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更新日:2020年12月15日

議事全文

(1) 分科会長の指名

教育・文化・スポーツ分科会

徳永 高志(松山東雲女子大学助教授)

生活・環境・地域分科会

小西 正光(愛媛大学教授)

産業・基盤分科会

青野 勝広(松山大学教授)

(2) 長期計画の策定方法について事務局から説明

 

(3) 自由討議

青野 部会長

それでは、これから自由討議に移らせて頂きたいと思います。本日は計画の基本理念について御討議頂くことになっております。資料3で示されております計画構成案の第3章のところです。新しい愛媛づくりの基本理念の中身をどうするかということで、愛媛づくりの方向、あるいは目標、そして政策体系の切り口といった計画の根幹部分をなすところで、非常に重要なところであります。もっとも、この基本理念というは、ある程度重点的な戦略構想なり、政策の中身との関連もありますので、これだけを取り上げて議論するというのは難しい点もあろうかと思いますが、是非、御議論を頂きたいと存じます。

この議題につきましては、事前に委員の方々にアンケートをお願いしまして、その結果を資料8でまとめております。それを参考にしながら討議を進めて頂きたい。本日は、新しい体制になりまして1回目の会議でございますし、合同会議ということで多数の委員の皆様に御出席頂いております。時間も午後4時までということですので、可能な限り多数の方の御発言、特に公募委員の方の御発言をお願いしたいと思いますので、大変恐縮ですが、お一人の発言は2、3分程度で、もし時間があればまた補足するということにさせて頂きたいと存じます。

それではどなたからでも結構ですので、新しい愛媛づくりの基本理念の中身をどうするか、ということについて御発言を頂きたいと存じます。

夏井 部会員

私は資料8のアンケートに、「勢い、生きがい、癒し」の3つを書いてますけれども、とにかく愛媛県は顔がないというか、のっぺりしているというか、どこの県の人に聞いても、どういう県なのかという鮮明なイメージがわかないと、しょっちゅう言われるんです。ほんとに「勢い」のある何かを愛媛県から発信するというスタンスで、いろんなことをやっていきたいなということが一つです。

それから、愛媛県に住んでいて良かったなと思えることって何があるのか。嫌なことも無いけどすごく良いということもあんまり無いというような、常に中庸でやってきたところがあるので、そこら辺の生きがいの部分かなと。

それから、最近、「癒し」というふうな言葉が言われてきてますけれども、福祉ですとか、教育も含めての「癒し」のような部分を具体的に広げていくことが出来たらいいなと思います。

氏兼 部会員

本日のメンバーには、企業の方があまり多くいらっしゃらないと思いますので、民間企業の立場からということで申し上げます。

長期計画、愛媛の未来の戦略づくりということに関連して、民間企業の長期計画、あるいは戦略といった場合に、2つ大事なことがあります。一つは、「捨てる」ということ、もう一つは「真似をしない」ということ。「捨てる」というのは、あれもこれも総花主義ではダメである、予算には限りがあるから重点志向でいこう、優先順位を決めてやっていこうということであります。

それから、「真似をしない」ということは、私どもの会社も含めて、反省を込めて申し上げておるんですが、同じことをやっていては勝てないということでございます。私どもの業界の笑い話がございまして、全国に地方銀行が46行ございますけれども、それぞれ長期計画を持ち寄って交換いたしますと、表紙を見ないとどれが自分の銀行の経営計画か判らない。中身がほぼ横並びである、ということがございました。最近は、そういう悠長なこともやってられないということで、随分計画のたて方も変わってきておりますけれども、やはり県の長期計画の場合もそういうことがあってはならない、と思います。

若干具体的なことを付言させて頂きますと、一つは、例えば産業の分野で地場産業の活性化の問題であるとか、最近、特に問題になっております中心市街地の活性化の問題、あるいはいろんな市町村で行われております町起こし活動。こういったいろんな分野について、今までもそうですけれども、これからさらに県民が主体となって取り組むべき活動というものがございます。これからの県の施策としてはそういった自主的な取り組みといったものを、どんどん奨励をしていく。それからそういう類似のグループというのが県内はもちろん、県外にもいろいろとあると思いますので、ネットワークづくりをしていく、あるいは交流の促進をしていく。さらに、そういう活動をするリーダーを育てていく、リーダーを養成する、あるいはそういう活動をしていくための情報、ノウハウ、こういったものを提供していく。人を育てるとか組織を強くしていくとか、あるいはいろんな運営ノウハウを蓄積、活用していく。人とかノウハウ、そういったものに重点を置いた施策を展開していったらいいのではないか。

もう一点だけ申し上げますと、「捨てる」という意味からメリハリをつけていかなければならない。全てを一度には出来ないという前提で考えますと、まず、一つ成功事例を作っていく。それを目標にして次のものが続いて進んでいく。こういう考え方が必要ではないかと思います。文化、あるいはスポーツの分野でも、経済、産業の分野でもそうですけれども、例えば何々分野の先導的事業という位置付けのものを作って、まずそれを成功させていく。そういう戦略がいいのではないかと思います。三重県の例ですが、県内の文芸資源を活用して文化振興を図ろう、その先導的事業として「俳句のくにづくり」というものを推進しているそうでございます。愛媛の場合も、俳句という題材、資源というものが十分あるわけでございますけれども、今回の長期計画の中では先導的な事業といったものを、重点施策の中にいくつかあげていけば、より良いものになるのではないかと考えます。

小林 部会員

株式会社 コバの小林真三と申します。今、瀬戸内しまなみ海道の大三島の多々羅リゾートパークしまなみ村のステージのプロデュースを5月1日からずっと現地でやっております。ラジオとテレビに出演している時以外は、全部見させてもらったり、自分で運営しております。愛媛県の文化的なものを眺めてみると、愛媛という一つの場所であるにもかかわらず、70市町村のあり方がどうもバラバラであるという気がするんですね。もっと、束になってかかっていくというか、愛媛のやり方というのをもっと統一したい。例えば、太鼓のいろんな団体が出て来るんですが、ステージで見ているとレベルの差というのがまちまちです。広見町の「さきがけ」という太鼓などは、殻を破って全国発信しようという勢いがあるんですね。一方、他の太鼓の皆さんというと、自分の町でおさまっているというか、これでいいだろうという雰囲気がするんです。もっと愛媛県内の文化交流というか、例えばツアー形式で太鼓とかミュージカルとかをまとまった形で、県内の良いものを集めて県民に見せる。それぞれのジャンルで頑張っている方たちに、それぞれジャンルの良いものを見せる。県外の良いものを見るということよりまず、県内の良いもの、すなわち、外に向かってエネルギーを発信しようというものを見せる。愛媛県にもこんなに良いものがあるんですよ、ここのレベルまでいこうじゃないかということで全体的なレベルアップをする。そしてレベルアップした中で、束になって外に発信する必要があると思うんです。なんとなく、70市町村の中で、ちまちまとやっている。それが束にもならないし、一つにもならないという気がします。教育・文化・スポーツの分科会の中で、是非、県内の良いもののレベルに全体が追いついて、それを外に発信するような勢いをそれぞれが持ってもらいたい、愛媛県には愛媛県のやり方があるということをもっと打ち出したい、このようなことを提案したいと思っております。

