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令和4年度1月知事定例記者会見(令和5年1月26日)の要旨について

ページID:0011119 更新日:2023年1月31日 印刷ページ表示

日時:令和5年1月26日(木曜日)

11時24分~12時03分

場所:知事会議室

 

 

(あいテレビ(幹事社))

 それでは会見に移ります。記者クラブからの代表質問は1問です。インドネシアの経済交流ミッションの成果と今後の取り組みについて伺いますが、先週知事はインドネシアのジャカルタとゴロンタロ州を訪問され、政財界要人との人脈強化や、インドネシア商工会議所との経済交流に関する覚書の締結、ゴロンタロ州政府との連携強化を協力を図るための覚書の締結など幅広い活動をされたと聞いております。

今回のミッションの成果と今後の取り組みについてお伺いいたします。

 

(知事)

 お話にあったように15日から21日にかけまして県商工会議所連合会による経済交流ミッションに合わせ、インドネシアのジャカルタとゴロンタロ州を訪問させていただきました。ミッションの目的、成果にもなるのですが、大きな視点で言うと2点ありまして、一つ目は首都ジャカルタにおいてインドネシア最大の経済団体、これ日本の経団連に当たると思っていただいたらわかりやすいと思いますが、インドネシア商工会議所、ここと、愛媛県および愛媛県商工会議所連合会、3者の間で県内企業と現地企業とのビジネスマッチング支援や訪問団の受け入れ、業務提携や投資関連情報の提供など、双方の経済交流の促進に向けた覚書を締結することでございました。

 これまでもビジネスマッチングはやってるのですが、最大の団体と愛媛県の経済団体、県が仲介みたいな形になりますけれども、連携することによって日常的な情報交換あるいは商談会の開催が一層重層化されていきますので、これは非常に大きな成果に結び付いていくのではないかと期待をしています。二つ目はあちらからもぜひ、技術的な支援ができないかというご要望もあったのですけれども、昨年度から、これは非常にいいことだということで、国の環境省の事業採択も受けまして、財政的な支援もいただいています。これを受けて県内企業とともに脱炭素社会実現に向けたプロジェクトをゴロンタロ州で実施をしております。環境省がなぜこれを採択したかといいますと、具体的な技術支援に基づく貢献、そして、ローカル政府同士による結び付き、こういったところの事業展開が非常に興味深いということで事業採択に至った経緯がございます。

 現在のゴロンタロ州、実は知事は不在でございます。選挙で選ばれた知事は不在でございます。暫定的にインドネシア政府から派遣された、知事代理、この方がトップになります。

 だから何か代理というと何でと思われるかもしれませんが、実質この人が知事ということでまず受け止めていただきたいと思いますが、ゴロンタロ州を初訪問しまして、今申し上げた州知事代理との間で、環境協力等を強化するための覚書を締結してまいりました。こちら側からはですね、インドネシアから本県への人材の派遣、こちらに向けた検討を行うということで合意をいたしました。

 その他に国内で使用期限、日本の場合、救急車両というのは、年限が来るともう廃棄なのですけれども、全然使えるものもたくさんあります。それを4台、これは愛媛県の宇和島市、西予市、大洲市、久万高原町から提供いただきました。これを、愛媛トヨタさんの方で整備をしていただいて、あちらで活用していただくということになるのですが、その車両4台の寄贈式も行ってまいりました。ゴロンタロ州への寄贈ということになります。

 そしてまた現地の食品企業に対して、先ほど申し上げた環境省の採択をいただいている事業になりますが、一つの加工工場で出てくる排水を電力に変えるという仕組み・システムの実証実験を行ってるのですけれども、これをぜひ導入していただきたいというトップセールスを行わせていただきました。非常に関心が高く、一つの工場で、インドネシアの場合まだまだ無駄が多くてですね、廃棄されているものをこの仕組みを使うと、今、全工場で使われている電力を1としますと、9倍の電力を売電できるという仕組みになります。非常に実証実験でのデータが好結果になりましたので、非常に食い付きがいいというかですね、非常に関心が高かったということを、申し上げさせていただきます。

