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平成30年7月豪雨災害に関する知事メッセージ

ページID:0016256 更新日:2023年3月24日 印刷ページ表示
平成30年7月豪雨災害に関する知事メッセージ
日付 内容
令和5年3月24日 第8回復興本部会議 本部長指示
令和4年3月28日 第7回復興本部会議 本部長指示
令和3年3月26日 第6回復興本部会議 本部長指示
令和2年3月26日 第5回復興本部会議 本部長指示
令和元年7月5日 第4回復興本部会議 本部長指示
平成31年4月18日 第3回復興本部会議 本部長指示
平成30年11月26日 第2回復興本部会議 本部長指示
平成30年9月3日 第20回災害対策本部会議 本部長指示
平成30年8月30日 第19回災害対策本部会議 本部長指示・第1回復興本部会議 本部長発言
平成30年8月21日 第18回災害対策本部会議 本部長指示
平成30年8月6日 第17回災害対策本部会議 本部長指示
平成30年8月6日 義援金をお寄せいただいた皆様方へ
平成30年7月30日 第16回災害対策本部会議 本部長指示
平成30年7月29日 第15回災害対策本部会議 本部長指示
平成30年7月29日 台風12号の接近に伴い3時20分に大雨注意報が発表されましたので、本部長(知事)から県民の皆様にメッセージを発表します
平成30年7月28日 第14回災害対策本部会議 本部長指示
平成30年7月24日 第13回災害対策本部会議 本部長指示
平成30年7月20日 第12回災害対策本部会議 本部長指示
平成30年7月17日 第11回災害対策本部会議 本部長指示
平成30年7月15日 第10回災害対策本部会議 本部長指示
平成30年7月12日 第9回災害対策本部会議 本部長指示
平成30年7月11日 第8回災害対策本部会議 本部長指示
平成30年7月10日 第7回災害対策本部会議 本部長指示
平成30年7月9日

第6回災害対策本部会議 本部長指示

平成30年7月8日 第5回災害対策本部会議 本部長指示
平成30年7月8日 第4回災害対策本部会議 本部長指示
平成30年7月7日

第3回災害対策本部会議 本部長指示

平成30年7月7日 第2回災害対策本部会議 本部長指示
平成30年7月7日

第1回災害対策本部会議 本部長指示

平成30年7月7日 7月5日からの大雨による大規模な土砂災害の発生について(知事から県民の皆様に対するメッセージ)

第8回復興本部会議 本部長指示

 発災から4年と8か月という月日が流れますけれども、発災直後に、生活を守り、産業を守り、そして人を守るというこうしたところを3方向から全体的な流れを作って、組織的に取り組むことが復興に繋がるということでスタートしました。それぞれが本当によく頑張って、できるだけ早い速度で復興を成し遂げるんだということでよくやってくれたと思います。

 特に復興事業で象徴的だった大成橋の架け替えも完了しました。またかんきつ園地の復旧、これが一番長く時間がかかると当初から思っておりましたけれども、立間地区もこれから測量設計に着手するなど、概ね順調に進んでいると思います。

 また、きずな博はコロナ禍での開催になりましたけれども、その中で工夫をしながら本当に少しでも南予の力になればということで、皆さんを元気づけることに繋がったんではなかろうかと思います。これはこれから本番を迎えるインバウンドの再開であるとか、ウィズコロナの時代に繋げていくことが大事でありますから、一過性に終わらせずに、持続的な地域振興にきずな博の成果というものを、ぜひ関係するところについては結びつけるんだという目標を持って取り組んでもらいたいと思います。

 残された課題、先ほど報告にもありましたけれども、「人を守る」観点で言えば、まだ賃貸住宅に若干の方が残られている状況でございます。ピークと比べたらほとんどの方々が回復されましたけれども、最後の1人までフォローするということが大切ですから、しっかりと寄り添った支援を継続してください。

 「生活を守る」面では、肱川水系、特に治水対策は地域の方の意見にも細やかに耳を傾けつつも、できる限り早くスピード感をもって対処をお願いします。

 それから「産業を守る」面では、園地の復旧工事は先ほど触れましたが、復興によって前よりも良くするんだということを、発災当時に関係者の皆さんにも強く宣言をしたこともございましたので、特に紅プリンセスをはじめとする優良品種の導入、また、JAや市町と連携した施設整備、これを進めて1日も早い完全復旧への道筋をつけてもらいたいと思います。

 本当に復興の進捗は随分と順調に進んでいると思いますけれども、まだまだ残された課題はあるということを肝に銘じて全力で取り組んでください。以上です。

 

 令和5年3月24日

 愛媛県知事 中村 時広

第7回復興本部会議 本部長指示

 早いもので、西日本豪雨災害から3年8か月の月日が流れました。当初は本当に被害の大きさに圧倒され、手探りで進めてきた復興対応ですけれども、今でも、県政における最重要課題であるという共通認識の下に、それぞれが動いてくれていると思います。

 今、関係部長から報告があったとおり、概ね順調な進捗状況だと思います。ただ中には、10年計画で進めざるを得ない再編復旧などもございますので、気を緩めることなくその完遂に向けて引き続き取組みをしっかり行ってください。

 柱としては当時から、「人を守る」、「生活を守る」、「産業を守る」の3つの柱で大まかな対応策の区分をするということで方向性を打ち出しましたが、「人を守る」では、まだこの時点でも、仮設住宅で過ごされている方が、11世帯(令和4年2月末時点)いると聞いています。1日も早い生活拠点の復興など自立した生活再建に向けて、寄り添った支援を継続して実施願います。これは保健福祉部でございます。

 そして「生活を守る」というのは土木部が中心になると思いますが、特に激特事業で進めている肱川対策、これについては悲願でもある課題でありますので、地域の方の意見に丁寧に耳を傾けて、また近年の災害の頻発化を踏まえ、一層のスピード感をもって取組みをお願いします。

 そして「産業を守る」。農林水産部が中心になりますが、園地の回復、生産者の努力、これによってかんきつの収穫量は一旦2位になりましたが1位に返り咲くなど、復旧は一歩一歩進んでいると確信をしています。ただ先ほど申し上げたように再編復旧は時間が掛かりますので、ただ単に整備できたというのではなくて、その時のビジョン、紅プリンセスの導入あるいは被害の前以上の高収益園地が実現する、そういった生産力強化に結び付けるような結果を求めて全力を傾けてください。

 そしていよいよ4月から「南予きずな博」が開催されますけれども、本当は昨年という予定でありましたが、コロナの影響で1年ずらしての開催。ただ今の復興の状況を確認すると、今年度こそが正に狼煙を上げるいい機会なのかなということも感じています。南予の魅力・ポテンシャルちょうどコロナ禍で地方に焦点が当たっておりますので、ただ単に復興の狼煙を上げるということだけではなくて、実際の結果、それは即ちワーケーション・移住等を通じて人口問題に結び付くような、そしてまた南予の産品の実需の創出に繋がるような、 そこをあくまでも目指して取組みを進めてもらいたいというふうに思います。

 特にこれは南予地方局だけでやっても身内の会になってしまいますから、全庁を挙げて全国への情報発信そして誘客も含めて取組みを進めてもらいたいと思いますのでよろしくお願いいたします。以上です。

 

 令和4年3月28日

 愛媛県知事 中村 時広

第6回復興本部会議 本部長指示

 災害の発生から2年8か月が経過しましたが、当初ポイントとして指示させていただいたのは、「人を守る」「生活を守る」「産業を守る」この3つが成り立って初めて復興につながるんだということで、それぞれ工夫しながらその主旨を事業化と結び付けて、プログラムを組みながら進展をしてきております。

 その間、「西日本豪雨からの創造的復興」は県政の最重要課題と位置付けて、取り組んでいるところでありますけども、特に当初鍵を握るのは、激甚指定を受けられるかどうか、それによって、グループ補助金を活用できるかどうかが分かれ目だということで、ここにこだわり、国の理解も得て、指定を受けることができましたが、グループ補助金をどういう風な形で進められるか、危惧していましたが、県職員も南予に大勢入りまして、計画づくりと申請がやっかいな事業でもありますので、それを待つのではなく、一緒になって手伝っていくというようなことで、行っていただきました。現地とも非常にうまい関係を作る中で、順調に申請、計画づくりが進みまして、今日の報告で、支払金額約64億円、交付決定事業者524者、進捗率99.6%というような状況に至ったこと、これは当初の狙い通りに進んでいるという風なことを感じます。大半の事業者が被災前と同等あるいはそれ以上の稼働が出来るまでに回復しているという報告もありましたので、ある意味では恐れていた廃業や事業縮小を最小限に抑えることができたのではなかろうかと、改めて感じています。

 そして「中期」(発災から3年)の取組みとしては、特に工事関係が中心になりますが、(工事が)集中したことによって、入札の難しさ等の課題がありましたけど、大成橋の災害復旧をはじめとした道路の復旧、そして報告がありましたとおり、かんきつ園地の原形・改良復旧、順調に進んでいる状況であります。この取組みが完了するように、最後の最後まで気を緩めずに進行管理を徹底していただきたいと思います。

 そして「長期」(発災から10年)の取組みにつきましては、残念ながらまだ仮設住宅で生活をされている方が、175世帯(R3.2末時点)いらっしゃいます。市営住宅も順調に完成に向けて動いていますので、徐々に生活を取り戻される方も増えてくると思いますが、まだ生活再建支援、必要でございますので、そこもよろしくお願いします。そして、最大の今後の災害を防ぐためにも、激特事業で進めている肱川の工事については、前倒しで実施中でありますが、ここがあるからこそ、留まる、頑張るという地元の方も多いのでこの事業については、一日も早く完成ができるように、国とも協力しながらしっかりと進めていただきたいと思います。そして、最後にかんきつの「再編復旧」がございますけども、立間地区はこれからということになりますが、順調にその他の地区も動き始めてますし、特に再編後にこれまで以上の高収益をあげられる地域を目指して、「紅プリンセス」の導入も含めた取組みを推し進めていただきたいと思います。