安登 部会員

アンケートを基にお話したいと思います。基本理念の切り口ということで、5つほど考えてみました。まず、少子・高齢化社会ということですけれども、戦後はずっと若い人が多くて、それが増えてくるという形で社会が出来てきたんですが、今後は、中高年の人たちが、特に団塊の世代の人たちが地域の活動を担っていく時代になると思います。これからはボランティアも含めて、活力ある社会ということを考えていくことが必要かなと。若い人は社会にとって活力になるんですれども、これからはそれだけに頼ってはいけない、ということをよく考えないといけない。

それから、国際化ですけれども、戦後、地域開発を考える場合に、国土の均衡ある発展ということで、国内でいかにバランスをとるか、所得を再配分するかということをやってきました。そういった考え方はもう通用しなくなって、各地域が自由に競争する時代になってきている。それから、国際化とは、外国の力や人材を活用して、お互いにベネフィットがあるような社会になっていくということですから、そういった枠組みを越えてやっていくような時代になってきたんではないか。その場合に、海外、県外の場合もそうですけれども、草の根ネットワークを作っていくことが非常に大事ではないかと思っております。3番目に、情報発信が大事であるということで、先程から何人かの方もおっしゃっておりますけれども、いろんなものを情報発信する、知名度を高くするのは重要だと思います。あれもこれもというのはなかなか大変ですし、横並びということで通用する時代ではなくなってきてますから、いくつかに絞って、手を挙げる人を重点的にバックアップするという形で。県内で名前が通ると、日本中あるいは国際的にも名前が通る、ブランドと言ってもいいかもしれませんけれども。そういった情報発信をしていくということが不可欠だと思います。そのためには、インターネットとかLANを、役所もですけれども、企業でも家庭でも活用していく。これはまず隗より始めよいうことなんですけれども、こういうことはやはり大事でないかと思います。

4番目に、消費者主体ということを書きました。従来から、県民とか消費者が主体であるという言い方がされていますけれども、実際には供給者側というか生産者側と言いますか、物を売る側が主体となって、世の中が形成されてきたというのが事実だと思います。これまでは、需給関係で供給不足ということで戦後ずっと来たわけですけれども、これからは供給が必ずしも不足ではないということになりますと、むしろ消費者側が選ぶという形になります。そういった意味で、生産者側はいかにニーズに応えるかということを考えなければいけない。中心市街地の話がありましたけれども、まちづくりなんかについても、そういった観点が大事ではないかと思っております。

5番目に、画一化の排除ということです。どうしても横並びということになりがちですけれども、横並びではなかなかいいものは出て来ないし、ちょっとえこひいきな面はあるかもしれませんけれども、むしろ手を挙げる人たちに対してバックアップしていくというメリハリが必要かなと思っております。

帽子 部会員

私の感想を言わせて頂くんですが、3つの分科会に分かれているんですけれども、基本的にこういうやり方というのは難しいのでないか。新しい考え方、新しいものを生み出すときにですね、3つの分科会に分けても、それぞれ全て交錯して、教育・文化・スポーツの分科会というのは単なるそれだけで捉えられない。今、社会全体が困っているというのは、そういうことだと思うんです。要は、全部網羅して結論を出さなければひとつのことが出来ない、というような状況な中で、例えば県行政でも、一つの部でやろうとすればものすごく問題が一杯あるんですね。縦割り行政に問題があるように、こういう分け方をすると非常に難しいじゃないかなと。例えば3つ位、おおまかにいってこういう愛媛を創りたい。そういう愛媛を創るためには、何と何と何と、どういうものが必要なんだ、どういう考え方が必要なのかと、こういう集め方をしていく、考え方をしていく。一つの目標、こういう愛媛に関係する人、産業関係の人もいれば、教育関係の人もいる、環境関係の人もいる。そういう方が集まれば、何か作っていきやすいんじゃないかな、という気が若干しました。大勢の人で進めていこうとすれば、こういう形しかないのかと思いますけれども、やり方としては、こういう愛媛を作ろうと、3つでも5つでもいいんですけれども、そういうものを探して、お互いにディスカッションする中で作っていって、その上でいろんな分野、いろんな考え方をする人が分科会を形成して、一つの結論を出していこうというやり方の方が良いのではないかという気がしました。

青野 部会長

長期計画の策定にあたっては、従来から生活・環境・地域とか、産業・基盤に分けておりましたが、今回特に、教育・文化・スポーツを重点的に取り出したことは、新しい点だろうと思います。おっしゃるように、スポーツひとつをとってもそれだけで独立して考えること出来ませんし、全て関係はするんですけれども、各分科会で考えて頂いて、それから全体としてもう1回何らかの形でフィードバックするというのは、必要だろうと思います。趣旨はよく分かりますので、生かすようにやっていきたいと思います。

小西 部会員

今の話、大変参考になると思うんですね。どういう愛媛を創るかということをそれぞれの分科会の中で話をしながら、最終的には分科会合同で、一つのテーマに沿ってそれぞれが意見を述べるような場を、是非、持ってもらいたいと思うんです。

それから、私は、生活・環境・地域の分科会に属しておるんですけれども、先程から話が出ております、高齢化の時代。これは避けて通れないものだと思うんですが、今まで高齢化社会というのは非常に暗いイメージで捉えられていたように思うんです。高齢者というのは弱者である、あるいは障害者が多くなる、それに対してどうするのかといったことが盛んに言われ、考えられていたんですけれども、実は高齢者というのは相当にパワーを持っている。大多数、80%以上の方は元気な高齢者である。そういう元気な高齢者の人たちに何が出来るか。そして、それをやることによって健康な状態を維持増進していく。単に平均寿命の延長が目標ではなくて、生活の質の向上も含めた健康寿命の延長ということを目指す必要があると思っています。それに対して、どういうやり方があるかということを、是非、考えていかなければならないと思います。

もう一つは、知事がおっしゃられた「県民による県民のために県政」ということですが、県民参加、住民参加、あるいは住民主体ということであろうと思うんです。住民主体というのは、随分以前から言われているんですけれども、実際には名ばかりで、本当に住民が参加の主体になっているかと言うとそうじゃない。それは行政側の方にも問題もあるし、住民側にも問題があるだろうと思うんですね。これからは、上意下達のやり方ではなくて、十分に情報を提供する。同じ情報を共有しながら、そこでどう考えていくかということを住民とともに話し合っていく機会を。これは部会長がおっしゃってるように言葉だけではなくて、具体的な案として、是非、出していくべきだろうと思っております。

