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海岸漂着ごみ対策
1 海岸漂着物等とは
海岸漂着物と海岸に散乱しているごみなどの不要物をいい、私たちの海を汚している原因となっています。
海岸漂着物の発生原因は、陸や船の上から海への不法投棄(ポイ捨て)だけではありません。私たちの生活の中で、道路や川にポイ捨てされたごみ、屋外に放置されたごみが雨や風によって川に入り、海に流れ出し、海流や風によって海岸に流れついています。そのため、海岸漂着物はいつどこで発生したものかを特定することが難しくなっています。
2 海岸漂着ごみが私たちに与える影響
観光への影響
- 漂着物による景観の悪化は、地域のイメージダウンになり、観光客の減少につながるおそれがあります。
地域の産業への影響
- 水産物にごみが混入しないように取り除く必要があり、漁業者には大きな負担となります。
また、水産品にごみなどが混入すると風評被害により、物が売れなくなるおそれもあり、愛媛県のように水産業を主産業とする地域にとっては大きな問題です。
生物への影響
- 生物の中には、エサと人工(プラスチック)ごみとの区別がつかず、誤って飲み込むことを繰り返し死んでしまうケースや、漁業に使う網などが体に絡まって死んでしまうという事例が数多く報告されています。
3 海岸漂着ごみに関する法令
海岸漂着物処理推進法が平成21年に制定されました。
この法律では
- 海岸法で定められた海岸管理者等が、海岸ごみの処理に必要な措置をとること
- 国や地方自治体が海岸ごみの発生抑制対策をとること
- 国が対策推進のための基本方針を示し、これに基づき都道府県が地域計画をつくること
などが定められています。
≪海岸漂着物処理推進法(環境省HP)≫<外部リンク>
4 愛媛県における取組み
愛媛県では、平成23年度に「愛媛県海岸漂着物対策推進地域計画」を作り、関係機関等が連携・協働し、適切な役割分担のもとで取り組みを行っています。
国
- 海岸漂着物対策に関する総合的施策の実施、情報提供
- 財政上の措置対策の支援・助言
海岸管理者等
- 海岸漂着物等の処理のための必要な措置
- 海岸漂着物等の状況把握
県
- 地域計画の管理
- 市町、国等、関係機関との連携
- 海岸漂着物対策に係る情報発信、発生抑制対策、普及啓発、環境学習の実施
- 3Rの推進
市町
- 海岸漂着物等の処理等に関する協力
- 住民に対する海岸清掃活動への参加要請、発生抑制対策、普及啓発、環境学習の実施
- 3Rの推進
地域住民、民間団体、事業者
- 海岸清掃活動への参加
- 廃棄物の適正処理
- 3Rの実践
5 私たちにできること
3Rに取り組む
- Reduce(減らす)、Reuse(くり返し使う)、Recycle(再生利用する)の取り組みにより、生活から出るごみを少なくすることが、海岸を守ることにつながります。
海・山・川にごみを捨てない
- ごみのポイ捨ては法令で禁止されています。発生したごみを適切に処分することが海岸を守ることにつながります。
清掃活動に参加する
- 継続的な美化活動の実施がごみを捨てにくい環境をつくり、海岸を守ることにつながります。
6 リンク
- 環境省ホームページ<外部リンク>
- 環境省中国四国環境事務所ホームページ<外部リンク>
- 愛ビーチ制度「愛媛ふれあいの海辺」(愛媛県港湾管理課)