 そして、今年はえひめ南予きずな博。これは各市町からの要請に基づいて、行いますけども、是非このきずな博を通じて、南予が頑張っているんだと元気になるぞというエネルギーが地元にさらに巻き起こるように、そして、そのエネルギーを受けて、多くの人が訪れるような一年にしたいと思いますので、是非、市町と関係機関、協力関係をしっかりと築いて取り組んでください。特に南予方面に、今回4月の異動で大勢行かれる方がいると思います。またこちらに帰ってくる方もいると思いますが、積極的にプライベートでも、きずな博に職員として関わって、あるいは参加してもらうように促していただきたいと思います。

 

 令和3年3月26日

 愛媛県知事 中村 時広

第5回復興本部会議 本部長指示

 災害の発生から約1年8か月が経過しましたが、発災翌年度末までを短期、発災から3年を目途にというのが中期、発災から概ね10年間を目途にというのが長期のそれぞれの区分で対応策を練ってきました。この時点では、「短期」の取組みについて、概ね計画通りに進んでいるのかなというふうに思います。その意味では、本格復興に向けた最初のステップを踏めていると言ってもいいのかなと思います。

 一方、今なお約300戸の仮設住宅等で生活されている人がいて、自立の見通しが立っていません。引き続き、生活再建支援や心のケアをお願いします。

 かんきつ園地・農家については、改良復旧は、先日、高浜地区で一部、見込みが立ってきているのを確認しました。残り2地区についてもスピーディに展開をしていただきたいと思います。原形復旧についても、生産状況を見るとある程度の状況になっているのかなと思っています。再編復旧については、かなりの決断をしていただき、時間もかかるので、完成した後には、今よりもより良い、園地づくりということを念頭に置きながら仕上げてもらいたいと思います。

 そして、肱川水系治水対策の10年前倒しについては、多くの要望をいただいていますが、前倒しをすることによって出てくるひずみへの対策もしっかりと行いながら、大変、重要な位置付けであるこの取組みを進めてもらいたいと思います。これが見えてくるとかなりの安心感につながると思います。

 いずれにしても、コロナの問題も併せてしなければいけませんが、平成30年7月豪雨災害からの復興は、県政の最大の課題であるということは変わっていませんので、最優先であるいう認識で取組みをしっかりと進めていただきたいと思います。

 

 令和2年3月26日

 愛媛県知事 中村 時広

第4回復興本部会議 本部長指示

 発災1年が経過しますが、チーム力、組織力をどう生かすかが最大の課題だと考えていました。チーム力を発揮するには、それぞれが場当たり的な対応をしていたのでは、その力は半減します。第一に、基本方針を共有することが重要であり、「人を守り、生活を守り、産業を守ることで、はじめて地域を守れるんだ。」という意気込みについて、全部局で共有しながら進められたのではなかろうかと思います。

 2点目に、スピードが勝負の鍵を握るため、徹底したスケジュール管理が重要になってきます。今日の報告から、各取組みを短期、中期、長期に区分けし、スケジュール管理が組み立てられており、問題ないと考えています。

 ただ、3点目として、スケジュール管理を優先しすぎると、機動力や対応力が弱くなります。その点には十分に気を付け、管理を優先することは当然ながら、これから生じる新しいニーズや変化に対する柔軟性を常に持ち、それぞれの部局が対応してください。

 この点を特にお願いします。

 また、今日の報告を受け、県民環境部は、市町の状況もありますが、災害ごみのスケジュールが若干遅れています。精一杯市町をフォローし、スケジュールがしっかりとこなせるよう、対応をお願いします。

 経済労働部は、グループ補助金の締め切りが間近になってきているので、絶対に漏れがないようしっかりとフォローしてください。

 農林水産部は、かんきつ園地の原形・改良復旧がだいたい目途がたってきているので、次は、再編復旧がしっかりとスケジュール管理できるよう進めてください。

 土木部は、人手不足の影響による入札不調が懸念されるため、ありとあらゆる発注の仕方、あるいは区域も柔軟性を持って対応してください。特に、市町の入札不調が極めて 深刻な状況になっていると聞いているため、しっかりとフォローしてください。

 この点をお願いします。

 いずれにしても各部局の連携、また、県と市町との連携が重要になってくると思いますので、チーム愛媛の力を発揮して対応してください。

 最後に、梅雨真っ盛り、先般、九州でも雨による被害が起こりました。四国地方でも、昨年と同様の雨の降り方が決して起こらないとは言えないという状況が続きます。その点にも十分に気を配りながら、対応に当たってください。

 

 令和元年7月5日

 愛媛県知事 中村 時広

第3回復興本部会議 本部長指示

 去年の7月からあっという間に9月が経ち、共有した考え方のもと、それぞれがしっかりと向き合って仕事をしてもらっていると思います。

 特に、平成31年度の当初予算では、復興関連に重きを置いた予算編成になりましたし、ことあるごとに県の今の最重要課題は豪雨災害からの復旧・復興であると言い続けています。

 そして、南予地域は特に被害が大きかったので、南予地方局に「復興監」や「復興グループ」などを設置しました。それらが効果を現してくれるだろうと期待しています。

 また、これまで取り組んできたグループ補助金については、当初は手探りで始めましたが、ある程度の目途が立ってきたので、滞りなく執行していただきたいと思います。

 柑橘農業の復興についても、「原形復旧」「改良復旧」「再編復旧」の3つの支援策を用意して、被災した状況に応じて選択をしていただくという方向で進めてきました。残りの「再編復旧」について、大半の方は「やりたい。」、一部の方は「ちょっとまだわからない。」という状況です。今後は、「ちょっとまだわからない。」といった方の合意形成を図ることに汗を流してもらいたいと思います。

 いずれにしても、復興の状況が変わってくると被災地のニーズも変わってきます。そのあたりの状況をよくキャッチして、特に現場に近い地方局において、そうした声を丁寧に集め、やれることについてはスピード感を持ってしっかりと取り組んでいただきたいと思います。

 それらの点について、今後も気を抜かず、くれぐれもよろしくお願いします。

 

 平成31年4月18日

 愛媛県知事 中村 時広

第2回復興本部会議 本部長指示

 当初から、地域を守るためには、「人を守る」「生活を守る」「産業を守る」というこの3つの視点をもれなく共有し、それぞれの部局で施策を検討し、取り組んでいます。

 県としては、第1ステージである、水の確保、人命救助、住居の整備が、予想よりも早く1か月でクリアしたことは、非常に大きかったと考えています。そこができれば、復興へ踏み出していけます。

 復興施策の核となるグループ補助金をどう生かすか。また、農業被害が非常に大きいことから、被害の状況に応じたきめ細やかな対応をしていくこと、この2つに注力していきたいと思います。

 今回、南予を中心にまわってきましたが、現段階では、良い作業が進んでいると思います。少し落ち着くと、いろんなものが見えてくるので、これからは、より一層、緊張感を高めなければいけないと思っています。

 それぞれの部局で、きめ細やかな対応とスピード感に気を付けながら、地域を守るため、くれぐれもよろしくお願いします。

 また、検証作業の結果を待つまでもなく、スピード感をもって、先取りして進めてください。

 

 平成30年11月26日

 愛媛県知事 中村 時広

第20回災害対策本部会議 本部長指示

 今回の台風の特色は、強いということと、スピードが速いということではないかなと思います。それから、進路によって被害状況が大幅に変わるということになりますから、今後の状況を十分にみんなで共有してもらいたいと思います。

 夕方から、既に南予地域はうねりに警戒を要するということなので、漁船の係留等の作業に万全を期すようにお願いします。

 今日の深夜から明日の夕方まで、一日弱のことですので、緊張感と集中が大事だと思います。

 特にマスコミの皆さんにお願いしたいのですけれども、風が強いというお話がありましたので、県民の皆さんには、転倒、それから飛散物によるケガに注意をしていただくということ、それから、例えば、田畑の見回りなどで河川等に近づかないでいただきたいということ、また、海岸も同じです。そのあたり気をつけていただきたいということをニュースの中で発信していただけたらと思います。そして、市町それぞれで避難情報を出しますから、それに耳を傾けていただいて、必要なときはためらうことなく行動を起こしていただきたいということを呼びかけていただければ幸いです。

 行政については、二次災害の可能性を十分に念頭に置いた対応をお願いしたい。その対応をもって、繰り返し申し上げていますが、「犠牲者は一人も出さない」、そして、「必要なときは空振りに終わっても早めの対応をする」、「避難、呼びかけが始まったら、繰り返し呼びかける、繰り返し誘導する」、この3つを共有して、この1日臨みたいと思いますので、よろしくお願いします。

 

 平成30年9月3日 16時00分~16時25分

 愛媛県知事 中村 時広

第19回災害対策本部会議 本部長指示

 約2か月が経過しましたけれども、当初、混乱の中で方向性をはっきりしようということで、地域を守るということは、人を守り、生活を守り、産業を守って初めて成り立つということを共有してほしいという点が1点、それからずるずるといくのは対応する側もしんどいのではないかと、しっかりと目標を共有しようということで、第1ステージにつきましては、「人命を守る」、「水を確保する」、「住居の整備をする」これを第1目標として掲げて、突き進んでまいりました。それぞれ関係機関しっかりと対応していただきまして、1か月半から2か月を迎える中で、概ね第1ステージの目標に到達するような段階を迎えようとしているのではなかろうかと思います。

 いよいよこの先、本格的な復興に一歩踏み出していきますけれども、まだ住居の修繕が終わっていないということで、しばらくは避難所生活が続く、それから、三間地区の水質の問題が残っている、災害ゴミは、ようやく市町の広域での受け入れということが緒につきましたけれども、まだ本格的にはこれからであるということを鑑みて、第1ステージはほぼ見えてまいりましたけれども、当面は、この災害対策本部も継続というかたちで臨んでいきたいと思います。ただ、一方で第1ステージの目処が見えたということで、本格的な復興に向けて一歩踏み出していきたいと思います。