 これがもし成功するとですね、成功例として横展開に結び付いていくと、他の地域ですね、他の工場や他の地域へ結び付くという可能性も十分にあると思っています。

またインドネシアが抱える環境課題の解決と、県内企業のビジネスの創出拡大に向けまして、またジャカルタに戻りまして、環境・林業省を訪問しました。ちょうど大臣が出張中だったので副大臣、それから各分野の責任者全員、省の幹部ですね、全員出席をいただきました。こちらから私の他に県内の企業4社に出席をしていただきまして、1時間の予定だったのですけれども、結局1時間40分の会議になりまして、非常に実のある議論、意見交換ができたのではなかろうかと思います。ちなみに企業としては、ボイラーメーカー、それから先ほどゴロンタロ州でも展開している廃棄物を利用した電力生産のシステム会社、それから水処理の会社、それから廃棄物処理の会社、全て環境関連の愛媛県内の企業ばかりであります。いろんな法律の問題、行政制度の問題もあるのですけれども、各4社からは通常はやはり企業が単体で行ってもですね、担当者レベルまでで上にその話がなかなか上がらないので苦慮しているという話を聞きましたので、今回、ある意味ではあちらの環境省の全幹部が出席いただきましたので、一気に浸透ができたのかなというふうに思います。

 それからもう一点、私の方からですね、実は今、とべ動物園にオランウータンが、雄が1頭いるんですけれども、このオランウータンっていうのは、インドネシアと国内の他の動物園とのブリーディングローンによる共同繁殖に成功して生まれたオランウータンなんですよ。当時、とべ動物園には適齢期のオランウータンがいなかったので、インドネシア側から「愛媛で、このオランウータンとインドネシアから連れてくるオランウータンで共同繁殖やりませんか。」という提案をいただいたものなんですね。ところが、今、インドネシアで希少動物の輸出管理の制度が整っていないということで、あの相手さんが来ていないのですよ。これについておかしいじゃないかということを申し上げて、そもそもそちらから提案があって共同でやろうっていうのに制度設計が遅れているので、何か制度を設計した後に、インドネシアと日本の間で覚書を締結し、さらに省と県でどういう提携して、何か段階を踏んでいかなきゃいけないのですが、そもそもその(インドネシア)国内の制度ができないとお嫁さんが来ないと、早くやってくれということを申し上げて、そもそもそちらからの話じゃないかということで検討するということになりましたのでできるだけ早く実現できたらなというふうに思っています。

 そしてまたその他にもですね、これまでの10年にわたっての交流の懸け橋となっているのが、当時は国会議員じゃなかったのですけれども、ラフマット・ゴーベルさんという方なのですが、現在国会の副議長という要職に就かれてまして、3日間同行をいただきました。さらに、工業大臣それから商業大臣、そして元駐日特命全権大使など、少し若い層なんですが、次世代のリーダー候補と言われる政財界の若手有力者とも面会させていただきまして、県内企業のインドネシアでのビジネス拡大や、今後、本県とインドネシア・ゴロンタロ州とのLocal to Localの取り組みの一層の推進に向けた政府としての支援もお願いしたところでございます。

 今後なのですけれども、これまでの人脈ネットワークをさらに拡大して深化させるとともに、県内企業のインドネシアでのビジネス展開を支援するための新たな仕掛け作りを行ういい機会になったんではなかろうかと思います。

 先ほどの人材の派遣についても、これは検討段階ですけれども、送り出し機関で、ある程度の教育をしていただいて、必要とする技術提供をする、人を育てる気持ちのあるいい企業と結びつける、おかしな派遣、ニュースにもなるようなことが起こらないような仕組みをお互いで模索しようということで検討を始めるということで合意していますので、そういったことにも結び付くのではなかろうかと思ってます。

 既に20社の県内企業が進出を果たされました。そのうち15社は現地に工場も建設をしております。

 今回刺激を受けた、可能性を見出した企業も、もう出てくるんではないかと思いますので、引き続き後押しをしていきたいと思います。また、ゴロンタロ州との強化では、先ほど申し上げました、人口は、実はインドネシア今2億7000万人で、平均年齢も29歳で、日本がですね、今年の出生数が80万人切るという報道があります。今年度インドネシアの赤ちゃん530万人生まれているそうでありますから、お互いが克服しなければならないという要素が違いますので、向こうは技術支援、こちらは人で、それを補い合えるようなLocal to Localの交流ができればというふうに思っております。そういう意味で、ゴロンタロ州では農業や水産業が盛んですので、食品加工、あるいは農業、水産技術、こういったことで結び付いていく可能性があるのではないかなというふうに思ってます。

以上です。

 

(あいテレビ(幹事社))

 ただ今の答弁に関しまして、質問のある社はお願いします。

 

(読売新聞)