曽我部 部会員

アンケートは、全て出して頂けると思ってなかったのもですから、たくさん書きましたが、全部載せてもらい、恐縮しております。この中身を全部説明するのは、分科会に分かれてからにしたいと思います。
今のお話の中に住民参加ということがあったのですが、それに加えて女性参加をもう少し入れて頂いたらと思うんです。さらにもう一つは、学生も参加するような機会を与えて頂きたいと思うんです。女性の場合ですが、今日の委員の中でも、40名のうち女性は10名くらいでしょうか。もう少し女性の参加があればと思います。そして、私の後ろに並んでいらっしゃる県庁の方々も、女性は一人もいらっしゃらない。どこへ行きましても、女性が少ないと。高齢化社会になる、そして女性がどんどん社会に出てくると言われてるだけで、実際に呼び掛けは少ないと思っております。今後とも、是非、女性をお忘れなくお願いしたい思っております。

それと、こういう会議に、傍聴で構いませんから学生を参加させて頂きたいと、そんなふうに思っておりますので、是非、お願いします。

伊賀上 部会員

私は、大学2年生と高校3年生の子供を持っている母親なんですけれども、下の子が広島へ行きたいと言いまして、何で愛媛の大学に行かないのかと思ったら、希望と合うところがないと。一度外へ出て行ってしまったら帰って来るのだろうかという不安があるのです。アンケートに、「愛媛に住みたい、愛媛に行きたい、愛媛で自分を試してみたい」と書かせて頂いたんですが、これから10年計画でやっていくということを考えた時に、10年後の世の中を支えていくのは、多分、今の中学生とか高校生とかではないかと思うんです。やはり、高齢化といってある程度の齢の方たちのことを考えるよりは、10年後に大人になる子供たちに目を向ける。銀天街、大街道にいる子供たちはひどいんですけども、その子供たちが、どうすれば松山でちゃんとリーダーシップをとっていけるかということを中心にして、考えて欲しいと思います。

河野 部会員

若い女性の参加という話もありましたが、私は年配の女性の部類に入るんじゃないかと思います。小学3年生と保育園の孫がいる立場から、10年後も人権意識に基づいた、すこやかな愛媛県であって欲しいと思って応募させて頂いたわけです。やはり、教育問題や環境問題が大変心配です。ずっと一県民として見てきた中で、この基本計画は具体的なものにして欲しい。それから、今まで守りの姿勢だったと思うんですが、一歩踏み出す勢いの感じられる内容になったらいいなと思っております。

玉井 部会員

公募委員の玉井でございます。私は、愛媛の子供のことが一番心配でございます。愛媛だけの問題ではないのですが、心豊かでたくましい子供を育てていきたい。こういう会には、知事も出席して頂けるであろう、知事の前で発言すると取り上げてくれるんではなかろうか、という大きな期待をもって参加しました。

先程、氏兼さんもおっしゃられましたが、これからの青少年問題、子供たちの問題で大事なことは、何といっても地域づくり。地域のコミュニティづくりをしないと、知事が唱えられておられます「県民の県民による県民のための県政」が出来ないのではないか。つまり、県民一人ひとりが個人として育たんといかん。今いろんな大人の問題がございまして、子供の問題は大人社会の反映であると受け取っております。そこで、地域のコミュニティづくりをしないといけない。そのためには、クリエイティブな力、創造性が、愛媛県民には一番求められているんではないか、創造県という切り口は、これからの愛媛の将来を考えていく上で、大切なのではないかと。私自身の思考の道筋は、具体的なものから発想して、総論へ行くのですが、その道筋をきちんとしないといけないと思うんです。地域のコミュニティづくりをするためにはどうする、高めるためにはどうしたらいいか。学校教育も高めなければいけませんけれども、社会教育も充実していないと施策は施策のままで終わってしまって、具体化はしない。そう考えていきますと、創造性、クリエイティブな力になるわけです。この長期計画の中に、どのように具体化されるか分かりませんけれども、是非、生かして頂きたいと思っております。

徳永 部会員

私は、愛媛県に来て7年5か月になるんですが、来る前にも言われておりましたし、私自身も感じることは、官がものすごく強いところだ。県の会議に出て、こんなことをいうのは差し障りがあるかと思いますが、愛媛は県が強いところだという印象を持って参りました。具体的な話をするつもりはないんですが、例えば国が市町村に対して、文化関係で活性化の事業、手を挙げれば半額補助するといった事業をたくさん示す。示すんだけれども、愛媛県はほとんど手が挙がらない。私の専門に近いとこで言えば、愛媛県はホールの自主事業というのが、日本一少ないところだ。ある他の大学の先生から、愛媛へ講演に行くのだが自主事業をほとんどしていないようで、どうしたらいいのだろうと聞かれる。この場合、ホールの運営は市町村がやってたり、県がやっていたりするわけでございます。玉井さんは、創造的という言葉を使われましたが、今の言葉で言えば、自主的なとうことは、ほぼ同じようなことだと思うんです。そういう分野に関する厚みが、少なくとも外にはほとんど見えてこない。おそらく皆さん、いろんなこと考えてらっしゃるから、公募委員でこういう所へ出て来られるのでしょうし、県内あちこちでいろんな方と話をすると、こういうことをしたいという思いはいくつもあるのだけれども、そこで手が挙がらない、道筋がつかないということに、ずっとひっかかりを覚えておりました。私が今回、専門部会員を引受けようと思ったのは、これから財政的には厳しくなると思うんで、どこかに投資をドカンとして、そこでかくかくたる成果を上げるというのは多分無理でしょうから、いっぱいあるエネルギーを集約していけるかということにかかっていると思うんです。私は、そのことが一番ひっかかります。

小田 部会員

基本理念を考える時に、先程もどなたかが子供さんの話をされておりましたが、我々の年代だけで考えていいのかなと感じるわけでございます。ある意味では、10年後の愛媛の姿を見た時に、どういう姿にしたいんだと。例えば中学生とか高校生にアンケートをとって、それを参考にして取り入れる。我々の年代だとどうしても固定観念があるのかなという感じがします。今の中学生、高校生は、あらゆるマスメディアからの情報は入るし、インターネット上からもいろんな情報が入るので、世界中のいろんな情報を持ってます。そういうところの意見が必要だと思います。

