ホーム > 県政情報 > 知事 > ようこそ!愛媛県知事室へ > 知事記者会見録 > 【8月29日】匿名による現金の寄付に関する記者発表の要旨について
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更新日:2019年8月30日
日時:令和元年8月29日(木曜日)
14時30分~14時39分
場所:知事会議室
(知事)
今年の1月29日に県庁に段ボール箱が届きまして、中身を開けたら現金が入っていたということを発表させていただきました。この寄附、匿名で送られてきたわけですけども、若干塊になっていたところもあったので、日本銀行に依頼をしまして、鑑定、交換作業を進めていただいていたところです。
先般、正式に寄附金額が確定し、そして、県への受け入れ手続きがこのたび完了いたしましたので、発表させていただきたいと思います。
まず、鑑定の結果、寄附金額の総額は、1億661万円になりました。
今回、日本銀行による鑑定作業は、傷みがひどい紙幣もあって、それを一枚一枚剥がして、どれくらい現存しているかということを、非常にきめ細かく作業を進めていただいたんですが、難易度が大変高かったそうであります。大変ご苦労をされたと聞いておりまして、日本銀行のご尽力にも感謝を申し上げたいと思います。
鑑定結果としては、紙幣の3分の2以上が残存する全額券が10,619枚。1億619万円になります。
5分の2以上、3分の2未満が残存するという半額券。こちらが84枚。半額になりますので金額で42万円。
そして、確認できない失効券が19枚。こちらは0円評価となります。合計10,722枚でございました。
以前、記者発表の時にも申し上げましたが、匿名の方から「そっとしておいてほしい、県政の役に立ててほしい」という主旨のメモが入っておりましたけれども、寄附者の善意に対しましては、あらためて心から感謝を申し上げたいと思います。
なお、今回の寄附金は、愛媛県として子育て支援策、そして、防災・減災対策に活用したいと考えておりまして、詳しくは9月補正予算案の発表時にお知らせをしたいと思います。
「役に立ててほしい」というメッセージがありましたけども、匿名の寄附者の方に、こういった形で予算計上するという(ことをお伝えする)方法は、この記者発表と皆さんの報道でしかお伝えすることできませんので、ぜひ、届くようによろしく取り扱いのほどお願い申し上げたいと思います。以上です。
(南海放送)
やはり使い道というのが気になるところで、詳しくは補正予算案発表時にということだが、可能な範囲で、どういったものに役立てたいということはあるか。
(知事)
愛媛県では、この分野についての基金が、一つは創設、もう一つはこれから創設予定です。新設予定の「子ども子育て応援基金」、もう一つは「災害に強い愛媛づくり基金」。まずはこちらに積ませていただきまして、その活用の中身については、これからしっかりと精査していきたいと思ってます。必ず有効に使わせていただきます。
(南海放送)
今回、確定した1億661万円を9月補正予算案に組み入れるのか。
(知事)
組み入れて、来年度の当初予算編成の過程において、具体的な事業化につなげていきたいというふうに思ってます。
(NHK)
関連して、補正予算案ではとりあえず基金に、ということでよいか。
(知事)
そうです。基金に積み立てることを9月補正予算で考えています。だいたい半分半分くらいでいこうかなというふうには思ってます。
(南海放送)
以前発表された際に実物も拝見したが、ものすごく塊になっていて、思ったより換金率が高いと思ったが。
(知事)
そうですね。やはり、剥がすのが大変だったと思うんですね。
剥がした後に3分の2の残存が確認できるかどうかという作業などに(2月の記者発表から)半年以上かかったのだと思いますので、本当に担当された日銀の方には敬意を表させていただきたいと思います。
(あいテレビ)
別件になるが、今日、松山市が補正予算案の発表をされ、新たな水源の開発への調査費というのを予算案の中に盛り込んでいるということだが、松山市が新たな水源の確保に向けて方針転換をしたということへの受け止めは。
(知事)
まだちょっとその予算発表、私は直接聞いてないので何ともコメントのしようがないんですけれども。先般のやり取りの中で、市議会と相談しながら対策を考えていくというふうなことを言われてますので、しっかりと対応していただきたいなというふうに思います。
(あいテレビ)
松山分水という面では、県が調整役を担っていたが、分水議論というのは、市議会の議決に基づいて行われてきたということで、市議会への向き合い方というのが大事になってくるかと思うが。
(知事)
私は、終始一貫して申し上げてきたんですけども、責任ある意思で市議会が決議をされて、行政が動いてきた経緯があるので、また決議しても、私個人的にはその信頼性をそのまま今の段階では受け入れられないので、市議会も本当に責任をもって水問題に向き合って欲しいなというふうに思います。一度決議したことを手続も経ないで変更するような、政治不信につながるようなことは二度として欲しくないと思ってます。
(南海放送)
今回、1月に届いたあの塊のお札が、どれくらいになるのかとか、まず本物なのかというところもあったと思うが、実際に1億661万円になったと聞いたとき、正直、知事の気持ちとしてはどうか。
(知事)
そうですね。どれくらいの金額の査定になるのかが検討もつかなかったんですけども、本当にあれを剥がしながら、3分の2、5分の2の確認作業をすることは並大抵のことではなかったと思うんですが、しっかりと作業していただいたんだというふうなこと。それから、金額が確定して1億を超えるという大変な金額ですから、寄附された方は「そっとしておいていいですから」ということをおっしゃってたんですけども、きちんとした形で、その善意はこういう形で活用しますということを、是が非でも、間接的にでもいいですからお伝えしたいという気持ちでしたね。
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