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平成30年度3月知事定例記者会見(平成31年3月22日)の要旨について

ページID:0011276 更新日:2019年3月25日 印刷ページ表示

日時:平成31年3月22日(金曜日)

 11時46分~12時05分

場所:知事会議室

 

(南海放送(幹事社))

 愛媛国際映画祭プレイベント開催の所感と、来年度の本格開催に向けて、今回のプレ開催を踏まえ、今後どのように準備を進めていくのか。

 

(知事)

 先日、開催した愛媛国際映画祭プレイベントですけれども、国際映画祭というものを多くの県民の皆さまに実感していただくために、フルスペック、レッドカーペット、オープニングコンサート、最新映画や愛媛ゆかりの映画、コンペ作品など15作品の上映会、そしてまた「愛媛と映画」をテーマとしたパネルディスカッションや映像創作体験、VFX講座など、映画祭のエッセンスを詰め込んだ形で実施しまして、全体では4千人以上の方々の参加をいただいたところであります。

 また、ちょうどタイミングよく、映画祭開催に合わせまして、ミハイル・ガルージン駐日ロシア全権大使も来県されまして、日露合作映画の「ソローキンの見た桜」の上映会、レッドカーペットにも参加をいただいたほか、この来県を契機として、民間企業や大学等が主導して「愛媛ロシア友好協会」が設立されるなど、本当にこの映画祭を通じて(新たなつながりが)誕生したのは、大変うれしい出来事でありました。

 さらには、愛媛ゆかりの映画「KANO」も上映されまして、台湾の馬(マー)監督や主演の永瀬さんが来県されたほか、韓国やイギリスで制作された映画も上映され、加えて本県と関係の深いハワイの国際映画祭からは、大変温かいメッセージをいただきました。ハワイの国際映画祭は本当にすごく大きくてですね、日本の映画祭がいつも連携を働き掛けているのですが、かたくなに拒絶されているそうであります。ただ、愛媛の場合は、人脈とそれから特別の関係というのもあって、(愛媛国際映画祭と)連携を促進しようということでしたので、これは将来、大きな力になるかなというふうに感じました。

 本県では、初めての国際映画祭の開催ということで、プレイベントとしては、正直言って手探りの状態で準備を始めましたが、映画関係者の皆さんや参加された県内の方々からは、おおむね好評価をいただいておりまして、少し胸をなで下ろしているところであります。

 しかし一方で、本格開催に向けて反省点もありますので、例えば作品の招致、出演者の交渉、イベントの円滑な運営管理、こういった面では、課題も見つかっておりますので、今後は、こうした課題を一つずつ解決していくとともに、第1回の愛媛国際映画祭開催に向けて、世界中からコンペ作品を一般募集すること、それから「愛顔感動ものがたり」のエピソード部門の優秀作品を映像化するといった新たな企画も盛り込みながら、県内全域において、各地で特色ある取り組みが展開されるよう、着実に準備を進めてまいりたいと思います。

 何せ初めてのことですから、今後、本当にどう育てていくかは、多くの方々のチームワークにかかっていると思いますし、ただ、例えば私の経験でも松山市長時代に坂の上の雲のまちづくりをやったときは、本当にささやかなキックオフ、それがまちづくりになり、ドラマ化になり、大きく羽ばたいていったという経験もさせていただきました。

 また、愛媛マラソンは、当初、いろんな方々の声を乗り越えて(市民マラソン化を)実施に移した第1回は、(参加定員)4千人で恐る恐る開催した経緯がありましたけれども、第1回目は定員割れというところからスタートしていますが、今では、もう全国屈指の人気のマラソン大会になっていますので、そういう経験も踏まえながらですね、大事に育てることができたらなというふうに思っています。

 以上です。

 

(愛媛新聞)

 プレイベントを開催する中で、運営とか招致の面で課題もあったとのことだが、具体的にどのような課題があったのか。

 

(知事)

 そうですね。例えば運営では、レッドカーペットでも、一応、時間単位でローテーションを組んでいたんですけれども、俳優さんの中にはサイン攻めにあってですね、順番が入れ替わってたりですね、ちょっとバタバタした経緯もありました。それから運営をコントロールする指令系統がちょっと分かりにくいようなところもあったように聞いていますので、一つ一つ分析していけば克服できるかなというふうなことだと思いますので、こうした経験を本番には十分に生かしていきたいなというふうに思っています。