中 部会員

今までの長期計画は、どちらかと言うと豊かさ優先というか、物質的な豊かさを優先、右肩上がりというテーマが多かったと思うんです。それが止まったときに、我々は何を考えないといけないか。こういう場に参加して、私も実際は勉強したいという立場なんですど。知事が申されている県民参加型の県政というのは、県民もリスクを背負っていくんだと、一緒に立ち上がっていくんだと。情報においても、地域にどんどん流れて。市民の中から物事が発生していくということも、出して頂ければいいんじゃないかと思うんです。PTAの立場から言えば、先程も玉井さんがおっしゃられましたけれども、地域が無くなってきた、人が育つ土壌がないんです。家庭だけでは栄養素が足らない、学校だけでは背丈は伸びるけれど強い人間は育たない。そういう強い人間を育てる母体というのは、地域の力だというふうに思うんです。地域というものが存在しない中で、全てモノだけ優先していく社会ではなくて、21世紀は心の時代と言われるように、心を持った人間を育てる。そのためには、発展とともにリスクを背負う。また、県民も汗を流すんだということで、基本理念づくりをやって頂ければと思います。

青野 部会長

地域というのは、地域コミュニティとか地域間の連帯がないという意味ですか。

中 部会員

はい、そうです。

岡崎 部会員

地域づくり研究会議の方から出席させて頂いております、岡崎と申します。地域づくりに関係があるものですから、今言われましたことは、まさに愛着という問題だろうという気がしております。ウォッチングは、バードウォッチングから人間ウォッチングまでいろいろ幅広く、私もウォッチングということで、いろんなところを見て回ることが多いのですが、その中で気が付くことは、地域への愛着の問題です。知事も、おそらく故郷への愛着なかりせば戻って来られなかったんではないかと思うわけですが、私は宇和町に住んでおりまして、地域と住んでる人の距離感が非常に冷たいという感じがします。というのが、皆さん東京志向ですので、いろんなものの情報が流れてきますと、ついついそれに惑わされると言いますか、人間は華やかな方に流れていきます。実はそこを冷静に見て、どこかで誰かが揺り戻すと言いますか、バランス感覚でそこを押さえないといけないのではないか。もしそれが出来れば、愛着ゆえに地域をなんとかしようという方法論、アイデアが出てくるんではないかと思いまして、そのあたりを切り口としてちょっと話をさせて頂きました。

前原 部会員

産業・基盤の分科会に、公募委員として参加させて頂いております。先程の、県民がリスクを負う、それから参加するというお話については、公募委員は自主的に声をあげていますので、参加する意志大いにありということかなと捉えております。10年間でどれだけのことが変わるかと言うと、なかなか大きくは変わらないと思うのです。その10年の間に変わっていく基盤、ベースを作るというような意味合いではないかと思います。

それから、地域への愛着という言葉が出てきましたが、地域を本当にわかっているんだろうか。愛媛県の中でもそうですけど、歴史があり、文化があり、それぞれ構築されてきているものがあるのですが、それを果たして子供たちが的確に捉えているだろうか、それを愛着としているだろうかというところにも問題があるのではないかと考えます。私は、5つ位提案をしているんですが、その中にも書かせて頂きましたけど、愛媛県の今までの歴史を全部捨てるというのは、とんでもないことで、そういったものを生かしながら愛着、愛情、こだわりが生まれる、そしてそういったことから本当に地域が好きになる、そこで育っていく、そこで生きていくということになるのではないかと思います。それと、地域とか、県とか、市といった大きな捉え方もあるのですが、県民一人ひとりがこの愛媛県の中でどう生きたいか、子供の場合だとどういうふうに育ち、どういうふうに地域と関わっていくのか、大人の場合だとどういうふうに年をとっていって、どういうふうにこの地で終えるのか、ということを考えれば、自ずとアイデアが出てくるのではないかと思います。

下田 部会員

アンケートを踏まえて、簡単に私の意見を述べさせて頂きます。私は福祉が専門ですから、どうしても今対応すべきことについて関心があります。全国的なことですけれども、少子・高齢化への対応、それから環境の問題、自然保護の問題ということも対応しなきゃいけないと思っております。こういった生活に関わるところで、いかに愛媛的な施策を打ち出せるかということが、今回の計画の一つの大きな課題になると思っております。愛媛的なものと言っても、私自身もよくわからなくて、このアンケートに思いつくまま勝手に書いたのですけれど、元々、全国と比べても温かい心を持っているところじゃないのかと。それをぬるま湯だとか、活力がないとか批判をされるんですけれど、必ずしもそういうマイナスイメージだけでは捉えていない。こういう社会になって、そういったものをいかに見直していくか、お互いの助け合いといったもの、そういった心がどういうふうに政策の形で具現出来るんだろう、ということに関心を持っております。その一環として、生活環境の整備ということで、バリアフリー化を目指した公共事業等を進め、誰にでも住みやすい愛媛づくりを進めるというようなことがまずある。これは、セーフティーネットみたいなものなんですけれど、安心して暮らせるということがまず前提であって、その上で競争、市場化、情報化という流れの中で、自立的で創造的な市民を支援する必要がある。これは先程、官が強いというようなことをおっしゃってましたけれど、そういうことが依存的で、受動的で、付和雷同的でとか、そういった県民性にもつながっていくんだろうと思うんです。子供の意見を聞いたらどうかという話もありましたし、女性の話もありましたし、それから高齢者がやっぱり主役にならなきゃいけないという話もありました。ですから、そういう人たちの力をいかにエンパワーメントしていくか、強くしていくかというそこの辺の支援が必要だろう。また、拠点整備を含めて、NPOとかボランティア活動をいかに公的に支援していくか。企業や行政とは別のもう一つのセクターであるボランティアの養成を通じて、知事の言われる「県民による地域社会づくり」ということになるのだろうと思います。とりわけ、今言ったような依存的になってしまった子供たち、それから女性あるいは高齢者は、せっかく力を持ちながらそういう力をつけて来なかった、つけようと思ってもつかなかったという部分もあると思います。これから地方分権になって、そういう工夫はそれぞれの地域で行う、自分たちの地域は自分たちで解決しなきゃいけない、自分たちのまちは自分たちで創らなければいけない、ということになるので、自立した子供を育てるためにも、是非、子供や女性、高齢者など今まであまり力がないと思われたような人たちまでもが、積極的、元気がでるような支援が必要である。それによって住民参加型というか参加型福祉社会が出来る。企業でもそうなんですけども、競争に勝たなきゃならないと思うんですが、それはバランスだと思ってるんです。一方ではセーフティーネットがあって、他方では競争があって、双方的なものだろうと思うんです。ですから、それをもって適正な競争が行える。この前提をなくしてしまったら、競争というのは社会的な統合に非常にマイナスを来してしまう。落伍者は落伍者みたいな形になりますので、福祉とか生活というのは、適正な競争を進めるために必要なものである。従来、福祉というのは、それを妨げるものであるという見方があるんですが、そうではない。それはバランスの問題であって、そういうセーフティーネットがあって初めて、強い競争力がつくんだろうと、そういった方向で施策の提案もさせてもらいたい、と思っております。