 読売新聞です。今回のインドネシアの経済ミッションで、知事自らのトップセールスなどで県産品のPRなど行われたと思いますが、逆にインドネシアの製品とか技術とか、観光資源で知事が学びになったことや何か印象に残っているものがありましたらお伺いできたらと思います。

 

(知事)

 技術ということに関して言えば、やはり日本に一日の長があるなということは感じます。まさにこれからの国、ただ一方で、先ほど申し上げましたように人口増加、若々しい年代構成、これはもう本当に魅力だと思いますし、それから観光資源なんかも非常にいいものがあるんだけども、それを生かしきれていないなということを感じたので、本当にそれらをうまく活用すれば、飛躍的に、インドネシア、バリ島は別としてですね、他はあまり観光として行くというふうなメニューはないと思うのですけども、それは磨き方によってすごい可能性が、ポテンシャルあるなというふうに感じました。

 

(読売新聞)

 観光資源、今回行かれた場所としては印象に残っていた場所とかありますか。

 

(知事)

 観光資源、1カ所しか行っていないです。もう会議ばっかりなので、どこにも行ってないんですけど、1カ所だけ朝6時だったらいいよということで会議の前ですね、行ったのがジンベエザメ。自然のジンベエザメが今、約50匹確認されてるそうなんですけど、集まってくるところがあるんですよ。ジンベエザメというのはゴロンタロ州のあたりなんですけども、魚類の中で最大、クジラは哺乳類ですから、魚類の中では最大のサメ、しかも、穏やかで人を襲う心配も全くないというものなんですね。ただ単に港に着いて4人乗りぐらいの船に乗って40メートルぐらい、ここは水深がドーンと深くなってますから、40メートルぐらい出るとですね、たまたま1匹だけ来てくれまして。もう目の前、触れるぐらいです。もう本当に人懐っこい、ダイバーが横にいるんですけども、全く安全なんですけど、すごい観光資源だと思います。

 ただ、そこがきっちり整備されてるかというと決してそうではなくて、バラックのようなところにトイレとかシャワーがあるんですけど、やっぱりまだ綺麗ではないんですよね。例えば僕から見て、これはコンテンツとしては非常に目玉になるし、もう知られてるところなので、特にアジア系の人がよく見に来るらしいんですけど日本では全然知られてない。ここをコンテンツにして、例えば絶対必要なのはトイレやシャワーが綺麗であるということで、かつ、おしゃれなレストランがあるということは最低条件じゃないかと言ったら、非常に関心を持っていました。ただ問題はですね、綺麗なトイレを作ろうにも、水質の問題があるんですね、水の問題がですね。だからそういった環境面での課題が非常に大きいなというふうに思いました。

 

(愛媛新聞)

 愛媛新聞の西尾と申します。実際に、特にゴロンタロ州を初めてということで現地を訪れてみて推察するに、現地住民の方々の期待を感じられたのではないかと推察しますけれども、それに関連しての、その結果が求められる立場でもあるかと思いますが、その辺りの考え方について教えていただきたいと思います。

 

(知事)

 そうですね、今回は本当に要人と会うだけでなくて現地の人ともいろいろゴロンタロ州ではいろんな場面を作ってくれて、例えば農業関係の生産者の集いに飛び入りで参加したりですね、割と小柄のマグロが取れるところなんですね。ただマグロもですねちょっと日本のマグロとは違って小ぶりなんですよ。身質もトロとかそういうのはなくて赤身というかカツオに近いようなものなんですよ。それを使った料理というのはゴロンタロ州では非常に普及しているようで、それらをバーベキュー等々で食べさせていただくところに現地の人に連れて行っていただいて、もちろんミッションでみんなで行ったのですけど、そこに現地の人がいっぱいいてですね、そこと、あちらの人はお酒は飲まないんですけど、宗教の関係で、でも、非常に踊りとかですね、歌が好きで、一緒に踊れ一緒に歌えと言うので、現地の人と一緒に交流させていただきました。そういったことを通じていろんな経験したんですけども、やはり環境面での課題が非常に大きいと、例えばゴミの分別が全くできてないですから、もうそこから始めないとというような段階なんですけども、一方で昔あの30メートルあった湖が、今、水深が4メートルしかないとかですね、河床掘削の問題であるとか、それから水質の下水処理の問題であるとか、上水の整備の問題であるとかもう課題が山積しているので、まさに愛媛の企業の技術が生かせる土壌がそこにはあって、もちろん経済力という問題もあるんですけども貢献できるものはいくらでもあるかなと。一方で若々しい国ですから、できればある程度の教育をしっかりあちらで行っていただいて、日本の技能実習生等々と制度をうまくミックスさせてですね、結び付けていくというふうなことは十分可能かなというふうには感じましたね。