 それともう一つは、初めてのことだったので、何せ業界自体に直接の人脈が少なかったんですが、今回、いろんな方々が来県されましたので、そういうネットワークができたのは大きいと思います。おおむね、本当に愛媛はいいところですねという声、お世辞も少しはあるかも知れませんが、本音で言う方が多くてですね、雑談の中で「何か機会があったら映画のロケ地で使いたいな」という声も、ちらほら出ていましたので、こういったことを通じて、違った情報発信の力につながっていく可能性というのがあるのかなというふうにも思いましたね。

 

(南海放送)

 先ほど、プレイベントの成果として、映画祭を通じたロシアとの新たな関係が生まれたということで、駐日大使も来県したが、今後に期待することはあるか。

 

(知事)

 これも、ロシアと日本というのは、外交的には非常に難しい課題を抱えています。だからこそ同じようにですね、地域交流であるとか、おそらくロシアの場合は、こういう映画ということになると、文化交流というような次元で展開が可能なのかなというふうに思っています。全権大使からも、地域の交流については何でも相談に乗りますからという言葉もいただきましたので、日本語も達者な方ですから、良い交流については、大いに力を貸していただきたいなというふうには思っております。

 

(NHK)

 ハワイの映画祭とも連携ができそうだということだが、今後、連携が可能であれば、どのように連携していきたいというのはあるか。

 

(知事)

 そうですね、私は業界のことは詳しくないので、どういう形で連携をすれば良いのかは分かりませんけれども、ハワイと愛媛は、先ほど申しましたとおり特別な関係になっていますので、そこをベースにした上で、映画というチャンネルができれば、入っていきやすいかなというふうにも思います。

 それから(愛媛国際映画祭が)ハワイの国際映画祭と連携しているということになると、圧倒的にステータスが上がるということは間違いないそうなので、そういったことは、力をお借りできたらなというふうには思っていますね。

 

(南海放送)

 西条市議会が「水の都」西条の水を守る決議、分水には応じられないというような、分水反対の趣旨の決議をまとめたが、この決議については、どう受け止めているのか。

 

(知事)

 この件については、県としては、本当に西条の水を守るために、県として広域調整という観点から最上の手段を考えて、これをやったら一番いいのではないでしょうかという提案させていただいたので、そういう意味では、その結果をどう受け止めるかは、それぞれが決めればいいなというふうには思っています。

 あとは、「この時点では」という言葉が入っていましたので、松山市さんが新たな提案をするやに聞いていますから、そういったことで方針がどうなるのかなというようなこともあるでしょうし、また、それでもどうしても駄目だという時に、松山市さんがどうされるのかなという問題も出てくると思いますし、県としては、これは、そのお互いの最終結果をお待ちするということになります。

 ですから、県は、あくまで広域調整の立場なので、ダムについては、これは県議会の立場からすれば、他の地域の意見もありますので、広域調整だと県としてこういうバックアップができるのではないかということで提案していますから、条件がどうなってくるかというのは、また別の問題になってくると思います。

 だから、ひたすら、これからは西条市さんと松山市さんがやり取りして、その結果がどうなるかをお待ちするということになろうかと思います。

 

(南海放送)

 西条市が設置された協議会の報告は、門前払いの反対というわけではなくて、少し可能性を残したような感じで、ちょっと様子を見るような雰囲気になっているが。

 

(知事)

 そうですね、ただ、やはりいつもまでもずるずるやるよりは、早く松山市さんも動いて、私に、もし報告が正式にあった後には動いて、また、いろんな議論をされたらいいのではないかなというふうに思っています。

 

(南海放送)

 今後、まだ、これで終わらず、しばらくは議論が続くようなイメージなのか。

 

(知事)

 今度、来られるまで。まだ、来られていないので、それから先のことについては、この時点では考えてないです。

 

(愛媛新聞)

 県から何か再提案するという可能性はあるか。

 

(知事)

 いや、あれ以上の提案はないですからね。県としては、西条市さん、松山市さんにとって、実現性やコストを考えても一番いい案ではないかなというふうには、今でも思ってますけれどね。

 

(あいテレビ)

 先日、国際ホテル松山周辺の再開発の概要が公表されたが、何か受け止めはあるか。

 

(知事)

 そうですね、これ大事なことはですね、局所的な開発に留まってはだめだなと思いますね。やはり松山市のまちづくり全体を考える中で、開発がどういう位置付けになっていくのか、その他の地域との動線、点、点から線、それから面への展開も含めてどう考えていくのかということを、どんどん出されたらいいのではないかなと思います。

