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更新日:2020年12月15日

議事全文

小西分科会長

それでは、早速議事に入りたいと思います。

今回のテーマは、生活・環境・地域に関する政策体系や重点政策についてということになっておりますけれども、政策体系につきましては、先ほど事務局の方から説明がありました資料を参考にして頂ければと思います。ただ、この政策体系は、重点政策を整理していく中でまとめ上げることができるのではないかと思っておりますので、本日は特に重点政策につきまして、協議を進めていきたいと思います。

皆さんそれぞれご専門の分野、あるいは専門以外で関心の深いこと、あるいはこちらで長年住まれていろいろと見聞された、あるいは体験されたことをもとに、これからの県政についての御意見等を頂ければと思います。進め方としては、生活・環境・地域、3つのキーワードが入っているわけですが、お互いに関連するところが多く、分けて話を進めるとややこしくなるかもしれませんから、生活・環境・地域をまとめて、まずお一人ずつ御意見を頂いて、その後フリートーキングで進めていきたいと思います。

今回は、分科会としては初めての会ですので、皆さん方の自己紹介も兼ねてお一人ずつ順次御発言頂ければと思いますので、よろしくお願いします。

まず、天野部会員さんからよろしくお願いいたします。

天野部会員

私は、財団法人えひめ女性財団の理事という立場で参加させて頂いております。この分科会に入れて頂くもう一つの理由は、私が今、地域の公民館の分館という非常に小さい単位ではありますが、そこで地域に関わる活動に参加させて頂いていることではないかと思います。

これらの立場から意見を言わせて頂きますと、まず、男女共同参画社会づくりを目指すということを県政の目標に掲げて頂きたい。皆さんも御承知だと思いますが、今年6月、男女共同参画社会基本法が制定されました。これは、国を挙げて男女共同参画社会づくりを目指す、大きな基本になるものと考えております。

小渕首相も、男女共同参画社会づくりが、21世紀の日本を創る最重要課題であると述べていますので、是非、県の長期計画には、重要な課題として位置付けて頂きたいと思います。同時に、これは目標でありますが、21世紀に向けていろんな社会の課題を解決する手段として、有効に使われていくべきものであると思っております。ですから、目的であり、手段として、これが機能していくための個別の政策にも配慮頂けたらと思います。

一方、私たちの社会は様々な課題を抱えていますけれども、一人ひとりがその課題を自分のものとして捉え、小さい活動を積み上げていく、自分が積極的にその課題解決に向かって関わっていかなければ、絶対解決していかないのではないか。そのためには、私たちが日常生活の中でそういうことを意識し、実際に活動していくという取組みが求められていくのではないかと思います。しかし、個人ではなかなか具体的な活動に結びつきませんので、例えば身近なコミュニティとか、生涯学習の拠点となっております公民館が有効に機能することで、具体的な取組みがうまくいくのではないかと。非常に大きなところと小さいところの課題解決ということを、まず御提案をさせて頂きたいと思います。

安登部会員

前回の全体会議の時に申し上げたことと重複するかもしれませんけれども、長期計画を策定するに当たっての背景を考えて、4つのカテゴリーに分けて問題点を整理したらどうかと思いました。

1つは、少子・高齢化ということで、若者に焦点を当てた政策をやっていくべきだという意見も前回出ましたけども、全体として、どうしても中高年の人数が多くなりますので、そういったところのいろんな問題を解決していくという点に、好むと好まざるにかかわらず少子・高齢化という時代があるということを前提に計画を考えていくべきと思います。

もう一つは、供給不足という時代で50年きたわけですけども、これからは供給がやや過剰気味になりまして、生産者よりも消費者が主体という時代になってくるということも一つの背景としてある。
それから、従来は日本の国土の均衡ある発展ということで考えてきたわけですけども、国も、もう余り考えないということで、それぞれの地域が自由に競争して外国の都市と仲良くしていく、都市と個人ということになるかもしれませんけども、各都市と連携していくんだと。こういう開かれた世界と言いますか、そういうことが背景になっていくのが21世紀の前提と思います。

どう計画を進めていくか、キーワードになるのは情報化ですけども、インターネットとか、データベースという言葉が、はん濫していますけども、情報処理をどんどん行政に取り入れていく。行政と市民との間に、こういったものをどんどん積極的に取り入れていくということが、必要だと思います。日本はアメリカに比べると、10年から20年遅れていますので、そういった意味で全国的に見ても前の方に、先頭に立てるチャンスはすごくあると思っています。方法論としては、そういう情報化を取り入れていくことだと思います。

それから、重点なんですけども、「潤い」と、それから「活力」が確かあったと思いますけども、私の独断と偏見で申しますと、愛媛県は非常に「潤い」のあるところで、そういった意味で自然だとかいろんな地形の条件に恵まれていると思います。どちらにウエイトを置くか、やはり「活力」だと思います。企業を興すとか産業を育てるといった意味でも、どちらかと言うと「活力」にウエイトを置く。「活力」という意味はそういったことで全国的に見て、愛媛県のセールスポイントになる。あれもこれもと言っていると総花的になりますから、若干恣意的になっても仕方ないんですけれども、やはりこれは愛媛県の看板であるということを、いくつか情報発信していきたいと思います。

それから、場所の話なんですけども、一つのキーワードとしては、高速道路。徳島の方にも延びて、4県県庁所在地を全部結ぶようになります。この10年間で、道路の高速化が急速に進み、高速道路を通じた人の動きが活発になってきますので、四国全体としてそういう流れが出てくるということを視野に入れた施設の立地を考えていったらいいと思っております。

伊賀上部会員

私が所属しております「ともしび母親クラブ」は、下はゼロ歳児のお母さん、20代から始まりまして、上はまだまだ現役というわけじゃないんですけれども、最高齢者で90歳近い方が参加しております。

活動になりますと、その方たちが子供を連れてまいりますので、まずはゼロ歳児から始まって90歳の人たちが集まって満足いくような企画をしなくてはいけないことに、いつも心を悩ませているんですけれども、そういう特殊な中で、子供の気持もわかるし、中高年、私たちの気持もわかるし、高齢者の気持も日常的に耳にするものですから、この会の中で皆さんにお役に立てることがあればと思います。

まず今回の課題に対して言いたいことは、今、物があふれ過ぎていると思うんです。例えば、道路も何でこんなとこにつけんといかんのやろうと、もうええやないかというのが結構あります。もう物もあふれているし、建物も建ってる。一方で、周りがきれいになればなるほど貧弱になっていっているのが人間の気持だと思うんです。ですから、そういうのは無くして、生活においても環境においても、まず人の気持を重点的に考えて、人から変えていく。これは、下の者から言っても無理なところもありますので、絶対に上の方からやっていかなくてはいけないと思うんです。前回も言いましたけれども、そのいい例がコンビニであるとか、人を通らすために明るくした大街道が、若者のたまり場になっている。便利が創り出した害を、もう一度創り出した本人が見直して、それをまず改善する。もう何かを作ったりするよりも、今出ている害を。生活面の害、環境面の害、そして地域でも核家族が広がりまして、隣近所とのつき合いがない。今日も77歳の高齢者の双子の方が亡くなっておいでました。もう老々社会になって老人が老人を介護する時代で、どうして隣の人が声をかけんかったんやろ、必ずテレビで取りざたされているんですけども、例えば愛媛県はそういうことがないように、そんな感じで生活づくり、環境づくり、地域づくりを重点にやっていけたらと思っております。

氏兼部会員

私が勤めておりますIRC(いよぎん地域経済研究センター)の仕事は、県内の金融・経済・産業あるいは経営コンサルティングが中心でございますけれども、地域のシンクタンクを目指すということで、各市町村さんのいろんな長期計画等についてのお手伝いをさせて頂いております。この分科会は、非常に守備範囲が広いということで、今日は地域の関係で申し上げます。

地域活性化の必要性については、もう論をまたないところでございますけれども、特に少子・高齢化で過疎化が進んでおります中山間地域、あるいは島しょ部。現在の漁村では、もう10年経つと漁をする人が半分、場合によっては3分の1になるという状況でございまして、そういう意味で、地域社会の崩壊が現実の問題として目の前に迫ってきている。いかにしてこの地域の活性化をするか。直前の問題としては、その地域社会の崩壊を放置するのか、それともそれを何らかの方策によって立て直すのか、そういったところが非常に深刻な問題になっているのではないかと思います。

そういう意味で、まず、地域の活性化、特に優先順位の高い中山間地域、あるいは島しょ部、あるいは郡部、そういった地域の活性化を大きな重点テーマとして取り上げて頂いたらと思います。

その場合、もちろん、地元の市町村が中心になることは言うまでもございませんけれども、県としても、そういうものを支援する。例えば、そういう地域活性化の全体的なものをプロデュースすると言うか、コーディネートするとでも言いましょうか、そういう役割を果たしていかなければならないし、同時に民間のいろいろな活動団体・組織との協力体制も、これから整備をしていかなければならないと思います。