 それと台風シーズンがきますから、それの対策にも抜かりなく対応していただきたいと思います。

 なお、昨日の新聞で、捜索で最後に見つかった方のご遺族の方が、新聞に感謝の投稿の意見を寄せられていました。本当に暑い中、潜水までして探し続けてきた一人一人の厚意に対して、ご遺族の方が感謝して、その行動が大いに心に届いているということではなかろうかと思います。これからも、悩んでいる方がたくさんいらっしゃいますので、その気持ちに応えるように全力を尽くしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 

 平成30年8月30日 10時30分~10時50分

 愛媛県知事 中村 時広

第1回復興本部会議 本部長発言

 【本部長挨拶】

 先ほど、最後にお話しまたとおり第一ステージの目標が見えてまいりました。次のステップに行く前の段階として、既に、お金の面、これは国に対して早い段階から大変なことになっていると、これは1県レベルで対応するような状況ではないということを伝え、国も激甚(災害)指定等々をやっていただきましたので、お金の確保ということについてはある程度できているというふうに考え、専決処分、それから臨時議会での議決、更なる専決処分と、3回にわたって緊急の予算編成を行い、総額は812億円を行いました。これを是非、迅速、着実に執行していくというのが我々の課題でありますので、被災者の生活支援、また、公共インフラ施設の復旧に引き続き取り組みながら、農林水産業、商工業、地域産業の復興に向けて全力を尽くしていきたいと思います。

 特に、その中核をなすグループ補助金につきましては、関係機関からもご参加をいただきまして、さきほど辞令交付及び激励をして現場に出てもらうことになりましたんで、本当に(被災地に)寄り添った形でどれだけ機能するかが、復興の鍵を握っていると思います。

 必ず、被災地の復興を成し遂げるという強い覚悟を持って復興本部を立ち上げたいと思いますのでよろしくお願いします。

 【工程表に関する本部長発言】

 子どもの心のケアについては、所管が教育委員会と保健福祉部になっていますが、縦割りの弊害がないように、この文章だけからみると似たようなことをやっているので、連携して無駄のないようにしていただきたい。

 ふっこう割については、道後の関係者には申し上げました。道後のキャンセルをカバーするためにも活用してもらいたいけれども、道後で丸抱えしないようにしてください。特に疲弊している南予の送客等々も念頭においてやっていただかないと、やった意味がない。

 考えてみると2県またがってということで適用されるという条件になっていますから、もちろん広島と愛媛という縦のラインでお互い被災状況がひどいということで力を合わせるというのもひとつのルートだと思いますが、南予を考えると高知との連携、このあたりを絡めていくと、2県をまたがって、かつ南予が入るということになりますので、このあたりは工夫してほしいと思います。

 農業については、それぞれの課題については、だいたい組立ができていると思いますが、依然として私自身の中でも答えが全く見えないのが、モノレールの人の手配ですね。全国で2社しかもうメーカーがない。2社しかないということで、社員がいない、技術者がいない、設置ができない。これはどうすれば良いのかというのは、本当に考えなければ、復興につながらない。ちょっと、私自身もどうしたら良いか分からないんですよ。それは知恵をしぼってほしいと思います。

 被災した食肉処理施設については、この機会にどうするのかということを関係者と一緒に考えるチャンスでもあると思いますので、お金を入れるのであれば、どうするのかということを含めて、検討を重ねていっていただきたいと思います。それを見越して、今回どういう手を打つかというふうな形になろうかと思いますので、その点をお願いします。

 【本部長指示】

 部局ごとに本当に知恵をしぼって、農林水産業、商工業等への配慮を全部含めた工程表が示されて、みんなで共有したところです。工程表ができたからには、やはり、その目標に向かって、成し遂げるという意思とスピード感が非常に大事だと思います。特に今回の復興ということに関しては多くの方々がスピード感を求めていると思いますので、是非、その点を十分に意識しながら取り組んでいただきたいと思います。最後に繰り返しになりますけれども、地域を守るというのは、「人を守り」、「生活を守り」、「産業を守る」というこの3つがあってはじめて成り立つということで、オール愛媛体制で頑張っていきましょう。

 

 平成30年8月30日

 愛媛県知事 中村 時広

第18回災害対策本部会議 本部長指示

 気象庁から説明がありましたけれども、共有すべき事項としては、今晩から24日にかけて2つの台風がやってくるということを共有すること。台風はコースにせよ、規模にせよ、完全に予測することは不可能だと思いますので、情報のキャッチをそれぞれしっかりと行っていただきたいと思います。

 2つめの共有事項は、河川、あるいは山間部ともに、7月の集中豪雨で、通常とは違った状況になっているということを前提に、この2つの台風に向き合うという緊張感を持っていただくということ、これが共有事項だと思います。

 それから、それを受けての確認事項ですが、27名もの犠牲者が出た7月の集中豪雨、これ以上1人も犠牲者を出さないという強い決意を持つということ、そのためには、国からの通達にもありますように、空振りに終わっても早めの対応をするということ、当然、そのことについては批判もあるかもしれません。でも、行政というのは、そういった批判を受けても、犠牲者がゼロであればそれで良しというくらいの気持ちで臨んでいただきたいと思います。

 最後に、呼びかけを開始したときは、したから終わりではない。聞こえないという教訓もあったわけですから、繰り返し繰り返し行うということ、これも確認事項として、全市町、関係団体は共有していただきたいと思います。

 以上、3日間緊張感続きますけれども、全力で、チームで取り組んでいきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 

 平成30年8月21日 16時00分~16時25分

 愛媛県知事 中村 時広

第17回災害対策本部会議 本部長指示

 豪雨災害から1か月という月日が流れました。皆さん昼夜を分かたずそれぞれの立場で対応に追われた1か月ではなかったかと思いますけれども、大変暑い日が続きましたので、本当に疲労が溜まっていると思います。改めてご苦労様ですという言葉を申し上げさせていただきたいと思います。

 そういう中でありますけれども、残念ながら2人の方がまだ行方が分からない。今日も潜水作業をやっていただいていると聞いております。ご苦労をかけますが、最後まであきらめずによろしくお願い申し上げたいと思います。

 また、一旦、台風12号で増えた避難者が、12号の前のところまで戻っているということで、この方々は帰るべきところがないという方々ばかりだと思います。300人以上の方々が長期の避難所生活を余儀なくされているということで、保健師さんや養護教員の皆さん、ケア、細心の注意を払いながら対応をお願いしたいと思います。

 ちょうど1か月経ちましたので、振り返ってみますと、本当に予想を超える被害が出ている。これは、愛媛だけではなくて、西日本全体がという感触を得ました。東京にいたら、この状況というのは、なかなか肌感覚では伝わらないだろうということで、3日目に首相官邸で、大変なことになっているということを申し伝えて、そのときに、激甚災害指定の早期適用や、自衛隊の継続派遣など、様々な5項目の緊急要望を行わせていただきました。また、その後は、大きな被害のあった南予3市、それ以外のところも含めて、国の関係者も現場を視察していただき、私もそれぞれのところに足を運ばせていただきましたけれども、当初この会議では、地域を守るということは、人を守り、生活を守り、産業を守るという、これをまず共有していただくことが第一歩だとしました。その作業としては、スピード感と的確な目標を持つということが大事だと考えまして、第一目標は、「人命の救助」、「水の確保」、「住居の確保」、この3つに置くということでお話をさせていただきました。特に、水につきましては、一番頭の痛い課題でありましたけれども、それこそ各省庁の皆さんのチーム力で、東京都のご理解もいただき、この3日に三間町、4日に吉田町の通水が実現をいたしました。当初の計画と比べると、約1か月早い達成、これは本当にすべてのかかわった方々に県を代表してお礼を申し上げたいと思います。水が蛇口から出てきたときの地域住民の皆さんや子どもたちの本当に嬉しそうな表情は、忘れることができませんし、皆さんにもそのことをご報告をさせていただきたいと思います。

 また、住居につきましても、3市において、それぞれ仮設住宅の基礎工事の段階に入っておりまして、8月末には順次完成していくのではないかと思います。この結果、第一目標の一つの目処が立つのではないかと思いますが、まだまだそこに至るまでにしばらくかかりますので、引き続き、緊張感を持ってお願いします。特に自衛隊の皆さんには、水が通ったといえども、まだ、検査等もあり、当面、飲料水で使えるわけでもありませんし、全ての世帯にいっているというわけではないので、給水支援と入浴支援については、ご苦労をおかけしますが、引き続きよろしくお願い申し上げたいと思います。

 先月の19日には、スピード感ある対応で予算面でメッセージを出すことが、被災者の皆さんの元気に少しでもつながるのではないかということで、46億円の専決処分と、ハード対策を中心とした480億円相当の補正予算を成立させていただいたところでありますけれども、執行管理について各部でしっかりと行って、滞りなく事業を行ってください。また、この2日には、政府が支援パッケージを発表しましたが、これを受けて、更なる復興・復旧支援予算も必要となってきますので、これは時間がありませんので、議会にもご理解いただいて、金額は大きくなりますけれども、特殊対応ということで専決処分で行いたいと思っています。今、更なる予算編成について作業していただいていますけれども、これも速やかにやるということが大事だということで、よろしくお願いしたいと思います。

 もう少しで第一段階をクリアするというところを迎えていますけれども、その後は本格的な復興ということに入っていきますので、この会議もその性格を変えていく段階を迎えると思います。

 産業については、いろいろなパッケージを国も用意していただいているので、大事なことは、作ってもそれが伝わらなかったら、何の意味もないということでありますから、分かりやすく丁寧に被災した関係者に伝えるにはどうしたらいいのかということを、一番大事な視点として持っていただいて、その側面支援のパッケージの浸透を図っていただきたいと思います。

 特に農業については、短期で回復可能なところや、中期の取組みが必要なところ、根本的にやらなければならないところ、様々だと思います。特に長いところは5年という、生き物相手ですから、それくらいの月日が必要でしょう。そこについては、その期間の生活はどうするのかというところの配慮も大事になってきますので、あらんかぎりの知恵を総動員して、農業支援のパッケージ、林業支援のパッケージを考えていただきたいと思います。

 

