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文化交流施設整備構想検討委員会(第6回)議事録

ページID:0004553 更新日:2020年12月15日 印刷ページ表示

愛媛県文化交流施設整備構想検討委員会(第6回)議事録

日時 平成14年9月2日(月曜日)13時30分~15時30分

場所 愛媛県議会議事堂環境保険福祉委員会室

1 開会

 

2 会長あいさつ

青野会長
本日は大変お忙しいところを御参集頂きまして、誠にありがとうございます。
この検討委員会の開催は、3月に行われました第5回以来、ほぼ5カ月半ぶりということになります。その間、4つの専門部会が設置されまして、積極的な検討が進められてまいりました。
本日の会の趣旨は3つございます。
1つは、この会で取りまとめました図書館、国際交流センター、文化ホールという提案に加えまして、その後のパブリック・コメント等の意見を踏まえて、賑わいを創出するための広域な交流施設を盛り込むことにしておりました。広域交流施設等検討専門部会で中間報告がまとまりましたので、その概要について報告をさせていただきます。
次に、図書館、国際交流センター、ホールの各専門部会でも検討が進んでおりますので、その状況についてフィードバックをさせていただきます。
最後に、これらの報告を踏まえまして、昨年度取りまとめました基本方針(案)を広域交流施設をつけ加えたものに修正し、基本方針として決定できればと考えています。
項目が多岐にわたっております。
また、限られた時間でございますが、効率的で実りのある議論が進みますようによろしくお願いいたします。

事務局(司会)
ありがとうございました。
ここで、本日新しく委員として御出席を頂いております森本委員さんを御紹介させていただきます。
森本委員さんには、愛媛経済同友会代表幹事の交代に伴いまして、白石委員の後任として委員の御就任をお願いいたしましたところ、快くお引き受けくださいまして、5月に委嘱替えをさせていただいておりますので、この場をお借りして御紹介をさせていただきます。

森本委員
森本です。どうぞよろしくお願いいたします。
本業が伊予鉄道ということでございまして、多少この会に御縁がございますので、お引き受けさせていただきました。よろしくお願いいたします。

事務局(司会)
ありがとうございました。

3 内容

事務局(司会)
それでは、議事に入らせていただきます。ここからは会の運営を会長さんにお願いしたいと思います。
青野会長さん、よろしくお願いします。

(1)「広域交流施設の概要に関する中間報告」について(報告)

青野会長
それでは、前回の検討委員会でパブリック・コメント等の意見を踏まえまして、賑わいを創出するための広域交流施設のあり方について、専門部会を設置して検討して頂くことにしておりましたが、広域交流施設等検討専門部会から施設の概要についての中間報告がございますので、報告の内容について事務局から説明をお願いいたします。

事務局
それでは、事務局の方から広域交流施設等についての検討結果について報告を申し上げます。
青野会長を部会長といたしまして、広域交流施設等についての検討をお願いしております広域交流施設等検討専門部会におきましては、これまで5回の会議を重ねまして、その結果として、資料にもつけておりますが、広域交流施設の概要に関する中間報告が提出されたところでございます。
まず、資料の「広域交流施設の概要に関する中間報告」という資料がございます。それの1ページをお開きいただいたらと思います。

<事務局説明 略>

青野会長
ただ今の説明に対しまして御意見、御質問等ございましたらお願いします。
この広域交流施設等検討専門部会は、パブリック・コメント等を踏まえて、従来の図書館等に、賑わいの施設を付加してということで設けられた検討会です。はい、佐藤委員さんお願いします。

佐藤委員
賑わい施設、賑わいのということで、色々な施設を考えて頂いていますけれども、当初、西頭委員がおっしゃっておりました文京地区と道後地区との間にあって、その間には学生が何万人かいる、そういう人の賑わいということを考える必要があるのではないか、という御意見があったと思っているわけですが、この場合は観光客ということに固定してあるような感じがしますね。

事務局
これは、観光客だけということではなくて、地域、県民の方々も十分御利用頂くことはもとよりでございますけれども、それにあわせて道後を訪れられる観光客の方にもターゲットを絞るということで、単に観光客だけをターゲットにしているということではございません。

西頭委員
私、今日初めてこの会に出たんですが、今、佐藤先生がおっしゃったように、例えば、県文の今のこの3つの場所と、さっき先生がおっしゃった愛媛大学、松山大学と、既存の大街道という所、それから道後温泉の辺りもこういう施設がありますね。その辺の連携というのか、交流というのか、その辺はどういう風にするのか。イメージとしては、ここだけ孤立しているような感じがするんです。賑わいということになっちゃったら人を動かすことが非常に重要だと思いますので、その辺の配慮はどうなんでしょうか。

事務局
それはもう、専門部会でも十分議論が出てきまして、ここだけじゃなくて色んな所と連携を取っていく必要があるということがございまして、例えば賑わいの施設の中でもレンタルサイクル、タウンモビリティーとか、そこを拠点にして道後から大街道、銀天街へ行く、あるいは文京地区も近いですから、若い人達をターゲットにしたショップとか、そういったものも入れたらどうかとか。ソフト、運営面といいますか、そこらを今後十分考えていく必要があるという御意見がございましたので、これから検討していきたいと思っています。

青野会長
はい、何かそれについて佐藤委員、具体的に何か、御提案ございましたら。

佐藤委員
私の場合、ホール専門部会として色々話しております中で、例えば若者が集まるということが、とっても大切なんじゃないかという話が出ておるわけです。そうすると、こういう広場の中に若者が集まれるような、例えば、簡単な野外劇場のようなところを自由に解放したら、若者が勝手にそこでできるとか、ある場合、もちろん公開もできるという、劇場というようなことじゃなくって、ちょっと公園のようなものに若者たちが集まって演劇の練習をしたり、音楽をやったりとか、そういう集まりもできるような場は利用価値があるのじゃないかなという感じもするわけです。

