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更新日:2020年12月15日

未来を拓く青少年の育成

第4部 基本計画

第1章 分野別基本計画

1.人や文化が明るく伸び伸びと躍動する「愛媛」を創るために

1.未来を拓く青少年の育成

少子・高齢化、国際化、情報化の進展など急速に変化する社会情勢のなかで、未来の愛媛を担う子どもたちには、主体的に学び、考え、問題を解決していくことのできるたくましさとともに、異なる個性や価値観を認め合い共に生きることのできる、やさしさと柔軟な感性が必要となってきます。

このため、教師と子どもの心の通った温かい人間関係を基礎に、ゆとりのある伸び伸びとした教育環境のなかで、子どもたちの個性を尊重し創造性を伸ばす教育を実践するとともに、豊かな人間性をはぐくむ「心の教育」を推進し、自ら学び、考え、判断することができる「生きる力」を育成します。

また、地域に開かれた特色ある学校づくりの推進や教職員の資質向上に努め、完全学校週5日制の導入など社会の変化に対応した幅広い教育活動を展開します。

さらに、家庭や地域における教育力の向上を図るとともに、各種教育機関、関係団体が相互に連携を強め、社会が一体となって、自主的・主体的に青少年の健全育成に取り組めるよう支援していきます。

(1)ゆとりある教育環境の整備

(施策の方向)

県と市町村の役割分担を明確にしながら教育行政のスリム化を図り、教育行政の関与の適正化と学校の自主性・自律性の確立を促進するとともに、家庭や地域社会と連携しながら、ゆとりと潤いのある安全で快適な学習空間のなかで、心のふれあう伸び伸びとした教育活動ができる教育環境を整備します。

(主要な施策)

ア 教育改革の推進

  • 本県の実情に即した教育改革の推進
    • 社会環境の変化に伴って生じる新たな教育課題に柔軟に対応するため、学校主導による新しい教育内容や手法の研究を進めるほか、保護者や地域住民の思いや願いを的確に把握しながら本県の実情に即した教育改革を推進します。
  • 学校の主体的活動の促進
    • 学校の主体的活動を促進するため、学校管理規則の見直しをはじめ学校への教育委員会の関与を整理・縮小し、学校の裁量権限を拡大します。

イ ゆとりある学習環境の整備

  • ゆとりある教育の推進
    • 完全学校週5日制の実施や学習指導要領の改訂などを踏まえ、それぞれの学校による創意工夫を生かした教育課程の編成を支援するとともに、教職員配置の段階的な改善を図り、ゆとりある教育を推進します。
  • 授業内容や指導方法の改善・充実
    • 教材の精選や指導の重点化を進め、基礎・基本を大切にした分かりやすい授業を行うとともに、ティーム・ティーチング(複数の教師による授業)や体験的な学習の拡充、社会人講師の活用など授業内容や指導方法の改善・充実を図ります。
  • 学校図書館の機能充実
    • 学校図書館の機能充実を図るため、運営の中心となる司書教諭の設置を促進します。

ウ 学校施設の整備・充実

  • 学校施設の整備・充実
    • 中長期的な視点から計画的に施設整備を推進するとともに、学校以外の施設の活用や連携等も考慮しながら、地域の実情に即した学校施設づくりをめざします。
    • 時代の要請に応じた多様な教育活動が行えるよう、施設・設備の整備・充実を図るとともに、老朽校舎・体育館等の改築や改修に取り組みます。

エ 中高一貫教育制度の導入

  • 中高一貫教育制度の導入
    • 生徒や保護者のニーズ、地域の実情等を踏まえながら、子どもたちがゆとりある環境のなかで個性を発揮し、伸び伸びと学習することができるよう、本県にふさわしい中高一貫教育制度の導入及び中学校・高等学校教員相互の交流に取り組みます。

オ 高等学校の入学者選抜方法の改善

  • 高等学校の入学者選抜方法の改善
    • 生徒の多様な個性や能力、適性、意欲、体験活動の成果等について様々な観点から評価できるよう、選抜方法の多様化や評価尺度の多元化など、高等学校の入学者選抜方法の改善に取り組みます。