それからもう一つ、今、地域の活性化が大きい問題になっておりますけれども、都市部の中心市街地の活性化も、非常に重要であると思います。いわゆる中心部の再生も、大きなテーマではないかと思います。

もう一点だけ言わせて頂きますと、環境の問題ということになるんですけれども、瀬戸内しまなみ海道が開通いたしまして、瀬戸内海の島々を走りますと、非常に美しい景色なんですけれども、はげ山と言いましょうか、そういう自然が壊れつつある部分も非常に目につくということでございます。それから、歴史的景観というんでしょうか、愛媛の歴史の中で今まで保存されてきた景観、こういったものが今失われつつあるのではないかと思います。そういったものの保全・保持も、非常に大事であろうと思います。

それと、先ほど中心市街地を申し上げましたけれども、中心市街地の景観といったものについても、自由に任すということではなくて、ある程度その街に応じた方針、コンセプトを出して、それに沿った方向に誘導をしていくことも必要ではないか。地域の活性化とか環境の保全とか、愛媛らしさというものがそれぞれ実現されれば、それが広域の交流・連携の要素、大きな魅力になってきて、そういう交流も順次進んでいくんではないか、と考えております。

岡崎部会員

佐田岬半島の三崎町に、名取という、宇和海に臨む標高150メートルから200メートルの急斜面にわずか130戸ばかりが点在している、本当に小さな集落がございます。地域という意味で象徴的なので、お話しさせて頂きますと、先日、私たち地域づくりのメンバー、それから建築士会、松山方面の「建築楽の会」のメンバーが、集落調査も兼ねて名取に入らせて頂きました。名取の住民の方は、7名ぐらいの参加だったんですけども、130戸の中の7名、しかも老人会長さんであったり議員さんであったり、まだ残っているコミュニティを代表される形の7人です。そこは、石垣景観がむちゃくちゃ美しい集落なんです。ところが、地域の人たちは、普段何気ない生活をしていますから、さほど意にもとめないし、価値も認めていらっしゃらない。私たちが関わる中で、これは実際、本当は貴重な物なんだと、後世に伝えるべき遺産なんだと、理解をして頂いたと言いますか、そのきっかけをそういう場でおっしゃって頂いたんです。そんなことを考えますと、地域を知ると言うか、私たちが暮らしていく場の良さを、実は私たち自体がわかっているのだろうかと思います。県下に70市町村あって、よく各市町村でもまちづくりのいろんなビジョン、施策が語られるんですけども、そういうことが本当に吟味されて、その地域をわかった上で計画を立てているのかと。本当はわかってなくて、何かこうスタイルだけで走っている傾向もなきにしもあらずという感じが、地域づくり、まちづくりに関わる私たちからすると、常々感じられます。そのことを、地域の人が本当に知って頂くために何をすれば良いのか、そういう意味で政策の中に、その地域を知ることを重要課題として、是非とも入れて頂きたいと思っています。

入れて頂くと、後どうなるかと言いますと、これは人間妙なもので、知れば知るほど地域に対する愛着が生まれます。それが誇りに変わります。そうすることで東京だけを見て、比較して何が足りないかという目で地域を見るんじゃなくて、実は東京にはなく、ここにしかないもの、得がたいもの、この価値に気付く、その時、その地域に21世紀の希望を見出すと言いますか、意識改革になっていくのではないかと思う次第です。

河野部会員

私は、消費者グループに参加しておりまして、市の環境審議員とか、女性総合センターの運営委員などをさせて頂いている関係から、この分科会を選ばせて頂きました。

この会は、若い女性を歓迎していたようですが、小3と保育園の年長の孫を持つ祖母の立場から応募させて頂きました。と言いますのは、この子たちがこれから育っていく愛媛は、人権意識に基づいた健やかな県であって欲しいと思って応募いたしました。ですから、応募原稿にも、男だから女だからと言わないジェンダー・フリーな教育を子供たちにして頂きたい、そういうことを先生方の間で論議して頂きたい。それから、健やかな愛媛ということは、今ダイオキシンをはじめとして環境汚染化学物質が大変問題になっていますが、それに敏感な施策を、特に望んで応募させて頂きました。

それと、今しきりに多様な子育て支援策が、いっぱい打ち出されておりますが、保育園から小学校に上がった時に、学童保育が学校でなくて児童センターのような所でありまして、そこは働くお母さんのニーズととてもかけ離れている現状だったのでびっくりいたしました。そこは、月曜日が休館であったり、夏休みは預かってくださるのが9時からだったりします。保育園の時は7時半から預けられていたのに、9時からじゃないと児童センターが開かない、そういう現状にぶつかりました。20人未満だと、補助金の関係で学童保育が出来ないみたいですけれども、確か去年、高知県の橋本知事が各学校での学童保育を打ち出されたというニュースを聞いたような気がしまして、そうなって頂いたらと思っております。

近藤部会員

36年間の会社勤めで思いましたのは、ノーネクタイ、腕時計をやめること、もう一つは名刺を持たないことを念じました。前回は初めてなんでネクタイをして来ましたけど、今日はノーネクタイで失礼させて頂きます。

私は企業で、環境庁が誕生した時から約25年間にわたって環境問題に携わってきました。今までは、環境という問題をある意味で企業サイドから眺めていたのですが、退職して約3年、今度は市民の立場からということで応募しました。実は企業に36年勤めまして、体がガタガタになったので、この2年半もっぱら体を鍛えることに努め、何とか体の方は元へ戻ってきました。このままではぼけるので、少し頭も働かせてみようということで、昔やっていたことを生かして、長期計画を作ってみようと思ったのです。

私は、本来はケミストなんで、化学プラントの運転とか管理というのが本来の仕事だったのですけど、それを環境庁の誕生と同時に、そういう仕事に携わりまして、それから安全、衛生、防災、交通安全、診療所の運営といったことを中心に何年かやってきました。その間、愛媛県の公害防止協会の会長もやらさせて頂きまして、いろいろ勉強させて頂いたということもございます。このような仕事をしてきて、また、市民として考える中においても、安全と安心がいろいろ物事を考える上で一つの大きなポイントになるんじゃないか。こういうものに対する教育に、大きな問題があると思っています。そういうところをよく考えて、これからのテーマを考えていきたいと思っております。

この前頂いた資料で、他県の長期計画の重点プロジェクトを分類してみたら、生活が一番多くて、次が産業であり、環境であり、この分科会の占める位置付けは非常に大きなものだという気がして、もう一遍いろいろな格好で勉強しながらやっていきたいというのが一つ。

もう一つ、どうしても言いたいのが、私自身が高齢者の中に入ってきておるわけなんですけども、どうも今では高齢者が頼れるというか、みんなが何かしてくれる、その中で安心していけるというシステムを作っていこうという方向にある、そうではなくて、高齢者が自助努力でもう少し何かをやっていこう、自分が自立していこうという社会が出来たらいい。そういうことを、このプロジェクトで考えていくことが、非常に良いことじゃないか。この前NHKのテレビで、アメリカで健康寿命ということを言っておりましたけども、これから特に愛媛において、高齢化が進んでいる県において、こういうことを日本の中で早くやっていくということが、将来、10年後、20年後のいろいろな面において大いに効果があるのではないかと思っております。

佐々木部会員

私の専門は、住居学という聞き慣れない名前の分野なんですが、建築学から派生した学問でして、建築学が作る側の論理で構築されている学問であるのに対して、住居学というのは、作られた建築物あるいはさまざまな諸施設を使う、利用する、住む、そういう立場からの生活者理論で構築されている学問です。

狭い領域では住宅ということになりますが、人が住むのは住宅だけでは完結しませんし、むしろ地域とか環境とかに支えられる住み良さの方が大きく影響すると思いますので、そういう観点から申し上げたいと思います。

前回の全体会の時にも申し上げましたのですけれども、愛媛の持っている財産、優れている価値と言うと自然環境だと思います。従来は産業活動とか開発とか、産業を活性化していこうとすると環境を犠牲にしなきゃいけないと思われていましたけれども、これからの社会というのはそうではないだろうと思うんです。むしろ、産業活動と環境とを共生させていくか、折り合いをつけていく中でこそ、新しいビジネスが生まれて来るというか、そういう社会になるだろうと思います。いろいろなところで先進的な事例が出されてくる時代ですから、環境を大切に保全していかなければいけないけれども、産業活動を控えるということではなくて、産業活動と調和する方向を求めていくやり方で、これからの愛媛は地域も元気に、産業も活発化して頂きたい。その方向性を環境配慮型のやり方で考えていく必要があると思います。

