愛顔障がい者向けコントローラー機器等開発事業
AIの先端技術を扱う県内企業「株式会社ディースピリット」と協力し、既存のコントローラーではeスポーツに取り組むことが難しい、手指の動きや筋力に制約がある身体障がい者用のオーダーメイドコントローラーを開発しました。
弊社は人とロボットが共存・共働できる製品を開発しています。人と人との交わり(相互理解)を支援するために、人や機械を繋ぐ技術をヒューマンインターフェースと呼びます。今回の取り組みは、健常者と障がい者をゲームを通じて私たちの技術で繋ぐことができるということで、大変意味のある仕事になったと思っています。
01障がい者向けゲームコントローラーの開発のきっかけは
ロボット開発の技術をわかりやすい形で世の中へ
eスポーツは以前より知っていましたが、障がい者の方も参加できるとは思っていませんでした。弊社はAIやシステム開発のノウハウを元にロボット開発を行っています。以前よりこのようなノウハウや技術が、わかりやすい形で世の中のお役に立てればと思っていましたので、そんな時、愛媛県からお声がけをいただきました。私たちの技術が生かせるチャンスであり、社会貢献にもつながると考え、今回参加させていただきました。
02開発秘話
障がい者の方のそれぞれの身体的特徴に合わせた調整
オンラインで、ゲームコントローラー利用者の梅林さんとの打ち合わせを重ね、障がい者の方のそれぞれの身体的特徴に合わせて工夫が必要になること、またサポートをされている職員の皆様にも思いを巡らせて開発に取り組むことが大切だと分かりました。現状の製品もかなり使い込んで楽しく利用して頂いていますが、滑り止めや、足の操作レバーの高さなど改善できる部分もあると思います。障がいの状態に合わせて筋肉の繊細な動作にも対応できるような仕組みも今後の課題だと考えています。
03愛媛のeスポーツの未来について一言!
多くの方が支援や理解を広げ継続していく事が必要
今回のチャレンジは弊社の技術力向上や、社員教育にも大きく繋がりました。障がい者の方が楽しめる環境を作っていくには、テクノロジーを持った会社がeスポーツを支えていくこと、県をはじめ多くの方の支援や理解が広がり、継続していく事が必要だと思います。デジタル技術を使えば、距離や場所が関係なく利用できるので、県外の方との交流などにも広がってほしいです。