(2)豊かな人間性をはぐくむ教育の推進

(施策の方向)

人格形成の基礎を培ううえで重要な幼児教育を充実するとともに、学校・家庭・地域社会が緊密に連携しながら、豊かな人間性をはぐくむ「心の教育」に視点を置き、子どもたちの心身の発達段階に応じた「心を育てる場」としての学校づくりを推進します。

また、それぞれの学校の創意工夫を生かし、子どもたちが主体的に取り組むことのできる特色ある教育や地域に開かれた学校づくりを推進します。

さらに、郷土の偉人や歴史への理解を深めるとともに、愛媛の恵まれた自然環境や豊かな地域文化に触れることにより、ふるさとへの愛着と誇りを育てる教育を推進します。

(主要な施策)

ア 幼児教育等の充実

  • 幼稚園教育の充実
    • 生きる力の基礎を培う幼児期の教育を重視し、幼稚園教育の充実を図るため、小学校教育とも連携しながら教育内容や指導方法の改善に努めるとともに、教職員の資質や指導力の向上をめざします。
  • 保育所保育・幼稚園教育・小学校教育間の連携強化
    • 保育所保育士、幼稚園教員と小学校教員との交流促進や情報交換の推進など、保育所保育と幼稚園教育並びに小学校教育間の連携を強化します。
  • 家庭や社会のニーズの多様化への対応
    • 家庭や地域社会と連携した子育て支援の充実を図るとともに、保育所における開所時間の延長や幼稚園における預かり保育・3年保育の拡充など、保育所・幼稚園の弾力的な運営を支援します。

イ 体験的・問題解決的な学習の拡充

  • 小・中学校における体験的・問題解決的な学習の推進
    • 自然体験や社会体験のほか、観察・実験、見学・調査、ものづくりなどを通して、子どもたちが自ら課題を見つけ、考え、判断できる学習を重視することにより、子どもたちの問題解決能力の育成をめざします。
    • 学校・家庭・地域社会が連携して、介護体験やボランティア活動などの社会体験や自然体験を生かした学習を拡充し、思いやりの心など豊かな人間性や道徳性の育成を図ります。
  • 高等学校における体験的な学習の推進
    • 就業体験やボランティア活動など体験的な学習を通して、望ましい勤労観、職業観の育成や社会奉仕の精神をかん養するとともに、学校外における学習成果やボランティア活動等体験活動の単位認定制度の導入を促進します。

ウ カウンセリング機能の充実

  • 悩みを持つ子どもの相談や心のケアの充実
    • スクールカウンセラー(学校において児童生徒の悩みの相談に応じる指導者)によるカウンセリング機能の強化や保健・医療の専門家等との連携強化を図りながら、悩みを持つ子どもの相談や心のケアの充実に取り組みます。
    • 一人ひとりの状況に応じた適切なカウンセリングを行うことができるよう、教職員の資質・能力の向上を図ります。
  • 悩みや問題を相談しやすい環境の整備
    • 「心の居場所」としての保健室の機能強化やカウンセリングルームの設置などを促進し、子どもが悩みや問題を相談しやすい環境を整備します。

エ 地域と共に歩む学校づくりの推進

  • 地域に開かれた学校づくりの推進
    • 学校ごとの教育目標や教育方針を明確にした特色ある学校づくりや、学校評議員制度の導入など保護者や地域の人びとの意向を取り入れた学校運営を推進し、地域に根ざした信頼される学校づくりを進めます。
  • 郷土の歴史や文化を生かした教育の推進
    • 地域の人びととの交流を通じた学習や、県総合科学博物館や県歴史文化博物館、県美術館などと連携した体験的な学習、地域の文化財や郷土の偉人伝記を活用した学習など、郷土の歴史・自然・伝統文化を学ぶ機会を充実し、郷土愛をはぐくむふるさと教育を推進します。