 それがあると、多くの方々が、さらに関心も持ちながらですね、開発が有効な結果に結び付くのではないかなというふうに思いますね。

 

(あいテレビ)

 これまで例のない100メートル近いタワーマンションも計画されているようだが、その辺についてはどうか。

 

(知事)

 これ権限は県にあるわけではない、意見を求められるという立場なんですけれども、実は私もかつてですね、市長時代に超高層マンションの話がありました。今回とは場所が違いますから一概に比較はできませんけれども、その中には、やはり松山城の景観をどう考えるのかとか、いろんな議論があったんですね。ですから、そこは制限をかけた経緯があります。

 今回、それとは違った形になろうかと思いますので、そのあたりは、景観が大丈夫ならば大丈夫だよという丁寧な説明であるとか、こうしたステップを踏んでいく必要性はあるのではないかなというふうに思います。

 その辺は、意見を求められたときには、申し上げるつもりでございます。

 

(南海放送)

 われわれマスコミにとっても、先日の記者発表が、事業者側から初めて話を聞く機会だったが、近隣住民への聞き取りなど十分にできているのかなと疑問に思うところもあった。客観的に見て、そういう住民の意見集約というのは、進んでると思うか。

 

(知事)

 まあ、ちょっと、どの程度やられているのかが分からないので、何とも言えないですね。そこは本当に丁寧にやる必要があると思いますね。

 

(南海放送)

 大雨特別警報の発令基準について、5キロメッシュから1キロメッシュに精度を上げる検討が進んでいるが、このことについての受け止めを。

 

(知事)

 もう皆さん報道でお聞きになられていると思いますが、3月19日に開催されました気象庁の第4回防災気象情報の伝え方に関する検討会、ここにおきまして決定したことがございます。

 これは、(西日本豪雨災害の)発災直後に愛媛県の立場として、5キロメッシュでの現在の分析では、局地的な豪雨への対処が非常に弱いということで、1キロメッシュ(に精度を上げた分析が)技術的には可能なのではないかということを、国に対して要請させていただきました。全国知事会議の本会議でも、このことについては、特別に愛媛県の経験として申し上げたいと。で、気象庁に求めていただきたいということで、知事会議としても求める決議をいただいているところであります。それを受けて、国会議員の先生方も動いていただいたようでありまして、いろんなところからの議論が起こったやに聞いています。

 今回、この検討会におきまして、大雨特別警報発令の基準値となる、土壌雨量指数等を判定する単位を、これまでの5キロメッシュから愛媛県が要望した1キロメッシュに変更すると。で、発表範囲を都道府県レベルから、市町村レベルにさらに細かく絞り込むという考え方が示されて、今月中に最終報告書が取りまとめられるというふうに聞いております。

 7月豪雨災害が発生した7月7日、振り返ってみますと、広島県よりも累積雨量が多いところが愛媛県にはたくさんあったんですけれども、大雨特別警報が発表されなかった。ここが問題ではないかと。なぜかと言ったら、5キロメッシュの分析が、このことにつながったというふうなことでありましたので、このことは、災害発生の3日目、7月9日に最初に要望したのが安倍総理大臣であります。次に、7月31日、小此木前防災担当大臣に要請しました。それから、8月2日には、岡山・広島・愛媛の3県知事による(総理への)要望の場でも要望させていただきました。それから、現山本防災担当大臣にも、就任直後10月22日に要望させていただきましたので、地道な要望活動を受け止めていただいて、感謝申し上げたいと思います。

 

(愛媛新聞)

 県議選の告示まで残り1週間となったが、あらためて、どのような論戦を期待しているか、また、どういったことが争点になると思うか。

 

(知事)

 そうですね。争点というか、それは地域ごとに違うと思いますし、議員さんによって、専門分野、得意分野も違うので、ともかく、その候補者の方が、もし当選したならば、どういう活動をするかという、ちょっと、議会とわれわれ理事者の立場は違うんですけれども、議員さんは、予算のチェックと議決、さらには地域ごとの課題の絞り込みを踏まえた政策提言が仕事になりますので、そういった意味で、どういう活動をするのかというのが公約になると思います。しっかりと、そのあたりを中心に論戦が繰り広げられればいいのではないかなというふうに思います。


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