 

(愛媛新聞)

 関連してなんですが、成約額、成約件数などの数字的な個々の目標といったところは。

 

(知事)

 まだ分かりません。当初はさっきちらっと申し上げましたけども、成功例を作らないといけないと。そのためには環境省の力も必要、国の力も必要になってきますので、本格的に導入すると、発展途上国ということもありますので、国の補助金も使えるんですね。国際貢献という中で成功例を作って、そこで経済力が増してきた段階で横展開のビジネスにつなげていくという目で見ておく必要があるかなというふうに思います。今すぐにいくらといったところの試算まではちょっとまだできない段階ですね。ただ可能性は十分あると思っています。

 

(愛媛新聞)

 あと一点、ゴロンタロ州との覚書の締結、これは州政府と県との行政同士の締結になるかと思いますが、それに関してのメリットというところを最後に教えてください。

 

(知事)

 そうですね、これから関心のある企業が行くとき、あるいは、制度的に法律も違いますがいろんなトラブルがあると思います。そのときに行政同士の覚書があると、あるいはこれからもっと濃い関係になっていったら姉妹都市とかあると思いますけども、民間企業が出て行ってトラブルが起こったときに行政同士がすぐにそれを受けて両方が動いて解決するスピードが向上するということ、これはもう間違いないと思います。非常に意味があると思います。それからさっき申し上げた人の交流ということについても民間の人材派遣会社が本当に利益だけを求めて技能実習制度を悪用とまでは言いませんけども活用して、ともかく、安く人手をというだけしか考えない企業に斡旋すると、ここでトラブルが起こるわけですよね、そうではない、送り出し機関と受け入れ機関、そこに行政が絡むことによってそうしたことを避けるような交流という人的交流というのができる可能性がありますのでそこを模索していきたいなというふうに思っています。それはできるのが、やはり行政同士の覚書があればベースにあれば、そういった話し合いがスムーズに進んでいくということだと思います。

 それからもう一つ、あとまだ正式ではないですけども、今回、ゴロンタロ州を初めて訪問してゴロンタロ州の皆さん、幹部の皆さんとも交流しまして、非常に愛媛県の技術等々に関心を持って、特に環境関連、それから1次産業の技術。それから意外だったのは生産者が個々に物を作ってやっている状況なので、日本でいったら農協のような組織ですね、組織展開するかというのがこれからの課題なんだということで、そういった組織の成功例も見たいとかですね、いろんな意見が出てまいりまして、その結果、知事代理からは、5月ぐらいを目標に愛媛県に行けるか行けないかすぐに検討を始めたいという話がありました。どうなるか分かりませんけど。

 

(読売新聞)

 読売新聞です。中村知事、大学時代にバドミントン部に所属されていたと思いますが、インドネシアの国技もバトミントンということで、今回バトミントン外交みたいなものがあったのでしょうか。

 

(知事)

 今回は、特にその時間が全く取れなかったのですが、既にこの10年の間にかつての世界チャンピオンで日本の王貞治さんのような存在が、ルディ・ハルトノという選手の、とびきりの世界選手権7連覇した人なんですけども、その人は愛媛県に1回呼んだことがあって、私もダブルスで砥部の体育館で試合をさせていただきました。これは非常に申し訳ないのですけども、インドネシア行ったときに、つかみとして非常に良い話題で、もうみんなが知っていますから、ダブルスをハルトノとやったのということで、すぐに打ち解けられる、そこら中で使わせていただいています。

 

(NHK)

 NHKです、よろしくお願いします。知事がインドネシア滞在中にインドネシアで地震も起きたかと思うのですけども、防災面という点での愛媛との今後のつながりの可能性であったり支援っていう部分は何かお考えだったりしますでしょうか。

 

(知事)

 マグニチュード7強の地震があったやに報道があったんですけど、全くわれわれ、揺れも感じてないですし、そのニュースだけ見て被害も全く出てないので、実感はありませんでした。ただ防災ということに関して今回は特に話はないんですけども、おそらく5月にミッション団が来たときにいろんなことを、特に僕は一次産業と今回行って感じたんですけど、1次産業への関心が非常に高いので、南予中心の視察がいいんじゃないかなと、それと環境関連の企業の視察、それから組織ということで、農協、こういうプログラムが考えられるかなと、南予なんか行くと非常に防災の面での津波の問題もありますから、実際に現場を見ることになると思いますので、そこからまた関心が出てくるかもしれないですね。それはそのときによってフォローしていきたいと思っています。