それから、先ほど南予の段々畑、あれもやはり愛媛の先人が残した遺産だと、守るべき価値があるものだと言われました。全くそのとおりだと思うんです。そういう歴史遺産や文化遺産というか、今までは何の価値もないように思われていたんだけれども、21世紀というのはむしろそういうところにこそ現代人が心を癒せるのではないか。ストレスづけのような現代人にとってのレジャー、レクリエーションというのは、テーマパークなどではなくて、それは飽きられてきていると思います。21世紀に本当に現代人が大きな価値、新しい価値を見出すレクリエーション地域というのは、南予のようなところだと思うんです。それを都会人に、あるいは県外の大都会からの観光資源としてどんなふうに生かしていくかということについては、ノウハウを開発していかなくてはいけないわけで、アイディアを提示していく。島しょ部とか過疎の山村の自治体の人たちに提示していく、こういう利用の仕方があることを提示するのが、この会議ではないかと思います。

こうした人口減少地区というか、もう山村そのものが成り立たなくなっていくというか、じいちゃん、ばあちゃんしかいないというようなところで、段々畑とか美しい棚田とかを都会の人たちの観光資源として生かしていく方策というのは、いろいろ調べていくと東北地方の過疎農村でも、試行錯誤しながらアイデアを掘り起こしているわけで、それらを情報収集しながら、愛媛ではどういうやり方があるのかというのを提示出来たらと思います。

それから、7割ぐらいの人が都市部での生活というか、そういう暮らし、ライフスタイルをしています。本当に都市生活の中で、子供もお年寄りも、働く人も身体障害者も、全世代にわたる人たちが豊かさを実感しながら生活を送れるというコミュニティとは何か。住むことを考え続けている立場からも思うわけですけれども、そういう中には先ほど氏兼部会員さんからも発言がありましたけれども、やはり活気のある市街地があって、様々な生活に必要な施設が適正に配置されていて、なおかつ交通手段ですよね。交通機関も、今はバスが走り、電車があるからいいというのではなくて、それが車いすに対応できるのか、バリアフリーがまちづくりの中にまで浸透していくデザインになっているのかどうかが問われる時代であって、バリアフリー、ノーマライゼーション、あるいはもっと進めて、別に車いすの人のためだけに作るのではなく、ユニバーサルデザインというか、あらゆる世代の人にそれが使いやすいデザインになるためのまちづくりです。本当に生活に密着した視点で豊かさの実感できるまちづくり、あるいは暮らし、そういう観点で様々な提案が出来ればと思います。

武岡部会員

愛媛大学沿岸環境科学研究センターは、今年出来た新しいセンターですけども、普通、大学のセンターは、3、4人位しかいないのですが、うちの場合は13人スタッフがいる、非常に大きなセンターです。私は物理関係で海の潮の流れとかやっていますが、あとは化学関係でさっきからも話が出ているダイオキシンとかやっているグループ、生物、それから海底地質、こういった分野がありまして、総合的な海の、特に沿岸の海の環境を研究するというセンターです。そういう立場から、環境について少し物を言わせて頂きます。

愛媛の海というのは非常に優れた海で、しかも愛媛は非常にたくさん海に面しています。燧灘、安芸灘、伊予灘、宇和海と。海岸線は、全国5番目位だと思いますが、これだけバラエティーに富んだ海に面している県というのは、瀬戸内はもちろん全国探しても、他にないです。海岸線の長さだけだと1位とは言えませんけども、燧灘とそれから宇和海では全然環境が違います。非常にバラエティーに富んだ、しかもいろいろ生き物を育むための極めて優れたメカニズムを持った海で、これは最近の研究で、世界の中でこんないい海はないんじゃないかというようなことがだんだんと見えてきまして、世界的にはいろんな閉鎖的な海があるんですが、瀬戸内海というのは大変優れた閉鎖性を持っている。瀬戸内海は、閉鎖的であるからいいんだというような。閉鎖的というのは悪いように思われるかもしれませんが、実はそうじゃないんです。その辺はちょっと詳しくお話しする時間はありませんけども、この海というのは愛媛の看板と言うか、顔になり得るし、最大限生かさない手はない。意外とそばに住んでいる人たちは、その価値というのは理解出来ていないところがあるんじゃないかと思います。21世紀に向けて環境とか共生がキーワードになるのは、間違いないわけですが、海を守って最大限生かすという方向を探って頂きたいと思います。その中で一つ、環境は単に保全するだけではだめで、さっきもお話がありましたように、環境産業の育成をやるべきだろう。環境アセスメント法が新しくなりまして、いろいろアセスに対する負担が増えること、企業の方はちょっと何かやると何千万円から何億円と調査費がかかる。しかし、それは、それだけビジネスチャンスが世の中に増えているわけですから、例えばダイオキシンが出ないような焼却施設を作ると、これまた新しいビジネスチャンスがあります。

それから、今水産の方でそういう話もしているんですが、安全な養殖魚を作るための餌の開発をやるとか、そういったこともビジネスチャンスになるわけで、そういう方面もどんどん県の方で育成するようなことを考えて頂いたらと思います。

それから、環境問題は究極的に科学では解決出来ないと思っています。哲学がないと解決しないと思うのですが、もう少し具体的に言うと、基本的には教育をきちんとやらないとどうにもならない。私は、海を環境教育に活かす方法はないだろうかと。例えば島しょ部の学校に、宿泊施設を充実させて、夏場、臨海学校みたいなものをいろんなとこでやる。1週間、10日と缶詰にして、徹底的な環境教育をする。そういう時に、出来れば船の中で勉強をする。弓削商船の船を借りることも出来ると思うんですが、船の中に教室があって40人位勉強出来るとか、そういったふうなものもあります。今、弓削商船も生き残り策で困っていますから、そういう方面で活用出来ると非常にいいと思うんです。あるいは海に限らず山の中でも実際にいろんな農業体験が出来るような学校を開くとか。本当は愛媛県の小学生・中学生全員が体験出来る、それは恐らくスケールから言って無理なんでしょうけども、当面は希望者だけ。そんなんで募集しても今の世の中、そういうところに子供をやる余裕がないというような親が多い。余裕がないというのは、ちゃんと受験勉強せないかんから、そんなところに1週間も10日もやっておれんというようなことを考える親が多いと思うんです。例えば、愛媛県とか県内の企業が、そういうとこを出た人を優先的に採用する、ということも考えられますし、なかなか細かく考えると難しい問題は山ほどありますが、そういうことが本当に役に立つということになれば、どんどんスケールを大きくしてクラスごと勉強に行く、ということも考えております。

そういうところで、今度は高齢社会の話になるんですが、退職した先生が夏休みだけ環境教育に携わることも考えられるのではないかと思っています。荒唐無稽な話かもしれませんが、そういうことが愛媛の目玉にもなるのではないかと考えております。

西原部会員

皆さんそれぞれに地域と言いますか、所属するものがあって、そこからの発言でいいんでしょうけども、私ども何が専門になるんだ、と言うと総花過ぎてどうもこうもならない事実があるのだけども、何を中心にしていいのか。私は、総務企画委員長として言わないかんということになるんけども、それよりもまず自分の個人的な趣味で言わせて頂いたらと思っております。

この前、最初の全体会の時に、述べさせて頂いたのですけども、それぞれの地域地域に特性とか個性とか、そういうものはそれなりに出来ている、と思うんです。それは、地域での祭りもひとつでございましょう。そんな中で、愛媛県人としての共通のものは何なのか、そういうものを自分が東京へ出て行ってみて感じたのです。分科会になったから敢えて言わせて頂くと、例えば、長期計画の中で、10年間なら10年間、保育園、幼稚園から始まって小・中・高校まで確実にごみ分別の教育を一貫して続ける。具体的に入ってしまいますけども、いろいろ過去に社会教育の中でそういうこともやってきましたが、一番役に立たないのが母親でした。だから、母親を教育してもむだだろう、むだと言ったら言い過ぎなんですが。子供たちを教育すると、子供たちが帰って母親に言う。母親を集めた会で、いろいろごみ分別についてお話しても、個々が泥沼のような気がしたんです。だからと言って、これはやめられません、続けないかんのです。愛媛県がこれから10年間、環境対策の一つとして、ごみ分別を確実にするならば、それは当然愛媛県が関与するもの、今申し上げました子供たちから始まって、老人クラブ、ともしび母親クラブ、とにかくあらゆる会でそれをきっちりしてしまう。子供たちは保育園から小・中・高校と愛媛県で過ごします。そして大学へ行きます。どこへ行くかわかりませんが、どこの地域へ行っても、愛媛県の人が同じようにごみの分別するんだなと、確実にするんだな、こういうのをもう一つ。本当は県の歌、県歌を歌うのもいい、阿波踊りもいいと思うんですけど、この時代ですから、分別にしようかと思っているんですけど、そういうことをきっちりとしていく、県民がそういう意識を持っていくということ、そういうことをひとつしていく。それで、行政がそれにどう対応していくか。特に県民意識の高揚、県民の共通した意識のものを連帯性というか、そういうのを作って頂きたい。そういうものをこの中へ組み込んで頂きたいと思っております。