青野会長
文化交流施設の問題は、パフォーマンスということであれば、そこに書いています道後横丁(フードコート)、そこの中にそういう広場的な機能を持ったらどうかとか、あるいは場合によっては、広い意味の駐車場ですが、今の予定では県有地A地、その中にそういう広場的な機能を設けたらどうかとか、そういうことは想定しております。
それから、先程西頭先生がおっしゃった、道後と大街道、銀天街、ロープウエイ街、それから愛媛県全体としての広域交流施設としての位置づけについて、この専門部会では絶えずそういう議論が出まして、意識して議論したつもりです。ただ、議論したということと、現実にそれが十分、費用対効果を勘案したものとして、機能しているかどうかということについての評価はまた別の問題だろうと思います。

事務局
それと、専門部会はあくまでもどういう施設かということを中心として議論しておりまして、これから、今言われたようなこと、ソフトまでどう動かしていくか、運営をどうしていくかという問題は、残っております。今後その分野を中心とした議論を展開していく予定にしておりまして、踏み込んだ議論はしておりません。こういう施設があればいいんじゃないかというところ、ハード面といいますか、そういうことで中間報告取りまとめという形にしております。

讃岐委員
私は道後村と思ったら、松山市に関係があるんですが、道後支所が現実にありますね。あそこが何とかできんかというので、この次にきてる愛媛ゆかりの人物館をもし作るとするなら、これは伊予鉄さんのところにすごい駅が残っている。あの2階が空いているんですね。場所的にいい。本当に一体感があるのかもしれませんけど、あそことの関係をどうするかということを、広げていく方が逆に入口になるんじゃなかろうかと考えております。

青野会長
伊予鉄のどこですか。

讃岐委員
駅の2階です。あれはもう最高の場所です。

事務局
これは、あそこの地域でどういうのがいいかという形で検討してきましたので、それぞれそういう地域で、また別の場所もいいんじゃないかという御意見は当然あろうかと思います。当然そこらもこれから勘案しながら、本当にこの地域でいいというようなことの議論も詰めていきたいと思っています。

青野会長
恐らくゆかりの人物館というのは、図書館が予定されていますね、それに近い部分がいいんじゃないかということもあったかと思います。
それから、「道後村役場」と書いていますけれど、これは中身を御検討して頂いたらわかるように、決して道後の役場ということではありません。それは命名だけの話ということなんです。
それから、この場所は、ある意味で道後の玄関口としてはいかがなものかという御意見も恐らくあろうかと思いますが、委員会の中には、道後に関係する委員さんもおられましたが、今後、ある意味で道後の一つの玄関口として位置づけるということで出させていただきました。

奥村委員
私は道後温泉旅館協同組合の理事長をしております奥村ですけど、まず総合的に非常にいいプランができたなと思うんです。
それで一点、私は前々から申し上げているんですが、あそこには県民文化会館という文化交流施設のすごいのが既にあるんです。あれがなかったとすればどうかということ。あるいは使えなかったらどうかということ。あれは大変な施設です。もう既にあれによって交流が行われています。あれがありますので、交流、ふれあいであの辺が街になっていって、非常に楽しい空間ができる。県民文化会館で文化とかスポーツとか、色んな行事が行われます。県民文化会館という交流施設があるわけです。
それに付帯する形でこれを作ったと。ただ言葉の上で道後村役場という話が出てきたんですけども、道後村役場は既にあります。道後村巡り18カ所の名誉村民が2万人ですかね、皇太子殿下も名誉村民で、道後村役場というのは道後の商店街と一緒になっているんですが、現実に商店街の事務所が道後村役場と決まっていて、日本中に名誉村民がたくさんいらっしゃるんです。これはやはりマスコミと住民とのふれあいというか、愛媛県から表彰受けたくらい道後村役場という有名な役場が既にあるんです。
ですから、今度新たに交流施設を作ると、当然、その名称の問題が関係してきますけど、既に全国的に発信できる道後村役場があり、名誉村民が全国にいて、今まで名誉村民会議というのをやっていたんですよ、最近ちょっとやめてますが。日本中の人に支えられて道後村村民会議というのをやっているんです。

青野会長
はい。今の道後村役場の話は委員会の中で出まして、『賑わいの道後村役場』となりました。これはあくまで仮称の話で、名前について調整していただくことは可能であろうと考えております。
ありがとうございました。ほかにいかがでしょうか。

西頭委員
原則論を言うようですけど、私は国際交流センター専門部会の部会長で、色々議論してきたんですが、我々のところでは、やはり先程佐藤委員さんがおっしゃったように、既存の施設とどうアクセスするか、これがやはり人を動かす大原則のような気がするんです。ですから、このC地のところがいいのか、あるいはB地の方がいいのかというのは、既存のものとどうアクセスするか、というところがポイントになると思います。今、奥村委員さんがおっしゃった県文ですね、非常に素晴らしい施設なんですが、少なくとも愛媛大学の立場で見てますと、卒業式や入学式には学生達が来るけど、普通の時はよほどのことがないと来ない。距離からいいますと歩いて5分もあれば来れるところなんですが、やっぱりアクセスがない、というのも途中は民家ですし、真ん中が切れてる。
同じようなことは全てに言えまして、例えば県文で会議が終わって見てますと、ほとんど電車通りでタクシーに乗るか、車で帰るか、あるいは伊予鉄電車で帰っちゃう。ぞろぞろ歩いて大街道まで歩いていくこともないし、道後の方にも向いてない。ですから、動線というか、その辺が非常に重要な気がしますね、施設配置という点では。
それからもう一点は、国際交流センター専門部会で出たんですけれども、やはり今後の国際交流って何だ、恐らく外国の人が来るだろうということが一つありますが、やはり県民が国際交流センターを利用し、この辺りに来た時に新しい体験ができる、国際交流センターに関してですよ。国際交流的な体験ができると同時に、やはりこういうものに県内の皆さんが寄って来た時に、今日広見町の町長さん来ていらっしゃいますが、広見町から来たら、やはり今までと違う松山が体験できる、ということになりますと、150万人県民が動き回るんじゃないかという気もするんですよ。移動が非常に重要で議論すべきところじゃないかなという気がいたします。ちょっと、原理原則的な話で恐縮ですが。

