ホーム > 県政情報 > 知事 > ようこそ!愛媛県知事室へ > 知事記者会見録 > 「えひめ南予きずな博」の開幕に関する知事記者発表の要旨について
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更新日:2022年4月18日
日時:令和4年4月14日(木曜日)
11時22分~11時36分
場所:知事会議室
(南海放送(幹事社))
続いて、「えひめ南予きずな博」の開幕についてですが、会見終了後レクがありますので、詳細の確認はそちらでお願いします。それでは知事お願いします。
(知事)
南予9市町からぜひきずな博をということで、その総意を受けて開催いたしますイベントが24日からスタートすることになりますので、発表させていただきます。
開催に先立ちまして、先週、南予地域の復興状況を視察させていただきました。甚大な被害を受けた三間の仮設浄水場やせいよ東学校給食センター、橋ごと流されてしまった大成橋などの各種のインフラの復旧はもとより、南予の産業復興の鍵を握るかんきつ園地の再編整備あるいは改良復旧、原形復旧等、それぞれの被災状況に合わせた場所を選定して、視察をさせていただきました。すべてが着実に復興に向けて前進しているということを実感したところでございます。
県としては、最優先課題を西日本豪雨災害からの復興としています。この公約、いの一番に掲げた公約を県庁職員それぞれの部局、関係部局もしっかり受け止めて全力を尽くしてくれています。そして何よりも現地の方々が前に向いていこうと、そして復興に向けてのいろいろな事業等については全面的に協力しようというそういう流れの中で前進が図られているのではないかと実感をいたしました。
また、当日はかんきつ農家の方々との意見交換も行わさせていただきました。そしてまた地域おこし協力隊等を契機に地元で絆を育んで、本県に移り住んで地域経済の活性化に取り組もうとされている皆さんとも意見交換をさせていただきまして、非常に皆さん前向きであることを本当にうれしく思いました。
こうしたことを受けて、きずな博の開催、期は熟しているんじゃないかなということを痛感しております。ぜひ、南予、復興しているんだ。元気なんだ。というふうなことを大いにきずな博を通じてアピールすること、そしてそれが地域経済の活性化や移住促進につながるように目標を目指して頑張っていきたいというふうに思います。
きずな博では、南予から発信する「えひめシフト!!」これをコンセプトに、コロナ禍で変化した働き方や暮らし方にしっかり対応しながら、南予を「たのしむ」、南予で「はたらく・くらす」、南予で「あじわう・まなぶ」。こうしたことができるプログラムを展開して、南予の魅力と新しい体験価値を提供していく予定でございます。
開催初日、24日は宇和島市の南予文化会館でのオープニングイベントとなります。メインパーソナリティにお一人が愛媛県出身である和牛のお二人を迎えまして、地元住民等から、きずな博への意気込みを語ってもらうほか、昨年のきずな博クラウドファンディングの支援により、制作が実現したジャパハリネットアコースティックの「きずな博応援ソング」の披露、また、うわじまアンバサダーの中村仁樹氏の尺八演奏、愛媛・伊予観光大使の黒田映李氏のピアノ演奏などで、開幕を盛り上げていただくこととしています。
また、特に被害の大きかった被災3市、西予、宇和島、大洲。こちらでは、まず、5月から10月にかけて、西予市では、さまざまな絆でつながる関係人口「きずな人口」と命名していますが、この拡大を目指す「がいなんよ大学inのむら」。9月には、大洲市で、ギタリスト・音楽プロデューサー、荒井由美さん、ユーミンのコンサートで常にメインギタリストを務められている鳥山雄司氏らによるライブコンサート「肱川さんのおもてなし」を、そして10月には宇和島市で、五穀豊穣への感謝と祈りをコンセプトにした演劇「一粒萬倍 A SEED」を公演し、被災地域の創造的復興を力強く後押ししていく予定でございます。
このほか、来訪者に寄り添った多様な体験や交流を促進するため、かつてのいやし博等でしっかり根を下ろしたキャニオニングなど、南予の自然や、そしてこれは町並み博から生まれたといってもいいと思いますレトロな町並みなど、歴史文化を楽しめる住民主体のいやし体験プログラム、これが一番重要でございまして250くらいのこうした自主企画イベントというんですかね、住民の皆さんによるおもてなしイベントが展開される予定でございます。食、宿泊施設などを組み合わせたオーダーメイド型のファミリーワーケーションの受け入れ等も実施し、交流人口の拡大はもとより、定住促進につなげていきたいというふうに思います。
また、生産者自らがオンラインで販売促進を行うライブコマース「デジタル愛媛ツアー」の開催や、会期中350以上の地域内店舗でお得に利用できるクーポンカード「えひめ南予きずなカード」の発行等も準備しています。これによって地場産業の支援も行うことで、南予地域の活性化に結び付けることができたらと思っています。