 平成30年8月6日 15時30分~16時08分

 愛媛県知事 中村 時広

義援金をお寄せいただいた皆様方へ

 「平成30年7月豪雨」により、愛媛県内では土砂災害や浸水害など、広域にわたり甚大な被害が発生し、多くの尊い命や貴重な財産が失われ、今なお、多数の方々が不自由な生活を余儀なくされております。

 こうした中、県内はもとより、全国各地から心温まるご支援をいただき、厚くお礼申し上げます。お預かりしました義援金につきましては、愛媛県が設置した義援金配分委員会において、被害状況に応じて配分額を決定し、被災市町を通じて被災者の方々にお届けしていくこととしています。

 本県では、被災地域の「人を守る」「生活を守る」「産業を守る」の三つを念頭に、市町や関係機関と力を合わせて、一日も早い復興に向け、全力を注いでおりますので、引き続き、ご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

 終わりに、このたびのご厚情に対し、改めて深く感謝いたしますとともに、皆様方のご健勝、ご多幸を心からお祈り申し上げます。

 

 平成30年8月6日

 愛媛県知事 中村 時広

 義援金をお寄せいただいた皆様方へ(署名付)[PDFファイル/82KB]

第16回災害対策本部会議 本部長指示

 台風12号につきましては、大きな被害もなく安堵しているところです。早めの避難対応等を市町に要請しましたけれども、しっかりとそれを浸透していただきまして、1000名を超える避難者があったということは、次の何かあったときの対策にもつながっていくのではないかと思います。

 集中豪雨の対応ですけれども、本当に長期間に亘っていますので、関係機関も含め、最前線でがんばっている職員の皆さん、支援している、あるいは対応している側の健康管理にも十分気を配っていただきたいと思います。

 ただ、第一段階で指示させていただきました人命救助、これはまだ残念ながら2名見つかっていません。そして、水の対応、住居の対応、一つずつどのくらいの時期にということが見えてきましたので、これを関係者の皆さんに、ある程度の日にちを提示することによって、そこに向かってがんばろうというメッセージにもなると思います。すべての関係者、関係機関の皆さんに感謝を申し上げたいと思います。

 一方で、まだ400人の避難者がいらっしゃるわけですから、かなりストレス、それから将来不安、いろいろな意味で精神的なストレスが溜まっている時期でもありますので、十分に心のケアに関係者は努めていただきたいと思います。

 先ほど、明日の議会に提案する補正予算を発表させていただきました。当初、想像以上に被害が大きいということで、国に直談判し、体制を整えた上で、応急の人命救助、給水・水の確保、住宅の第一段階の目標に向かって邁進してまいりましたけれども、その間、生活支援等では大至急手当が必要ということで、専決処分で予算を組ませていただきましたが、明日の予算については、ハード面の整備に踏み出すということでやります。金額的にも専決処分と合算しますと、524億円という災害関連の補正予算としては過去最大規模となりますけれども、これこそが被災地域に生活へのバックアップ、そしてまた、産業を守るという観点での徹底的な対応をするんだというメッセージになればと心から祈っています。

 これから、復旧、復興に入っていきます。これまでもスピード感が大事だと思っていましたけれども、本当に皆さん、驚異的なチームワークで、スピード感のある対応をここまではできてきているのかなと感じています。これからの段階においても、同じようにスピード感が大事でありますので、引き続き、産地復興を見据えた中長期的な視点で対策に取り組んでいただければと思います。

 また、地域だけでは乗り越えられるような規模ではありませんから、自衛隊、内閣府、経済産業省、厚生労働省、環境省、国土交通省、海上保安庁等、国の関係機関においては、引き続き、専門家の派遣や各種アドバイス等の支援をお願いします。給水活動、散水車、路面清掃車等の重機提供等にもご支援をいただいており、心から感謝申し上げたいと思いますし、引き続き、よろしくお願いをいたします。

 地域を守るのは、「人を守る」、「生活を守る」、「産業を守る」、この視点が大事だということで、オールえひめ体制でがんばっていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 この災害対策本部の会議も、大体第一段階のハードルが見えてきましたので、適宜行っていくというスケジュールに変わっていくと思います。私も8月1日に、まず広島と愛媛県での知事同士の会議を行ってまいります。その足で上京しまして、翌日には、今度は岡山県知事も加わっていただき、3県の共通課題というものが見えてきましたので、3県知事で、共同での国への要請活動を、一気に行ってきたいと思いますので、留守中またよろしくお願いをいたします。

 

 平成30年7月30日 17時00分~17時30分

 愛媛県知事 中村 時広

第15回災害対策本部会議 本部長指示

 今、気象庁からもお話がありましたけれども、台風12号は、多少勢力を弱めている状況にありますけれども、愛媛県は河床が先般の集中豪雨でかなり土砂が溜まっている状況にあるということ、あるいは、土砂災害の発生をみても非常に脆弱な地盤状況であることを踏まえて、この台風12号に対処しなければならないということであります。特に今日の午後から夜半までが一番大きなポイントになりますので、数時間緊張感を持って対応してください。

 よくこういうときに巻き込まれるのが、ちょっと雨が多くなってくると、田んぼを見に行く、畑を見に行く、川を見に行く、こういう方が一番巻き込まれやすいという事例があるので、そのあたり気をつけていただきたい。

 松山市と今治市で大雨警報が発令されていますけれども、今後は各地域で出てくる可能性がありますので、全市町、その情報を特に注意深く捉えてください。

 今回は、ともかく7月豪雨の教訓を活かして、「一人も犠牲者を出さないという強い思いを共有すること」、それから、避難が必要になり呼びかける場合は、ともかく「空振りに終わっても早めの対応を徹底すること」、そして避難を呼びかけ始めたら、1回出したら届くものではないということで、「繰り返し繰り返し伝達と誘導を行うこと」、この3つで数時間臨みたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 

 平成30年7月29日

 愛媛県知事 中村 時広

台風12号の接近に伴い3時20分に大雨注意報が発表されましたので、本部長(知事)から県民の皆様にメッセージを発表します

 本日(29日)3時20分、県内に大雨注意報が発表されました。今後、台風が本県に接近することから、大雨警報の発表も予想されます。先般の7月豪雨により河川の護岸が損壊した箇所のほか河床に土砂が堆積している箇所、土砂崩れが発生した箇所等で、二次災害が発生するおそれもあることから、今後の台風の進路や雨量等の情報を収集・分析するとともに、災害予防対策が必要な所はしっかり対応してください。また、万が一の災害発生時に備え、速やかに初動活動がとれるよう即応態勢を整えてください。

 また、県民の皆さんにおかれては、気象情報に十分注意していただき、市町が発表する避難情報が出た場合は、「命を守る」行動をためらうことなく行っていただくようお願いします。

 

 平成30年7月29日

 愛媛県知事 中村 時広

第14回災害対策本部会議 本部長指示

 (冒頭)

 西日本を襲った集中豪雨の対策に追われている最中でありますけれども、台風が通常とは異例のコースを辿って西日本に接近中であることはご案内のとおりです。先日の豪雨の直撃を受けた南予地域を中心としたところについては、地盤も緩んでいますし、河床にもまだまだ土砂が溜まっている状況でありますから、通常とは違う状況で迎えなければなりません。また、台風の影響により豪雨や強風が想定されますから、前回の集中豪雨では被害のなかった東予地域も、十分に気をつける必要性が出てきています。大型台風が来るという前提を、この1日、2日間、みんなで共有したいということが1点と、それから、前回、大勢の犠牲者が出ています。どの市町も全力を尽くして、一人も犠牲者は出さないという緊張感で臨んでいただきたいということを、まず冒頭によろしくお願い申し上げたいと思います。

 (会議の最後)

 気象庁から話がありましたように、まだ進路にせよ、勢力にせよ、この段階では、はっきりしない状況が続いていますので、台風の進路と今後の変化については、それぞれ緊張感を持って、最新の情報を常にキャッチするようにお願い申し上げたいと思います。

 また、冒頭に申し上げましたように、7月の豪雨災害で、通常の状況ではない脆弱な状況にあるということを前提に物事を考えていかなければならないと思います。被害がなかった地域でも、コースによっては、今度はそちらの方に集中豪雨ということも可能性としてはありますので、同じような緊張感で臨んでいただきたいと思います。

 また、南予は、特にまだ350人の方が避難生活を送っておられますので、この状態の中で、台風が来るということに対して、大変不安感を感じられているのではなかろうかと思いますので、派遣された人たちも含めて、是非その心のケアから、きめ細やかな対応を心がけていただきますようお願い申し上げたいと思います。

 今回は、本当に共有するべきは、もう一人の犠牲者も出さないということが1点、2つめには、ともかく空振りに終わっても、早め早めの対応を行う。一人の犠牲者も出さないということを目標にするためには、これが大事だと思います。空振りに終わった批判は、私も含めて、それぞれの首長が受ければいいと思いますので、空振りに終わっても、早めの対応をするということが2点めです。

 それから、避難、ここが一番難しいところでありますけれども、知事会でも申し上げたのですが、例えば、避難を指示しても、「大丈夫だろう自分のところは」と、どうしてもバイアスがかかってしまうという傾向があります。警報も、「特別警報が出るまでは大丈夫ではないか」というそんな心境になってしまうケースもありますので、3つめに、徹底した避難の繰り返しの呼びかけと確認です。

 以上、

 (1)一人の犠牲者も出さない

 (2)空振りに終わっても早めの対応を行う

 (3)徹底的な避難の呼びかけと確認

 この3つを共有して台風に備えていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 最後に、住民の皆さまに周知徹底するために、マスコミの皆さんにも是非こうした早めの対応が大事だということを呼びかけていただきますようによろしくお願い申し上げます。

 

 平成30年7月28日 12時00分~12時25分

 愛媛県知事 中村 時広

第13回災害対策本部会議 本部長指示

 残念なことに、相変わらず2名の安否不明者がいらっしゃいますけれども、アクアラング部隊が投入されたということで、30kmという大変長い距離ですけれども、ご苦労かけますが、海上保安庁と連携しながら、警察にはよろしくお願い申し上げたいと思います。