その他いろいろあるんですけども、今日はまず最初ですから一つだけに絞らせて頂いて、ごみ分別ということにさせて頂きました。

帽子部会員

この部会は、生活・環境・地域分野なので、産業は別のところになっていますけれども、これをどうやってまとめていくのか。分科会長は、大変だと思うんですが、まず、例えば産業論でも地域論でも、生活と環境論がなくしてもう成り立たない時代が、確実に来ているんだろうと思うんです。そうなってくると、そこら辺全部ミックスした形の中で、この分科会は取りまとめないかんという気がします。少子・高齢化のお話が出ました、男女共同参画社会の話も出ました。確かに小渕首相は言われました。先ほどお話がありましたけれども、結局、地域で言えば、松山はそれなりの世代が全部住んでいるわけですけれども、南予地域の小さな町村では、同じ世代の人しか住んでいない。それで幸せ感というのが違うと思うんです。例えば、住んでいる方の大半が50歳、60歳以上である千二、三百人の村をどうするかという時に、全く同じものを我々が提供して、この案どうですか、松山にいる人が松山で考えた話を提供してもなかなか難しいだろうと思うんです。一つは過疎の問題がありますけれども、愛媛県70市町村の中で多くの町村が過疎になっています。果たしてこれを政策的に止めることが出来るのかどうか。私は現実論から言えば、なかなか全部を同じように止めることは難しいと思うんです。それぞれ70市町村の枠組みがありますけれども、地域社会というのは、そうやってお年寄りだけが住んでいる社会で果たして満足出来るのかどうか、幸せ感を得ることが出来るのかどうか。もし、20歳代、30歳代だけが住んでいる町があったとしたら、果たしてそれでバランスのいい人間が、将来的に生まれてくるのかどうかという不安があるわけです。例えば、三世代が一緒に生活をするような地域で、それぞれの世代が幸せ感を感じることが出来たり、あるいはそれぞれの世代がお互いにいろんなものを補うことによって幸せになれるとしたら、そういった地域社会を創っていくことに努力をしなければならないと思います。これは私も結論を持っているわけではありませんが、どちらかと言えば三世代がその地域の中で生活をし、いろんなものを補っていく中で人間性が養われるというような気がしておりますから、そういう意味で、今の70市町村の枠組みの中でそのバランスをとるのは非常に難しい。そうすると、今言われております市町村合併に繋がっていくのではないかと。例えば、10くらいの町村が1つになった時に、地域の中でバランスをとる。その山間部においてはこういうものを創っていく、ということにしていないと、なかなか難しいんではないかと考えております。

それから、先ほど環境は哲学だというお話が出ましたけれども、私も同感でありまして、環境の問題は学校教育の中に必要だと思っています。2、3年前にカナダの山岳リゾート地に行きましたけれども、8,000人、1万人ぐらいのバンフ、ジャスパー、キャモアという3つの町がありましたけれども、徹底的に小学生に環境問題を授業としてやるんです。そして、なおかつその町の人口が増えることを抑制する。住む人が増えれば環境を破壊されるという論理なんです。ですから、その当時、8,000人か9,000人の町でしたけれども、要するに人口増加率を抑えていこうと、抑えていくことによってその環境を守っていくんだ、という政策をとられていました。日本は、文部省の指導の中で授業時間は決まってますけれども、先ほど海の問題も出ましたけれども、愛媛県がこれだけ瀬戸内海からの恩恵も受けながら生活をしているとすれば、学校教育の中には、海に対する環境問題というようなものが、もっとしっかりと授業の中に取り込まれてもいいのではないか、と思っております。

飛び飛びの話ばかりになるんですが、これから後、どういうふうな形で勉強したらいいのか、という総論に近い話になってしまうんですが、最初に申し上げたように、私はなるべく三世代が一つの地域社会を創るような愛媛県の行政枠というものをまず作ることを、この分科会として検討してもいいのではないかと思っております。

山口部会員

私は、民間団体でございますが、消費生活アドバイザーコンサルタント協会に入会して約20年、教育の分野でいろんな活動を行ってまいりました。

今、皆さんのお話の中に、学校教育の現場で環境教育を、とおっしゃってくださったんで非常に何か有難いと思ったんけれども、私どもの団体では「出前講座」というのがありまして、小・中・高・大学までの学校に無料で講師を派遣しております。そのテーマは、今までは消費者教育だったんけれども、今年から環境教育にテーマを変えまして、テキストも無料、派遣料も無料、1銭も頂かなくても講座を行っております。

私は、愛媛県人、愛媛生まれではございませんで、数年前に松山市に転居してまいりました。愛媛県はとても自然が豊かで大好きなんですけれども、感想を言わせて頂きますと、松山市に人口が集中し過ぎてまして、私が住んでいるところは、道路にゆとりがなくて、水路が汚れていたり、自転車で走れる道がないとか、集中し過ぎじゃないかという感じを抱いております。それがゆえに、交通面で交通事故が多かったり、生活面での問題があるんではないか、と思います。

一方、郡部の方は過疎化によって人材が不足しているような感じを抱いております。私は大所高所から物を考えるという頭になっていなくて、一つの事例から物を考えるので、そこで体験したことを申し上げますと、先日広見町で農村との交流会に出席いたしました。平均年齢69歳とおっしゃってました。農家の方が平均年齢69歳なのかわかりませんけれども、ちょっと若い男性がいまして話がはずんだのですが、その方は名古屋からUターンなさったんですが、自動車整備工としての技術がおありで、名古屋では 38万円の月給を頂いていたのが、広見町に戻ってきたら 13万円になってしまった。これでは勤められない、一家の主ではいけないというので他の仕事、今までしてない土木とか建設の仕事をして、そして農地の管理もなさっておられるということでした。戻って来ても人材を活用するところがなく、これではなかなか若い方が戻ってこないと感じました。

もう一つ、消費生活の分野でいろんなことを見聞きしておりまして、情報の流れが悪いことが多い。特に消費者被害という面で申し上げますと、被害は都会にだけあるのではなくて、地方の、特に過疎地でもあります。業者にはそういうところを狙った方がだましやすい、というのがあるのかもしれませんけれども、以前住んでおりました静岡県でも、なぜこんな所でというような所で豊田商事の被害に村ぐるみで遭っていたりとか、そういうことがあります。被害というのは非常に早くどんな田舎でもどんなところでも来るんですけれども、逆にそれを救済する情報というのがなかなか流れてこない。なかなか被害者というのが声にならない。こんなことを言ったらこれはうちの恥であるというような感じで、あきらめておられる方が多くて声に上がりません。ですから、どうしても救済が遅れてしまいます。何が大切かというと、ここが行政の力の発揮のしどころでありまして、被害が起こったら迅速にそれを伝える。被害がないかとどんなところでも知らせる、そういうことが非常に大事ではないかと思います。私は、愛媛が今まで転居してきて3つ目で、来た当座はすぐに家を買おうと思ってあっちこっち探し回ったんですが、最近それをストップしました。10年の長期計画が実現し、ちょうどその頃に夫が定年になりますので、実現してうまくいったら家を買って住み着こうなんて、皆さんと比べますと非常に無責任で申し訳ないんですけれども、ちょっと方向を転換しようかと考えております。逆にまたその頃になりましたら、地価、住宅価格なんかも安くなるのではないかと、そういう見通しも出てきましたので、それも加えてではございますけれども、私が愛媛県人になれますように、愛媛県でお墓を建てることが出来ますよう、是非よろしくお願いいたします。

小西分科会長

最後に、部会員の一人として、意見を述べさせて頂きたいと思います。私は、保健・医療・福祉の分野で仕事をしておりまして、平成7年の7月に愛媛大学に赴任してきました。4年ちょっと経ったわけですけれども、特に疾病の予防活動、健康づくりという形でいろんな地域に入り込んで仕事をしているわけですが、その中で感じ取ったことを少し述べさせて頂きます。

