ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 企画振興部 政策企画局 > 広報広聴課 > 衆議院議員総選挙の結果に対する知事臨時記者会見の要旨

本文

衆議院議員総選挙の結果に対する知事臨時記者会見の要旨

ページID:0014993 更新日:2021年11月2日 印刷ページ表示

日時:令和3年11月1日(月曜日)

 11時00分~11時13分

場所:知事会議室

 

(あいテレビ(幹事社))

 それでは時間になりましたので、衆議院議員総選挙の結果に関する記者会見を始めます。では、幹事社から代表で質問をさせていただきます。昨日、県内の小選挙区では全てで自民党の候補が当選しました。まずこの結果についての所感はいかがでしょうか。

 

(知事)

 はい、国政選挙の結果については県民の皆さん、有権者の皆さんが判断されることですから、僕の方から、とやかく個人的なコメントというのは特にはないんですけども、政策論争が当初は非常に関心度も含めて低調だったんですけれども、徐々に関心も高まって、投票率が前回を上回ったということは良かったんではなかろうかなというふうに思っています。

 

(あいテレビ(幹事社))

 今回、県内では野党の方で候補調整も進んだ、そういった選挙も特徴的だったと思いますけれども、結果的には自民党が独占をしました。これについてはいかがでしょうか。

 

(知事)

 そうですね、元々小選挙区制度というものが政権交代というものを容易に制度的にですね、行えるということを念頭に導入された経緯があります。ただ、小選挙区制の弱点というのは、接戦となった時に死に票が大量に出るということが最大の欠点で、それをカバーするために比例代表が加味されているんですけども、おそらく通常の感覚からすれば、この辺がよく分かりにくいんではなかろうかなというふうに思っています。そういう意味では政権交代というものが常にあるかもしれないということがあれば、緊張感というものが政治にもたらされることになりますので、与党であれ野党であれ、謙虚な姿勢というのが維持できる、そこが狙いとなるわけでありますから、変わりうる野党についてはやっぱりその趣旨を受け止めて、緊張感をもたらすために野党はどうあるべきなのかということをしっかりと考えた戦略を取らないとですね、その緊張感というのはもたらされないままに続いてしまうということになりますから、決して好ましいことではないような気もします。

 

(あいテレビ(幹事社))

 今回、特に愛媛1区では自民党の公募で選ばれた候補者が当選されましたけれども、これについてはどのようにお考えですか。

 

(知事)

 そうですね、イギリスやヨーロッパ等であるように、実は一番典型的なのがイギリスだと思うんですけども、公募といってもルールがあって、例えば特に、私もそういう意味では父親が政治家やっていましたけど、本当にこれでいいのかなというところは考えなければいけない時代が来ていると思います。例えばイギリスのように、親子でやる場合は選挙区を変えなければならない。あるいは同じ選挙区の場合は間を空けなければならない。ということをやっぱりルール化していく時がそろそろ来てるのかなというふうに思いますけどね、はい。

 

(あいテレビ(幹事社))

 一方で、4区では元副知事も担当されてました長谷川さんが当選されましたけれども、これについて期待ですとか、何か所感は。

 

(知事)

 そうですね、やはり副知事時代にしっかりと仕事をしていただいた方でありますし、愛媛のことを7年間の行政経験の中で非常に細かく知り尽くしている方でありますから、そういう意味では即戦力だと思います。特に、よく言っていたんですけども心配しているのがですね、一票の格差の是正の結果、東京をはじめとする首都圏で国会議員の数がどんどん増えている、その一方で地方は削られていく。愛媛県も次(の小選挙区の定数)は3人になるということでありますから非常に懸念をしています。ということで、愛媛や地方から出る国会議員は、やはりこの東京主導で作られる政策と地方の現場の乖離というのが最近際立ってきているので、徹底的に地方の立場に立った活動をお願いしたいというふうに思っていますので、その点は皆さんに期待をしたいと思います。

 

(あいテレビ(幹事社))

 今回の選挙の争点だったのがコロナ対策ですとか、今後の経済活動への道のりですとか、そういった所だったと思うんですけれども、そのあたりの論戦はどのようにご覧になっていましたでしょうか。

 

(知事)

 そう違いはあまり見えなかったですね。ただ、むしろもっと深刻な課題があると思うんですけども、何と言っても社会保障制度の持続的な継続が本当にできるのかどうかという大問題をわが国は抱えています。それとやっぱり膨れ上がる財政状況、財政赤字、これはいつまでも(放置する)なんていうことは決してできないわけですから、そういった所に踏み込んだ議論をしていくと、どうしても有権者の皆さん、国民の皆さんに厳しいことをお願いすることになろうかと思いますが、かつての前の世代が築き上げた蓄積を食いつぶしているというような状況が続いていますので、こうした耳障りの悪いことも投げ掛けて、骨太の議論を今後はぜひしていただきたいというふうに思います。

 

(あいテレビ(幹事社))

 あらためてなんですけれども、新選良に求めることをお願いいたします。

 

(知事)

 そうですね、私の立場からすれば、徹底的に愛媛のために、国のやるべきことですね、愛媛の視点で考えていただきたいということに期待したいと思います。

 

(あいテレビ(幹事社))