オ 高等学校の再編と教育内容の充実

  • 高等学校の再編・整備の推進
    • 少子化の進行に伴う高等学校進学者の急激な減少に対応するため、県立高等学校の適正規模・適正配置等を検討し、地域の実態に応じた再編・整備を推進します。
  • 特色ある高等学校づくりの推進
    • 総合学科や単位制の拡充、学校間連携の促進などにより、多様な学習機会の確保や教育課程の一層の多様化・弾力化を進めます。
    • 社会の変化や生徒の学習ニーズに即した教科・科目の設置、選択履修幅 の拡大など、教育内容の多様化を図ります。

カ 健康・安全教育の充実

  • 健康教育の充実
    • 児童生徒の基礎体力・運動能力の向上を図るとともに、食生活をはじめとする望ましい生活習慣の形成など健康教育の充実を図ります。
    • 衛生管理の徹底を図り、安全でおいしい給食の提供を促進します。
  • 安全を確保する能力の育成
    • 事故や災害等に対する予防知識や、それらが発生した場合の適切な対応方法等、安全を確保する能力の育成を目的とした教育を充実します。

(3)障害に配慮した教育の充実・推進

(施策の方向)

障害のある子どもたちについては、保健・医療・福祉と連携した教育相談体制の整備を図り、一人ひとりの障害の状況に応じた就学の場の早期提供や、障害の程度にかかわらず適切な教育が行えるよう、施設・設備の充実や教職員の資質の向上に取り組みます。

また、地域の学校や住民との交流教育を進め、障害児や障害児教育に対する理解の促進に努めます。

(主要な施策)

ア 教育相談体制や早期教育の整備・充実

  • 早期指導・教育相談体制の整備
    • 盲・聾・養護学校における教育相談機能を拡充するとともに、盲・聾・養護学校と県総合教育センター、保健・医療・福祉関係機関との連携を強化し、早期の段階から適切な指導や教育相談ができる体制を整備します。
  • 早期教育の充実
    • 3歳児学級の設置等、幼稚部における教育の充実をめざします。

イ 障害の多様化等に応じた教育の充実

  • 障害の多様化等に応じた教育の充実
    • 重度・重複化等障害の状態の複雑化や学習障害児など、多様化する障害内容や教育ニーズへの適切な対応を図るため、盲・聾・養護学校や幼稚園、小・中・高等学校の施設・設備の改善・充実をめざすとともに、教育内容の改善や教材等の開発により、一人ひとりの障害の種類や程度・特性等に応じた教育を充実します。
    • 医療的ケアを必要とする幼児や児童生徒については、学校医や保健・医療・福祉等の関係機関と連携しながら、訪問看護制度の活用も含めた教育のあり方について検討します。
    • 学習障害児など学習する上で困難のある児童生徒に対する教育を充実します。
    • 専門的な研修の充実により、教職員の資質と指導力の向上を図ります。

ウ 養護学校等の再編・整備

  • 養護学校等の再編・整備
    • 小学部から高等部まで一貫して、身近な地域で教育を受けられるよう、地理的条件にできるだけ配慮した養護学校等の再編・整備を進めます。
    • 養護学校等に通学する子どもや保護者の負担軽減を図るため、スクールバスの導入を促進します。

エ 高等部教育の充実・強化

  • 高等部教育の充実・強化
    • 新設も考慮に入れた高等部の拡充について検討を行うとともに、社会参加・自立を促進するため、労働・福祉等関係機関と連携を図りながら職業教育や進路指導の充実に努めます。

オ 交流教育の推進

  • 交流教育の推進
    • 障害のある子どもたちと、幼稚園・保育所の幼児、小・中・高等学校の児童生徒や地域の人びととの交流活動を推進し、同じ社会に共に生きる者として相互理解を深め合いながら、すべての子どもたちの豊かな人間性を育成するとともに、障害児や障害児教育に対する理解を促進します。

(4)社会の変化に対応した多様な教育の推進

(施策の方向)