高齢化社会を迎え、福祉を重視しなければならないということになっております。保健と福祉のバランスが、どうも崩れかけてきているんじゃないかと。総論で言いますと、皆さん予防が大事だと言う。だけども現実の問題としては、私は予防医学をやっているわけですが、現実に目の前に病気になった人がおられる場合、今まだまだ健康だが、健康をどう維持増進していくかということと、病気を治していくということとどっちが先に大事かと言うと、当然、今目の前にある問題を解決しなければならないということです。予防は大事だけども、まずとりあえずはこちらの方をやらないといけない、そういう考えが保健と福祉の間でもやっぱりあるわけです。だから、福祉の方をまずやらなければならない。特に公的介護保険が今度入ってきて、市町村が大変なことになっている。そうすると今まで保健事業に携わっていた、老人保健法で定められた基本健康診査やがん検診、それから訪問指導、健康教育、健康相談、あるいは栄養指導といった疾病予防に対する知識の普及、個々の健康管理というような問題に携わっていた保健婦さんたちなどが、福祉の方でとてもじゃないけども人材を新しく雇い入れることも出来ないということで、そちらの方に回さざるを得ない。そういった状況の中で、保健所は一体何をしているのかと。保健所というのは県の組織ですけれども、介護保険制度に対しても、あるいは健康づくり、予防という面に対しても、今までかなり積極的に市町村と一緒になってきたのが、地域保健法が出来て、だんだん対人サービスが市町村に委譲していって、保健所は調査研究だけをやる。本当は保健所が市町村のバックアップをしなければならないけれども、それが十分にはできていない。そうすると、だんだん保健予防活動というものが縮小する。私がやっていたところでも、健康診断の日数を今までよりも減らさざるを得ない。あるいは中央の保健センターで検診をやって、山間部の人たちが出て来なければならない。今までは各部落に順番に回って検診をしていたのを、中央でやるというような形になってきている。そうするとだんだん受診者も減ってくる、受けにくいという状況が起こってきているんです。そこで、この保健というもの、特に10年間の長期計画ですから、目の前の問題を解決するということだけじゃなくって、これから先のことも考えた予防的な手段の投入というものを、是非考えなければいけない。そういうことで、保健所の役割をもう一度見直す必要がある。現実には、市町村と保健所がかなり乖離しているような感じを受けております。それから保健所、5つの中央保健所があるわけですけれども、それらを統括して保健所機能をさらに充実しバックアッブしていく「健康科学センター」という構想がありまして、平成8年の12月に答申がなされておりますが、「健康科学センター」が中心になって、保健所、さらに保健センター。これは健康づくりの拠点として第一次の保健機関が市町村の保健センターであり、第二次の保健機関が保健所であり、第三次の高次のいろんな調査研究をし、健康のための科学的な根拠を出していくようなものが「健康科学センター」として必要だということが答申では書かれているわけですけれども、そのあたりのところをもう一度考えて頂きたい。

それから、福祉のことで具体的になりますけども、今の福祉サービスが、施設からだんだん在宅の方に移行しているわけですけども、在宅福祉サービスの充実も非常に重要です。スタッフの育成、あるいはレベルアップというようなことも、県が力を入れてやらないといけない部分だと思うんです。それと同時に、先ほど公民館の有効活用というようなことが出ましたけども、今福祉サービスというか、公的介護保険の枠外にいる人たちに対してどうするか、というようなことが抜けている気がするんです。例えば、何とか自立して出来る独居老人であるとか高齢者世帯。しかし、家の中に閉じこもっている人が多い。外へ出にくいと。それは本人の性格の問題もあるでしょうけれども、出て行くところがない。自由に出て行きにくい。これは県民の声の中にも入っておりまして、高齢者は家でごろごろしている。そうじゃなくて外へ出て行く。ただ、外へ出て行く時の憩いの場というものが非常に少ない。郵便ポストの数ほど欲しいという県民の声が出ておりますけれども、ごく身近なところへ出かけて行く、しかも、そうすると大抵はゲートボールとかをやるんですけれども、それはそれでいいんですけど、そういうところにも入り込めない人がいる。あれはチームを作ってやるので、なかなか入り込めないんです。固まった集団になってしまう。自由にもっと出入りが出来て外へ出て行けるような、そういう場がないのかというようなこと。ある町で、今まで民生委員さんが福祉サービスの一環として配食の弁当を配っておられた。その弁当を配るのが民生委員さん大変なんですね、お昼時間に間に合うように、自分の受け持ちのところを何十人と配って回る。これはしんどいという話を聞いたものだから、7カ所でやっているんですが、それだったら歩ける人は、公民館とか集会場を利用して、そこへ出て来てもらったらどうですかと。歩けない人はこれは仕方がないけども、車いすでもいいから何とか出て来てもらうようなことをやって、そこでみんなで食事したらその方が楽しいじゃないですかと話をして、ミニデイサービスという形のものを今やっているんです。そうすると、長い間笑いながら食事をしてなかったとか、隣近所に住んでいるのに、「ああ、久しぶりですね。」と話をするとか、そんな光景が見られました。ボランティア活動の一つなんですけども、私は昨日もそういう会をやっていたんです。年をとってから望むものは何かないか、ということでいろいろ話し合いをしたんですけども、そうすると、やはり人と交流する機会がない、場がない。それから道路を歩くのが非常に怖い。歩道がきっちりとしてない部分があるんですね。ですから、安心して出かける環境と場所というようなものが欲しい。もっと良いのは、何時に公民館へ集まりましょう、こういう講演会がありますからとか、こういう催しがありますから集まりましょうという形だけでなく、いつ行ってもいいというような、朝の10時から5時ぐらいまでいつでも開放してますよと。そこでお茶でも飲みながら話をする。昔は、公衆浴場なんかがそういう場であったわけですね。おじいさん、おばあさんたちがおふろへ行ってそこで話をする。今、そういうところがないわけです。例えば公民館で元気なお年寄りがお茶やコーヒーを作ったり、簡単なものを作って、いつ来てもらってもたまり場として話ができるような場がごく身近なところであったらいいな、という話が出てきたわけです。そんなところから地域づくりも出来てくるでしょうし、福祉サービスというのも単に一方的に配って与えていくというのではなくて、どんどん高齢者の活力も生かしながらやっていくような方向で、福祉サービスも考えていく必要があると思っております。

それから、医療と保健と福祉の連携ということが盛んに言われているんですけれども、これも言葉だけがずっと先行して、実際にはなかなか連携プレーというのが出来ていない。保健と福祉、これは市町村。医療、これは病院とか診療所、医師会。市町村の中でも保健と福祉の連携がもっとうまくいっているのかと思ったら、いっていない。医療ともうまくいっていない。連携という形ではうまくいっていない。もちろん、それぞれのところでは一生懸命やっておられるわけですけども。保健・医療・福祉の連携は大事だけど、誰が責任を持ってやるかということが決まってないと思うんです。本当は、保健所がやるべき仕事じゃないかと思う。管轄の市町村の中で、保健所が保健・医療・福祉の連携をやるべき機関であると思っています。厚生省では、脳卒中登録システムというのを作って、脳卒中で倒れられた方が入院されて、退院する時には退院状況を保健所に知らせて、保健所がそれを市町村に知らせて、そして在宅でどういうような福祉サービスが必要なのか、ホームヘルパーの派遣が必要なのか、どういうバックアップが必要か、ということを保健所と市町村が相談して決めてやっていくという構想で、これはもう全県下でやっているわけです。しかし、それも十分に機能していないという現実があります。それこそは、保健・医療・福祉の連携なんですけれども、そういうところで、是非、保健所機能の見直しをやって頂きたい。それと健康科学センターの設立構想をもう一度考え直して頂きたいと思っております。

以上、これで皆さん方お一人ずつから御意見を頂きました。これからはフリートーキングでいきたいと思いますが、お話を聞いて頂いた上で、さらにこういうことを追加したいとか、そうは言うけどもこういう問題があるとか、何か付け加えて御発言ございませんでしょうか。

この分野だけでなくて、先ほど教育の問題、学校教育の問題、産業の問題というのも出てきました。また、スポーツと健康というのもかなり密接な関係があるかと思うんですけども、そういう分野、他の分科会の分野とも絡まってでも結構です。