 また、これだけ17日という日数が経過しても、いまだに400人近い方々が避難生活を余儀なくされる状況にあります。特に、避難者、あるいは土砂災害の地域の方々は、猛暑もあり、非常にストレスが溜まってきている状況にあると思います。そういう中で、それをどこかで出さないといけないというところもあると思いますが、思わぬ対応に遭遇することがあるかもしれません。特に県外から応援に来ていただいている方につきましては、さまざまな対応に遭遇したときがあろうかと思いますけれども、その点は、将来にも不安を感じている県民の皆さんのことを、ぜひ考えていただけたらと思いまして、私から、そういったことについては、ぜひ乗り越えていただきたいということを、心からお願い申し上げたいと思います。

 今日は、JRの状況を見てまいりましたけれども、正直言って卯之町まで開通して、その後の路線について、2、3か月かかるということであったのですが、もう少し何とかならないのかなと思っていたのですが、予想以上にひどい状況でありました。枕木と線路を残して、下がすっぽり土砂崩れを起こしていたり、その結果、あれだけの強度を誇る線路が、ねじ曲がっていたりというところで、特に、吉田付近の状況は予想以上でありました。これは、2、3か月かかるのは、そういうことなのかということを実感しました。精一杯、県としてもバックアップしていきたいと思いますし、国土交通省を中心に、JRもそう体力がある訳ではありませんので、よろしくお願い申し上げたいと思います。

 また、鬼北町、松野町も、意外と知られていないのですが、床上浸水かなり多く発生しています。この両地域の皆さんは、自分たちよりもひどい被災をされているところがあるから、がんばろうという空気が漂っていました。しかし現実は大変な状況にあります。ただその中で、なるほどと思ったのが、地域おこし協力隊、総務省でやっていただいている、この彼らの若い力が、本当にボランティアの力として、大きなパワーを発揮していただいているということを、現実、目の当たりにしてまいりました。彼らが、ぜひその後も定着して、こうした地域の担い手になってくれることを、心から期待したいと思っています。

 まず、第1ハードルは、何といっても、水を確保するということでした。この水につきましては、西予市、大洲市は、浄水場が土砂に埋没した訳ではなかったので、関係者の努力によって確保ができていましたけれども、唯一残っていた吉田町、8月下旬を目標にということでしたが、今日、8月上旬という大幅な前倒しでの給水体制がとれるという正式発表をしたところです。これにつきましては、チーム力の賜であります。どんなチーム力が発揮されたかというと、まず、大事だったのは、濾過機と配電盤とポンプ、この3つが揃わなかったら、給水はできないという状況にあったわけですけれども、濾過機については、厚生労働省にがんばっていただきまして、メーカーに確保していただきました。特に、東京都がオリンピック用に発注して、できあがっていたものを、東京都のご厚意により、こちらに回していただけるということになったので、知事にもお礼を申し上げたところでありますけれども、まず、厚生労働省と東京都で濾過機を確保していただいたということ、それから、配電盤については、経済産業省にがんばっていただきまして、メーカーに対して協力要請を強くやっていただきいたところでありまして、これも間に合わせていただきました。最後のポンプについては、厚生労働省のサポートもいただきましたけれども、ちょうどこのメーカーの社長が私の先輩でもありましたので、ぜひ会社の最優先課題でやっていただきたいとお願いし、強力なリーダーシップを発揮していただきました。こうした3つが揃って、さらには輸送の問題があったわけですけれども、こちらは、自衛隊、警察がタッグを組んで、こちらに向かって出発したという嬉しいニュースが入ってまいりましたけれども、輸送が可能になったということです。このように本当に各省庁が、それぞれの分野で力を発揮していただいて、はじめてこの8月上旬の給水体制がなしえたのではないかと思います。もちろん宇和島市が土地を用意したというところから始まっていますけれども、地元の工事に当たる業者さんもタッグを組んでいただいていますし、こうしたチームというものが大きな力を発揮するということを改めて認識した次第です。関係された各省庁すべての皆さんに、心から感謝を申し上げたいと思います。

 また、第2のハードルは、住居環境の整備でありましたけれども、これも仮設住宅の建設が始まりました。こちらについては、内閣府が強力なリーダーシップをとっていただきまして、また、そこに国土交通省が全力の支援体制を敷いていただき、今日から着工という運びになりました。1か月くらい先には入居が可能になるのではなかろうかと目処が立ったところであります。宇和島につきましても、現在、土地を最終的に探して調整しているところでありますから、これが決まり次第、着工ということで、ぜひよろしくお願い申し上げたいと思います。

 さて、このほかも、罹災証明書の交付が、一番、今、煩雑な事務になるわけでありますけれども、これは全国からの応援体制、また、県内のマッチングによる応援体制が順次整いつつありまして、特に、3市においての人の不足について、タイムリーに対応していただいていることも、併せて感謝申し上げたいと思います。

 明日(25日)、私は上京させていただきます。環境省で、この目的は、全壊についての補助制度、これを半壊及び自前で事前に壊してしまった方々も対象にしていただきたいというお願いが必要ということで、環境大臣のところに行ってまいります。

 その後、農林水産省も伺いまして、農業、非常に大きな被害が出ていますので、後々のことについてのお願いをさせていただきたいと思っています。

 その翌日(26日)は、北海道のほうに行かせていただきまして、全国知事会議が行われます。その全国知事会議で、各県からの応援体制に対するお礼、そして今後のお願い等をさせていただきますので、2日間離れることになります。実は、さらにどうするか今日まで迷っていたのですけれども、もともと、その翌日マレーシアに行く日程が入っていました。非常に悩ましい判断だったのですけれども、第1ハードルの水の供給に目処が立ったこと、そして第2ハードルの住居の問題にある程度の目処が立ったこと、そして議会にも相談して、マレーシアは実は、愛媛県で初めて交渉して、正式に決まった、オリンピックの事前合宿、バドミントンチーム、ナショナルチームの調印式を行うという日程が入っておりました。これはマレーシアにとっては国技である競技なので、議会も知事が行くほうがいいんじゃないかという許可をいただきましたので、1泊だけで行ってまいります。なお、愛媛県にもゆかりのあるマハティール首相にも、お会いする時間をとっていただきましたので、今、マレーシアは温州みかんは輸出できますけれども、中晩柑類が輸出できない状況になっていますので、これをお願いしてこようかと思っておりますので、行く機会に、愛媛県の農林水産業の振興にもつながるように、がんばっていきたいと思います。

 土曜日まで不在とさせていただきますけれども、両副知事、各部長においては、本日の方針に基づいて、しっかりと体制をとっていただきたいと思いますし、私も、常時連絡が取れるようにしておきます。その都度、外から指示が出せるようにしたいと思っていますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。

 本当にいろいろなことがあると思いますけれども、公の立場で、国民を守っていくということが我々の使命だと思いますので、いろいろなことをぜひ皆さん乗り越えていただいて、お力を貸していただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

 平成30年7月24日 18時00分~18時50分

 愛媛県知事 中村 時広

第12回災害対策本部会議 本部長指示

 まず変わっていないのが、安否不明者が残念ながらまだ2名いらっしゃるということです。アクアラング隊を出していただけるということで、引き続きよろしくお願いいたします。

 それから、避難者が500名近くいらっしゃる中で、ストレスが溜まってきていると思います。いろいろ訪問してみますと、物資等については、しっかりと行き渡っているのですが、やはりこれだけの長い期間と暑さがありますので、関係者の皆さん、精神面での気配り、保健師を中心に避難所のフォローをよろしくお願いします。

 先ほどテレビ会議で3市から具体的な要望もありましたので、それぞれ担当する部局、また、関係団体におかれましては、一つ一つそれを受け止めて、丁寧に対応していただけたらと思います。

 また、対策本部内に設置した宇和島市支援班の調整に、国の方でも、長谷川元副知事が来てくれましたので、勝手知ったる仲間でもありましたから、しっかり連携して、フォローをよろしくお願い申し上げます。

 また、3市にどうしても集中しがちになってしまいますけれども、それ以外のところもスポット的に大きな被害が出ていることは、先ほど数字で報告があったとおりでありますから、そちらも手抜かりなく、各部署、県がやるべきことはしっかり果たすという使命感をもって臨んでほしいと思います。

 最後に、内閣府、経済産業省、厚生労働省、環境省、国土交通省等、国の関係機関におかれましては、専門家の派遣、給水活動、散水車、路面清掃車、重機の提供等、大変暖かいご支援をいただいております。県を代表して心から感謝を申し上げたいと思います。

 また、前回の対策本部で私から要望させていただきました国家備蓄基地の防災機能の強化につきましては、速やかに経産省に対応していただきまして、具体的な中身についても先ほどお話をいただいたところでございます。

 関係機関にご苦労をおかけしますけれども、どうか総力をもってこの難局を乗り切るべく、力を貸していただきますようよろしくお願い申し上げたいと思います。

 終わりに、「人を守る」、「生活を守る」、「産業を守る」、この3つがあってはじめて地域を守れるということを共有して、前進していきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げて、私からの指示とさせていただきます。

 

 平成30年7月20日 16時30分~17時00分

 愛媛県知事 中村 時広

第11回災害対策本部会議 本部長指示

 まず何よりも、まだ安否不明者2名いらっしゃるということで、アクアラングの部隊を投入することも検討しているということで、引き続き、ご苦労をおかけしますけれどもよろしくお願い申し上げます。

 それから、避難所の方も、依然として500人近い方がいらっしゃいます。暑さ、長期間ということで、ストレスも溜まってきていると思いますので、前回も申し上げましたけれども、できるだけのことをするということで対応をお願いしたいと思います。

