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令和4年度3月知事定例記者会見(令和5年3月20日)の要旨について

ページID:0011121 更新日:2023年3月24日 印刷ページ表示

日時:令和5年3月20日(月曜日)

11時35分~11時49分

場所:知事会議室

 

(あいテレビ(幹事社))

 それでは、会見に移ります。記者クラブからの代表質問は1問です。

 津波避難対策についてお伺いします。今月、東日本大震災の発生から12年を迎えましたが、県内にも大きな影響を与えると言われている南海トラフ地震の発生確率は今後30年以内で70%から80%とされています。知事の公約にも掲げられていますが、南海トラフ地震に備えるために、宇和海沿岸の津波からの避難促進にどのように取り組んでいくのか、お聞かせください。

(知事)

 はい。東日本大震災では多くの尊い命が失われました。こうした災害の教訓を今後の備えに生かすことが重要でございます。当時、発災間もない東北の被災地に私も訪問させていただきましたけれども、津波による甚大な被害を目の当たりにして、防災・減災対策を県政の3本柱に位置付けるということにいたしました。そして、それ以降南海トラフ地震対策に取り組んでまいりましたけれども、特に、当時、津波については、これはもう来たら逃げるということで、命を救うと、建物等は後で修復可能でありますが、命については取り戻すことができないということで、ともかくこれを最優先に、市町と連携しながらハード・ソフト両面で対策に取り組んでまいりました。

 当時ですね、緊急点検を行って南予を中心とした津波想定地域で、ともかく緊急に逃げる道を一斉に作ろうということで、300カ所近く避難路の整備を一気に進めた経緯もあります。これはもう市町と連携して行ったものでございました。

 そしてもう一つお願いしたのが自主防災組織の結成と、それからそれを引っ張っていくための防災士の育成。当時から取り組んできたところでございまして、これも市町に協力をいただきまして、現在、東京に次いで2番目に多い人数となっているところでございます。

 ただ、甚大な被害が想定される宇和海沿岸においては、一つがですね、作った自主防災組織の津波避難訓練実施率、これが30%に留まっております。そしてまた、夜間の避難を含めて検証した結果、避難路の安全確保や避難のノウハウ不足等の課題、前にともかく応急で300カ所ぐらい作りましたけども、夜間ということに関して言えばいろんな問題もまだ残っていると、そうしたことから、宇和海沿岸5市町の津波避難対策と、それから特に夜間等の対策を強化したいと思います。

 具体的には、宇和海沿岸において、来年度から3年間で、津波避難訓練の100%実施を目指したいと思います。先ほど申し上げましたように現在30%程度でありますので、100%実施を目指して、地域住民自らが避難路等を点検する制度として「つなみ逃げろーど」という制度を導入したいと思います。また、津波避難実践キャンペーン「逃げチャレ」の実施。それから市町が行う避難路の、先ほどの夜間対策ということで、外灯あるいは転落防止柵等の整備など、夜間の安全確保に特化した環境整備に対する補助制度を創設したいと思います。そして、夜間避難訓練のモデル地区での実施および横展開、こうしたことに丁寧に取り組んでいきたいというふうに思います。

 津波は早く逃げれば助かるものですから、県民の皆さんには、危険の警報等情報が入ったら、もうともかく空振りを恐れずに、とりあえずまずは避難ということを行っていただきたいと思いますが、そのためにはやはり普段からの避難訓練、こうしたことが重要になってきますので、ぜひ習慣づけていただけたらと思います。

 さらにこれに加えて、先ほど申し上げました防災士、今、東京都に次いで全国2位でありますが、登録者数、何も人数だけが増えればいいってわけではありません、ただそれも意識付けに大事ですから、登録者数全国1位に向けて引き続き養成を進めたいと思います。

 市町や消防等と連携して、自助・共助による地域防災力の一層の充実に努めながら、特にこの津波が想定される宇和海沿岸の津波避難対策の推進に全力で取り組んでいきたいと思います。以上です。

 

(あいテレビ(幹事社))

 ただ今の答弁に関しまして、質問のある社はお願いします。

各社さん、よろしいでしょうか。それでは代表質問以外で質問のある社はお願いします。

 

(愛媛新聞)

 すみません愛媛新聞です。教育委員会の話になってしまうんですけれども、学校再編の計画が正式に決定をされたと思うんですが、知事、まずはその所見、受け止めをお伺いしたいと思います。

 

(知事)

 はい。先ほど人口減少のときにも申し上げましたけれども本当に深刻な、これ日本全体の大きな課題だと思いますけれども、予想を上回るスピードで減少が見られます。そういった中でですね、県内どこの地域の子供たちにも魅力的な学校、進学選択肢を提供し続けるためには学校ごとの魅力化推進、それから一定規模を確保するため、再編は不可欠なものと思います。