青野会長
私が答えていいのかどうかわかりませんが、まずその動線につきましては、広域交流施設等検討専門部会が従来の文化交流施設整備構想検討委員会とかなり違うところは、県有地A地につきまして、これを交通の拠点ということとして駐車場兼広場として整備するという方向を出しております。これがある意味で動線と言いますか、そういうことを考慮して、このA地を駐車場兼広場にしております。
広場の中身は、先程佐藤先生もおっしゃいましたけど、パフォーマンスができるような広場ということも考えております。
それから、先程から出ておりましたが、確かに、場所があって、ここに集積するという観点と、色んな施設というのは、愛媛県全体を考えた場合にどこが適当かという議論ももちろんあろうかと思います。原則論はそうですが、それを考えると非常に難しい問題があります。基本的にここにどういう施設を集積できるのか、全体施設として賑わいをどう創出するのかという視点で考えています。
その中で、今後、実際の運営を考えていく上で、その他諸々の他の地域との関連を考えた場合に、道後なり大街道なり銀天街、そういうことを考えた場合に、こういう施設はいらないじゃないか、他所に移してもいいんじゃないか、という意見が出てくる可能性もあろうかと思います。そのときに考慮していくということもあり得るんじゃないかと考えております。

西頭委員
このA地、B地、C地でいいんですけど、この中のどこがいいかなあと、そういう意味で申し上げたんです。

青野会長
A地、B地、C地もこれでいいのかどうかというのは、ある意味でもう少し詰めた議論とか、運営を考えていく場合に問題になろうかと思います。
この賑わい交流施設の基本的な観点としては、県がコミットすべき施設と、それから民間が採算性を持ってやっていくべき施設を峻別する必要がある。基本的には賑わい施設というのは可能な限り民間が採算ベースでやっていくべき施設で、そこで例えば5年間のサンセット方式というような、5年間でうまくいかなければ出て行ってもらうというような方式を導入すべきじゃないかということが出ました。
ただ、運営については今後詰めていかなければいけない問題であろうし、私自身は事務局がどういうお考えがあるのか、これでよろしいかどうかわかりません。色んな施設は、一応この程度の規模でA地、B地、C地となってますけど、場合によってこれが入れ替わるとか、取捨選択はあり得ると考えてます。それでよろしいですか。

事務局
そうです。

奥村委員
C地を取り上げて頂いて大変いいと思います。賑わいの施設がC地にあるということですね。ですから強調させていただきたいと思います。
前からお話ししておるように、「にぎたつの道」があり「俳句の道」があり、それから、道後公園に向かって「中世の道」だとか、そういった意味では、あちらが非常に公園に近いということで、大きな流れができてくる。
今、県文周辺は松山で最も荒廃した見苦しい場所なんですね。今の看板から何から見ても、非常に悪い状態なんですね、県民文化会館以外何もない状態ですから。これができることによって非常に立派な核ができるし、道後公園にも繋がります。私の頭でイメージして大変いいことになるんです。専門部会で、C地が賑わいの施設に取り上げていただいたことは大変いいんじゃないかと思います。是非お願いとして強調しておきます。

森本委員
施設は、これによると駐車場はA地のところに集約されている。B地の方には力をどの程度注がれるのか。さっき先生方の話で、C地については民間委託という声も出たということでしたが。そうしますと、商売するのに、駐車場がA地にあって、そこから道路を横断する、しかも電車道がある、そこを渡ってくるかどうかですね。あるいは今、奥道後や今治の方から来た道が走っていて、そして伊台に抜ける道があそこで交差している。非常に車が混雑するんです。そうすると、一カ所に駐車場を集約するというのがいいかどうか、あるいは場合によったら、A地、B地、C地にそれぞれの規模の駐車場を設置して、その施設のお客さんをまかなうということで考えていく方がいいんじゃないかなという気がするんです。

青野会長
おっしゃるとおりだと思います。C地に何を作るかで、どの程度の規模の駐車場ができるかということになるし、もう一つ大きい問題は、さっきおっしゃったように、仮にA地に駐車場を作って、バスを停める場合に、そこでの交通混雑をどうさばくのか。どうにもならないという問題はやっぱり解消しないと思います。それもおっしゃるとおりで、C地を民間で行うならばそういう駐車場問題を考えざるを得ないだろうということです。おっしゃるとおりです。
ほかにいかがでしょうか。

徳永委員
ホール専門部会委員の立場といたしますと、B地のメイン棟なんですが、この親会の方で幾つか議論がありました。一緒にするのか、別棟にするのかということで言えば、一緒にするということがほぼ提示されたということなのでしょうか、ということをちょっと聞きたい。
というのは、かなり多様なホールを作るということになりますと、縦に高く積むということになると思いますので、一つは技術的な問題があります。もう一つは、かなり窮屈な施設のイメージになるので、この専門部会の中でできるだけ広い空間が欲しい、広い搬入路を確保して欲しいというような話が出てまいりますので、最初私達がイメージしていたよりは随分窮屈な施設になるなというイメージがあるんですが、その辺はどうなんでしょうか。