岡崎部会員

重複するかもしれないんですけど、どうしても教育とリンクする話が出てくるものですから、言わせて頂きます。わかりやすく言って、ちょっと変かもしれませんけど、八幡浜高校では二宮忠八を知らなくても卒業出来るんです。新居浜西高では、広瀬宰平を知らなくても卒業出来るし、唐突な言い方をしますが、要するに受験競争とか偏差値とか非常にいびつな教育の形になっているので、地域というものがスポイルされてる部分が非常に大きい。東京というか、中央の歴史は小・中・高一貫してずっと教えられるんです。一方、地域の歴史は、確かにゆとりある教育だ何だということでいろんなふるさと学習会だとか、単発的には開かれているのですけど、一貫性がないものですから。しかも教育ママのお母さん方にすれば、受験の問題に出ない。多少3割か、どの程度かということはあるんでしょうが、なぜ、地域のことを盛り込まれていかないのだろう。地域と住んでいる人たちの距離感が遠いということで言うと、核家族になっている関係で、先ほど三世代のお話が出て、それとも関連していくのですが、歴史、地域のいろんな伝承事であるとか伝わり事は隔世遺伝である。おじいちゃん、おばあちゃんから孫へ、特におばあちゃんから孫へというのがもっぱらでして、それが核家族でスパッと切られている。現役のお父さん、お母さんは教育論、マイホームローン、その他余裕がありませんので、今を生きんがためにリストラの中で頑張っておりますから、そういうちまちました地域のことまでは、おばあちゃんかな、おじいちゃんかなという世界なんです。もう一つは、学校の先生方が転勤族であるがために、かつては用務員さんという存在があって、小学校あたりはそういう生き字引がいた。先生方が転勤でわからなくても、用務員さんに聞けば、その地域の、学校のことが何でもわかるという人がおられたのですが、今、事務職の方も転勤族で、全部が動いているものですから、人が動く、地域は核家族で分断されている。そうしたら当然地域のことは、伝わっていかない。子供たちがそのまま巣立って東京、大阪、受験戦争の中で都会へ出て行く。帰って来ようにも職場がないということにとどまらない愛着というのですか、どうしても俺は田舎が好きだから住むんだと、仕事を見つけてでも、自分で作ってでも田舎に住むという気概もない。そんなことを考えた時に、地域おこしとかまちづくりが逆に大切になると思うんです。例えば、内子であれば、学校で教えるのか教えないのかつぶさにはわからないんですけど、教科書に出てなくても小学生の段階で内子が、自分の町が木蝋で栄えたということぐらいは皆知っている。これは多分まちおこしの効果。案外、観光客が50万人来たとか数字で捉えられることが多いんですけど、そういうことじゃなくて、そういう部分が本当は将来に大きく効果というか、効いてくるのではないかなという気がします。私たちがどちらかと言うと、地域づくりをそうした視点、長期の視点で捉えたいと思っています。

小西分科会長

今、学校教育の重要性が指摘されたんですけど、先ほど環境問題も教育の中で非常に重要な観点でやらなければならないというようなこともお話がございましたけども、学校教育と関連してこの分野で何か他に御発言がございますか。

西原部会員

先生も転勤されるというお話ですが、私は、北条という小さな町ですからそういうことが出来るのかもわかりませんけど、松山あたりではそれは無理かもしれません。私どもの方は、新しく来られた先生がいれば、観光協会、また郷土歴史会から働きかけて、あなたがこれから何年間勤務される町はこんなんですよ、と御案内するような活動もしているんです。だから、学校が学校がという話じゃなくて、それぞれの地域地域の方々がもう少し入って欲しいというのがあるし、先ほどの話も、多分忠八さんの顕彰会か保存会があると思うんです。せっかく土曜日が空くんだから、そこへ入って行って子供たちに紙飛行機を作らす、そんなところから御努力頂く。行政は、ある程度ものを後ろから援助はするけど、前で実際活動するのは地域、地域に住んでいらっしゃる人たちですから、そういう方向性というか、意識付けさせるのは行政だとは思うけど、でもそういうようにして欲しいと思っています。知らないというのは寂しいことですから、是非、知って頂きたい。

小西分科会長

そうですね、両方が必要だと思うんですけど。とにかくどういう形にしろ、子供への影響というのが、地域づくりにしても環境問題にしても、それから私が関係している健康問題にしても非常に関連してくるんです。日本人は非常に脳卒中が多い、高血圧が多い。その原因として食塩の摂り過ぎというのがあるんです。いまだに日本人は食塩を1日12、13グラム摂っている。これなぜかと言うと、親から子、子から孫という、順次同じような食生活が続いているからなんです。現在成人になっている方々に食塩のことを話し、減塩しましょうと言ってもなかなかうまくいかない。女性の方は非常に理解を示されて、何とか努力しようという方が多く出て来ているんですけれども、東北の方では、家で薄味の物を作ると、おじいさん、舅さんに、こんな薄い物食べれるかと文句を言われると、もうそれ以上作れないという状況が確かにあるんです。そういう中で学校とタイアップして、子供に教えていこうという話になりまして、健康、それから塩という問題を取り上げた副読本を作って、授業の中で話をしてもらうと同時に、学校給食で薄味の食事のものを作って子供に食べさせるということをやっていくと、今度子供が家へ帰った時に、うちの味つけは塩辛い、と文句を言うようになってきて、おじいさんは孫から言われるとあんまり反対できないので、食塩の消費の仕方が随分変わってきています。下がってきているんです。そういうことで、脳卒中も減ってきているというような事実があるわけで、そのように子供の教育からだんだん大人社会に影響していくこともあるようですので、学校教育というのはこの生活・環境・地域の分野についても、重要な関連性が出て来るように思います。

近藤部会員

先ほど環境も教育からと、このような話があったと思うんですけれども、確かに10年先、20年先を考えるのはやはり教育であり、子供をどういうふうに育てていくかというところから始まるんだろうと思うんです。しかし、教育、教育といって全部を任すわけにもいけないかもしれないけども、我々が考えようとしている分野の中にボランティアもあるわけです。子供の頃から奉仕する精神というのか、ボランティアの精神をきちっと植えつけていくというのが教育の中にあるべきだと、僕は、今回の公募文の中にもちょっと書いたんですけども。教育の独自性というのを県でどれぐらい出せるものかどうかよくわからないけども、出せれば今の環境の問題、しつけの問題、健康の問題、ボランティアの問題、そういうものを幼稚園から、あるいは小学校からでも結構ですけれども、3時間なり4時間というのを、愛媛県に入ったらもう義務なんだと。1週間に4時間ぐらいはボランティアを。何をやるかということを決めなくてもいい、例えばごみを拾うだけでもいい。自分自分で考えてやってもらったらいいと思うんです。愛媛県の幼稚園、小学校、中学校、高等学校、あるいは愛媛大学、大学までも入れていいかどうか知りませんけども、そういうものを含めた一貫した愛媛県の教育というものを出してもいいんじゃないかと、こんなような感じがするんです。

それともう一つ、ちょっと外れてしまうかもしれないけど、60歳以上の人も、勤めていようと勤めてないのにかかわらず、すべて週に4時間ぐらいはボランティア活動をしなさいと。そういうことを県条例というか、県の決まりというようなもので作って、そういう精神を県ぐるみで育てていくと、こういうようなこともこれから必要になってくるんじゃないかと思う。

帽子部会員

今、ボランティアの話が出たんですが、学校が効率化のために、健常者だけを集めて教育をする。例えば、文部省から年間、算数は何時間、国語は何時間という指導がありますから、こなさなきゃならない。そして学力を上げるためには、同じようなレベルの子がいることの方が効率がいい、という論理の中で障害者と分かれていったわけです。私の家には障害者がいたんですが、この間40何歳で亡くなりました。私の子供は、生まれた時から障害者の子がいたので普通に出来るんですね。私は、大人になってからその子と生活を一緒にするようになりましたから、かわいそうだという論理の中でしか行動ができないわけです。そんなことを生活の中で見ていると、効率化を求め過ぎた結果が今の社会じゃないかなと。その障害者に対して大人になって大切にという話が出ても、感覚的に違うんです。私と私の子供とでは障害者に対する感覚が違います。

学校の問題に返りますけれども、私は、地域社会として三世代の地域社会がいいのではないかと言いましたけれども、同じように学校のあり方というのは、あくまでもその子供たちが教育を受けることによってその子供たちも幸せになるということが一つの大きな課題です。そういう意味で言えば、要するにいろんな足かせになるような、大変なことを取り除いた中で、学校教育があるという現状がおかしいんであって、社会に出ていろんな人と、障害者も健常者も年寄りも、いろんな人を含めて社会が構成されていて、その中で自分も他人も幸せになろうとすれば、子供の時からそういう機会の中にいるということが大切である。それから言えば、学校教育については、昔は地域が、家庭が三世代の場になっていましたから、いろんなものを補っておりました。今、地域がもしそうでないとするならば、小学校の中に障害者も健常者もいる。そして、例えば学校が公民館の活動の場となる。生涯学習をしたり年寄りも出て来たりするような、学校がそういう形になっていくことが、必要なのではないかと考えています。

それから、さっき地域の文化が出ましたけれども、小学校のPTA活動を5年やりましたけども、最初に新しく来られた先生には、私は道後ですから、まず来られたら道後温泉に入ってくださいと、必ず毎年1回新しくかわられた先生に申します。それから子供たちも道後温泉に入るような、やっぱり授業、余暇活動が何かの中であると思うんですがね。そういうことをずっと言い続けてきましたから、それを次の人がまた言ってくれるというようになって。そして、今度よそへ転勤される時には、歓送迎会に出て、道後温泉の感想を聞いて送り出すというようなことをしてきたんですけれども、地域にいる人が何らかの形でふれ合う中でそういう地域にしていくことが必要だと思っています。

