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平成27年度1月知事定例記者会見(平成28年1月28日)の要旨について

ページID:0011222 更新日:2016年1月29日 印刷ページ表示

日時:平成28年1月28日(木曜日)

 11時15分~11時36分

場所:知事会議室

 

 

 

(南海放送(幹事社))

 今月17日から21日に経済交流ミッションでタイ・ミャンマーを訪問したが、今後、期待される成果などについて伺いたい。

 

(知事)

 営業本部の海外戦略では、アジアを中心にターゲットゾーンというのを設置して取り組んできたところでございます。今回のタイ・ミャンマーは、第3ターゲットゾーンとして位置付けてきたところでありますが、タイは昨年、経済界と一緒に行く日程を調整していたんですけれども、ご案内のとおり政情、政治的な問題が発生した関係もあって若干遅らせました。今回、タイと、愛媛県出身の方が大使に就任されているミャンマーの2国を、経済界と一緒に攻め込んでいこうということで、実現したミッションでございます。

 タイは、ASEANの中において、どこよりも早く日本の技術を導入し、特に自動車とコンピューターを中心に、かなり早い段階からものづくり産業が定着して発展してきた国でございます。ですから、所得水準も若干上がってきておりますし、地政学的に言うと、周辺をASEAN各国に囲まれていますから、ASEANの周辺国との連携の強化を考えたときに、非常に地政学的に重要なポジションにある国であると思っております。

 また、ミャンマーでは、ご案内のとおり民主化運動を鎮圧するために軍事政権ができて、ここ数年の今の政権が経済発展政策に切り替えを行い、民主政権への移行というものを発表した歴史を刻んできました。先般、その中でアウン・サン・スー・チーさん率いる政党が大躍進し、もう間もなく政権交代が行われる状況にある国でございます。大使からも、愛媛県出身だからということではないんですけれども、いろんな細かい情報もいただきました。この1年間、2回にわたって、お帰りになった時に時間をとっていただいて、ミャンマー情勢等の情報をいただいていたのですけれども、非常に安定的に政権交代が行われるという読みをされておりまして、実際、行ってみてそう感じました。かつ、今の政権が開放政策を推し進めていますので、これから急速に発展する可能性を持っているということを感じています。人口が6千万人ほどであったと思いますけれども、国民の平均年齢が27歳、完全にピラミッド型の若い人が多い社会でありますから、こういった要因を考えても、今から布石を打つということが、将来につながるのではないかなと感じています。都道府県単位のこうしたミッション団は、ミャンマーでは初めてのことだということでありましたので、今回、特に力を入れてきたところであります。

 まず、タイなんですけれども、首都バンコクで県主催のビジネス商談会を開催しました。県内のものづくり企業の技術力をトップセールスするとともに、県とタイ工業省、政府工業省との経済連携に係る覚書を締結させていただきました。また、県関係進出企業が既に出ているところもありますので、その工場視察や、タイに愛媛県人会が発足をいたしましたので、こことの交流を行ってまいったところでございます。

 このうち、ビジネス商談会では、県内ものづくり企業9社が参加をされまして、現地企業は延べ49社が来られました。その商談を実施した結果、30件の引き合いがございまして、商談会に参加した企業からは、手応えは非常に良かったと。ビジネスのきっかけが数多く生まれてきているとの声が上がってきております。先ほど申し上げたとおり、成約までに時間がかかりますので、県内金融機関と連携しながら、1件でも多く成約に至るようにフォローしていきたいと思っています。

 また、タイの工業省では、今、申し上げたように、愛媛県とタイの企業間連携の促進を目的としたMOU、覚書を調印をしましたけれども、外国政府と愛媛県が直接、MOUを締結するのは今回が初めてのことでございます。タイに進出する企業、進出している企業の双方から、何か問題が起こったときに、こうした覚書に基づいて直接政府に県から働き掛けをすることができるようになりますので、期待の声をいただいていております。ぜひ力になれるよう頑張っていきたいと思っています。

 次に、ミャンマーでありますけれども、樋口大使のお力添えもいただきました。そしてもう一つが日本の経団連に当たりますミャンマー商工会議所連盟において、愛媛の魅力を直接トップセールスさせていただきました。その中で、県主催のビジネス商談会も実施をする。そしてまたベトナムに続きまして、県外国人技能実習生受入組合協議会とミャンマー海外労働者派遣企業協会との間で、技能実習生受け入れに係る包括連携協定の調印が行われました。これに立ち会いをさせていただいたんですが、実は2年前に、技能実習生をベトナムから受け入れるときも、同じ方式をとったんですが、当時、締結する前は、ベトナムからの受け入れが150、160人だったのですが、実は今は800人程になっています。ですから、今回の協定締結の後にですね、ミャンマーからの技能実習生もスムーズに拡大していくのではないかなというふうに思っております。