佐々木 部会員

生活・環境・地域分科会の佐々木です。愛媛が持つさまざまな財産とか、愛媛の独自のものを考えた時に、自然の豊かさというものは、まだまだ大都市に比べれば残っているわけですし、それから何百年、まあ千年近く続いてきたかもしれないですが、お遍路さんの文化、それからさまざまな地域の歴史遺産、これらはまだまだ見捨てたものじゃない。愛媛ゆえに持っている財産というのが、たくさんあると思います。21世紀を睨みました時、どこもがやっているようなことをやっても、愛媛は光らないんだと思うんです。21世紀にも、なおかつ他とは違う光を放っている愛媛ということを考えると、これまでに築かれてきた、そうした愛媛の財産というものを活かしていく生き方を大切にしていく必要があると思うんです。例えば、このアンケート結果を見ておりましたら、多くの委員さんが、環境、共生、共存、あるいは交流という言葉をキーワードとして挙げておられます。こういう言葉が出てくるというのは、モノあるいは経済効率優先というか、そういう豊かさではない、もっと何かじっくりと心の底からゆとりとか、豊かさが感じられる、そういう暮らしを求め始めてきた。従来の金、モノ、効率一辺倒の豊かさじゃない、それに代わる新たな豊かさに、人々が気付き始めたということだろうと思うんです。これからは、どんどん経済成長していくなどということは、あまり期待できないんじゃないかなという気もいたします。そうすると政策にしても、どんどん大規模な施設を計画して、建ちあげてというような方向じゃなくて、むしろ、住民がこれまで築かれたものをどんなに活用するか、それぞれの地域でネットワークをつくりながら自分たちの文化をつくっていくか、というようなことだろうと思うんです。人々のネットワークを作っていくかということだと思うんです。そう見ていきますと、例えば、産業が全く成長しなくていいということでなくて、産業のあり方を考える場合でも、愛媛の豊かな自然ということを念頭において、環境に配慮したビジネスというんですか、どんどん作ってどんどん廃棄するという従来思考の経営理念では、産業は成長していかないと思うんです。むしろ、環境を保全する、負荷を最小限にしていく、あるいは負荷はゼロというんですか、ゼロ・エミッションっていうような考え方が、ビジネスを推進していく。そういうような従来と全く違う発想のところに、新しいビジネスチャンスはあるという状況ですから、愛媛の自然、文化遺産、あるいは今までほとんど財産として認められて来なかった愛媛の人の種、何百年も昔からお遍路さんの道々の人たちが優しい心で接待してきたというような心遣いが、愛媛の文化だと思うんです。そういうのはなかなか財産とは思われなかったんですけど、愛媛県人の心の財産だと思っていますし、これを全国に発信しない手はないんで、生活にあるいは文化に視点を当てて、それを生かし、全国発信できるような施策が、何か考えられないかと思います。

近藤 部会員

生活・環境・地域分科会の公募委員の近藤です。私事なんですけど、私は愛媛県出身でなくて愛知県出身で、愛知県から東京、大阪、奈良など7都道府県を歩いてきましたけれど、最終的には愛媛の地を永住の地として選びました。私の専門であります防災、安全、環境といった観点から考えて、愛媛というのは非常に魅力のあるまちだと感じ、ここを永住の地と選びました。今、佐々木さんが、先程どなたかもおっしゃったんですが、愛媛には顔がないというような意見が出ました。確かに、いろいろなところを歩いてみて、そういう感じがしました。顔を作るのは何が一番良いか考えてみると、今、佐々木さんが言われたように、お遍路さんというのは非常に大きな一つのテーマじゃないかと考えております。これからは、好むと好まざるとに関わらず、65才以上の高齢者が2025年には4人に1人、愛媛県ではもう近々そうなります。これからの消費社会を考えてみても、やはり4人に1人が高齢者であるということと、暇と金を持ったのはやはりお年寄りだということ。お年寄りの王国を作るのも、愛媛の一つの夢ではないか、というような感じがします。その骨格となるのが、昔からあるお遍路さん。外から眺めた時に、何が一番四国というものを彷彿させてくれるか、いろいろな人に窺ってみますと、若い人は四国と言えば、「死国、死んだ国」というようなことを思い出す人もおるようですけれど、それ以上にお遍路さんだと思います。ある齢になった時に、一度は四国の八十八か所を回ってみたいという人が、関西以西だったら非常に多いと思うんです。だから、これをうまく使った計画を考えていくのも、面白いんじゃないかと思います。

二宮 部会員

公募委員で参加させて頂きました。まだ子供が小学生と小さいこと、地域で文庫といって本を貸し出したりする活動をしていること、それから10年ほど教員していたこと、そういう中で感じることは、子供たちを取り巻く環境のことです。この場に来て、きっと自分も勉強になるし、いろいろなことを言う場も持たせて頂けると思って参加しました。

これからの時代は、子供たちの心を育てていくことが大事だと思います。皆さん方の子供の頃を思い浮かべて欲しいと思うんですけれども、今、自分の周りにいる子供たちが、皆さんが子供の頃のように生き生きとして、いろんなことを発散出来て、今日一日楽しかったというような顔をしているのを見たことがあるでしょうか。以外とないことが多いんじゃないかと思います。本当はすごい力を持っていながら、そういう力を発散出来る場がなくて、子供たちが自分はたいしたことない人間だと思い込んでいることが多いことに、私はすごく心が痛みます。この場で発言させて頂きたいことは2点ほどあるんですが、1つは地域で少しずつ小さな輪が出来て、そして何とかならないのかしらという力が少しずつ生まれてきていますが、ボランティアをしても、お金がなくて困っていることが多いので、それを企業の方が支えて頂けたらな、という提言をしたいと思います。

もう一つは、ここで言うべき話かどうかわからないのですけれども、学校図書館法が改正されて、平成15年までに学校に司書教諭を置くことが決まっております。最近、勉強会で県外に行かせて頂いたんですが、学校に専任の司書が一人いるということで学校が変わったという現場をたくさん見てきました。いろんなところにお金が要るので大変だとは思うんですけれども、1つの学校に1人の専任の司書を置くことによって、学校に潤いが生まれるのは事実です。そうすれば、地域について見つめる場も持てますし、自分自身を見つめる場も持てますし、いろんなところで、また違ったことが出来ると思います。ただ、これは平成15年までに変えないと、形だけで終わってしまいそうな法律なんで、私は心が病んでおります。