 

(あいテレビ(幹事社))

 よろしいでしょうか。それでは代表質問以外で質問のある社はお願いします。

 

(南海放送)

 すみません、南海放送です。先ほどのインドネシアともかぶるかもしれないのですけれども、インバウンド・アウトバウンドが積極的に活性化してくると思うのですけれども、ソウル便の進捗についてお伺いさせていただけますでしょうか。

 

(知事)

 来月早々に、ソウルに1日だけ出張させていただこうかなと思っています。目的はまさに(国際便の)再開にありまして、チェジュ航空の本社で直接話をしてこようかなというふうに思っています。ただ人繰りの問題であるとか、こちら側の事情もですね、今ご案内のとおり、国内旅行が活発でして、代表的な道後温泉も、もう1月は満杯状態で、今、インバウンドが再開しても泊まる部屋がないという状況なので、そういったことも見極めながら時期を探っていきたいなというふうに思っています。

 ただ、既にチャーター便、ベトナムもこの前飛び、今度2月には台湾も飛びますので、台湾便もほぼ満席状態ですので、皆さんも待っている方、たくさんいらっしゃると思うので、ぜひ再開への道筋をつけたいなというふうに思っています。まだちょっとこの段階でいつ頃というのは分かりません。

 

(時事通信)

 時事通信の山口です。今、飛行機の話が出たかと思うのですけれども、ベトナムのチャーター便を年末に飛ばされて、その成果と、あと3月にもベトナムのチャーター便を飛ばすという話を伺っているんですけれども、その日時とか、言える範囲で今決まっていましたら。

 

(知事)

 今はまだ決まっていないです。もちろん1回で終わりというわけではないですから、チャーター便を飛ばしつつ、今後を探っていくということを積み重ねていく時期で、1年も2年もかかりますので、的確に対応していきたいというふうに思っています。大体、今までの経験則で言うと、チャーター便で探りを入れる、お互いを知る、単発でチャーター便を増やしていく、その後に定期チャーター便になる。それから、行けると思えば定期便になると、こういう段階を踏んでいきます。すぐに何かがということではありません。

 

(愛媛新聞)

 すいません、愛媛新聞です。すいません、ちょっと話題変わるのですけれども、JR松山駅の高架化の工事が遅れるというような発表があったと思うのですが、これについて知事の受け止めと、あと、まちづくりに関してどんな影響があるのかというのを、今、松山市の話かもしれないんですけれども、教えていただければ。

 

(知事)

 鉄道高架については、本当にこれは、何といいますかね、どうしてこういうことが起こるのかというような話だったと思います。しっかりとオープンにしてですね、JRにおいてはやっていただきたいと。できるだけ早い完成を目指して動いていただきたいと。ただこの中で、今まで実はJRのこの工事については、県は全くノータッチの立場だったのですよ。こういうもんだということらしいのですけども、今回を受けてですね、工事管理に県も絡ましていただきたいということで合意をいただきました。残りの工期については、県も進捗状況の管理に参加をして、しっかりと責任を持っていただきたいというふうに思っております。先般、社長が県庁に来庁されまして、その工事のミスの報告、それからこちらから提案した工事管理への県の参加、両方行いましたので、今後はしっかりとわれわれも責任を持って仕上げに向けて実施していきたいと思っています。

 それから、まちづくりに関しては、もうこれは松山市がともかく早くビジョンを。もうこれに尽きると思います。半年遅れぐらいで多分済むと思いますので、そう大幅な何年も遅れるという話ではないので、いまだにバスターミナルしか見えていない状況では心もとないと、早くビジョンを作ってもらいたいというふうなことを要請させていただきたいと思います。

 

(愛媛新聞)

 すいません、ちょっと細かいですけど、その工事の進捗管理に県としても参加するというのはどういう、具体的に。

 

(知事)

 今まで全部JRでやっていたんです。これが各地域でも同じようなやり方で、JRが発注して、JRが設計管理・施工管理、全部やっていました。そこは、県は入れなかったのですけど、今回、県も入れてくれということで、管理ができる立場になるということです。

 

(あいテレビ)

 すいません、あいテレビです。あの中国でですね、愛媛のかんきつをうたった商品が広く出回っているというふうに聞いているのですけれども、県としてはどのような対応をされているのでしょうか。