これから12月まで8カ月に及ぶ長期イベントとなりますが、感染対策の徹底、そしてオンライン等の活用など、ウィズコロナ時代の新しい形のイベントを意識し、挑戦するとともに、絆の深化や新たな絆づくりを進めて、事業成果をイベント終了後も継承して持続可能な地域への発展につながるよう取り組んでまいりますので、もうこの年しか実施されない企画・イベントが目白押し、毎週毎週、目白押しでございますので、ぜひマスコミの皆さんにも、そうした特に地域の皆さんが手作りで行うイベントの紹介をしてあげていただけますようによろしくお願いいたします。
以上でございます。
(南海放送(幹事社))
ただ今の発表事項に関しまして、質問のある社はお願いします。
(テレビ愛媛)
すいません。テレビ愛媛ですが、このきずな博ですが、開催を機にですね、どういったものを成果というものを目指されていかれるかを改めて教えていただけますか。
(知事)
かつてのいやし博の時はですね、こんなことを言っていたんですね。イベントそのものは目標ではなくて、その後の地域活性化に結び付ける。特に販売促進、観光促進、それに結び付けるきっかけになる。いわばその後のことを考えた仕掛けなので、そこがゴールではないということを申し上げました。
例えば、来られた方のメールアドレスをいただくことによって、その後の販売活動にも結び付けられますし、また、いやし博を通じてキャニオニング等、新たな地域資源を生かした体験型の観光のコンテンツを増やしていくとか、そこを目標にしていたんですが、今回はそれももちろんあるんですけれども、それ以上にコロナ禍において働き方等々が変わってきていますので、ワーケーションであるとか、その後の定住であるとか、こういったところも目標に掲げながら、物を売る、観光振興をするプラス定住や新しく来られる方を増やしていくとか、そういったところを目標にしていきたいと思っています。
(テレビ愛媛)
何か、具体的な数値として掲げられるものというのは、今の段階でありますでしょうか。
(知事)
コロナ前の観光客数は、令和元年(※)が716万人でございましたので、それ以上に戻すということで720万人以上を目指したいと思っています。
それからきずな博で生まれる新しい体験価値を終了後にも結び付けていくことができるように、持続可能な体制、枠組み、そこで生まれたものが持続するものを20以上目指して頑張っていきたいなと思っています。
(テレビ愛媛)
さまざまな体験プログラムがありますが、知事として特にこう自ら体験してみたいだとか、興味のあるプログラムというのは何かございますか。
(知事)
やっぱり南予はですね、自然と食に本当に恵まれてますから、しかも地域ごとに特産物が違っていますので、まず食を非常に楽しめる空間がそこにあるということが、皆さんが行く一つの動機にしていただけたらなと。でそれを今回ならではの自主企画イベントでおもてなしの提供ができる仕掛けがいっぱいありますから、ぜひこの機会だからこそ味わえる、南予は元々すごく穏やかなおもてなしの気質が豊富なところですから、通常以上に癒される空間があるということで、可能な限り休みの日なんかは足を運びたいなというふうに思っています。どれだということではなくて、各地域の特色を楽しみたいなというふうに思っています。
(読売新聞)
読売新聞です。先ほどの質問に関連してなんですが、観光客数716万人から720万人にというのは県下全体でという。
(知事)
南予です。
(読売新聞)
南予の9市町でという。
(知事)
そうです。
(読売新聞)
分かりました。もう一点なんですが、もともと西日本豪雨からの復興をPRするイベントという位置付けだったと思うんですけれども、コロナ禍で日程も延期になって、またワーケーションとかライブコマースとか新しいコンテンツも取り入れられることになったと思うんですけれども、豪雨からの復興に加えてまたコロナでの新しい価値を提供というような、こう新しい要素の加わったようなイベントになっているのかなと思うんですけれども、知事の受け止めはいかがでしょうか。
(知事)
はい。コロナで本当に対峙する2年間が続いていますけれども、その2年間の間にご案内のとおりコロナ株の変質もございました。現在のオミクロン株は感染力が強いものですけれども、デルタ株までのものとは明らかに異なる性質を持ってます。であるがこそ、国内もそうですけれども、世界的にも本格的なウィズコロナを模索している段階に入っていると思いますので、イベントもですね、コロナも次なる変異株まで出てきていますから、ゼロになるということはまずしばらくの間無理だと思います。その中でどうするのか、イベントの在り様も含めてですね、そしてまたイベントの今おっしゃったような目標も含めてですね、模索をする機会になるんじゃないかなというふうに思っています。しっかりとその辺は考えながらのイベントにしていきたいなというふうに思っています。
(読売新聞)
ありがとうございます。
※会見後に実施した担当課の記者レクにて訂正(令和元年度→令和元年)
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