青野会長
はい、私が簡単に、私の理解を述べさせていただきますので、補足することがあればまた事務局の方で補足していただきたいと思います。
基本的にA地、B地、C地に入るところで、特に賑わい施設でC地ということを考えますと、スペース的に非常に不足しているという現実があるわけです。
一方で、A地をそういう交通の結節点といいますか、一つの拠点としてこれを駐車場あるいは広場ということに使いたいとなると、もう残りB地しかない、私はそういう印象で受けとめております。ですから、積極的にこのB地に集めることが非常にメリットが大きいんだとかいうような議論ではなかったと考えております。むしろ専門部会の中では、C地にこれだけの賑わい施設ができるんだろうかという御質問、議論がございまして、確かにB地にこれを全部やろうということについては、恐らく事務局の方ではかなり構想のかっちりしたものをつくるということであろうかと思います。

事務局
今、会長さんがおっしゃられたように、A地の場合はやはり容積率とか建ぺい率が絡んで、高いというか、広い建物は取れません。それとこの地域が交通拠点ということであれば、駐車場スペースがどうしても必要になる。そうするとある程度B地へ集約する。B地なら容積率、建ぺい率も余裕がありますので、そこへがちっとした建物を建てて集約する方が、効率性を考える時にふさわしいのかなと考えています。
確かにC地も窮屈な面もあって、結局またC地にあった方がいいという意見とか、B地の方へ持ってくるとか。駐車スペース等色々勘案していくと、皆さん方の御意見を全部満足できるような配置ができない、そうすると一番効率的に考えると、やはりB地を中心にして、メイン棟にある程度のものを集約していかないと、広場や駐車場も取れないということでこういう配置になりました。

青野会長
徳永委員さん、いかがですか。

徳永委員
今の話の流れの中で、ホールというのはできるだけ上へ持ってった方がまだ救いがあるということだったんだろうと思うんです。上へ持っていけば持ってくほど、巨大なエレベーターを作らなくちゃいけない、お芝居をするとか何か多様なことにホールを使おうと思えば思うほど、とてつもないエレベーターをつくらなくちゃいけない、非常に高い入口を1階に確保しなくちゃいけない、それがそのまま上がれるエレベーターをつくらなくちゃいけない、とか次第にお金はどんどんかかって結果的には割と無駄なスペースができるかなという危惧が。試験してみなければわかりませんが、ちょっと思うものですから。

青野会長
少し色んなものを詰めすぎるんじゃないかという、御意見にも繋がるわけですか。

徳永委員
はい、そうです。

横山委員
私も広域交流施設等検討専門部会に参加させて頂きました。当初色んな意見が出まして、どういう案にまとまるのか、筋に整理がつかなかったのですが、最終的に皆さんの総意で今日提出させて頂いている案にまとまりました。
方向としましては、先程、道後の入り口としての機能、賑わい施設という位置づけでの、それぞれの方向が出ておりますが、ただ観光客を対象にしているだけではないということを常に配慮して議論してまいりました。ですから、愛媛の自然や人や物産や食文化についての愛媛の魅力度を、我々県民自体が本当に、輩出した人なんかは知らないということが非常に多くて、まずは私達自身が愛媛の魅力をもっともっと知ろうと、そういう情報が一つの場所に集約されている機能ということも、配慮させて頂きました。
当初は、賑わい施設で観光客対象というイメージもありましたから、何か大きい施設、博物館みたいなものとか、そういったニュアンスもありましたが、やはりそういった大きなハード施設ではなくって、本当に今やはり情報とかソフトということが重要ですので、ここに求められる道後の玄関、入口でもあり、県民文化会館を代表とする図書館等に県の文化に関する情報が集まった一機能として、少し盛りだくさんのプランに見えるとは思いますが、非常に多方面にわたる、現実にそれぞれ、県の機能不足の分野で充実させていきたい部分を検討してまいりました。
あと、駐車場とのアクセスの問題とか、そういった問題も何度も出て、私達も建築等の専門家じゃありませんので十分まだ解決できておりませんが、一部には地下道を作ってA地とB、C地との連携を図るとか、そういった技術的な面は検討していきたいと考えております。

青野会長
ほかに特にございませんか。
先程から出ておりますように、この賑わい施設というのは他の施設とも関連がございますので、各専門部会の御報告を頂いた後に、全体として御議論頂いたら結構ですので、もしよければ次の各専門部会の御報告に移らせて頂いてよろしいでしょうか。

(2)各専門部会における検討の状況について(報告)

青野会長
それでは続きまして、各専門部会におきます検討の状況につきまして、御報告を頂いておりますので、事務局の方から説明をお願いいたします。

事務局
それでは、これまでのこの会の議論の中での各専門部会における検討状況を、今回フィードバックすべきであるという御意見を頂いておりましたので、先程も御説明申し上げました広域交流施設等検討専門部会以外の3つの専門部会の検討状況について、御報告を申し上げたいと思います。

<事務局説明 略>

青野会長
はい、ただ今の説明に関しまして、各部会長さん、何か補足することがございましたらお願いいたします。讃岐部会長さん、特にございませんか。

讃岐委員
面積は、大体10,000~15,000平方メートルです。大体150万冊の蔵書数を検討をしております。これは、香川で130万冊で、徳島が125万冊、あるいは岡山ですと200万冊ということで、平均にしても150万冊はないとちょっと見劣りするなと。現実にはこの程度の規模でございます。

青野会長
それでは西頭部会長さん何かコメントを。

西頭委員
ここに書いてあるとおりですが、次にポイントになるところはワンフロア、やはり交流ですので、あまり2階に上がったり3階に行ったりということではまずい。ですからワンフロアで、平面で交流しやすいというのが皆さんのほぼ統一した意見です。
もう一点は、やはりゴージャスがいいだろうということ、これはちょっと意見が分かれる。裏にも書いてございますが、普段着で入ってもやっぱりゴージャスの方がいいなとなりまして、色んな人達が集まりますし、学会等でも利用できるような形になりますと、そういう雰囲気の方がいいんじゃないかということでございます。
面積は最低限これぐらいが必要じゃないかということでございます。

