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平成30年7月豪雨にかかる被災地等視察に係る知事共同取材(7月12日)の要旨について

ページID:0011350 更新日:2018年7月13日 印刷ページ表示

日時:平成30年7月12日(木曜日)

 15時43分~15時52分

場所:宇和島市役所

 

 

(南海放送)

 本日、野村町、吉田町を視察されて感じられたこと、受け止めは。

 

(知事)

 そうですね、地域によって被害の状況が異なっていますので、それぞれに見合ったきめ細かい対応が必要だと思います。ただ共通するのは、人を守り、生活を守り、産業を守る。この三つの視点で地域を守るということにつなげていくということが大事だと思います。

 当面の課題というのは、一つには何と言ってもライフラインである水をしっかり確保するということ。これは短期的な確保と、中期的な確保と両方あると思いますけども、水を確保するということが、いの一番だと思います。

 それから次が、やはり土砂崩れが両地域とも多発していますから、道路の啓開作業を前進させるということ。これによって、物資の補給ルート等も確立できますから、この2点が最優先だなというふうに感じています。

 それから、本当に地域の皆さんが、これだけの状況の中でも立ち止まっていては駄目だということで、助け合いながら復旧に向けて頑張ってらっしゃる状況でございますので、その中で大量のごみ等々が出てきていますから、これは実は建設業協会の方と連絡やり取りしていまして、全県のトラック等々を100台と300人の体制を組んだということなので、全て市の方につながせていただきました。それぞれの市が地域の声をくみ上げて、撤去作業等々で大きな力を発揮してくれると思いますから、建設業協会と直接やりとりしていただく中で、その力をお借りすることで大きく作業が進んでいくんじゃないかと期待しています。

 今日はもう一つ感じたのが、例えば野村町だったら酪農、吉田町であればかんきつと真珠や養殖魚、こういったところの状況が一つ一つ丁寧に分析しながら何をすべきかというのを組み立てていく必要があると感じています。特に土砂崩れというのがみかん山に大きな打撃を与えていますので、農道やスプリンクラー等々がやられていますから、本当に厳しい状況にあると思います。特に吉田町はみかんの一大産地でもありますので、産業を守るという先ほどの視点で、どうすべきかということを組み立てていかなければならないと感じています。

 

(テレビ愛媛)

 今回見られたところで特に印象的だった場所などは。

 

(知事)

 全てが、本当に皆さんたくましく頑張ってくれていると感じていますので、どこが印象的というよりは、その姿を見て、何とかしてあげたいという、そういう気持ちが一番強くなったというふうに思っていただいたらいいんじゃないかと思います。

 

(テレビ愛媛)

 先ほど、吉田の浄水場の破損の写真を見られたと思うが、どういう見通しになりそうか。

 

(知事)

 まだ、僕も専門的な視点は持ってないですから、ただ浄水場自体がやられているという状況を踏まえて、今日明日中に復旧できる状況ではないと。そういうふうな中で、一番早く供給できるようにするためには、何がベターなのか。これは専門家の力を借りるしかありませんから、これについては県も一緒になって、宇和島市を中心に作業を進めていますので、しばらくしたら、どの方法が良いかという答えが見えてくると思うんですね。その答えが見えた段階で、その方法だとこれくらいをめどに水が供給できるんじゃないかというのが分かってくると、地域の住民の皆さんもそれを目標に頑張れると思いますので、その作業を一刻も早く進める必要があるというふうに痛感しています。

 

(朝日新聞)

死者と安否不明者の方の人定情報について、、発表の考え方が岡山、広島、愛媛県と差が出ている。岡山は安否不明者の情報を出すようになったが、これについて愛媛県の考え方はどうか。

 

(知事)

 昨日も取材で、正式にこれについては愛媛県の立場を細かく説明させていただいたんですけど、基本的にはすごい難しい問題だと思います。両方意見があるというのも重々承知していますし、ただやはり、今は個人個人の方々の個人情報の問題もありますから、心の領域にも踏み込んでいく話になってきますから、愛媛県としては慎重に扱うという方針が基本であります。

 そういう中で、例えばご遺族の方からどうしても名前を出して欲しいといったら、これは速やかにやるということなんですけど、じゃあ今の段階でご遺族の方々に意向確認をするのかどうかということになりますと、今まだそういう時期ではないと。本当に今つらい時期だと思いますから、今その件に関して意向確認をするというのはいかがなものかなというふうに思っていますので、慎重に進めていきたいというふうに思っています。

 岡山県、広島県にはそれぞれの考え方があると思いますので、それについてはコメントは特にございません。

 

(日本農業新聞)

今回、南予を中心に農業で大きな被害が出たが、愛媛県内で過去の農業被害も振り返ってみて、どれくらいの規模だと感じたか。

 

(知事)

 私も7年間の知識しか無いですから、例えば吉田町でいうと、このクラスの災害があったのは、今日住民の皆さんとお話ししてて、昭和17,18年の頃以来だなという声を聞かせていただきました。正直言って、そこまでさかのぼると、私が生まれる前の話になりますので、どれくらいの規模だったか、農業被害がどうだったかというのは分かりません。ただ相当規模の被害であることは間違いないというふうに思っています。

 

(日本農業新聞)

 それに関連して、今後、農業の関連で県としてどのような支援が必要だというふうに考えているか。

 

(知事)

 そうですね、ともかく先ほど申し上げたとおり、産業を守るっていう視点も地域を守る中での重要な柱でありますから、特に吉田地域は、みかん研究所のあるみかんどころでもありますので、非常に大きな産業基盤であると思っています。後継者の方もたくさんいる地域でありますし、本当に良質なかんきつの生産拠点でもありますから。ただ、下からばっと見た感じでは、農道とスプリンクラーが完全にやられて分断されているという状況があるので、一体どうやったらこれを復活できるのだろうかというのは、これもまた素人の私がうかつに言える話ではないと思いますから、今日も帰ってから担当部局に技術者の視点でどうすればいいかというのをしっかり検討して欲しいというふうに指示を出そうと思っていますけども、またしっかりと対応していきたいと思っています。

 

(愛媛新聞)

 昨日、国が会見で野村と鹿野川ダムの放流、適切操作との認識を示したが、それについての知事の所感を。

 

(知事)

 ちょっと私、今そこまで考える時間がありませんので、それは逆に皆さんの取材で、ちょっと分からないのが、新聞見ただけなんですけどね、西予市の担当者と国の担当者の違いがあるというような報道が出てたんですけども、そこはきちっと事実関係ははっきりさせておくべきじゃないかなとふうには思います。

 

(建通新聞)

 先ほど、建設業協会のご協力があるとおっしゃっていたが、それはいつから始まるのか。

 

(知事)

 あさってくらいから出れるというようなことを先ほど電話でやり取りしました。

 今、それぞれ宇和島市長さんと西予市長さんと大洲市長さんに連絡しまして、建設業協会は担当窓口を決めていただきましたので、その方とそれぞれの市役所の担当者を決めて、あっちこっち行かないように、そのラインで全てやって欲しいということで、そこまでは県の方で段取りさせていただきました。


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