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平成29年度愛顔感動ものがたり表彰式イベント知事あいさつ

ページID:0011006 更新日:2018年3月14日 印刷ページ表示

日時:平成30年2月25日(日曜日)14時00分

場所:ひめぎんホール

 

 今年で4回目を迎えます愛顔感動ものがたりの表彰式イベントに、本当に大勢の皆さんにお集まりをいただきまして、ありがとうございます。年を重ねるごとに、充実した中身になってきましたけれども、これも主役である作品をお寄せいただいている全国の皆さん、そしてまたご来場いただいている皆さんの盛り上げというものが、このような成長につながっているものと思います。今日は初めて本イベントにお越しをいただいた方もいらっしゃると思いますので、この事業の誕生のいきさつについてちょっと触れさせていただきたいと思います。

 愛媛県をどんなイメージで輝かせていこうか、大変大きなテーマであります。その中で、「愛顔」という言葉を思い付きました。愛の顔と書いて愛顔。この言葉には二つの意味を込めさせていただいています。人は目標を持って前向きに生きるときに、気持ちの中からにじみ出てくるような笑顔というものが自然に湧き起こってきます。目標、夢を追いかけるところから生まれる笑顔。そしてもう一つは、住みやすい社会ってどんなものなのかなというのを考えてみたときに、やはり思いやりに満ちた共に助け合う社会、そしてその気持ちの根底にあるのが愛という気持ちではないだろうか。この二つを結び付けて愛の顔と書いて、そういえば、故郷の愛媛県の愛は「え」と読むなということに思い至り、誕生したのが、愛顔という言葉でありました。

 この「愛顔」に係る事業をやろうということで、最初の事業は「愛顔の助け合い基金」という事業だったんですけども、もう早いものですね、7年前、東日本大震災の発災後、2週間ぐらい経ったときのことだったと思います。東北の高校生がテレビのインタビューで、本当はつらいにもかかわらず、無理をして笑顔で「何もかも失いました」「楽しみにしていた修学旅行も行けなくなりました」と答えていたのを聞いて、それが忘れられぬ言葉として心に刻まれました。そこで、愛媛県の関係者の皆さんに、「修学旅行に行けない東北の子どもたちを、愛媛県に招待できないだろうか」そんな呼び掛けをしたところ、どんどん広がっていきまして、生まれたのが「愛顔の助け合い基金」でありました。短期間で多くの方々から温かい気持ちが寄せられまして、東北3県で修学旅行をあきらめている高校があればぜひ愛媛に、ということで3年間の継続事業で行い、約2,300人の東北の高校生を愛媛県にお招きすることにつながりました。その時に、必ず同世代を生きる愛媛県の高校生と交流を持ってほしい、そんなことをやって、今でもその交流は続いています。

 その事業が終わった頃、県職員から、愛顔の第2弾事業として、それぞれの人が持っている感動的なエピソードを募集し、発表したらどうかという案が上がってきました。これは非常にいいアイディアだなと思いましたけれども、それをうまく脚色していくには、なかなか県だけの力では心もとない。ということで、かつて松山市長時代に「この街で」という歌を作っていただいたことからスタートした新井満さんとの関係を思い出しまして、「新井さん、こんなことをやるんだけど、どうだろうか」と言ったら、新井さんが「それはいい話だね」ということで、一緒になって作っていこうということになり、協力をしていただいて生まれたのが、この「愛顔感動ものがたり」でございます。

 毎年、本当に僕も檀上で涙を流さないことはなかったように思います。今日は数々のエピソード、そして写真を、多彩なゲストをお招きする中で、皆さんに披露させていただきますけれども、確実に言えるのは、これからの2時間が至極の感動のひとときとなるということですので、最後の作品までぜひ楽しんでいただきたいと思います。今日は最後までよろしくお願い申し上げまして、あいさつといたします。ありがとうございました。


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