青野会長
ワンフロアで、1,000から1,500平方メートルということですね。

西頭委員
そうです。ですから例えば図書館なんかとのアクセスも非常に重要なので、できれば隣接して、国際交流センターとか、色んな方法はあると思います。

青野会長
わかりました。佐藤部会長さんお願いいたします。

佐藤委員
ハコモノが単に一つ増えるというのでは意味がないんじゃなかろうかと、文化ホールの方ではそういった話し合いをいたしております。現在の施設を含めて新しいコンセプトでこの地域をリフレッシュしていく、既存の県民文化会館、全国に誇れるということを先程おっしゃって頂きましたけれども、その施設の性格まで新しくする方向で考えるということが大切だろうと思います。
公共施設の21世紀型として考えてみると、戦後は公会堂であり、その後、文化センターという状態が続き、現在はものをつくる劇場というのが新しい時代の流れとなっているんではないかと考えております。何が足りないのかと言うと、県民文化会館は素晴らしい施設ですが、貸館機能に少し重心があり過ぎて、ものをつくる、県民の文化創造活動の支援をするというところが少し弱いんじゃないか、そういうものを折角作るのであれば、新しい文化政策として進めていくべきであろうと考えております。
具体的には、芸術文化活動の育成とか、新たな創造活動の支援ができる場所にする。具体的にもっと細かく言うと、ボランティアが集まったり、イベントの企画ができたり、音を出したり、動いたりできる場所、トンカチやオノなんかも持ち寄ってみんなでやりましょうよというようなこと、そういう形の創造型の公共施設になればいい。それに付属して、野外の広場に若者が集まったり、簡単な野外劇場みたいなものもあって、自由に解放して、そこで若者たちが集合するとかの場所になれば素晴らしいのではないか。
小さいホールが持つ意味というのは、これからの多様化、個性化という時代の要求、顔が見えるということ、と同時に失敗が可能な広場なんです。すなわち実験が可能な広場なんです。そういう場所が実はこれからの創造活動、県民の文化活動を推進するには非常に役に立つんではないかと、県下にたくさんある公共施設の一つの新サンプルとしての、象徴としての意味を持つことも非常に意義があるんではなかろうかという風にホールの分はまとめております。

青野会長
今の御説明に対しまして何か御質問、御意見等ございましたらお願いします。

森本委員
今、全国で地域の活性化という意味で、コンベンションの問題があって、高知県なんかは県のコンベンションがありまして、県知事が議長を努めたというようなことがあります。そういう問題が愛媛にも出てきます。
その点、県文の場合には1,000人、2,000人単位という施設です。そこで全国規模のイベントがあった場合に、必ず分科会という問題が出てくると、その収容施設がないということがあります。やっぱり、折角こういう施設の中に1,000人規模の分科会が2つ3つぐらいは同じ会場でできる、そういうような機能というものをあわせて持つといいんではないかという気がします。これは、奥村さんが観光協会の会長もされておるので、御意見もあろうかと思いますけど、いかがですか。

奥村委員
分科会は今、会場が少ないということで、大学の学会なんか今度できる施設と連携すれば非常にいいんじゃないかと。佐藤先生がおっしゃったように、私も文化振興財団の理事をしておるわけですが、県民文化会館独自のコンベンション誘致、そういう事業活動をしないといけないと思うんですが、できなくなって、本当に文化振興という方面ばっかりで。この施設ができる時に県民文化会館の経営のあり方、コンベンションを誘致しようという方面、これを見直して、県民文化会館の経営と一緒にして考える、非常に前向きにコンベンション誘致ができるような新しい取り組みが必要になってくる。今の文化振興財団のあり方を見直さないと、大きな組織になって県民文化会館をどうしようという話になった時に…。

青野会長
このコンベンションホールで1,000人程度入る施設を2つ3つ作るということになりますと、無理だろうと思いますが、さっき言われた、例えば大学とタイアップして、分科会でどんどん使っていただくとか、そういうことは有効利用という視点から今後考えていく必要があると思います。
それから、今おっしゃったコンベンションを開く場合に、コンベンションビューローとしての機能をもう少し充実していくというか、ソフトの面で、文化振興の側面と広い意味での観光コンベンション、私はそれは、広い意味での採算というか効率性を重視したものを目指してこれからやっていくことが必要ではないかと考えています。
この賑わい施設も、フードコート、道後横丁という時に、これ一番最後にちょっと書いていますけど、ここの問題について非常に議論しました。賑わい施設として民間で、この種のものは、高知にもありますし、伊勢市にもありますが。それで何かできるんかということなんです。やっぱり民間で、とにかく運営主体の問題をきちっとして、やる以上はとにかくペイできるもの、効率性を追求して、だめならやめてくださいというお話ができる施設にしておかないとだめでしょうということで、今後これから考えていくということになりました。
委員の中にも、こういうフードコートの問題について、ある意味で非常に造詣の深い方が何人かおられまして、その結果、問題点等が色々出されまして、今述べたような取り扱いになっているんですけど、決して、この問題を軽く見てるということではないんです。
これはコンベンションをどうするかということと、それと文化施設との関連ですね。それから、広い意味での県文と他の施設、ソフトの経営の問題ですね。検討課題だということですね。ほかにいかがでしょうか。