小西分科会長

学校が、地域づくりの拠点になるというのも一つの方向としては考えられます。そこを中心にいろんな人が集まってくるという。欧米でも高齢者が学校の庭で花づくりをして、子供たちと一緒に見ていくというようなこともやられているようですし、そんなことも一つの方向性かもしれません。

伊賀上部会員

重複するのですけれども、私もこの間までPTA活動やっておりまして、学校で週5日制になりましてから、子供たちもゆとりの時間というのがあるんです。そのゆとりの時間で子供たちは地域へ出たり、学校に高齢者の方を呼んだりして、今、そういう交流は学校自身が一生懸命図っていると思います。それを目にするかしないかだけで、学校サイドも頑張っておりますということをちょっと言いたい。あと、私たち大人が変わらなくてはいけないと思う。今、差別用語を言ってはいけないことになっています。子供たちに何気なくその言葉を言うと、もうわからないんです。というのは、目の不自由な方、足の不自由な方という教育を受けていますので。それを、頭からだめにしているのは今の大人じゃないかと思うんです。例えば同和問題にしても、子供たちは同和地区の方を理解しています。それで別に何とも思ってないのに、上の人が、じいちゃん、ばあちゃんと呼ばれる人が、結婚の時に探ってみたり、あの人はこれじゃけんつき合うたらいかんと言う。子供に純粋に育っている気持ちを上からつぶしていくのが、今大人がやっていることなんです。この間、小学生が手を挙げて横断歩道を渡れない、という記事が出ていましたけども、誠にそうなんです。松山というか、愛媛の人は交通のモラルがないんで、手を挙げて止まってくれない大人たちが、子供たちの目にそういうことをどんどん植えつけていって、ある時点から悪い大人になっていくんじゃないかと思います。だから、この話の中で、今すくすくと育っている子供たちをそのまま大人にしていけば、明るい愛媛が生まれるんじゃないかなと思って、その努力を、ここにいる人たちでやらなくてはいけないと思います。

天野部会員

せっかくここで大人の問題が言われましたので、やはり公民館の出番があるのではないかと思います。先ほどごみの分別も主婦はいけないと、そういうご指摘があって、本当にそうかなと思ったんですけど、私は他の地域はよく知りませんけれども、松山の主婦は、ごみ問題に対してはすごく意識が高いんじゃないかと思っております。勝手に思っているのかもしれませんが。

(西原部会員から「松山については、先程の発言を訂正いたします」の声あり)

それで、子供たちに学校教育の場でいろんな取組み、新しい価値観の取組みがされていると思いますけれども、それがきちっと進んでいかない一つの原因に、私たち大人がそれを引っ張っている、そういう部分があるんじゃないかなと思うんです。ですから、生涯学習、学校教育でなされること、それから生涯教育の場で実践されること、それはやはり並行してまだまだやっていかなければいけないというよりも、ずっとやっていかれたらいいことではないかと思います。

それから、整理が出来ていないんですけれども、学校教育の現場ではたくさん学べると思います。しかし、例えば一つ具体的な事例なんですけれども、ボランティア活動に限って申しますと、私が地域で実践をしたことなんですけれども、理論とか1日の体験学習、あるいは1日だけではなくて何時間か学校の現場の中で体験することはあるようなんですけれども、実際の生活に即した体験というか、活動とか、そういうことはなかなか学校の現場では出来にくい。昨年から、実際のボランティア活動をする場として地域を開放してもらえないかということで、ボランティアセンターと、それから学校、これは学校全体ではなくて、たまたまクラブ活動のグループという単位での活動になったのですけれども、それと地域が一緒に協力をいたしまして活動を進めるというような取組みを始めました。これは、松山市でも初めての取組みということで、大変期待をされたんです。期待に十分応えているかどうかというのは、いろんな課題があって、まだまだ意欲だけでは解決できない問題があると実感しております。そして、学習というのは、みんなでお話をまず聞くことも大切だと思うんですけれども、具体的な実践の中で多くを学べるということを、もう一度確認したらいいんじゃないかと思います。

それで、ちょっと話が違いますが、そういうことを思って地域でいろんな活動の実践をしようと思うんですけれども、例えば公民館の立場でやろうとした時に、いろいろこういうことをやりたい、ああいうことをやりたいという思いはあるんですが、社会教育施設ということで一つ縛りがかかります。具体的な事業展開をしていく時に、予算が欲しいなあと思ってもなかなかうまく繋がりません。もう少し地域の活動と関係の部署、特に教育委員会だと思うんですけれども、そういうあたりがうまく連携をする。また、先ほど御指摘のあった福祉・保健の分野についても去年、具体的、実験的な活動もさせて頂いたんですけれども、やはりうまく地域の組織と連携が出来ると、前向いて進むようなことがたくさんあります。地域の課題は、一つの部署だけで対応出来るのではなくて、総合的に課題を解決していく、とても実践の多い場所ではないかと私は考えているんです。その課題が、教育委員会の管轄だからそこだけでやれというようなことではなくて、もっとうまく連携ができるように、パートナーシップが築けるような、そういう取組みができればいいと思います。

安登部会員

私は、市民代表ではないと思いますので、市民としての要望ではなくて、ちょっと違う切り口の意見を申し上げたいと思います。

今、たくさんの意見が出たんですけども、お話を伺いまして、どれが行政と言いますか、政策になじむようなものであるのかと意識しながら聞いていたんです。例えば環境問題は、皆さん非常に大事だということをおっしゃっていまして、環境と産業の共生、これは総論で言えば誰も反対する人がいないということなので、それでそうしましょうということになったら、多分、ワーキンググループの方々どういうふうにまとめていいのかなと多分悩まれるんじゃないかと思うんです。いくつかお話があった中で、4つ、5つピックアップしてみたんですけども、環境を大事にしていく観点から言いますと、瀬戸内海の自然も含めて歴史的な景観があると思うんですけど、これを守っていくということは、コンセンサスがある問題だと思うんです。例えば具体的にどうするかといった時に、イギリスでナショナル・トラストというようなものがあって、そういう自然の環境を保護するためにいろいろ守っていく。お金も使うし、みんながそれをボランティアも含めて守っていくと、そういう制度を作っていく。例えばリージョナル・トラストでもいいですから、何かそういうのを指定して、開発を抑制していくようなこと、今でもある程度やられていると思いますけれども、さらに強化していくということで、その地域の歴史的な資産というものは保全できるのかなと。そういうふうにしていけば、行政的な政策になじむのかなと思いました。それから、高齢者の問題があります。これも高齢者と言った場合に、介護が必要な人たちから、かなり元気でボランティアも出来るという高齢者まで様々ですけども、一つの方法として、元気な高齢者は自助努力で、介護が必要な方というのは福祉でということが、今、導入されつつあります。いろいろ問題が指摘されてますけども、一つの方向性が出てきているということなんですけども、だんだんと世代は高齢、中高年になっていきますので、こうした世代が自助努力しながらボランティアもやるし、あるいは働ける、社会に貢献できる、そういう場を作っていくというのが行政の仕事として工夫のしがい、しどころというのがあると考えます。

それから、教育の問題がたくさん出ていますけれども、環境を教育というものを通じて浸透させていくことは、非常に大事だと思いますし、長期的にも成果が出てくると思います。それで環境だけではなくて、こういったお年寄りの問題だとか、そういったものを含めて、既存の教育の枠を越えて愛媛県の独自のプラス・アルファと言いますか、付加価値のあるものを教育に取り入れていくことは必要なのかなと。
それから、帽子先生の方からお話がありました、市町村合併ですけれども、これは自治省も進めていくということで、これから、それが介護といった問題に対する一つの切り札になると思うんです。人材を集中するという意味でも、たくさんの市町村に分かれていますと、人材が分散しますし、いい知恵も出にくいと思いますので、市町村合併はこういう地域を支えていくための一つの有効な手段であると思います。

それから、中心市街地の問題も少し出ましたけれども、これはかなり難しい問題で、別の会議で専門に担当しておられますので、これはそちらの場での議論に譲ればと思っております。

それから、今までの議論に少しなかったと思いました観点は、これから少子・高齢化という、人口もそんなに増えませんので、今住んでいる人の充実というものも大事なんですけども、町なり地域なりが活性化してこない。経済あっての地域づくりと思いますので、外から人が来る、あるいは若者が大学を出ても地元に定着して働いてくれる、所得を生み出す基本がないと、やりたいことも出来なくなると思いますので、どちらかと言うと、そういった活性化していくという観点の議論がちょっと少なかったと思いまして、そういった点も必要と。異論もあるかもしれませんが、私はそういう外部からの人が来るというようなこと、こういった点が非常に大事だと思いました。

小西分科会長

どうもありがとうございました。今までの議論を簡明にまとめていただいたんですけれども、そのほかに、もう少し時間がありますが、今までのところで少子化、男女共同参画、あるいは県民主体、そのあたりのところの話が余り出てこなかったようなんですけども、それに関してはどうでしょうね。