 ただ、なかなか「うちの子供まだ減ってないやないか」、「まだクラスあるやないか」、「名前残してほしい」、いろんな意見が、思いがあるのも承知しております。そういった中で、唐突にという言葉がよく出るんですけど、決して唐突ではなくて、県教育委員会と、それからいろんな市町、PTAも含めて2年間以上の月日をかけて基本的なプラン、これ基本的なプランがなかったら、物事というのは前に進みませんからそれをもって唐突にと言われるともう返す言葉がないんですね。じゃあ何もしなくていいのか、ただ単に皆さんどうぞどうですかというだけで、たたき台がなかったら物事というのは進まないと思うんですね。だからむしろその2年数カ月の長い月日をかけた、とりあえずのたたき台というのが出たと。それを受けてパブリックコメント、各地域で説明会、意見聴取会、いろいろ積み重ねてきて、道理にかなって有効性が認められるものには当然、もうこれ決めたんだから、何も聞かないという姿勢では全くないですから、生徒ファーストという観点で見てこれはなかなかいい案だとか、新たな地域の取り組みがあるとかそういったものはどんどん取り入れていくというのが最初からの基本方針でありますから、そういう意味ではこうしたステップを踏んできてるので、完成度としては高いものになったのではないかなというふうには思います。

 またその中でですね、魅力化という観点で言えば39もの新しい学科、そしてコース、またこれらが県内全域にバランスよく配置されることになりました。その結果、進学型の総合学科や昼間の二部定時制、これ今まで本県にはなかった新しいスタイルの学校となります。こうした新しいチャレンジも開設されるなど、これから高校進学を目指す子供たちにまさに生徒ファーストで魅力的で、希望が持てる将来像が提示できる学校再編計画がいろんな意見集約の中で練り上げられてきたんではなかろうかと思います。

 来年度から具体化に向けた準備が始まってまいります。統合対象校や新学科コース等を設置する学校は、これ作業は本当に多忙を極めると思いますが、なぜならばカリキュラムの編成もありますし、それから施設設備この整備も新しい学科等もありますから当然しなければなりません。さまざまな課題に一つ一つ着実に対応しながら、地域や子供たちの期待に応えるような魅力的な学校づくりにぜひ取り組んでいただきたいというふうに思います。以上です。

 

(愛媛新聞)

 すみません関連してなんですけれど、今、魅力化というお話があった中で、南高の砥部分校さんが提案してきたようなゲームの関連のコース、認められてると思うんですけれども、そこにその例えば新しい取り組みとしての期待であるだとか、全国からの募集に対しての期待であるだとかは知事としてどういうふうに受け止めていらっしゃいますか。

 

(知事)

 そうですね砥部分校と砥部町の場合はちょっと特殊なケースだったと思うんですが、もちろん残したいというところからスタートしてるんですが、単にその思いだけでなくて、どうすれば魅力的な学校が作れるのかというのを地域で課題を共有していろんな対応プランを練られた結果だと思います。その中に民間企業も巻き込んで、しかもそれが来たことに対する受け入れ体制を町の方でも汗をかいて作るんだと。これはもう他の地域にない新たな提案ではなかったかなというふうに思います。県内でも新しい初めての学校・コースにもなりますので、全国から訪れるような学校にぜひぜひ育てていただきたいと思いますし、先般ちょっと砥部で集まりがありましたので、これはスタートに過ぎないのでこれをきっかけに、これまで町民の皆さんも、砥部分校のことをここまで思うことはあんまりなかったと思うんですね。本当に町を挙げて育てていくんだという雰囲気で学校を見つめていただければということをお話しさせていただきました。これをきっかけに民間企業も入ってくるということは、本当に町挙げての体制というのが出来上がっていくんじゃないかと大いに期待をしています。

 

(愛媛新聞)

 すみません。最後なんですけれども、前期がひとまずこれで計画立ったと思うんですけれども、当然後期もまた再編であるだとか県立学校振興計画案出ると思うんですけれども、そこに対してどういう協議をしていってほしいのか、教育委員会に対して。

 

(知事)

 そうですね。これまだ後期のことまでは僕自身は想定してないんですが、これも期限を区切ることなく変化があったときには柔軟に対応するという姿勢を持ち続けるということが大事だと思います。当面はもうこれの準備、そしてそれをスムーズにスタートさせる、そしてそれらが地域課題として学校を磨いていくのをただ学校任せにするんではなくて地域も巻き込んでいろんな動きが出てくると思いますので。こうした推移を見なければ何とも言えないんじゃないかなというふうに思いますので、ともかく変化を的確に捉えながら柔軟に対応していく姿勢を常に持ち続けるということが大事ではないかなというふうに思います。

 

(あいテレビ(幹事社))

 その他ございませんでしょうか。ではこれで会見を終わります。

議事録については、読みやすさや分かりやすさを考慮し、発言の趣旨等を損なわない程度に整理しております。


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