石丸委員
この後に説明があるかもしれないんですけど、先程から配置例でA地、B地、C地とあって、これはこの時点で決めておかなければならない問題ですか。

青野会長
案でしょう。

事務局
案、例です。

青野会長
ええ、案です。これから運営をどうするかとか、さっき言いましたようにやっぱり取捨選択あるんじゃないんですか。これ全部をどうやって入れるんですかいう話もあり得ると考えております。

事務局
後で、設計、建築など、具体的なものが色々出てきた場合には、それはまたこれから、実際の段階で検討が必要だろうと思っています。

奥村委員
こういう施設ができますと、今までは全部県文で会があった時に、うどん屋の大黒屋さんにものすごい人が流れている。あそこのうどん食べるために人が流れてるんですね。ですから、こういう施設ができると周辺に民間に任せるべき店ができていって、町ができてきます。核になるのができてきます。今余りにも寂しいんですけど、あの周辺に店ができていって、町ができてくるということ。その事例が大黒屋さんの駐車場で、本当にすばらしい。景観賞をあげたいぐらいです。道後地域で大黒屋がナンバーワンぐらいかな。道後の町並みの再生案、町並みをどうするかということは、これを契機に、あの周辺の土地は広がっていますけれども、道が幾らできてもそこにお店がなければ町になりません、そういうことです。

青野会長
おっしゃるように賑わいがどんどん出てくると、おのずとそれに対応した商売も出てくると思います。逆に、行政が補助をして、民間の賑わい施設を作るために、家賃を半額にしましょうとか、この施設を建てましょうとか、そういうことをずっとやっていくと、かえって健全な民間の産業の発展を阻害するという側面もあるので、そういうことにはならないようにしていきたいという議論も出ました。
ほかに、いかがでしょうか。

讃岐委員
いつも気になっているんですが、コンベンションが深く関わっているから、おっしゃったみたいなコンベンション機能も同時に検討するぐらいの努力がないと、ものはできてくるんだけど、そこと、何かここでは当然できんかもしれませんけど、何か核になるものをどこかでやってもらうような要望なりを出しとかないと、施設一杯できたんよと、来るまでじっとしとくと、うちの今までのやり方のように見えるんですが。

青野会長
運営主体の問題ですね。
コンベンションは、県文との関係で考えないといけない問題ですね。

讃岐委員
いろいろ絡んでいくんだということで。

奥村委員
コンベンションビューローの目的はスポーツと文化事業ですね。全てを含めてコンベンションビューローの需要なんですよね。そういう意味では総合的にコンベンションビューローはおいしいから、あそこの辺にお店が来るという。
これはもう核になっているんです。文化交流とコンベンションビューローの目的、全く一緒ですね。だから県民文化会館の中に一緒に入れるのが難しければ、コンベンションビューローは分かれるのか、場合によったら観光協会と一緒になるのか、そういうことも是非考えないと。

青野会長
そうですね、広い意味でまちづくり会社的なものをどういう形で機能させるかというのは、今、試行錯誤の問題で、しかし絶対やらなければいけない問題です。おっしゃるように、こういう施設ができるのを機会に、ソフトの面で今後検討していきたいと思います。

奥村委員
検討している問題を県がどう対処していくか。市の絡みもあります。前から議論しても、それは検討してくれるという独自の体制をとる、それがなければどうにもならないと。

青野会長
何か、県も市も共に手を携えてやっていこうというお話のようにお伺いしております。結構なことだと思いますが。

丹生谷委員
そうなんですよ、そのとおりなんですよ。

青野会長
ほかに何か。御質問、御意見等ございましたらお願いします。

徳永委員
以前の検討委員会の時に、青野会長が、電車の輸送量というのは結構あるとおっしゃられて、駐車場を県が整備することの問題点が議論になったと思うんです。
以前申し上げましたが、県民文化会館3,000人、周りにこれだけ施設を作ると、駐車場があると、皆さん車で来られると思うんですよ。前にも申し上げましたが、1,000人のホールには250台の駐車場でも郊外の場合は少なくともパンクする、そうすると3,000人だと750台とか1,000台というとてつもない数が出てくるわけですけれども、周辺にこれだけ施設ができれば、もっと増える可能性も出てくると思うんです。
一体この地域にこういう施設を作った時に、どれくらいの人がどういう交通手段で動いて、どういうイメージで人が動くのかというのも全体で合意しておかないと、駐車場はどんどん大きくなります。ないしは、中途半端な駐車場になって、あの辺で駐車場探しする人達がたくさんいる、何しろ電車がものすごく一時的にだけ混むとか色んな問題点が出てくると思いますんで、是非皆さんにもある程度の合意はできないものかと思うんです。

青野会長
はい。それは絶対必要だろうと思いますね。確かに、おっしゃったように検討委員会の中では、駐車場を整備した場合、それでどこまで対応できるのか、駐車場は必要にしても、おのずと限界があるので、別の方策も考える必要があるのではないかという御議論があったと私も理解しております。
先程言いましたが、A地が駐車場になったというのは、交通アクセスの問題もありますが、これでまかなえるかどうかになると、恐らくまかなえないでしょう。
それから、混雑の問題も生じるので、その問題はクリアしなければいけないと思いますが、恐らく事務局が出されたのは、交通の結節点なり拠点にしたい、他にないという議論が出たんじゃないかと思います。それで、A地を駐車場にという話になったと理解しております。その点、事務局の方で、何故ここ駐車場かということの説明を少しお願いします。