青野 部会長

ありがとうございました。皆さん、せっかく出席されましたので、何か一言は御発言頂きたいと思います。

天野 部会員

基本理念についてのアンケートでは、すべての人の人権が尊重され、保障されるということ、それから環境問題の早期解決を目指す産業や生活のあり方を示すということを書かせて頂きました。環境のことは特別申し上げることはないと思いますが、ともすれば人権保障というのは保護の対象として捉えられがちなんですけれども、先程、下田先生がおっしゃったように、従来弱者とされていた人たちが主体的にいろんなことに取り組んでいける、そういう、エンパワーメントされた状況を作り上げる、それも大きな目標の一つとして考えられたらいいなと思いました。そのことによって、社会が抱えているいろんな課題を解決していけるのではないかという、そういう視点を持った計画であって欲しいと思いました。そして、先程からたくさんの方がおっしゃっていたんですけれども、切り口として提案をさせて頂いたことは、今の基本理念にもつながりますけれども、県の施策とか、いろんな公の施策は、ともすれば私たちに何をしてくれるのかという捉え方をしがちなんですけれども、これからは、私たち一人ひとりが自分の生活に関わることには積極的に関わっていく、責任をキチッと分担していくという、そういう方向を示していかなければいけないと思います。ただ言うのは簡単なんですけれども、私たちはそういう関わり方をする術を学んで来なかった、そういう施策が行われて来なかったように思いますので、そのことに配慮しないと掛け声だけに終わってしまいます。是非、この点に留意された計画であってほしいと思います。

泉 部会員

2年前から部会員をさせて頂いております。基本理念につきましては、いろんな考え方があり得るし、むしろ私どもの出番ではないのではないかなと、そういった意味で、アンケートには答えませんでした。

資料3の新しい愛媛県長期計画の役割、これには結構満足しているんです。県はあらゆる部局、あらゆる課レベル、あるいは係レベルといったようなところで、様々な行政計画を作っている。それらを業務推進の指針にしたり、その実行にあたっての根拠にしております。愛媛県でもおそらく何十もの行政計画を持っているはずですけれども、長期計画はそれらの最上位計画である、という位置付けが明確にされているということ。しかも、これを支えるバックグラウンドとなる県庁内の推進組織も副知事を長とし、各部長クラスは全部参画しておりまして、私どもには最上位計画を作るお手伝いが課せられている。この1点目は大変結構だなと。

それから2点目は、県民に対して働き掛けるんだということ。さらに、市町村に対しても、相互の連携、広域合併あるいは広域連携等を含めての指針を提示いたしますよと。さらに、国に対しても。従来、国でよく聞かされますのは、愛媛県というのは40数番目の行政県であると。何もアイデアが出て来ない、中央では非常に地位が低いというのが一般的でございますけれども、国に対しても何らか攻めていくというようなことになっている。さらに、部会長の青野先生から、今回目標数値を示した上で実行状況をチェックします、そういった形で長期計画が策定されていくというようなことになってきておりますと。私がこの2年間、いろいろ申し上げてきた長期計画を策定するにあたっての基本的なベースというのが、かなり出来ているのではないかということで、1年延びたことを大変喜んでおります。

さらに、青野先生に上の策定会議の会長につないで欲しいと思いますのは、県の最上位計画であるという限りは、とにかく県庁マンはこの長期計画というものを横に置いていなければ仕事が出来ないといったような形まで持ち込んで頂きたいということです。これから分科会がそれぞれ開かれていきますが、企画環境部関係の方々ばかりでなく、関係する部局長にも出席して頂く。この専門部会で基本理念を作り上げても、棚上げされて何も響かないというようなものには、今回はしてはならないのではないか。もしかしたら、加戸県政も8年いくかもしれません。とにかく、この長期計画を知事に本気で腹入りしてもらって、各部局に対して叱咤激励して頂くというよう形で長期計画というものが策定されていかなければならない。最上位計画というところに戻りますと、各部局の計画は全てこれに基本的にはリンクさせる、あるいは各部局の計画をこちらに反映させる、そういった往復運動を経て、この計画は策定されるべきである。50名の策定会議の意見もございますし、この40数名の専門部会とのミスマッチ、ギャップも起きると思います。そのあたりは、事務局の方で必死になって調整して頂く、そういうようなことが重要ではなかろうかと思います。

青野 部会長

ミスマッチとは、どういう意味ですか。

泉 部会員

例えば、どっかの委員会で、何か提言とか提案を行ったりしますが、行政というのは、現在もまだ国からの縦割り行政で仕事をしており、従来型の体質は、変わっていないわけです。ただ、国自身はこれから変わらざるを得ませんし、しばらく遅れて県政も変わらざるを得ない。今は財政面も含めて、そこまでいっていない段階です。そこでいろんな意見を出しても、それはこういう理由でまだ無理ですとか、財政的にこうですとか、うるさい意見はどんどん棚上げしておくというのが、これまでの行政手法でございます。ただ委員の方も、言いっ放しということで、思いつきで意見を言ったら済むというのではなくて、かなり勉強が必要になる。その上で、勉強した委員の意見については、事務局も最大限尊重して頂く、というようなことがこれからは必要ではないかと。

朝倉 部会員

私も平成9年度から、専門部会に参加させて頂いておりますが、本日配って頂いた資料3の6番目の「計画の進行の管理と適正評価」というところにつきましては、非常に斬新な考え方が示されているなと思いました。一昨年の専門部会でも、こういう意見はたくさん出ていたんですけれども、事務方サイドとしてはそういうことはあまりやりたくない、というような御意見が多かったんですけども、今回やりますということが書かれております。具体的に数値目標を出して、それがどういう効果があったのか、あるいは県民の満足度がどうだったのかということを、きちっとアセスメントしますと書かれていますが、本当にやるのかなと、まだ疑いを持っています。というのも、こういったことを愛媛県でやったことは多分ないだろう、と思うんです。やったことがないことをやりますと言ってるんですから、普通は信用しない。けれども、こういう形でやりたいとおっしゃっている、事務局案としてはこういう形で出て来ているんで、これについては積極的にやって頂くことが望ましいと思います。その時に、数値化するのが難しいものもありましょうけれども、現段階で出来る方法論を、できればたくさん使って頂いて、わかりやすい形で指標化していくということが大事なのかなと思います。そういった意味では、あまり難しいものまで数値化しないで、出来るだけ作りやすいものからやっていって、それらがうまく出来るのかどうか確認した上で、徐々に難しいものに向かっていく。数値化出来ないものを数値化して、やりますなんて、いきなり言わない方がいいんじゃないかなと感じています。昨年までの感じだと、計画を作ることが目標だった、というようなイメージがあるんですけれど、計画を作ることは目標ではないんです。目標を達成するために計画を作るんですから、目標が何なのかということを明確にした議論をしていかないといけない。その時に、基本理念が非常に重要になってくる。冒頭に青野先生がおっしゃいました、分かりやすいということと、具体的で事後評価出来るということが、非常に重要なことだと思います。私もそれについては、全く同感です。言葉でこうやりますと書いてるだけではなくて、是非、このモニタリングシステムを、全面的には難しいかもしれないけれど、部分的にでもきちっと機能する形で、きちっと評価する形で取り組んで頂きたいと思います。