 その後、ビルマの平和記念碑、ビルマでは日本人が大戦中に15万人とも18万人ともいわれていますが、大勢の方が尊い命を失っています。その日本人墓地で献花、記念植樹を行ってまいりました。そしてまた、これも樋口大使からご紹介いただいたのですけれども、大学同士の協定が長い目で見たときに重要だということで、パテイン大学と愛媛大学を結び付けまして、学術交流促進に関する基本合意を調印することになりましたので、これにも立ち会ってまいりました。また、ミャンマーにも人数は少ないですけれども愛媛県人会が立ち上がったところでございます。そして、ミャンマー日本商工会議所、こちら実は、会頭が三菱商事の現地駐在員で、私の1期後輩に当たります。愛媛県からのミッション団に合わせて、商工会議所も声を掛けようということで、各社の駐在員がほとんど来てくれましていろんな形で交流を深めることができました。

 今回の訪問では、本県出身の樋口さんをはじめ、いろいろな方々にご支援をいただき、盛りだくさんの中身の濃い訪問となりました。ビジネス商談会では、県内企業5社が現地企業延べ65社とが商談しまして、引き合い件数が25件となりました。タイにしろ、ミャンマーにしろ、これから息の長い付き合いというものが深まっていけばと大いに期待しているところでございます。また、パテイン大学と愛媛大学は、これから留学生等の人的交流、それから学術交流等も実現していくものと思いますので、期待をしていきたいと思います。以上が大体のプログラムの中身でありますけれども、今回、短い訪問ではありましたが、大変、中身のある訪問になったと思いますので、今後とも第3ターゲットゾーンにおける交流、ビジネス展開も追求をしていきたいというふうに思います。以上でございます。

 

(あいテレビ)

 ミャンマーから帰国直後に、菅官房長官と会談したという動静を拝見したが、どういったことを話したのか。

 

(知事)

 これは前々から言ってたんですけど、伊方の問題もあったときにですね、かなり私も強引にですね、首相の言質をいただきたいということで申し上げているのは、皆さんもご案内の通りだと思いますけど、そういった状況を受けまして、官邸、特に菅さんが調整を図りですね、宮沢大臣等からの現状報告を受けて、官邸のあの場でやったらいいんじゃないかというふうな調整をした要の方でありますので、そういったことは聞いておりましたから、いろいろとこちらもストレートに言わせていただきましたと。その声を受け止めていただいたことに感謝しますということを申し上げに行っただけでございます。

 

(あいテレビ)

 8つの要望の中でいくつか見通しが立っていないものもあろうかと思うが、その辺の進捗状況というのはどうか。

 

(知事)

 まだ具体的にはないですね。というか、まず、今日も新聞に出てましたけれども、電力事業者も愛媛県の意向もしっかり受け止めて対処してますから、最初に稼働ありきという感じで進んでいるわけではなくですね、しっかりと手続きを踏んで安全を確認していく、それが大事なんだという姿勢で臨んでいますので、その点では安心はしているんですけども、逆に言えばもう早く稼働したいというような形で進むと、これはちょっといろいろと自分自身も考えなければいけないところがあるなと思っていたんですが、その心配はないと思っています。非常に慎重に安全重視、そちらを優先していただいているというふうに思ってます。

 

(南海放送)

 関連してになるが、昨日の四国電力の定例会見で社長が、今年度中の再稼働は厳しいというような見通しを示したが、そのあたりのスケジュール感についてはどのように受け止めているのか。

 

(知事)

 これは僕は分からないんですけども、ともかく前に申し上げたのは、稼働を急ぐあまりに手続きや安全対策がおろそかになるようなことはしないでいただきたいと。何が重要かといえば、当然そちらのステップ、手続き、安全対策が最重要なんだということを申し上げたんで、それはしっかりと届いているんじゃないかなという印象は持ってます。

 

(南海放送)

 経済的な面からみて、どのあたりまでに再稼働してもらえると望ましいとか思っているところはあるか。

 

(知事)

 ないですね。私自身の中にはいつまでという感覚は全くないですから。

 

(あいテレビ)

 今日の八幡浜市の臨時議会において、住民投票条例の制定が審議されると思うが、それに関して何か所感は。

 

(知事)

 これは住民の署名運動もあって、正規の手続きに従って行われますから、それを議会等で議論をして判断されればいいんではないかなというふうに思います。その結果を尊重したいと。これに尽きると思っています。