情報化、国際化、科学技術の進展など社会の変化に柔軟に対応できる資質や能力を育成するため、体験的な国際理解教育、外国語教育を推進するとともに、情報通信ネットワークの整備による情報教育、ボランティア活動等を通じた思いやりの心をはぐくむ福祉教育、環境の保全やより良い環境創造のための環境教育等を推進します。

(主要な施策)

ア 高度情報通信社会に対応した教育の充実

  • 情報通信ネットワークの形成による教育の充実
    • 県総合教育センターを拠点とした学校間情報ネットワーク「ESnet〔Ehime School net〕」を形成し、教育用データベースの構築、ネット上での教育交流を推進します。
    • 児童生徒の発達段階に応じた情報教育を推進し、次代を担う子どもたちの情報活用能力を育成するとともに、教職員相互の情報交換、教務・事務の効率化を図ります。

イ 国際理解教育の推進

  • 教育環境の整備促進
    • 自国の歴史や文化に対する正しい理解と誇りを持つとともに、異文化圏の生活習慣や文化を理解・尊重し、世界の人びとと協調できる豊かな国際感覚を身に付けた児童生徒を育成するため、効果的な教材の開発、外国語指導助手や在住外国人の活用、インターネットを活用した教育の導入など教育環境の整備を促進します。
  • 外国語教育におけるコミュニケーション能力の育成
    • 国際理解の重要な手段となる外国語の教育において、「聞く・話す」などのコミュニケーション能力の育成を重視し、外国語指導助手等の効果的な活用や民間の語学指導機関等との連携を通して、生きた外国語学習の機会を拡充します。
  • 国際理解の機会創出
    • 県国際交流センターや県生涯学習センターなど各種施設における国際理解講座の拡充や、ホームステイなど国際理解を深めるための体験機会の創出を図ります。
    • 小学校における総合的な学習の時間等を利用して国際理解を深めるための体験的学習活動の導入を促進します。

ウ 科学技術教育の推進

  • 科学的なものの見方や創造性の育成
    • 観察、実験、探究活動など「発見する喜び」や「つくる喜び」を体験させる教育を推進するとともに、問題解決の過程を重視しながら、子どもたちの自由な発想を尊重し、科学的なものの見方や創造性を育成します。
  • 子どもたちの科学的素養を培う環境づくり
    • 試験研究機関の一般開放や各種研修事業の開催、指導にあたる教員の指導力の向上などを図り、子どもたちの科学的素養を培う環境づくりを進めます。

エ 人権教育の推進

  • 児童生徒の発達段階に応じた体系的な人権教育の推進
    • 「人権教育のための国連10年」愛媛県行動計画に基づき、児童生徒の発達段階に応じた体系的な人権教育を行うため、学習教材やプログラムの開発、意欲的な指導者の養成・確保に取り組みます。
  • 学校・家庭・地域社会の相互連携による人権教育の推進
    • 学校・家庭・地域社会が相互に連携しながら人権教育を推進するため、生涯学習の場を通じた人権教育・啓発を拡充し、児童生徒に影響を与える保護者や地域住民の人権問題に対する正しい理解と認識を深めます。

オ 福祉教育の推進

  • 福祉の心や実践的な態度を身に付けた児童生徒の育成
    • 地域の福祉関係機関等との連携を図り、乳幼児・高齢者・障害者などとのふれあい体験や介護・福祉に関するボランティア活動に積極的に参加することを通して、福祉の心や実践的な態度を身に付けた児童生徒を育成します。

カ 環境教育の推進

  • 環境問題への多面的・総合的な理解促進
    • 環境問題を多面的・総合的にとらえることができるよう、家庭や地域社会との連携を図りながら自然体験や社会体験を重視した環境教育を進め、環境や自然に対する豊かな感性を育てるとともに、環境問題に関する認識を深め、より良い環境の保全や創造に主体的に取り組む態度や能力を育成します。

キ 産業教育の推進

  • 望ましい勤労観や職業観の確立
    • インターンシップ(就業体験)の導入などにより望ましい勤労観や職業観の確立を支援します。
  • 将来のスペシャリストの育成
    • 創造性豊かで問題解決能力の高い将来のスペシャリストを育てるため、基礎的・基本的な知識・技術の修得だけでなく、時代の要請に対応した専門的・実践的な教育内容の充実を図ります。

