかろうかと思います。

 次に、各市町の進捗状況を、国から供給、県が配分したワクチンの使用率との関係で分析してみることといたします。ちょっと分かりにくいかもしれませんが、簡単に説明させていただきます。供給されたワクチンの使用率と、市町の接種の進捗状況をクロスさせまして分析した表でございます。まず、表の見方なんですが、これは各市町おろしたもの、これが見方となります。縦軸ってのは、国から供給されたワクチンをどの程度使っているか、簡単に言えば。で、下に行けば行くほど在庫が多く、抱えられて使い切ってない。上に行けば行くほど在庫はどんどん消化して接種を進めている。そういうふうに縦軸は見るようにしていただけたらと思います。横軸は、2回目の接種率がどの程度進んでいるのか。こちら(右)に行けば行くほど2回目どんどん進んでいるということ。こちら(左)に行けば行くほど2回目がまだまだ進んでいないという、そういう指標になっています。全国平均と比較して、それぞれの市町がクロス表のどの位置にいるかで評価ができるようになっています。こういう状況で、右上の方にいる、例えばこっちだったらここですね。で、こちらだとここのあたり。で、こちらだとここ。こちらだとここと。こういうふうに見ていただけたらと思います。で、右上は供給されたワクチン、順調に使って余らせずに接種が早く進んでいるグループということになります。右下は、接種は進んでるんですが、ワクチンがまだ余っている。国から潤沢にワクチンが来ていないので、ここはまだ少ないです。で、左上、こちらは接種が遅れているんですが、ワクチンの残りが少ない。つまり、供給が滞っているので接種が進んでいない可能性がある。で、こちら(左下)は、逆にワクチンは在庫として手元に抱えている、で、接種が遅れている。供給量は問題ないんで、市町の努力が求められるグループと。こういうふうに見ると、全体像として分かりやすいんではなかろうかと思います。

 そこで、この図に戻らせていただきます。今のこの見方で各市町の状況を落とさせていただきました。先ほど上島町なんかは、接種は進み、ワクチンも十分活用できているというふうなところでお分かりいただけると思います。ほとんどの市町、愛媛県の場合は、全国平均がここになりますので、こちらの右上、供給されたワクチンを順調に消化し、接種が順調に進んでいるというふうなグループに入ります。みんな頑張っているということであります。松野町は右下に入っておりますが、ただこれはこの表のとおり、全国平均と比べると接種は進んでいるけど在庫はあるということになります。それは実は事情がありまして、ワクチンが1,000人単位で運ばれてくるため、人口が少ないんで必要量を上回っていることが要因でございます。ですから、松野町に問題があるわけではないということです。これを見て、松野町は余っているんだなっていうことが分かりますから、それを県の方でまた調整して他の市に融通することを想定していますんで、そういうこの表は使い方をいたしております。松山市もちょっとこれ、何というんですかね、厳しいデータになっていますが、実態も含めて説明させていただきます。唯一松山市、ここで左下のデータ、すなわちワクチンの在庫が抱えられている、早期に接種を加速させる必要があるというグループに入っています。これは松山市に聞き取りました。これ実は、国に報告しているデータになっています。どうしてこんなになってるんだということを聞き取ったところ、接種は行っているものの、システムに未入力のデータが4万件ほどあるということでした。これを受けて、もし仮にデータが入力されたとすると、ここに入るということでございます。ということで、松山市は未反映分のデータ入力を早期に進めてもらいたいと思います。というのは、国はこのデータで集計してまいりますので、いくら接種を進めても全体の松山市、人口が多いですから、このデータが入らないと愛媛県全体の接種が低くでるということにつながってしまいますので、ぜひその点、愛媛県全体が遅れていると全国データで認識されてしまうことになりますから、今後このデータが感染状況の国のステージ把握の判断にもつながってきます可能性がそれがあるので、松山市、遅れている作業をぜひ挽回していただきたいというふうに思います。それから、県内でやや接種が遅れている今治市、四国中央市も含めて、今後ですね、職域接種、これらの地域では追加されてきます。国は10月上旬までの供給見通しも示しましたんで、本当に大変だと思いますけど、それぞれの医師会と連携して接種を進めていただきますようお願いいたします。