青野 部会長

ありがとうございました。

予定の時間も押し迫って参りましたが、せっかくの機会ですので、是非、御意見を頂ければ。

西原 部会員

先程から、愛媛の顔という話が出て参りましたけれども、それを聞きながら、私が思い出すのは、20数年前、30年前になりますか、東京の大学生になってサークルに入りました。そこでは、全国各地の人が参加しており、愛媛県からも東・中・南予の新しい学生がいましたが、それぞれのお国の特色、お国自慢をやろうという話がありました。長野県は、すぐ「信濃の国」という県歌を全員が歌いだす。徳島県は、阿波踊りを踊り出します。一方、愛媛県の東・中・南予の学生たちは、顔を見合わせて、愛媛って何やろか、何もないなあ、どうしよう、坊ちゃんです、道後温泉と言うだけで終わってしまいました。これからの愛媛の顔づくりについては、愛媛県民みんなの共通認識だよ、みんな知っているんだよというようなものを、いまさら歌や踊りじゃないということもわかりますが、何かそういうものを打ち出して頂きたい。それが、10年先になれば、50年前からあったものになるかもしれません。そういうものも、この中で御検討頂いて、全員の共通になるようなものを作ることが、愛媛県の顔の一つになるのかなと考えています。

一色 部会員

この会議は長期計画の専門部会ですから、やはり10年後の愛媛県の姿というものを県民に示さなきゃいかん、と思うんです。いろいろな御意見の中には、単なる行政を進める上の手法とか、あるいは行政のやり方という御意見もあったように思うんですけど、やはり10年後の愛媛の姿をどうするかというのを、この会議では描くべきではなかろうかと。

それから、もう一つは、高齢化だとか環境問題とか、これは何も愛媛県だけの問題じゃございませんで、日本全国どこもほぼ大差ないものだろうと思います。従って、そういう中で、愛媛県の特色というか、愛媛県の色付け、肉付けをどうするかというところを、この計画で位置付けていくのかが大事ではなかろうかと考えます。これからの10年、高齢化だ、あるいは愛媛県の経済力がいくらだとか、過去2年間にお隣の先生方に営々とやって頂いた。時代背景というようなものを否定しないし、日本全国みなそうだろうという中で、愛媛県の計画としてどういう特色を出し、また10年後に愛媛がどうなっているか、という姿を描いた方がいいんじゃないかという気がします。それから、顔が見えないとかいろいろ御意見ありますけども、そんなに悲観することはないんで、全国46都道府県、みんな大差はないと思います。東京、大阪、特定の都市を除けば、みな同じですから。全国から遅れているところを引き上げるというより、むしろ愛媛とはこんなに素晴らしいというプラス面をもっと打ち出して、もう少し明るい10年後の姿をお書きになった方がいいような気がします。

武岡 部会員

私は、愛媛大学の沿岸環境センタ-という「環境」という名前のついた所にいますので、環境について一言申し上げたいと思います。21世紀は、「環境」「共生」が、愛媛に限らず人類全体としてのキーワードであると思うので、いくつかある基本理念の柱の一つに当然なってくると思います。環境は、非常に重要であると思いますが、愛媛県は、自然環境に恵まれておりますので、単に保護だけでなく、先程、佐々木先生からもお話がありましたが、環境関係のビジネスとか産業も含めて、環境先進県を目指してもらいたいと思います。

また、愛媛の財産という話がございましたが、私の専門である海について言うと、瀬戸内海は、世界的に見ても非常に優れた海であります。これほど閉鎖的でありながら優れた海というのはなかなか無いと思います。その中でも、愛媛県は、宇和海まで含めて考えると、瀬戸内海の恩恵を最大限に受けている県であります。他の県ではこれほど恩恵を受けていませんので、極めて大きな愛媛の財産であり、単に保全するということではなく、保全しつつ、これを最大限に生かす必要があると思います。具体的にどういう方法があるかはこれから議論していきますが、そういう形で愛媛を売り出してはどうかと思います。海が一つのキ-ワ-ドになると思います。

さらに、心の問題になりますが、環境に関連したキーワードとして、「辛抱」「我慢」ということもあると思います。欲しいものを全て手に入れようとすると、環境を食い尽くすことになるし、そういうことをしてきたために、環境が壊れているのだと思います。例えば、ド-ム球場が出来て、雨が降っても野球ができるのは良くなくて、雨が降ったら、楽しみにしていた野球が見れなかったということが、自然に勝てない、辛抱しなければならないという理念を植え付けることになります。ド-ムのようなものをどんどん作っていくと、自然をなめることになり、先日、川の事故もございましたが、そういうことにも繋がってくるのではないかと思います。教育の面では、「辛抱」「我慢」などネガティブなイメ-ジですが、環境ということを考えた場合、キ-ワ-ドとしてあっても良いのではないかと考えております。

松浦 部会員

一昨年から部会員をさせて頂いておりますので、これまでの繰り返しになりますけれども、新しいメンバーもいらっしゃいますので改めて発言させて頂きます。現在、大学に勤めておりまして、若者が今どういう状態なのか、どういうことを考えているのか、そういうことを身近に学生から感じております。青少年の育成、あるいはどういう子供に育てていくのかということについて、教育に携わっている者として考えてみたいと思っております。

何年か前、外国に行った時に、どこから来たのかと聞かれ、日本の松山だと答えるわけですけれども、松山を外国人に説明しにくいと言いますか、特徴がないんです。その頃、ちょうど神戸で地震がありましたから、神戸の近くだと、話していました。先程、顔のない県だという御発言がありましたけれども、日本的、全国的ではなく、インターナショナルな、国際的に言っても、愛媛とはこういう県だということが発信出来るようなそういう特徴を作るべきだ。どういう地域、あるいはまちづくりかを考える時に、住みよい、住みたいと思う、例えば、学生が県外から大学に来てもですね、そのままUターンせずに愛媛県に残りたいというような県に出来ればいいんじゃないかと。住みたいと思う、あるいは若者が集まるようなまちづくり、県づくりを考えていく必要があるだろうと思います。文化的、創造的、そして付け加えればエキサイティング、そういう若者を引き付けるような、吸引力のあるような何か。先程、愛媛的だとか愛媛県固有の財産の活用ということが何度も出ましたが、それだけではなく、愛媛県に無いような個性と言いますか、それをもう一度捉え直す必要があると思います。