(5)私立学校の振興と高等教育機関の充実

(施策の方向)

建学の精神に基づく特色ある教育を展開する私立学校については、その自主性を尊重しつつ教育水準の維持向上を図るため、運営の支援に努めるほか、県民の多様で高度な学習ニーズに対応し得る高等教育機関の拡充と、地域社会への開放を促進します。

(主要な施策)

ア 私立学校の振興

  • 私立学校の振興
    • 建学の精神に基づく特色ある教育を展開している私立学校は、学校教育の多様で柔軟な発展に大きく貢献してきており、子どもたちの能力や個性に応じた選択ができるよう、その自主性を尊重しつつ運営の支援に努めるとともに、各種情報提供等を通じ公・私立間の相互理解と連携の促進を図ります。

イ 高等教育機関の充実と地域社会への開放

  • 高等教育機関の拡充・整備の支援
    • 人材育成や地域産業の活性化等に貢献するため、高等教育機関の拡充・整備を支援します。
  • 大学・地域産業間の連携強化の支援
    • 大学等の研究シーズを活用した産学行の共同研究を推進し、新事業の創出や新技術の開発を促進します。
    • 大学院と企業等の連携大学院方式の導入の検討や、寄附講座の開設、企業経営者の講師起用、インターンシップの導入などを促進し、大学と県内企業との連携強化を支援します。
  • 地域社会への開放促進
    • 社会人の受入れや学生のボランティア活動の促進等、大学の地域貢献を目的とした取組みへの支援を強化するとともに、地域社会の生涯学習ニーズに対応した大学教育の公開や大学施設等の開放、公開講座等の拡充を促進します。

(6)教職員の資質向上

(施策の方向)

教員採用において、受験者の資質・能力を多面的に評価する選考方法のあり方を検討するとともに、教職員に対する研修制度を拡充し、計画的・継続的な自己研さんを促進することにより、実践的指導力と人間的魅力を兼ね備えた、幅広い教育活動が展開できる教職員を育成します。

また、本県教育を推進する拠点機関として、社会の要請や新しい教育課題に適切に対応できるよう、県総合教育センターの研修・研究機能、相談機能を強化します。

(主要な施策)

ア 多様な教育ニーズに対応できる教職員の確保

  • 教員採用選考試験の総合的な見直し
    • 社会の変化や要請に的確に対応できる多様な人材を確保するため、面接試験方法の見直しを図るほか、ボランティア活動、スポーツ・文化活動等の実績や指導力、教育実習の評価を重視するなど評価尺度の多様化を進め、教員としての使命感や情熱など人間性に重点を置いて教員採用選考試験のあり方を総合的に見直します。
    • 他県の教員や高校の専門教科志願者について、受験年齢制限を撤廃又は緩和するなど、個性豊かで専門性の高い優秀な人材の採用に向けた制度改善を進めます。

イ 教員の研修制度の拡充

  • 社会や学校現場の課題・ニーズ等に対応した研修の拡充
    • 校内研修の充実や自主的な教育研究グループの支援など、教員の自己研修の充実・奨励に努めるとともに、社会や学校現場の課題・ニーズ等に対応した研修内容、実施時期、体制等の見直しを行います。
    • 本県教育を推進する拠点機関として、県総合教育センターの研修・研究機能、相談機能を強化します。
  • 実践的・専門的な研修の機会拡充
    • 情報・環境・福祉・男女共同参画などの実践的な研修や、企業研修、海外研修、大学院派遣など幅広い資質や技能を体得する研修の機会を拡充するとともに、いじめ・不登校などの諸問題に対して、一人ひとりの状況に応じた適切な対応ができるよう、カウンセリング能力の修得を促進します。

(7)社会全体で取り組む青少年の健全育成

(施策の方向)