 一昨日の今治に続いて、昨日は島しょ部、今日は北条地区に行ってまいりました。南予3市が被害が大きいので、なかなか行くことができなかったのですけれども、南予と違って、ピンポイントの場所で大きな被害が発生しているというのが、今治、松山の状況でした。特に土砂災害については、南予と同規模の大きな土砂崩れがピンポイントで発生していることを確認しています。対象地域が少ないが故に、道路の土砂は撤去等が進んでいるのですが、正直言ってどこに行っても、住宅内に流入した土砂の撤去は進んでいないというような状況でありました。県内でも1番大きい松山市、2番目に大きい今治市なので、正直言ってそこのピンポイントの対応ということと、市町の規模を考えると、これは最終的には市が決めることですけれども、個人の土砂については、基本的には自分たちでというのは分かるのですが、全県下でこれだけの大きな災害が発生しているということ、それから、規模がピンポイントとはいえ、そこで発生した流入土砂の量が生半可ではないという現場の状況を見ますと、大きな市であるが故に、そういったところも対応できないのかというアドバイスをしてみたらどうか。やるかやらないか分かりませんけれども、どうなんだろうかということを県の方からアドバイスとして言ってもらいたいなということをお願いしたいと思います。

 まだ、直接、首長さんにお礼を言っていないところも何件か出てきていますので、今、把握しているところは、すべての首長さんに直接お礼を言ってますけれども、新たなところについても、私からお礼を言いますので、お世話になっている団体、地方公共団体については、全部、逐一あげてきてください。

 それから、宇和島市については、水の問題についても長期戦になるということなので、特に13項目の要望が寄せられておりますので、宇和島市支援の調整班を設置しましたけれども、特にこれは3市共通ですけれども、罹災証明のお話がありましたとおり、このあたりの作業がスムーズにいくかどうかというのが、非常に住民の皆さんの安心感にも直結してくると思いますので、内閣府におかれましても、是非、人の手配を引き続きよろしくお願い申し上げたいと思いますし、県でもバックアップできることは懸命にやっていただきたいと思います。

 また、内閣府はじめ、経産省、厚生労働省、環境省、国土交通省、国の機関それぞれのお立場でご協力いただいておりますことを、県を代表して感謝を申しあげたいと思います。

 いずれにいたしましても、チーム力というのが、こうした事態を打開する最大の鍵を握ると思いますので、チーム力を発揮して、人を守る、そしてまた生活を守る、そして長い目で見て産業を守るということが、地域を守ることにつながるという共通項を持って進んでいきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 

 平成30年7月17日 16時05分~16時40分

 愛媛県知事 中村 時広

第10回災害対策本部会議 本部長指示

 発災から8日を経過しましたけれども、対応する側も疲労が溜まってきていると思いますので、それぞれの職員の状況にも十分目を配りながら対応してもらいたいと思います。また、残念ながらまだこの時点で安否不明者がいらっしゃいますので、引き続き、警察を中心に捜索をよろしくお願い申し上げたいと思います。

 大洲、西予、宇和島を中心に、避難者がまだ500人を超えているという状況ですけれども、一時から見たら減少したとはいえ、おそらくこの人数は、そうこれからは減っていかない状況になってくるのかなと思います。不自由な生活が強いられていますし、暑さも厳しくなってきますので、どこに行っても、物資のほうは手配順調に、ハードの環境面と物資については、きちんとした手配ができているのではないかなということを実感しますけれども、それだけでは計り知れない問題が出てくると思いますので、特に心の問題ということについては、専門家の力が必要ですから、ぜひ保健所を中心に、精神面も含めた健康管理のフォローをくれぐれもよろしくお願い申し上げたいと思います。

 また、国の各省庁・機関におかれましては、それぞれの立場で、さまざまな支援体制を組んでいただきましてどうもありがとうございます。地元はもちろんチームえひめでしっかりと対応してまいりますけれども、今回はその力だけでは乗り越えられないような規模の災害ですので、引き続きよろしくお願い申し上げたいと思います。

 今日、ひとつ気になっているのは、今まで広範なエリア、多くの対象人数の被災者ということで、南予を中心の対応がどうしても先行しておりましたけれども、それぞれの部局で、広範にわたっての目配りをしていただいていると思いますが、私も初めて今治の島しょ部を回っていきました。南予と違って広範囲というわけではないのですが、スポット的に大規模な土砂崩れや道路の崩壊等が起こっております。そこは今治だけでなく、例えばボランティアがたくさん入っている鬼北町や松野町、このあたりの状況も心配なので、原課ではそれぞれしっかりと対応していると思いますけれども、目配りを忘れないよう対応をお願いします。

 今治につきましては、崩落の規模、スポットでありますが、だいたい6、7か所が集中的に起こっているということ。南予と同じように農業の被害が起こっているのですが、島しょ部の場合は、スプリンクラーではなく、ため池での散水でかんきつ作っていますので、その点が南予の吉田よりは、やりやすいところはあるかなと思います。そこらあたりも念頭において、スピード感をもって対応していただきたいと思います。

 それから道路の崩落が2か所ありますけれども、大規模な崩落で、両方とも完全に削り取られていますけれども、1つはLPGの基地につながっていく道路で、実はこのLPGの基地から、今、タンクローリーが出せない状況になっているそうなので、県内のLPGの供給体制、今、船でほかの港に持っていって出しているのですが、それは非常に臨時的な措置らしいので、ここが大きなテーマになってくると思います。ただ、ここは複数の民間企業と国家備蓄のタンクもありますので、これはある意味で、国の関係でもありますので、これ経産省の関係、原課には言っておきましたけれども、国家備蓄の関係もありますから、国の方でも何か対処するルールがあるのではないかということで、至急調査するよう指示を出しておきましたので、経済労働部か土木の方か分かりませんけれども、頭に入れておいてください。

 それから、もう1つの崩落箇所は、国際サイクリング大会の中心コースとなっていて、7つのコースのうち、4コースがそこを通る予定の場所でありました。もちろんこれは先ほど申し上げた人の支援、生活の支援が第一ですけれども、これは、今治、島しょ部地域においては、活性化に欠かせないルートでもあるということで、どうすればいいか検討していただきたいと思います。

 また、3市、南予については、今日、調査班から逐一報告があり、しっかり対応してもらいたいのですが、特に宇和島市については、ライフラインの生命線である水の問題について、野村、大洲とも徐々にではありますけれども、少しずつ給水の目処がたちはじめてきましたが、宇和島の吉田については、まだ目処がたっていません。もちろん濾過器を調達するということで、東京都にもお礼の電話を入れておきました。やがて目処がたってくる時期がくるかもしれませんけれども、今の段階では、まったく、まだいつまでにどの程度という目処がたってないという状況ですので、自衛隊を中心に、給水、まだ見通しがたっていないということで、引き続き、くれぐれも絶えることのないように、よろしくお願い申し上げたいと思います。

 それから、建設業協会に依頼したボランティアの件については、昨日は、野村に、トラック50台、100人が入ってきて、一気にやってくれたそうです。今日から、大洲、西予にまた入っていくということで、幹部の方と電話で話したら、「4日、5日で、あらかたやってみせる」というふうに、本当に気合いが入っていました。建設業協会全県あげてやっていただいているということ、今後、この力をどう活かしていくのか、原課でしっかり考えてもらいたいと思います。

 そしてその中で、宇和島地域からの要望が非常に多いということで、災害対策本部内に、宇和島への対応を一元的に取り扱うチームを設置することも考えていただきたいと思います。これは水の問題も含めて長期に亘るということを考えると、ちょっと、今、現地で対応できない状況が出てきていると思いますので、そのあたり検討していただきたいと思います。

 いずれにしましても、長丁場になりますけれども、目標なくずるずるいくというのは、職員、関係者の心労にも直結しますので、まず第一の目標は、水の確保の目処をつけるということ、ここが第一関門だと思います。そして第二関門は、避難されている方が、当面のあいだ生活ができる住居環境を整える目処がたつということ、これが第二の関門だと思いますので、そのあたりのメリハリという目標を共有しながら進んでいきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 

 平成30年7月15日 16時00分~17時10分

 愛媛県知事 中村 時広

第9回災害対策本部会議 本部長指示

 本日、残念なことに避難所にいらっしゃった方が、1名、急性心臓死により、お亡くなりになられました。心からご冥福をお祈り申し上げたいと思います。

 避難所生活は、環境の変化、特に高齢者にとりましては、この環境の変化は大変な事態でありますし、また、梅雨が明け、気温も上昇してきておりますし、何かとストレスも溜まりやすい環境になっていると思いますので、これはもう繰り返し述べてきたように、避難所ごとに、的確に市町から情報を取って、ニーズを把握して、きめの細かい避難所でのサポートをくれぐれもよろしくお願い申し上げたいと思います。

 また、依然として安否不明者が2名いらっしゃいますけれども、特に、警察、自衛隊、海保、大変お骨折りいただいていますけれども、引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げたいと思います。

 今日は、最初に野村のほうに行ってまいりましたけれども、特に浸水被害が大きかった乙亥会館周辺は、家によっては2階まで水に浸かっているという状況でありました。近隣の高校生たちがボランティアに入って、一生懸命それぞれの家の資材の撤去等に汗を流しているのが印象的でしたけれども、当然のことながら、家はまったく使えない状態になっているところが多いですし、また、人手が足りないということで、それぞれの家で何とか外にまでは搬出はできているんだけれども、それを運ぶ手立てがないという状況でした。2日後に、建設業協会が、現在、100台のトラックと、300人の体制を組んでやっていただけるということになりましたので、それぞれ、大洲市、西予市、宇和島市に担当者を決めていただきまして、そこでどれだけの人数が必要かということを直接交渉していただくという準備はできましたので、明後日から、そのボランティアが入るのではないかと思います。

 また、野村町では、何といっても水の確保、これは特に飲料水については、それぞれの供給体制で何とかなっていますけれども、吉田とも一緒ですが、清掃に使う水がないということが、非常に苦労に拍車をかけているということでございます。

 また、自衛隊が、お風呂、それから防疫を徐々に拡げていただいているので、特に暑くなってきたので、ここが心配なところでありまして、ぜひ、県、市、自衛隊含めて、防疫体制の強化を図っていただきたいと思います。