 次に、職域接種の状況でございます。現時点で、申請済みの県内企業等は34件ありまして、本日時点で32件が承認されています。残りの2件については、実施の有無を含めて企業と国の間で調整が進んでいると聞いています。なお県庁の職域接種についても承認されましたんで、9月2日から開始することといたします。県職員対象者は1,400人を見込んでおりまして、10月上旬に2回目の接種を完了する予定で進めてまいります。ただし、接種の判断は個人の意思に基づくものなので強制はできませんが、基礎疾患や既往歴、特別な事情がある場合を除いて、県職員、公務を行う上で穴を開けるわけにはいかない仕事でございます。あるいは、人との接触が避けられない業務に従事している場合は、特に早期に接種するよう呼び掛けてまいります。なお、少しでも副反応等への不安が払拭(ふっしょく)できるよう、専門窓口も設置し、相談に応じてまいります。繰り返しになりますが、今後職域接種も含めて若い世代も接種できる機会が増えてまいります。先日の医療関係者による共同記者会見でも、臨床的にワクチンは非常に有効であるという話がございました。専門家も、接種するメリットが接種しないデメリットを上回るという発言を繰り返しています。ぜひ機会があれば、接種をお願いいたしたいと思います。以上です。

 

(テレビ愛媛(幹事社))

 ただ今の発表事項に関して質問のある社はお願いします。

 

(愛媛新聞)

 すみません、愛媛新聞です。VRSのデータに関して、松山市に未入力が多いということでしたけど、なぜちょっと未入力が多いのかっていうのは聞かれていますか。

 

(知事)

 いや、ちょっとこれは分かりません。はい。ただ、ほんとさっきちょっといったん申し上げたんですけども、未入力になってしまうと国は未入力のデータで判断してきますから、そのデータに基づいてここにはああしよう、こうしようと国の立場で決められてしまうので、これはやっぱり早く入力していただく必要があると思っています。

 

(テレビ愛媛)

 すみません、テレビ愛媛です。昨日からまん延防止措置が適用されていますが、午後8時までの時短営業、多くの店が要請応じておりますが、中には明かりをつけている店も散見されるようです。それについて、知事はどう捉えていますか。

 

(知事)

 そうですね、本当にお店っていうのは、地域があって初めて成り立つということをお考えていただきたいとまずこの時点では申し上げたいと思います。地域が本当に崩壊すれば、お店の存続なんてできなくなってしまうんですね。で、自分ところのお店だけではなくて、周辺の同じ業態の方々にも影響を与えるということも考えていただきたいと思います。もちろん今のこの国の法律では、法制度も含めてですね、全国これ一律の支援協力金等々としかありませんから、その範囲でしか支給はできませんけれども、でもそれは全国皆さん同じように頑張っているということでありますので、地域あってのお店、そして同じ業態への影響、これをそれぞれの事業者が事業するってのは責任があるということですから、考えていただきたいと思います。で、もう一つ言えることは、やっぱり開いているから行く、そこにもやっぱり問題があるということを感じていただきたい。これはお客さん側ですね。今は空いているから危険だという時期だと松山市の場合は考えていただきたいというふうに思います。そうすれば行かなければ閉めるということの選択肢になろうかと思いますので、双方に呼び掛ける必要があるのではないかと思っています。で、今の段階というのは、松山市、県も協力しますので、パトロール、呼び掛け、これを地道に行う段階だというふうに思っています。

 

(テレビ愛媛)

 万が一、12日まで営業が午後8時以降も続けるようなお店があった場合はどういった対応を考えていますか。

 

(知事)

 第4波のときも申し上げたように、幾度となく訴訟ということも考えておかなければなりませんから、法律というものを考えなければ明日にでもこうだっていうふうに思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、わが国は法治国家でありますから、そこらあたりはしっかり手続きを踏むということが行政の立場であります。ですから、しっかりとその積み上げ、弁明の機会も必要になってもまいりますので、それらを粛々と手続きしていきます。で、最後どうしてもという場合は店名公表と過料ということにいたします。

 

(テレビ愛媛)

 あと、すみません。もう一点、ワクチン接種に関して各市町別のデータを出されましたが、若い世代にも感染が広がっていく中で、今各市町に一番ワクチン接種で求めたいことってのはどういったことでしょうか。

 

(知事)

 そうですね、今の供給量に限りがありますから、その中で工夫をするしかないんですけども、まずはそれをスムーズに進めるためには、大半はもうやっていただいてると思いますけども、それぞれの市医師会、郡医師会あるいは看護協会、そことの連携、特に医師会ですね、しっかりと話し合い、スクラムが組めるのかどうか、協力をいただける体制を作れるかどうか、ここがやっぱり一番大きな要因だと思います。その中で体制ができているならば供給されたものをフルに、特に10月までの供給スケジュールがようやく国も示していただきましたので、在庫を抱える必要はぐっと減ってきてると思います。だから、どんどん打っていくというふうな体制を同じように先ほどの協力関係の中で実施に移していくっていうことが必要。そして、その中で20代若者世代へ副反応を考えて打たないとかいろんな話があるようです。特に今の若い世代はSNSの情報を中心に考える傾向があると聞いていますが、SNS、ネット上の情報ってのは、例えばここで皆さんマスコミの方に来られていますけども、テレビや新聞と違って第三者が良いか悪いか、正しいか正しくないか、しっかりときちんとされてるかどうかっていうチェックをする第三者機関は全く入ってません。ですから、極めて無責任な情報が飛び交うフィールドでもありますから、そこを中心にすると誤ったメッセージも受け止めてしまいかねない、また、それを楽しんでる人たちがいるフィールドでもありますので、地道に市町で説明をして若者に呼び掛けていく工夫をわれわれ県も考えますけども、市町単位、より身近ですからぜひ一緒になって呼び掛けていきたいというふうに思っています。