河野部会員

学校教育のことがずっと出てきたんですが、郡市にも教育委員会があって、独自のやり方ができる雰囲気なんですけれども、とかく愛媛は県教委の御威光が強い。県教委が言わないと、郡市まで下りてきにくい面があるという噂を聞いているんです。そうすると、県へ申し上げた方がぱっと全県下に行く、効果的に環境教育とかはいくんじゃないかと思うんです。ドイツでは、入学のしおりにプラスチックの物差しは持って来ていけないとか、再生紙のノートにしましょう、というしおりが配られるらしいんですけれども、今環境教育と言われていましたけど、具体的にすぐできること、来年入学する人の教材などにプラスチックでないものを取り入れるように通達を出して頂いたらすぐ変わるんじゃないかと思います。

それから、男女共同参画社会の形成についても、私たちおばさんの世代のところでは、よく県の女性財団とか女性政策課の学習会などがありまして、男女共同参画社会ということをずっと聞くんですけれども、学校で男女共通名簿、混合名簿ですね、男が先で女が後ということはないんで、混合名簿を取り入れて頂きたい。大阪市では、ほとんど取り入れているように聞いておりますが、そういうことを市の段階で申し上げても変わらないんですね。だから、先生の中で男女共同参画、ジェンダーにとらわれないフリーな教育を。すぐに取り入れるのが難しかったら、先生方自身も意識改革の勉強の研究会などを、是非持って頂きたいと思うんです。具体的な話しかできなくて、大きな話ができないので済みません。

小西分科会長

出来るだけ総論だけじゃなくて、具体的な話まで突っ込んで話をしていかないとなかなか前へ進まないものです。

河野部会員

男女共同参画社会でも、私たちの夫の世代にいくら説いても、意識はなかなか変わらないんです。生活的自立だけはやってもらいたいと思っているんですけれども、それより子供たちに、男女共同参画社会の形成について教えた方が良い。子供の方が、先生より進んでいるかもわからない。先生方は「お前男だから頑張れ」とか、「女だからおとなしくしろ」とかいう教育、隠れたカリキュラムっていうんですけど、そういう教育がまだいっぱいされているんじゃないかと思うので、そういうことについても先生方にお勉強して頂きたいと思います。

小西分科会長

男女共同参画という問題だけでなくて、県民主体とか住民主体、あるいは自己管理、自己責任という言葉がどんどん出てますけれども、今までの住民はそういう教育をされてこなかったですよね。ですから、今とまどっている部分があって、さあ考えろと言われてもどう考えてどういう意見を言ったらいいのかわからないような状況がある。これは、医療の世界でもそうなんですよね。今までの医者に任せとけという時代から、あなたどっちの治療選びますか、という時代になってきている。そこのところがまだちょっと十分な意識の改革というのが出来ていないので、そのあたりは若い人たちへの教育で、将来そういう意識を持って自己責任を持ち、義務と権利もきちっとわきまえる形の教育をしていかなければいけないと思うんです。

河野部会員

地域活動する時に、男だから女だからというのがすごくネックになってると思うんです。だから年とった人も若い人も、男の人も女の人も一緒に地域でボランティア活動とかいろんな地域活動するためには、男女共同参画社会というのは何かというのことをわかって頂かないと進みにくいと思います。

天野部会員

順番から申し上げると、遠慮すべきところなんですけれども、男女共同参画社会づくりということが一つテーマになりましたので。やはり意識を変えるというところが非常に大きいと思うんです。それで、愛媛県も女性政策課、女性財団、それから女性総合センター、こういうところの事業を通じましていろんな啓発活動、実践的な活動もされているんですけれども、なかなか私たちの生活の身近なところへまで意識変革の取組みの浸透が出来ないということが、実際に活動に参加をされている方たちおっしゃるんですね。地域に密着した公民館活動とか公民館の事業の中でそういう取組みがもう少し進められると、センターで行われている事業が、私たちの生活のレベルまで浸透していくんじゃないか。そういうことが、私たち女性問題解決の活動に取り組んでいる者たちの中では、もう何年もずっと議論されてきたことです。けれども、さっきのことにも関わりますが、公民館というのは、女性政策課と所管の部署が違うということでなかなか連携がうまくいかなくて、新しい一つの講座を提案するということさえも思うようにいっていないのが現状ではないかと思います。このあたりが変えていければいいなと思っております。

近藤部会員

このスケジュールを見ると、一体ここの意見がどういうふうに反映して、どうなるかということを考えると心配なってきます。

ある程度、次回からテーマを決めて、我々もこういう機会に勉強しようと思うので、そういうテーマについて勉強しながら、どういう重点事項を考えるか。あるいはすぐやれることはどんなことがあるんだとか、そういうような視点を決めた方がいいんじゃないかという気がするということ。もう一つ、河野さんと私が公募委員ですが、聞くところによると100何人応募されたと。その100何人の代表だという意味は全然ありませんけども、私自身を考えてみるに、A4一枚の紙を書くのに3時間かかりましたので、100何人が愛媛県の将来について3時間以上恐らく考えられて書いたと思うんです。ということは、そういう人の意見もきちっと聞いてやることが必要じゃないのか。だから、テーマによって、例えば介護の好きな人があり、ボランティアの好きな人があり、あるいは環境問題の好きな人がいると思うんですけども、そういうテーマを一つ掲げて、その100何人の方へ御連絡をして、自分の意見を述べて頂く。こういうことをやった方が、より民意を代表した意見を集約することが可能ではないか。ただ、それが今考えられていることと余り変わらないかもしれないけども、しかし、応募した人の方から考えてみますと、県についていろいろ参画した、考えてみたというような心意気が出来るということは、それだけの人を、県民だけでも意識の向上というようなものができる。そういうことをやっていく必要があるのではないか、と思うんです。スケジュール的に非常に難しいかもしれないけども、無理をしてでもそういうことはした方がいいのではないか、と思います。

小西分科会長

大変貴重なご意見ありがとうございました。今の御意見に対して事務局の方から何かお答えありますか。

事務局

一点目は、検討の視点をもう少し絞ってやればどうかという御意見でございますが、確かに非常に幅広い分野を一つに投げてしまって自由にということでやっておりまして、御指摘のとおりでございますが、今並行して庁内の方である程度事務的に考えれる計画の中身を整理しております。本日も各部局の方が参加しておりますが、皆さんの御意見も踏まえながら、庁内としての計画の中間素案を、出来れば次回にお示しをしてみたいなと。そのあたりからもう少し具体的な話に入っていけるんではないかと、そのように考えております。

それから、116名の方々から公募を頂きまして、その中で取り入れるべきものは中間素案に取り入れていく。また、専門部会で、中間素案について御審議頂いた上で、これを新聞の全面広告でもう一回打ちたい。それによりまして、中間素案について、もう一度県民の皆さんから広く御提言を賜るという場も考えております。その中で、出来るだけ広く御意見を求めていきたいと考えておりますので、そういう方向で今後御審議を賜ればと考えております。

3 閉会

小西分科会長

本日は、貴重な御意見を有難うございました。また事務局の方と相談して取りまとめまして、先ほどお話がありましたように中間案という形で、次回はそのことについて更に具体的に検討して頂くことになろうと思います。どうぞよろしくお願いします。それから、今日のお話を聞かれた上で、帰られてから「こういうことがあったらいい。」とか「こういう意見を思い付いた」というようなことがありましたら、事務局の連絡先というのが名簿のところに書いてありますので、FAXでもEメールでも結構ですし、電話でもいいです、お気付きの点があれば連絡して頂ければと思います。9月末までに事務局の方に連絡して頂ければということになっておりますので、是非、よろしくお願いします。

それでは、これで、今回の第2回専門部会、分科会としては第1回の分科会を終わらせて頂きます。どうもありがとうございました。事務局の方から何かありますか。

企画環境部次長

それでは、最後に御挨拶を申し上げます。

本当に短い限られた時間ではございましたけれども、皆様方には大変御熱心な御意見を頂きまして、ありがとうございました。

先程御説明いたしましたように、皆さん方の意見を十分踏まえまして、次回では中間試案というものをお示しし、この中間試案を十分叩いて頂きたいと考えております。

それから、先ほど、近藤委員さんからもお話がございました「重点戦略テーマ」というものもお示しいたしますので、この10年間にどういう問題について重点的に取り組んでいくべきかというテーマを、絞って頂きたいと考えております。次回の委員会は、その二点につきましていろいろ御審議を頂きたいと思っておりますので、どうかよろしくお願いいたします。今日はありがとうございました。

県の方は、9月県議会というのが始まります。それから、事務局の取りまとめの作業も必要でございますので、改めて10月になりましたら、次回の会議の日程調整をさせて頂きたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

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