 次に吉田町は、これは行けば分かるとおり、写真でも何となく感じられていると思いますが、そこら中で土砂崩れが起こっています。野村も含めて、お年寄りが多いということが共通していますけれども、場合によっては、本当に仮設住宅、遠いところまで行くよりは近くで、コミュニティがしっかりしていますから、仮設住宅で過ごしたいという方のニーズが出てくる可能性は十分あると思いますので、これはよくよく担当課は、市と連携して、ニーズの把握と、それからありそうな場合は、場所をどうするのかということについては、しっかりと対応していただきたいと思います。

 それから、こちらも同じく、水、道路の啓開、ゴミの処理、防疫、こういったところがまったく同じような悩みを抱えている。特に吉田の場合は、浄水場の問題が先ほど報告のとおりありましたので、水に対する不安感がものすごく強い状況でした。ともかくいつ頃までに、きちんとしたことでなく、だいたいこれくらいで水が何とかなるよという情報がほしいと、これは行く先々で皆さんから言われたことなので、それで安心感、目標ができるんですっていうことをしきりにおっしゃっていたので、その点、宇和島市と連携しながら、1日も早くそういう情報が提供できるようにがんばってほしいと思います。

 それから、農業、これは深刻です。スプリンクラーと農道が一気にやられているので何もできないと、しかも道路がこういう状況なので、正直言って吉田の場合は、農地の方までまったく手が入っていないです。そんな段階ではないですということなので、本当にこれからやっていけるのだろうかという不安感が非常に広がっています。私からは、やれることはやりましょうと、農業守りましょうとお伝えはしていますけれども、スプリンクラーをどうするのか、農道をどうするのか、両方一気にできるのか、どちらかを優先させるのか、これはちょっとテクニカルなことは私にも分からないので、技術者、専門家によくよく聞いて、吉田地区の農業を守っていく体制を強化してもらいたいと思います。

 今回感じたことは、地域を守るとはどういうことなのかということ、これは人を守るということ、それから生活を守るということ、そして産業を守るということ、この3つの視点でしっかり対応することによって、初めて地域が守れるんだということを、ぜひ皆共有してもらいたいと思います。

 最後に、災害対策本部設置中は、常に緊張感をもって仕事にあたっていただきたい。特に責任者の皆さんにおかれては、常に24時間連絡が取れる体制はしっかりと取り続けていただきたいということをあえて申し上げて、今日の指示とさせていただきます。

 

 平成30年7月12日 18時00分~18時50分

 愛媛県知事 中村 時広

第8回災害対策本部会議 本部長指示

 本日も、それぞれの機関ごとに全力を尽くしていただき、ご苦労様でございます。

 この段階におきましても、2人の安否不明者がいらっしゃいますので、1人の方は誰かという特定もできていない難しさがあるのですけれども、引き続き、発見に向けて全力を尽くしてほしいと思います。

 先ほど大洲だけ、ちょっと行って帰ってきましたけど、橋梁が丸ごとさらわれた現場、あるいは避難生活をされている公民館、そして大洲市でしたから一番賑わいのあるメッセにも行ってきましたけれども、橋が丸ごと流される強烈な災害が襲ったということをあらためて実感いたしました。ただ、その中でも、皆さんじっとしているのではなくて、あちらこちらで、ゴミの撤去作業や、土砂の撤去作業に一生懸命汗を流してがんばっている姿がとても印象的で、そういったことをどれだけサポートできるかが、我々の役割だとあらためて認識した次第です。

 また、避難所も、3日、4日、1週間と日が経つにつれ、メンタル面のストレスも溜まってくると思いますので、これは繰り返しになりますけれども、マニュアルは最低限、それ以上のきめ細やかなサポートの体制を敷いてもらうよう、どうぞよろしくお願いしたいと思います。

 さて、今日の話で共通的な課題として、第一にあげられるのは水の確保でございます。各市町の給水車はもとより、特に自衛隊の皆さんにおかれましては、フル回転していただいていることを感謝申し上げたいと思います。また、3日間お風呂に入れなかったという方も、テレビのニュースで言われていましたけれども、順次その対象を拡大していただけるということで、本当に被災者の皆さんの元気にもつながると思いますので、何とぞよろしくお願い申し上げたいと思います。

 特に、吉田の浄水場がああいった状況ですから、ここだけにつきましては、かなり長期に亘る可能性も出てまいりますので、水は生命線ですから、くれぐれもよろしくお願い申し上げたいと思います。

 今日もオズメッセに行って、片付けは進んでいるのですけれども、出てきたゴミの廃棄の問題と、気温が高いが故に防疫体制をしっかりやらなければならないということを実感しましたので、この体制の強化もよろしくお願い申し上げたいと思います。

 これから、被害の全容がどんどん明らかになってくるにつれまして、要望も多く寄せられてくると思います。そういう中で、関係機関との連携はよりいっそう重要になってくると思いますし、先ほど申し上げました被災者の生活支援、これからは罹災証明の発行事務、場合によっては仮設住宅の建設等も必要になってくるかもしれません。いずれにしましても、全容解明に当面は努めて、激甚災害の指定を受けて、精一杯の復旧、復興に向けた体制ができるようにチームえひめでがんばりますので、よろしくお願いします。

 

 平成30年7月11日 18時00分~18時50分

 愛媛県知事 中村 時広

第7回災害対策本部会議 本部長指示

 いまだに安否が確認できない方がいらっしゃるということで、その捜索には、本当に大変ですけれども、ぜひ全力を尽くしていただきたいと思います。

 また、今日、市長さんたちとのテレビ会議の中で、いよいよ復旧に向けての本格的な作業が始まっていくということは、共有できたのではないかと思います。先ほども申し上げましたとおり、問題点を常に共有しながら、それぞれの役割を担っていただきたいと思います。

 特に避難所での生活支援につきましては、こういうものだろうという頭でっかちな考え方ではなくて、常に現場でどんなニーズがあるのかということを、もちろん市町との連携ですけれども、しっかりと把握する中で、可能なかぎりの対応をするということを基本において、向き合っていただきたいと思いますので、その点くれぐれもよろしくお願い申し上げたいと思います。

 

 平成30年7月10日 17時20分~18時00分

 愛媛県知事 中村 時広

第6回災害対策本部会議 本部長指示

 (冒頭)

 まず、宮内庁から正式に記者発表がありますけど、本日午後に、宮内庁侍従長から電話がありまして、天皇陛下が大変ご心配をされているということで、犠牲になられた方々に対する御冥福、そして、被災された皆さんに対する御見舞のお気持ち、そして、今、復旧作業に当たられている方への激励の御言葉を賜りましたので、まずもってご報告をさせていただきたいと思います。

 全体的に救命活動が進んで、吉田町に限定されてきたということで、今日は上京させていただきました。大変予想以上の被害が出ているということで、今日は官邸に参りまして、安倍総理そして菅官房長官、二人とお会いする時間をいただきまして、次のことを要請しております。

 まずは、人の問題、自衛隊、緊急消防援助隊、人命救助活動だけではなく、これからの応急復旧、生活支援ということで、特に水の供給や電気の問題もありますので、そうした支援のための人員、また土砂災害の撤去等々の人員の確保をお願いしたということが一つ。

 二つ目は、今後、ようやく今日ヘリコプターが飛べるようになりましたので、被害状況が把握できるようになると思いますが、その確定した後の、激甚災害の早期指定についての依頼。

 そして、三つ目が、被災者の生活支援制度の拡充についての要請、さらに、四つ目、今回愛媛県には、大雨の特別警報が非常に遅かったということが、これテクニカルな問題で、すぐにというわけではありませんけれども、例えば、5kmメッシュで行っている分析を1kmメッシュにするとか、精度の向上を後々検討していただきたいという要請を行いました。

 五つ目は、災害査定の早期実施と災害復旧作業の推進のための予算確保について、以上5点、プラスちょうど上京中に連絡があったのが、西予市と宇和島地域に被害が集中していますけれども、ETCが故障して、その結果として大渋滞が発生しているという状況がありましたので、期間限定でもいいから、何らかの高速道路、松山-宇和島間の措置をお願いしたいということで、依頼をいたしました。その場で菅官房長官がすぐに連絡を取っていただきまして、何らかの回答がくると思います。

 以上、人の問題、お金の問題、国の全面的なバックアップということで、これは愛媛だけではありませんけれども、約束をしていただきましたので、現場は心置きなく、要請すべきは要請するという体制をいっそう強化していただきたいと思います。

 (会議の最後)

 今日の会議で、ヘリコプターが本格的に飛べるようになった結果、徐々に被害の全容というものが把握できる体制が整ったということを確認できたと思います。まだまだこれからですけれども、一刻も早く全容の解明をしていきたいと思います。

 ただ一方で、1名ないしは、今、この会議の中で報告のあった、場合によっては松山市の1名、2名が行方不明という状況でありますので、この発見について全力を尽くしていかなければならないと思っています。

 それから、依然として1000人を超える方々が、避難所生活を余儀なくされておりますし、水の復旧状況等々を考えますと、家屋の崩壊も含めて、長期にわたる可能性がありますから、早い段階での会議でも申し上げましたけれども、避難所の生活について、細心のケア、注意を払いながら連携して当たっていただきたいと思います。

また、この段階から、全容が解明しますと、今度は、復旧、復興へと入っていきますので、ともかく漏れのないように、情報を正しくキャッチするということが大事になってきますから、緊張感をもって当たっていただきたいと思います。

 

 平成30年7月9日 18時30分~19時20分

 愛媛県知事 中村 時広

第5回災害対策本部会議 本部長指示

 2日目を迎えますけれども、何よりも優先すべき人命救助、それぞれの団体、よくチーム連携しながら、がんばってくれていることに感謝申し上げたいと思います。

 多くの犠牲者が出ていますけれども、その活動の結果、残り安否が確認できない方が7名、地区は吉田町に絞りこまれてきました。引き続き、ご苦労かけますけれども、全力で安否確認のために、ご尽力いただけますよう、自衛隊、警察、消防等々、地域と連携しながら、くれぐれもよろしくお願い申し上げたいと思います。