 

(愛媛新聞)

 知事のタイ、ミャンマー出張の間に、県の地方局から行政処分、松山市の産廃業者の事業停止が3カ月ということが発表され、その当日、会社側の代理人の弁護士が、少し処分が重すぎるので提訴するという会見をするようなことがあったのだが、処分理由、今後の対応方針等についてもろもろ伺いたい。

 

(知事)

 この産廃の問題というのは、ここ数年、特に松山市における多額の後処理費用が発生する案件がございましたので、極めてしっかりと厳しい姿勢で、より一層厳格に臨まなければいけないという基本的な方針がございます。今回ちょっと、どうしてそういうことをされるのかよく意図が分からないのですが、やっぱり、ぜひですね、業者の方も、こういうふうな状況でありますから、指摘されたことについては真摯に受け止めて、改善すべきは改善するという前向きな姿勢で取り組んでいくことを求めたいと思いますし、まさにレッグの問題があればこそ、市民、県民もみんな注目していますから、そういう姿勢で臨んでほしいなというふうに考えております。

 一方で今回ですね、これは何とも言えませんけれども、今回の会社の方は、問題を起こした会社と関係があったやに聞いておりますので、ということは余計しっかりと行政も対処しなければいけないというふうに思っておりますので、それがまさに市民、県民の理解を得る行政の姿勢ではないかなというふうに思ってます。

 

(愛媛新聞)

 わりと長期間、だいぶんさかのぼって、リアルタイムに調査していたような感じもするが、前々から何かあったのか。

 

(知事)

 実は住民の方から、何か持ち込まれているのではないだろうかというような、地域住民の方からの情報は県には入っておりました。

 

(愛媛朝日テレビ)

 先日、大阪で「媛貴海」が初出荷になったが、終えてどのような手応えを得たか。

 

(知事)

 そうですね、うちはそんなに大々的にアピールしなかったんですけれども、試食会をご案内のとおり県内でやって、その翌日に試験販売というスケジュールを組んでおり、たまたま他県が翌日にということになってたんですけども、その他県が「初めて」ということだったので、いや実は愛媛はその前の日にセットしてあるんで、初めてじゃないんですよっていうことでPRすることになったんですが、非常に評判良いです。

 1日目はですね、2時間で完売しました。2日目は、テレビのニュースに出たこともあり、お客さんがまた倍増して、1時間ちょっとで完売しました。3日目にありませんって言ったら、「えー」という声が上がって、その時に他県がやってるところがあるみたいだからってことでそっちへ行ったというような状況になったんですね。

 キロ3千円を目指す魚として、プレミアムな愛育フィッシュの位置付けで取り組んでいきたいんですが、今回はご祝儀相場ということもあったと思うんですが、キロ4千円で引き取っていただきました。非常にお客さんの反応が良いんで、秋口以降、ぜひ扱いたいというような声をいただいています。

 

(愛媛朝日テレビ)

 知事が言う他県というのは、和歌山県だと思うが。

 

(知事)

 いや、僕は何とも言えないです。

 

(愛媛朝日テレビ)

 出荷に先だって、和歌山県の仁坂知事は、「愛媛は永遠のライバルだ」というコメントをしているが、知事はどのように受け止めているか。

 

(知事)

 そうですね。やっぱり切磋琢磨できる相手があるということは、お互いがあぐらをかくこともなく、常に進歩を求めてですね、研究を積み重ねたり、品質を向上させたりということに取り組んでいくことになりますから、それはそれですごく良いことだと思いますね。

 

(愛媛朝日テレビ)

 さらに仁坂知事は、「先を越されているというふうには考えてはいない」とコメントをしているが、そのあたりは。

 

(知事)

 そうですね。あちらはあちらで「スマ」で、うちは「媛貴海」なんで、別物だと思ってますので。サイズ的にも、海の状況の関係もあるんで、他県が出す場合はですね、1.5キロくらいかなと思いますけど、愛媛の場合は、2.5キロから3キロで出せる、同じ期間養殖してもですね、別物になるのかなというふうに思いますので、競合はしないんじゃないでしょうかね。

 

(南海放送)

 関連してになるが、今、現在で決まっている販売プラン等があれば伺いたい。

 

(知事)

 そうですね、愛媛県の場合は、かなり出荷に向けて計画的に進んでおり、初年度はそんなに大きな数を出せるわけではないので、やはり何と言ってもプレミアムな愛育フィッシュですから、高級百貨店、それから高級店舗への取り扱いの営業活動、こういうプレミアムにふさわしいところにまずは扱っていただくべく、販路の整備を行っていきたいと思っています。


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