 

(愛媛新聞)

 すみません。先ほどの時短要請の話なんですけども、県としては時短要請に従ってないお店っていうのは現時点で把握はされていますでしょうか。

 

(知事)

 私のところにはまだ昨日の今日ですから報告は上がって来てません。

 

(愛媛朝日テレビ)

 愛媛朝日テレビです。今日、2回目のワクチン接種を受けたのにもかかわらず亡くなられた方が1名いらっしゃいます。あらためてデルタ株の脅威というか、感じるんですが、いまだに県外由来の感染が増えている中で、あらためて注意呼び掛けをお願いできますでしょうか。

 

(知事)

 はい。お盆に突入する前に今年は全国、特に首都圏の感染状況踏まえると帰省は家族で相談して延期ないしは中止検討していただきたいと呼び掛けてまいりましたが、残念ながら全員の方にそのメッセージが届くわけでもありませんし、それから不要不急(ではない)、どうしてもという場合もありますのでゼロにすることはできません。それは致し方ないことだと思います。ただ、その場合は早期の探知にはもうぜひご協力をというふうなことを併せて呼び掛けさせていただきました。それは多くの方々は協力していただいているんではないかと思います。ただ、その後もですね、今度は帰ってくる場合が次の山のポイントになるということで、経済団体や考えられるちょっと影響のある大きなところには直接連絡をしてですね、事業所単位での呼び掛けを強めてほしいということお願いして、皆さん実施に移してくれています。それもやはり100%というわけにいきませんから、今後ともやっぱり早期の探知ということに集中してなんとか拡大の食い止めを図るように全力を尽くしていきたいと思います。ただ、ぜひお願いしたいのは、本当にその県境を越える行動が今必要なのかどうか、延期できるものではないのか、中止できるものはないのか、ここはもう一度皆さんそれぞれが、計画がある方は考えていただきたいと強く呼び掛けさせていただきたいと思います。

 

(朝日新聞)

 朝日新聞です。亡くなられた方の件なんですけれども、重症ではない方だったということで、一応病院に入院はされておられたんでしょうか。

 

(知事)

 はい、そうです。

 

(テレビ愛媛)

 すみません、テレビ愛媛です。松山市でも新規の感染者が増えている中で、特に松山市では市独自の対応を検討されてはという発言もありましたが、例えば具体的にどんな対応をすればよろしいと知事は考えていらっしゃいますか。

 

(知事)

 それはもう私、越権行為になりますから、さっき申し上げたようにお分かりいただけると思うんですが、県内でも感染状況それぞれ異なります。県が方針として出せるのはまんべんなくそれらも含めてここは最低限やってほしいっていうメッセージとして受け止めていただきたいと思うんですね。で、例えば落ち着いてるとこはそこまではまだうちはしっかりできてるから大丈夫だなっていうとこもあるし、逆に厳しいところはこれだけよりも市の単位で、例えばある市では集会場なんかも市民以外は使用禁止とかですね、独自の対応策とかいろいろやられています。それから、ある街では市長さんが夜、一軒一軒飲食店を回っているってようなところもありました。街頭演説で呼び掛けられるとこもある。まあ、それぞれができることってあるんじゃないかなと思うんで、例えば全市の状況を聞き取ってその中でやってないことがあればそれをすぐにやるとか、いろんなこと考えられると思います。あるいは参考のアプローチとしていろんな部署がありますよね。なんとか部、なんとか部、なんとか部、それで管轄が違いますから、それぞれの部ごとにその部の対象となる方々に対してどんなことをすることができるのか。例えばそれはメッセージの伝え方である場合もあれば、要請の内容である場合もあれば、法律に基づいてしっかりと対応できる場合もあれば、いろんなケースがあると思うんですね。分析していくってことは必要ではないかなというふうに思います。ただ、役所なんでやっぱりひとえにどこの町でもそうですけども、県でも私もまだまだ足らざるとこたくさんあります。でも、やっぱり長がリーダーシップとらなければ動かすことができないんで、県としても一層頑張っていきたいと思っています。

 

(テレビ愛媛(幹事社))

 そのほか質問よろしいでしょうか。ではこれで会見終わります。

 

(知事)

 はい、どうもありがとうございました。

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