大人たち自らが、子どもの目標となり得る「大きな背中」を持つ地域リーダーとしての自覚を持ち、学校・家庭・地域社会や関係機関・関係団体等が連携・協力して、社会環境の浄化や非行防止活動等への取組みを強化するほか、青少年の様々な体験活動を通して豊かな人間性を育成します。

また、子どもの発達段階に応じた学習・相談機会や啓発活動を拡充し、子どもの基本的な生活習慣や自立心などをはぐくむ家庭の教育力の向上を支援するとともに、子育てに関する様々な問題や悩み、不安等について、保護者が気軽に相談できる体制の充実を図ります。

(主要な施策)

ア 学校・家庭・地域社会の連携強化

  • 学校・家庭・地域社会の連携強化
    • 学校施設の地域への開放、教職員の地域活動への参加、ボランティアによる教育支援や社会人講師等地域の人材活用など、学校・家庭・地域社会の三者がそれぞれの役割を果たしながら連携を深め、地域ぐるみで子どもを育てるという意識の高揚を図ります。
  • 青少年を守る県民運動の展開
    • 各種の行政機関や民間団体・企業等が互いに連携しながら学校・家庭・地域に協力し、社会全体が共通の理解と認識を持って青少年を守る県民運動を展開できるよう意識啓発を推進するとともに、各種活動への県民の積極的な参加を促進します。
  • いじめ・不登校の解消、非行防止や有害環境の浄化
    • 各市町村に設置されているいじめ問題等対策協議会や少年補導センターなど、地域の青少年育成組織の充実と活動の活性化を促進し、いじめ・不登校の解消、非行防止や有害環境の浄化に努めます。

イ 相談体制の整備・充実

  • 子どもや保護者が相談しやすい体制の整備
    • 学校における相談体制の充実を図るとともに、電話・FAX・Eメール等により24時間いつでも相談に応じられる体制の整備や、教育事務所、県総合教育センター、児童相談所、家庭児童相談室、地域の児童委員、警察署等、多様な相談窓口の拡充を図り、様々な悩みを持つ子どもや保護者が気軽に相談できる体制を整備します。
  • 相談体制の充実と職員の資質向上
    • 子どもを取り巻く問題の多様化・複合化に対応するため、県中央児童相談所を中核に、各種相談機関を統合した「総合相談センター(仮称)」の設置など相談体制の充実をめざします。
    • 子どもの発達段階や問題の状況等に的確に対応し、きめ細かな相談活動の展開を図るため、専門研修等の充実により、担当職員の資質向上に努めます。

ウ 家庭や地域の教育力の向上

  • 家庭教育の支援
    • 子育ての出発点である家庭の教育力を高めるため、子育てに関するシンポジウムやフォーラム、各種教室の開催や、テレビやラジオ、インターネット等様々なメディアを活用した多様な学習機会や情報を提供し、家庭教育を支援します。
  • 親子の社会性や自主性の育成支援
    • えひめこどもの城や地域の児童館・児童センター等において、遊びを介した子育て家族間の交流を推進し、親子の社会性や自主性の向上を図ります。
  • 地域社会における子育て支援の推進
    • 核家族化の進行などにより、子育ての不安を抱えたまま孤立している保護者を支援するため、子育てを地域社会で支援する地域子育て支援ネットワーク体制を整備するとともに、家庭機能を補完する役割を担う地域コミュニティの再生に向けた活動を推進します。

エ 体験活動の充実

  • 青少年の体験活動の充実
    • 青少年がより多くの人びとと交流し、感動する心や他人を思いやる心など豊かな人間性を培うことができるよう、自然体験や生活体験、社会体験、ボランティア活動など地域社会とのふれあいを促進する様々な体験活動の機会や場を提供するとともに、指導者の育成や情報提供、関係団体への支援の拡充に努めます。
    • 少年自然の家や青年の家等を有効に活用し、青少年の体験活動を促進します。