事務局
基本的に駐車場は必要だろうというのは第一前提にあろうと思うんですけれども、ただ、どれだけの台数が必要なのかという検討はまだ全然しておりません。今後どんどん規模とかが煮詰まった場合に、駐車場の台数、駐車できるスペースがどれだけ確保できるのかというのが、大体制約されてこようかと思うんです。
その中で、可能な限り駐車スペースをどう確保していくかということは、今後、具体化していく中で検討していく。全く駐車場がなしというわけにはいかないだろうと。やはり駐車スペースは必要ですから、そうするとある程度まとまった形で駐車場スペースを確保しておかなくちゃいけないというので、A地、あそこは建物を建てるについては、建ぺい率とかの絡みがありますので、やはりB地に大きな建物を建てた方がいいだろうと。C地は道後に近いということで賑わいの施設という形になると、A地が駐車場としては一番いいのかなと。ただ、あそこにどれだけの台数を整備するかということについては、今後検討させて頂いたらと思っています。

西頭委員
ちょっと、いいですか。
今の駐車場の問題で、さっき先生がおっしゃったのは1,000人に何台ですか。

徳永委員
大体4分の1です。ホールの着席座数の4分の1です。

西頭委員
これだけ大きな施設作ってですね、それにすぐその場に行けるというのは、非常にベターなことではありますけど、あの辺の地価考えますと、坪50万ぐらいするんでしょうね。

青野会長
坪50万円ということはないと思います。

西頭委員
坪70万円ぐらい。そういうところにものすごい施設を作るということ自体が時代の流れからいうとおかしいんじゃないかと思うんですね。だから既存の施設にとめて、その後は伊予鉄を利用するとか、バスターミナルみたいな形式にするとか。松山市はそういう発想があるんでしょうか。思い切って、発想の転換をして、県民の教育みたいなこともあるんじゃないでしょうか。だから、そういう交通政策転換をやるべきじゃないかと思いますね。
それからもう1点。私がすごく気になるのは、いつもあそこを通るんですが、A地、B地、C地と、電車通りとの関係はどうアクセスするんでしょうか。その辺をどう考えてらっしゃるんでしょうか。やっぱり電車通りはそのままということでしょうか。

事務局
そうです。

西頭委員
何か工夫して、各施設に自由に行き来できる、電車にも乗れるという、何かそのような方法を考慮すべきではないでしょうか。

事務局
例えば、賑わいの施設へ電車が入っていくとか。

西頭委員
いえ、そういう意味じゃなくて、電車は通るんです。バスも自動車も通るんだけれども、A地、B地、C地を地下道か何かで結ぶ。

事務局
何か上をちょっと歩いて県文に行けるとかいう。歩道橋のようなもんですか。

西頭委員
そうそう。

事務局
そういう案も色々ありましたが、経費問題もありますので…。

西頭委員
一応そういうのがあった方がいいと思います。

青野会長
歩道橋を作るというのは最近の傾向としてはいかがなものでしょう。

西頭委員
子供なんかが、こっち行って、また戻ってくるのに、その都度信号を見てというのは、非常に危ないし、効率的じゃないですよね。

事務局
そういうのはまた実際話の中では出てくるかと思うんです。

西頭委員
それによって、またこの配置も変わってくると思うんですよね。

青野会長
A地を駐車場にすべきかどうかというのは、基本的な発想の問題と、現実的な判断の問題と両方あろうとかと思います。

丸山委員(代理:松浦副会長)
よろしいですか。
今ほどのお話とは多少逆行するんですが、私は北宇和郡で町長をしていますけど、広見から来ますと、高速はできたけど2時間かかるんです。やっぱり車でどうしても来ます。もう松山に来ると駐車場の確保が大変なんですよ。その辺のことは、せっかく県都に立派な施設ができるというんですから、県民がなるべく親しく、辺鄙の人も参加させて頂くような機会を、電車に乗り継いで来たら大変になる、電車も速くなりましたが。特に行動力のある若い連中というのは電車に余り乗りませんので、その辺も一つ配慮をいただかないと困るなというような思いがいたしております。
もう、それは限界はあると思いましょうけれども、ある程度の駐車場の確保は是非お願いしたいと思います。

佐藤委員
多少ちょっと余談になるかもわかりませんが、私、8月にミネソタ州のミネアポリスで世界のイベントがあって行ってきたのです。モータリゼーションの進んでいるアメリカはどんな感じかなということをちょっと御報告したいと思うんです。
ミネソタ州にはコンベンションセンターの大きいのがあるんです。それからオーケストラホールがあるんです。そしてホテルもハイアットなどがダーッとあるんですけどね、驚いたのは、町の真ん中にすごくでっかい駐車場があるんです。5階建てぐらいの広い駐車場が。そこからスカイウェイで、濡れないで歩いて全部の施設に行けるんです、町の中心に。なるほどなあと思って驚いたので、ちょっと御報告を。

青野会長
松山市の方向としては、恐らく中心市街地は公共機関中心にしていきたいというのが基本的な視点だろうと思います。
今、歩いて暮らせるまちづくりの社会実験をしていまして、色々言われておりますけれども、逆の意味で、これは色んな考え方があって中心地でも車をどんどん通した方がいいじゃないかという考え方も、またそれで現実に営業されている方から見れば、車が通れなくなるというのは直接利害、あるいは商売に関係するとなるので、難しいところがあろうかと思いますが、問題は県文の近くの、今考えているような土地について、改めてどう考えるかということだと思います。

奥村委員
全県的な催し物とかみんなバスで来られるんですね。全県的なところ、ちょっと考えてみますと、あれだけのコンベンションホールで催し物があるのに、あそこに車を置くところがないというのは現実問題として大変なことです。
我々商売の現場で考えてみても、今の駐車場、事務局で見ていただいたらわかりますけれども、9月にビデオに撮っていただいた。皆さんバスで来られます。あれを排除することになったら、我々現実に道後の商売人にとって、道後の町の中からバスを排除したら大変なことになる。そのことと、中心市街地から、郊外にバスの大きな駐車場を作っていくことを矛盾しないように考えていって、やはりコンベンションホールの周辺には絶対に貸切バスが置けないと、現実として全国の競争にとても勝てない。