2つ目は、安心して暮らせる。これはどなたもおっしゃっていることですけれども、医療、福祉、それから環境ですね。私は、産業・基盤の分科会に属することになりますけれども、効率性を上げるとか、あるいは経済的に豊かになるという時代はもう終わっていると思います。むしろ、心の豊かさ、ソフト面、あるいは人と人との関係の方が大事だと思います。ですから、医療、福祉、それから環境の分野では、そういう面について、専門部会で具体的な突っ込んだ議論をする必要があるでしょうけれども、出来る政策を躊躇せずに積極的にやっていくということが必要だと思います。

3点目は、人にやさしい。これは、何人かの方が共生とか、コミュニティづくりということをおっしゃいました。私も大賛成で、これこそが正に今問われていることだと思います。経済の国際化、グローバル化とか、市場経済の波にほとんど押し流されている中で、しかも政治ということが問題になっている中で、我々が考えるべき社会とはどういうものか。つまり、どういう市民社会であるべきか。その中で、我々が市民社会の一員としてどうあるべきかということを考えながら、コミュニティづくりを考えていく。人にやさしいというといろんな捉え方があると思います。例えば、ボランティアと言うとどうしても構えて考えるところがありますけれども、肩の力を抜いて、困っている人がいれば手を差し伸べてやれるような。また、主婦の方でも、仕事が特にない方でも、気を張らずに困っている人があればなんらかの形で助けてあげれる。これは理想論ですけれども、人にやさしいコミュニティづくりが3点目です。繰り返しになりますけれども、これから専門部会で具体的に検討していくわけですが、出来ることがあれば躊躇なく、積極的に何でもやっていくという姿勢がいいんじゃないかと思います。

今井 部会員

公募委員の今井と申します。公募委員が何もしゃべらなかったら価値がございませんので、一言申し上げます。私は、一県民として参加させて頂いておりますけれども、県民の誰もが望んでいることは、暮らしやすい愛媛、住みやすい愛媛にして欲しいということです。そして、県民一人ひとりが尊重される社会にして欲しいということでございます。先程から、高齢者を大事にすべきだ、あるいは青少年を大事にすべきだというような意見が出てきておりますけれども、あらゆるライフサイクルのどの場面の方も大事にすべきであります。先程、青少年は将来を任せる世代だから意見を聞くべきだ、あるいは高齢者は今まで頑張ってきた世代だから、これからもある意味で労働力という形にもなりましょうとの意見もありました。しかし、青少年も高齢者もその時その時が大事なのであって、将来があるから大事だというのではなくて、その時その時を大事に過ごせるような愛媛づくりを考えていけばいいんじゃないかなと思います。

佐伯 部会員

実は、私も愛媛県人でなかったのですけれども、「瀬戸の花嫁」の歌が流行った時に東京からこちらへお嫁に来ました。そして、私の子供が東京の大学に行った時に、子供にどうぞ愛媛県には帰って来ないでね、ということを言ったわけです。というのは、愛媛県、今治に帰ってきても、大きな企業がない、まず、就職することが出来ない、生活が出来ない。全部が全部そうではないし、企業の方もたくさんいらっしゃいますから、お叱りの言葉を頂くかもしれませんけれども、そう言った記憶がございます。その時に、「何言ってるの、お母さん。僕は、今治がとっても大好きだよ。」と言って、こっちへ帰って来たのです。そして、就職はしていないのですが、自分で何かをやりたいということで、小さなことを始めました。ちょっと辺りを見回すと年配の方ばかりのようですけれども、愛媛が好きだから帰ってきたという若者がいるということも頭の中に入れて、そういった若者の声を聞いて、この会にそういった子供たちが参加して計画を作っていけたら、ただ通り一遍の文字だけで終わる計画にならないのではないのかなという気がいたします。こういった会には、高校生、大学生、それから社会人に成りたての青年たちも仲間に入れて頂けたらもっともっと意義のある声が聞けるんじゃないかなという気がしました。

それと、私が里に帰ったときに、「愛媛の今治は、いいとこね。私も一度は行ってみたい。」とよく言われるんです。「すごくお魚もおいしいし、海もきれいだし、自然が一杯残っているし、まして橋も架かったんだから来て下さいね。」と御案内しています。愛媛県は、まだまだ自然がたくさん残っていますので、大事にしていきたいと思います。

山口 部会員

情報の伝達がすごくゆっくりで、それが良いのか悪いのか分からないのですけれども。例えば、直接大蔵省や通産省の本省にかけて聞いたらすぐにわかることが、県の方とか、国の出先機関の方に聞いても分からない、こちらでなかなか聞きにくいということが何度かありました。それは民間企業にも言えることで、こちらの支社では何でそんなこと聞くんですか、から始まって、公開されているような情報誌でさえ頂けなかったりしますが、本社にかけますとすぐに送らせて頂きますということになります。いろんな質問に対して、すぐに答えがかえって来ないというところが、全体として感じられます。10年の基本計画ということですが、長い期間ですので、法律とかもある程度変えれるのではないかという考えでおります。今は法律の枠があって出来ないというようなことでも、法律を変えることから始めていけば、いずれは出来るのではないかという気がしております。その具体的な例は時間がないので言いませんけれども、国の法律や県の条例も人が作ったものであるから、変えたいという意向、意見を出すことが出来るはずですし、不都合なことは変えていって頂けたらと思います。

4.閉会

青野 部会長

私は、最初に計画の基本理念について討議をして頂くということで、うまくいくかなと心配していたのですが、危惧に終わったようで、皆さんから大変活発で実り多い議論を頂いたと思っております。

今日は全体会でしたが、これからは各分科会に分かれて、より立ち入った御議論を頂きたいと思います。先程の話にもありましたように、専門部会と言いましても、公募委員も含めて人数も多いし、この会の性質は、専門的事項の調査検討とともに、各層からの御意見を頂くというような趣旨があろうかと思います。長期計画は、県の最上位計画、要するに誰のための計画かというと、県民の計画である。この専門部会のメンバーの方というのは、ある意味ではボランティアで頑張って頂くということですので、皆さん全員が公募委員という位置付けになると思います。

分科会では、それぞれの方の御専門もあろうかと思いますが、計画のアイデアを出す方、あるいは構想を出す方、それから計画に関する理論的な側面に長けた方、いろいろおられますので、何でも結構ですから、積極的に気後れせず、それぞれの立場から、感性に富んだ御発言をして頂ければと思います。自分の持っているところは、何らかの形で役に立つ御意見になるはずだと思います。

それから、数が多いので各分科会に分かれて議論することは、やむを得ないことですが、「重点的な施策が出てきた場合に、全体としてそれをどう考え直していくか」という御意見については、一つの検討課題とさせて頂きたいと思います。予定の時間も過ぎまして、以上を持ちまして終わらせて頂きます。御協力、大変有難うございました。

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