 避難者も若干減ったとはいえ、吉田町の人数がまだ確認できていないということでありますけれども、1000人を超える方々が避難生活を余儀なくされています。長くなればいろんな問題も出てまいりますので、今日の第4回の会議で申し上げたポイント※については、それぞれのチームしっかりと受け止めて、対応していただきたいと思います。

 特に陸上自衛隊の方々には、よくこういうことが、避難者の生活で問題が起こった場合、感謝されるのが、給水とお風呂だそうなので、できれば、そういったところにも、これから配慮していただけたらと思います。

 また、報告の中で、ライフラインの復旧がなかなか遅れている。特に水です。この点、水と電気の問題があると思いますので、こういったところで支障が出てくるような産業への配慮、生活もそうなんですが、産業への配慮というのも、この段階からしっかりと対応していただきたいと思います。

 最後に、いよいよ、本当にこの2日間、なかなかヘリコプターが飛べないという状況が続いていましたので、正直言って今の段階でも、どの程度の土砂災害が起こり、道路が崩落しているか、まだ全容がまったくつかめていないというのが実態だと思います。関係機関のヘリが集結し始めています。明日は、どうやら天気予報を見ますと、飛べそうな気配がありますので、一気に正確な情報を収集するんだということで、気持ちを共有して取り組んでいただけたら幸いに思っています。その情報が早期の対応につながってくると思いますので、くれぐれもよろしくお願い申し上げたいと思います。

 引き続き、7人の安否が確認できない方がいらっしゃるということを、我々肝に銘じてがんばっていきましょう。お疲れ様です。

 避難生活でのポイント(第4回災害対策本部会議)

 大洲市と西予市では、…大変大勢の方々が避難されています。高齢者の方も多いと思いますので、1日、2日、3日となってきますと、いろんな課題が出てまいります。これまでの経験、それからマニュアル等もありますけれども、臨機応変に必要なものについては、アディショナルに対応していただきたいと思いますし、特に数日になってくると、医療の関係、薬の関係、メンタルのケア、あるいは養護教員の力を借りた子どもさんのケア等々、細かい対応が必要となってきますので、そのあたりしっかりと、関係部局、対応を漏れなくするようによろしくお願い申し上げたいと思います。

 

 平成30年7月8日 18時30分~19時07分

 愛媛県知事 中村 時広

第4回災害対策本部会議 本部長指示

 災害対策本部設置から丸一日経過しましたけれども、今、報告ありましたとおり、南予、島しょ部を中心に大変大きな被害が発生しています。特に18名もの尊い命が失われたこと、残念でなりません。心からご冥福をお祈り申し上げるとともに、まだ、被災で苦しんでおられる方々にお見舞いを申し上げさせていただきたいと思います。

 本日早朝から、今、報告がありましたとおり、市、町、関係防災団体の連携によって懸命なる活動が行われておりますけれども、いまだに10名の安否不明者がいらっしゃいます。今、この段階では、ともかく生存の確認、救出、こういったことが大変重要な課題でありますので、全力を尽くしてほしいと思います。また、昨日は天候の関係で、ヘリコプターが使えないということが非常に大きな足かせになっていましたけど、今日も、まだちょっと南予方面、雲行きが怪しいということで、フルに活用できませんが、皆さん待機していただいておりますので、必要に応じて、それぞれのヘリコプターの活用を考えていただきたいなと思っています。

 今、南予、宇和島と愛南町に大雨の特別警報が出ているということで、なおいっそう緊張感をもたなければいけないという状況にあります。土砂災害の発生も、まだまだ可能性としてありますし、雨、雨量によっては、河川の状況も気をつけなければいけないので、この警報が出ているということをしっかり心に刻んで向き合ってもらいたいと思います。

 最後に、大洲市と西予市では、それぞれ、1400人、600人という大変大勢の方々が避難されています。高齢者の方も多いと思いますので、1日、2日、3日となってきますと、いろんな課題が出てまいります。これまでの経験、それからマニュアル等もありますけれども、臨機応変に必要なものについては、アディショナルに対応していただきたいと思いますし、特に数日になってくると、医療の関係、薬の関係、メンタルのケア、あるいは養護教員の力を借りた子どもさんのケア等々、細かい対応が必要となってきますので、そのあたりしっかりと、関係部局、対応を漏れなくするようによろしくお願い申し上げたいと思います。

 

 平成30年7月8日 10時00分~10時35分

 愛媛県知事 中村 時広

第3回災害対策本部会議 本部長指示

 被災1日目ということで、まだまだ緊迫した状況が続きます。残念ながら多くの方が犠牲になられたこと、まだ安否確認ができていない方の存在、救出を待たれている方々、余談を許さない状況が続いてまいりますけれども、チーム力で乗り切っていきたいと思います。

 本当に関係団体、国交省さん、自衛隊さん、海上保安部さん、病院関係者、大変チーム力で的確に進めていただいていることに感謝を申し上げたいと思います。

 ただ、雨の峠は越えたとはいえ、土壌の状況は、非常に悪い状況が続いていて、指数も高まっていると聞いていますので、更なる土砂災害の発生も可能性としては十分あるということで、市町としっかりと連携をして、避難について的確に指示、実施をしていただくように、是非よろしくお願いしたいと思います。

 職員の皆さんも、被災1日目大変だったと思いますけれども、今日も深夜帯も含めて対応しなければなりません。そういう意味では、ローテーション、仕事をする職員の体調も、良い、しっかりとした仕事をするためには大事ですから、そのあたりのローテーションもしっかり幹部の皆さん配慮して、的確な対応ができるような体制作りに是非配慮していただきたいと思います。

 それでは大変ですけど、緊張感もって明日に向かってがんばってください。

 

 平成30年7月7日 18時30分~19時00分

 愛媛県知事 中村 時広

第2回災害対策本部会議 本部長指示

 県下全域にわたって大きな被害が発生していることが確認されています。特に、非常に残念なことに、尊い人命が失われるという事態にもなっています。さらに、今この段階でも安否不明者が多数いらっしゃるということでありますので、何よりも最優先は人命救助でありますから、これ以上犠牲者を出さないという強い意志を共有して、消防、警察、自衛隊、実働部隊、さらに県市町みんながスクラムを組んで対処に当たっていただきたいと思います。まずこの段階で、最優先は人命救助ということであります。

 ただ、その後、救助した後のケア、あるいは避難所に避難されている方のケアも大事な視点でありますし、また、今お話がありましたように、雨のピークは過ぎたとはいえ、地盤が緩んでいるという状況にありますから、更なる土砂災害の発生も可能性ゼロではないということでありますので、避難の徹底や、そしてまた発生したときの速やかな対応のための情報収集に全力をあげていただきたいと思います。

 いずれにいたしましても、被害状況の早期把握、それからすべてのチームとの連携をしっかりと行って、「チームえひめ」の底力を発揮して、乗り越えていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 

 平成30年7月7日 13時30分~14時05分

 愛媛県知事 中村 時広

第1回災害対策本部会議 本部長指示

 報告にありましたとおり、県内の松山、宇和島、そして西予、あるいは内子、大洲といったところでも、行方不明者、あるいは大きな被害が広域的に発生している状況にあります。近年経験のない大きな被害が出ているということを肝に銘じて対応に当たっていただきたいと思います。

 特に土砂災害等の危険性が今もご指摘ありましたけど、これは人命にも直結することになりますので、今この段階で何よりも最優先すべきは「人命救助」ということ、そしてまた可能なかぎり「正確な情報を収集する」ということ、そしてその情報をできるだけ的確に「住民の皆さんに伝達をする」ということ、この3点がこの段階で特に重要な点ではないかなと思います。

 今後の天候、今、気象庁からお話がありましたようにまだまだ予断を許さない状況が続きます。お昼くらいまでは雨も続くでしょうし、今日朝のニュースでは、ちょっとどちらがというのは分からないのですが、一旦雨雲がのいて、明日にかけてもう一回くる可能性があるというのもありましたので、本当に今日明日と非常に厳しい状況が続くということで、皆さん緊張感をもって対応していただきたいと思います。

 特に雨が続くということになりますと、河川の氾濫、特に肱川が水位が上がっていると……、肱川、氾濫発生したそうです。重信川も極めて短時間に水位が上昇する性格をもった川ですから、その水位を十分チェック、注意しなければなりません。また、救助に当たっての二次災害も警戒が必要だと思いますので、本当にこういうときは的確なポイントを共有して、そしてチーム力で対応するということが大事なので、まさに愛媛県チームの真価が問われると思っていますので、皆さん今日明日と本当にそれぞれ連携取り合ってがんばってほしいと思います。

 なお、国の対応につきましては、さきほど8時半に菅官房長官と直接お話することができました。何かあったら速やかにダイレクトに言ってくれということですので、何か急ぎの案件があった場合は私のほうから直接伝えますので、それも活用していただけたらと思います。以上です。

 

 平成30年7月7日 9時00分~9時25分

 愛媛県知事 中村 時広

7月5日からの大雨による大規模な土砂災害の発生について(知事から県民の皆様に対するメッセージ)

 県民のみなさん、7月5日(木曜日)からの大雨により、7月7日(土曜日)に、松山市、大洲市、西予市、宇和島市など複数の市町において大規模な土砂災害等が発生しました。

 愛媛県では、発生と同時に、愛媛県災害対策本部を設置し、被害情報の収集・分析を実施するとともに、関係市町等と連携し、「人命救助」を最優先に全力を挙げて災害対応に取り組んでいます。

 また、気象庁の情報によれば、今後も全県的に大雨が降ることが予想されており、他の地域においても土砂災害、河川氾濫等の発生の確率が高まるなど、大変危険な状況となっております。

 引き続き、関係機関と連携しながら全力で災害対応を行ってまいりますが、県民の皆さんもテレビ、ラジオやインターネット等の媒体を通じ、情報収集に努めていただき、早めの安全対策を講じてくださいますようお願いします。

 繰り返しになりますが、県では、県民の皆さまの安全確保と災害応急対策に全力を挙げて取り組んでおりますので、県民の皆さまも安全対策に万全を期していただきますようお願い申し上げます。

 

 平成30年7月7日

 愛媛県知事 中村 時広

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