青野会長
部会の時に出た議論で、あそこを駐車場にするにしても、また交通拠点という問題も、あのA地を例えば高層にして、車がどんどん入って、駐車場ですよというような形でなくて、どっちみち全部収容することはできませんから、平地の形で駐車場にして、真ん中に広場的な機能、あるいは緑を植えて隠すようにしたらどうかとか、そういう議論が出ました。

(3)「愛媛県文化交流新設整備構想基本方針(案)」の検討について

青野会長
そういたしましたら、以上で各専門部会からの報告を終わりましたが、昨年度御検討を頂きました基本方針(案)につきまして、図書館、国際交流センター、ホールの各専門部会の検討状況を踏まえまして修正を行いますとともに、新たに広域交流施設の記述を加えて基本方針を事務局の方で整理し直していただきましたので、これについてお諮りをしたいと存じます。
まず、事務局の方から説明をお願いいたします。

事務局
それでは、愛媛県文化交流施設整備構想基本方針概要(案)というのがございますが、これに基づいて御説明を申し上げます。

<事務局説明 略>

青野会長
はい、どうもありがとうございました。
ただ今の説明に関しまして御意見・御質問等ございましたらお願いします。

佐藤委員
文化活動支援型多機能ホールの機能ですけれども、様々な分野の舞台芸術の鑑賞や発表機能として頂いておりますが、「小規模ホールにおける」という言葉を頭につけて頂きたい。小規模ホール特有の機能があるわけですから。

青野会長
「小規模ホールにおける様々な分野の」ということですね。

佐藤委員
はい、そうです。徳永委員さん、どうでしょうか。

徳永委員
結構です。

青野会長
ほかにいかがでしょうか。

事務局
ちょっと、施設の中でギャラリーというのが抜けておりましたので、載せていただきたいと思います。本体の9ページの方をちょっと開いていただいて、概要版から漏れております。本体の9ページです。
一応、ギャラリーという整理をしておりますが、県内の色んな美術館との連携や県民の発表の場として利用可能なギャラリーを、エントランスホールの中の一機能として整備するということで整理させていただいております。

青野会長
9ページね。そういえばこのページの文化活動支援型多機能ホールの記述が、「小規模で」と入れていますね。これも「小規模ホールにおける」と直した方がいいんですか、佐藤先生。

佐藤委員
いや、これはこれでもう構わないと思います。

青野会長
ほかにいかがでしょうか。

田中副会長
今まで皆さんのお話を聞いておりますが、県内外の人々の行き交う場ということなんですけれど、その中で駐車場と他の施設との連結といいますか、そういうことも話題になったと思います。その中で若い人に来て頂いて活動してもらうことも大切なんですけれども、例えば心身の障害を持っておられる方々とか、高齢の方々とか、そういった人達も視野に入れた構想が必要かなと思います。ですから、ペデストリアンデッキと言うんですか、上を歩く、あれを作る場合もそういった配慮がいるだろうし、できれば景観を損なわないという意味で、地下を通してそういう人達も利用できるような配慮が、もしできるんであれば是非お願いしたいと思います。
それから、地下道の場合は、よく事件の現場になりやすい部分を持ってますよね。暗くなったりとか、一人しか通ってないとか。そういう時、向こうから誰かが来たりして、だから、下はもう通路だけじゃなくって、同じ通すんだったらお店も何軒か入れて、人が居るみたいにしないと安全性が確保できないのかなというふうに感じます。何か寂れてしまって、排泄物の臭いのするような通路になってしまうんではないかと思います。
細かいことを申しましたが、是非。

青野会長
私は個人的には従来型の歩道橋はやめて欲しいと思います。

田中副会長
そうですね。

青野会長
ありがとうございました。ほかにいかがでしょうか。
特にございませんようでしたら、今まで事務局から御提出頂きました基本方針(案)をベースに若干の御意見を賜りましたので、その意見に基づいて修正を加えさせて頂いて、私の方から知事に報告することになっておりますが、それでよろしいでしょうか。
提案の修正につきましては、事務局と私に御一任を頂ければと思いますがよろしいでしょうか。
はい、ありがとうございました。
おかげさまで、昨年度から検討続けて参りました基本方針を取りまとめることができました。本当に御協力ありがとうございました。ただ、正直なところ、いろんな構想が出てますが、中間報告というか私は出発点のような気がしています。取捨選択とか運営とか含めてこれからだろうと感じております。
もう一つは、やはりパブリック・コメントをしたら今まで例がないように多くのコメントが寄せられた、ということからも考えられますように、大変関心の深い問題だと思います。特に県と市の施設ですから、広い意味での県民、松山市民、それから道後との関連もありますので、地元道後の方の、いい施設ができるから応援しようというようなものでないと、なかなか難しいと思います。そのあたりはどうでしょう、道後として。

奥村委員
説得しています。

青野会長
内容そのものが、委員の中でも賑わい施設とか色々御議論がありまして、まとめるの大変でしたから、一般の市民の方は当然ですね。内容についてこれからも御議論頂いて、いい案を作って県民、市民、あるいは観光客も含めて本当に今後の百年の大計に資する物ができればと考えております。
それでは、どうもありがとうございました。
特に事務局の方でございましたらお願いします。

事務局
今後の予定でございますけれども、各専門部会は、引き続きまして各施設の具体的な機能とか運営方法等について御検討頂くということになっておりますので、引き続き御協力をお願いいたします。
最終的な基本構想につきましては、今年度、例えば1月か2月頃にはまとめたいと考えております。部会報告を踏まえて御検討頂きたいと考えております。
本日はどうもありがとうございました。

4 閉会

青野会長
それでは、本日の会議を終わらせていただきます。
どうも長時間ありがとうございました。

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