2.心豊かな生涯学習社会の形成

所得水準の向上や自由時間の増大により、人びとの価値観が多様化するなか、生涯を通じて学び、その成果を社会のなかで生かしていきたいという人びとの欲求が高まってきており、県民だれもが、いつでもどこでも主体的に学び、自己実現をめざしながら生きがいのある豊かな人生が過ごせるような生涯学習社会づくりが求められています。

このため、県民一人ひとりが、学びたいときに学ぶことのできる多様な学習の機会や場を創出し、提供するとともに、新しい知識や技術を修得したいという人びとの欲求の高まりや、学習ニーズの多様化・高度化に対応した学習環境を整備します。また、学習成果が適切に評価され、社会に生かされるような環境づくりに取り組みます。

(1)多様な生涯学習の機会の拡充

(施策の方向)

県生涯学習センターなど生涯学習推進の中核施設を拠点にして、県民に身近な施設である公民館や学校をはじめ、地域の教育・文化・スポーツ施設等との連携強化や、マルチメディアを活用した生涯学習情報システムの充実などにより、人生のあらゆる段階の学習ニーズに対応できる、多様で地域格差のない学習機会の提供に取り組みます。

また、生涯学習指導者等の養成や確保を図り、その資質を高めることにより、社会の変化や住民の学習ニーズ・学習レベルに応じた学習内容の提供や生涯学習事業を推進します。

(主要な施策)

ア 生涯学習関連施設の整備と連携強化

  • 全県的な学習支援体制の確立
    • 生涯学習推進の拠点となる県生涯学習センター、県総合科学博物館、県歴史文化博物館、県美術館の連携強化を図るとともに、公民館、青少年教育施設など地域の生涯学習関連施設を包括した生涯学習ネットワークを形成し、全県的な生涯学習支援体制を確立します。
    • テクノプラザ愛媛、県産業情報センター、アイテムえひめ(愛媛国際貿易センター)、県国際交流センターなどが持つ人・もの・情報などを有効活用し、各施設の専門性等を生かした幅広い分野を網羅する有機的なネットワークを形成します。
  • 県立図書館の機能強化
    • 県立図書館利用者の利便性の向上を図るため、図書管理のためのコンピュータシステム等の導入と司書の専門的能力の向上に取り組むとともに、県内の市町村や学校、大学及び県外の図書館をネットワークする広域的な利用システムを構築します。
    • 電子図書館機能を整備し、国立国会図書館など県外図書館との連携を強化します。

イ 地域における学習環境の整備

  • 公民館活動の充実
    • 地域住民の自主的で創造的な生涯学習活動を支援するため、公民館関係者の資質の向上を図るとともに、住民が企画運営段階から参加でき、それぞれの学習成果を生かせるような公民館活動を促進します。
  • 学校の教育施設等の地域への開放
    • 児童生徒の減少等により生じる余裕教室のほか、音楽室や図書館等、学校が持つ教育機能・施設を地域へ開放し、学校が地域の学習・交流の場として機能できるような取組みを推進します。
  • 住民主体の学習活動の支援
    • 公民館や図書館、博物館等社会教育施設の充実を図るとともに、地域住民の自主的な学習活動への指導援助や学習グループリーダーの育成支援など、住民主体の学習活動の促進に向けた学習環境づくりを推進します。
  • 社会教育・生涯学習関係団体の活動支援
    • 地域において社会教育・生涯学習推進の中心的役割を担っているPTA、婦人会、青年団、愛護班等の社会教育団体が行う研修や指導者養成事業を積極的に支援し、各種団体活動の活性化を図ります。
    • 指導者研修の充実やグループ相互のネットワーク化により、地域で活動する各種文化団体やグループ・サークル等の活性化を図ります。

ウ 市町村や民間等との連携

  • 市町村や民間等との連携による学習機会の創出
    • 大学等の高等教育機関、市町村、民間教育事業者等との連携を図り、相互に施設・設備・人材等を活用することにより、一般に開放された講座の開設を促進するなど、学習ニーズや地域の実情に応じた多種多様な学習機会の創出を図ります。