 幹事社からの質問は以上ですが、各社、質問のある方はよろしくお願いします。

 

(愛媛新聞)

 すいません、愛媛新聞です。全国的には一定程度、自公政権が信任を得たと思います。このあたりあらためて政権に対して求めたいこととかはありますか。

 

(知事)

 そうですね、やはり議席の結果とやっぱり投票数というのは全く違う時があるんですけども、特に今回見てみますと、小選挙区では激戦区が多かったということは事実だと思いますので、そのあたりを受け止めていただいて、謙虚にやっていただけたらというふうに期待をしたいと思います。

 

(愛媛新聞)

 先ほどあった1区に関してなんですけども、過去に選挙対応などで知事との溝があった塩崎恭久さんから息子さんの彰久さんに代替わりすることになりました。県都の国会議員と知事の良好な関係を求める声もあるんですけども、あらためてこのあたりどのように今後対応していきたいとお考えでしょうか。

 

(知事)

 私は別に個人的などうのこうのというはなくてですね、ただ単に愛媛のために、地元のために活動してくれるかどうかに尽きるというふうに思っていますので、今後ですね、そういったことをしっかりやっていただけたらいいんではないかと思っています。

 

(愛媛新聞)

 最後に、先ほどの小選挙区の話の中で、野党は緊張感をもたらすような戦略をちゃんと持つべきじゃないかみたいな話がありませんけども、具体的にはどのあたりこう野党に足りない部分があると。

 

(知事)

 そうですね、やっぱり政権交代の受け皿たり得るために、選挙結果も含めて組織体制、それから党全体の対応を考えて臨まれないと、次の展望というのが見えてこないんではないかなということなんで、選挙結果を受けてそれぞれの政党が分析をし、改めていくというふうなことを積み重ねていくことが重要だと思います。

 

(テレビ愛媛)

 すいません、テレビ愛媛です。先ほど1区と4区についてお伺いしたんですけども、3区について、特に熱戦となって5千票差ほどにはなったんですけれども、知事の方も井原さんの応援などでコロナ対応でお世話になったとおっしゃられたと思うんですけども、その結果について所感はいかがでしょうか。

 

(知事)

 そうですね、私は選挙の応援というのは自分にかつて非常に県のこと等でお世話になったことに対して恩返しをするというのは当然のことだと思いますので、その点について大変サポートしていただいた経緯がありますから、そのことを事実としてお伝えしてエールを送りに行かせていただきました。最終的に選ばれるのは県民の皆さんということなんで、私はその事実をお伝えするということは恩返しだと思っていますので、人としての当然の行為だというふうには思っています。

 

(テレビ愛媛)

 あらためて冒頭に投票率が伸びたということもありました。もう今後、来年にかけて選挙が続く中で、その県内の投票率であったり、そこはやはりどのようにお考えでしょうか。

 

(知事)

 そうですね、理想論は100%なんですけど、例えばオーストラリアのように投票に行かないとペナルティがあるということで99%くらいになっていますが、そういう手法は日本にはなじまないと思いますので、やはりそれぞれ私も政治に関わる一人ですから、それぞれがやっぱり努力をしていくということしか方法はないのかなというふうには思います。

 

(読売新聞)

 読売新聞です。選挙戦通じてですね、与党も野党もですね、最優先に取り組むべき課題としてはコロナ対策、第6波への備えとですね、あと経済の再生・建て直し、こういうところは共通していたと思いますけれども、それらについて地方の立場で期待すること、注文つけたいことがあればお願いします。

 

(知事)

 はい。まずコロナ対策についてはですね、どうしても厚生労働省が中心となって考える対策というのは、全員が東京にいながら、しかも会議室の中で練っていきますから、データを読み取りながら考えられると思います。そこの基準がローカルとは乖離(かいり)するケースがよくあります。ですから、そのあたりのひずみというのを是正するということ、「それは無理だよ」というのを大きな声で、人数少ないですから、地方の方が。たとえ少数派であっても大きな声で言っていただける議員なのかどうかというのがすごく大事だと思いますね。これは党派を超えてですね。そこの地方の視点、現場視点というものをしっかりと見極めた上での対策をお願いしたいと思います。

 それから、経済対策については目先の3次産業もさることながら、構造的な問題がおそらく今後大きな課題になってくると思います。世界情勢の中でアジア圏域を中心とした国の台頭もあるでしょうし、中国という国の経済的な拡大路線もあるでしょうし、いろんな変化が訪れる。その中で産業構造の問題までおそらく大きな未来を考えた時の視点というものが必要になってくると思いますので、大きな視点で日本の世界で置かれている現状、そして日本の得意とする産業構造の未来像、そして今後少子化の中で社会に出てくる若者たちの雇用をどのようなかたちで吸収していくのかということも含めた大きな視点での経済対策が必要になってきてると思いますので、どうも今回の経済対策というのは、与野党ともに給付金をいくらとか、非常に目先のことが中心で、大きな視点があまり見られなかったので、その点は今後の課題になってくるんじゃないかなというふうに思います。

 

(あいテレビ(幹事社))

 他に質問等よろしいでしょうか。ではこれで終わります。

 

(知事)

 はい、どうもありがとうございました。


AIが質問にお答えします<外部リンク>