 

(知事)

 これ考えてみるとすごい古い話らしいんですね。確認されてるのは愛媛38号という品種だそうなんですけど、愛媛県では作っていません。確認は取れないんですけども、1998年の話なのですけども、だから今からもう20数年前に視察団が来てそのときにという可能性はあると思います。

 なんせもう愛媛では作ってない品種ですし、そう簡単に作れるものでもない。技術的にも栽培が難しいですから。なんか誰か食べたことがある人に聞いたら、全然別物で最初僕は紅まどんなみたいなものが作られているのかと思ったんですけど、全然そんなもんじゃない、スカスカで似て非なる、似て非なるどころか、似てもいないというものらしいです。名前だけは愛媛38号というのが使われているのは確認されています。その時の苗木が使われているかどうかは分かりません。これをですね、訴えるとなるとですね、今はもう大丈夫です。そういったところには、2012年ぐらいからは一切、視察団は受け入れしていませんから、この十数年はどこも入ってきていませんし、それからかつてはやはりそのあたりの商標登録とか品種登録がなかなかしっかりできていなかった面もあるので、今その体制も整えています。それ以前の話ですから、今からそれを訴えるということになっても証明する手間、それから裁判等々でかかる費用、それから期間、考えるとこれはとてもじゃないけどできる話ではないので、似て非なるものであるならば、本当に残念な話なのですけども、仕方ないかなというふうに思っています。今後そういったことが起こらないようにしっかり管理する体制は整えています。ごめんなさい、似て非なるものではありません。全く別物です。

 

(八矢副知事)

 ちなみに事実関係だけ申し上げると、1998年にその中国の視察団が来ました。当時、愛媛38号、後で名前がつく愛媛38号は接ぎ木をして、育成はしていました。ただ、初めて実を結んだのが2000年ですから、1998年に来たときには、実がまだなってない。愛媛38号という名前がついたのが2009年ですから、1998年に来た時点でそれが実も結んでおらず、愛媛38号という名前も、名前が付くはるか前の話なので、それが何なのか持ち帰ったのかどうか事実の確認もできませんし、そういう38号だと認識できる状態にあったとは考えにくいというのも、時系列的なことを申し上げると。ただ確認がいずれにせよできないですから、知事からお話があったとおりです。

 

(愛媛新聞)

 すみません、愛媛新聞です。県のですね、会計年度任用職員の方が、部活動指導員じゃなくて、八幡浜市のスイミングスクールでですね、性的暴行を加える、教え子になどしてですね、起訴されていたと思うんですけれども、まずその受け止めと、あと、そもそもその被害に遭ったときにですね、どういった形で、県として被害を届け出たり、フォローしたりする仕組みがあるのかというのを教えていただければと思います。

 

(知事)

 まず、当該事件、このようなことが起こったことは、本当に許しがたい行為で、残念でなりません。今、大事なことはしっかりと厳しい処分をして、二度と起こらないように、関係する団体等も含めてしっかりと研修を行って再発防止に努めることだと思っています。2月に各スポーツ団体も含めて愛媛県のスポーツ協会の方で研修を行う予定となっております。

 次に、事実関係だけを申し上げますと、今回、二つあったのですけども、両方ともですね、地域のスポーツ指導員という方でございます。これは地域のスポーツ指導員として、各地域、今回は八幡浜ですけども、両方とも競技は違えども同じような立場で、種目の指導に、地域クラブ活動の指導者として活動していた方でございます。その中で、県の部活動の指導者が誰かいい人いませんかということで、そのうちの1人が実績があるよということでご推薦をいただき、県の高校の部活動の指導者として、これ、別の仕事になるのですけども、採用という形になっていました。今回起こった事件というのは、まさにこっちの県の高校ではなくて、地域活動の方で起こった事案でありまして、これについては八幡浜市がしっかりと調査をして、対応も含めて行っているところであります。県の方の部活動指導についてもすぐに調査に入りましたが、こちらでは大きな問題が起こってないということは確認されています。本当に残念でならない、あってはならない事件だと思いますけれども、県としては、さっき冒頭に申し上げたように、二度と起こらないように指導していくというふうなことにしっかりと取り組んでいきたいというふうに思っています。

 

(あいテレビ(幹事社))

 よろしいでしょうか。それではこれで会見を終わります。

 

(知事)

 どうもありがとうございます。

 

議事録については、読みやすさや分かりやすさを考慮し、発言の趣旨等を損なわない程度に整理しております。


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