エ 生涯学習情報システムの充実

  • 生涯学習情報システムの充実
    • 生涯学習情報をより広く県民に提供し、学習活動をさらに活性化するため、生涯学習に関するイベント、講座、施設、講師などの多様な情報をインターネットで提供する生涯学習情報システムの質的充実を図るとともに、市町村や各種生涯学習関連施設とのネットワークを拡充します。

オ 新しい教育メディアの普及と活用

  • 新しい教育メディアの普及と活用
    • 教育情報衛星通信ネットワーク(エル・ネット)やインターネットなど、情報通信システムやコンピュータを活用した新しい教育メディアの普及を図るとともに、その効果的な活用を図るための学習や機器操作技術の修得など、指導者を養成するための研修体制を充実します。

カ 生涯学習指導者等の養成・確保

  • 生涯学習指導者等の養成・確保
    • 生涯学習指導者養成事業や生涯学習推進講師団の拡充により、様々なニーズに対応できる指導者の養成・確保に努めます。
    • 生涯学習事業の企画やコーディネート、運営に際しての指導・助言などを行う生涯学習リーダーを確保するため、社会教育主事や民間指導者を対象とした専門研修を充実させるなど、専門的知識や技術を持つ人材を養成します。

キ 社会の変化に対応した生涯学習事業の検討

  • 県民の学習活動の総合的な支援
    • 少子・高齢化、情報化などの進展や、学校教育の完全週5日制への移行に対応した生涯学習プログラムの研究をはじめ、インターネット等情報通信技術を活用した在宅学習、高齢者や子どもを対象にした体系的な学習事業のあり方などについて検討し、産学行が連携した新たな施策を展開することにより、県民の学習活動を総合的に支援します。
  • 高齢者の経験・知識・技能の活用
    • 高齢者の豊かな経験や知識・技能を生かすため、生涯学習ボランティアバンクへの登録促進を図るとともに、文化、環境美化、自然保護、リサイクルなどの社会活動への参加を促進します。
  • 完全学校週5日制への対応
    • 完全学校週5日制に対応して、休業日における学校施設や社会教育施設などの開放を進めます。
  • 青少年の体験活動の促進
    • 地域文化の伝承活動や世代間交流事業など、青少年の豊かな感性や社会性・創造性のかん養につながる体験活動等を促進します。
  • 県民の社会貢献を支援するための学習機会の開発
    • 地域活動や起業活動など県民の社会貢献を支援するための体制づくりや学習機会の開発に努めます。

ク リカレント学習の推進

  • リカレント学習(社会人が再び大学等に入る循環・反復方式の学習)の推進
    • 行政・高等教育機関・企業の間で連携し、リカレント学習システムの構築と、その制度の普及を図ります。

(2)学習成果の社会への還元

(施策の方向)

学習の成果が社会のなかで有効に活用されることによって、生涯学習を自己実現の機会へとさらに高めていくことができるよう、成果の適正評価システムづくりや、学習修了者等が地域で活躍できる場の拡充など、学習成果を社会に生かせる仕組みづくりを推進します。

(主要な施策)

ア 学習成果評価システムの整備

  • 学習成果評価システムの整備
    • 学習の成果が社会において適正に評価され、積極的に活用されるような 評価システムの構築及び普及を図ります。

イ 生涯学習ボランティア活動の促進

  • 学習成果を生かせる活動の場づくりの促進
    • 学習修了者をはじめ専門的な知識・技術や経験を持つ潜在的な指導者を生涯学習ボランティアとして発掘し、養成するとともに、生涯学習ボランティアバンクの整備を支援し、地域における指導者として学習成果を生かせる活動の場づくりを促進します。
  • 生涯学習ボランティア活動の活性化支援
    • ボランティア活動についての情報の収集・提供や活動団体間の連絡調整等を行う生涯学習ボランティアセンターの設置、活動の調整や相談・助言等を行うコーディネーターの養成・確保や派遣など、生涯学習を推進するボランティア活動の活性化を支援します。

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お問い合わせ

企画振興部総合政策課

〒790-8570 松山市一番町4-4-2 

電話番号:089-912-2230

ファックス番号:089-921-2002

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