ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 企画振興部 政策企画局 > 秘書課 > 平成21年度新規採用職員辞令交付式知事あいさつ

本文

平成21年度新規採用職員辞令交付式知事あいさつ

ページID:0010912 更新日:2018年1月12日 印刷ページ表示

平成21年4月1日(水曜日) 10時

県庁本館4階 正庁

 

ただ今、本年度新規採用職員の皆さんに辞令を交付させていただきました。たった一枚の小さな紙切れですが、これから三十数年間にわたる、愛媛県と皆さんの契約の証しであり、実態は147万県民との約束、契約であります。
これから皆さんには、愛媛県を代表して、147万県民のために働いていただくことになります。
新聞等でも御承知かと思いますが、今、日本全体が深刻な金融危機の下で景気後退に陥り、各企業は大変な苦労をしております。地方自治体もその例外ではなく、厳しい財政状況の中で、人員の合理化、仕事の効率化等に懸命に努めております。
昨日、167人の県庁職員に退職いただきました。今日採用される皆さんは33名です。単純な方程式では、167人が退職した後を33人の皆さんでカバーしていただくわけですから、人の5倍くらい働いてもらわないと、この方程式は成り立ちません。そう申し上げると、辞めさせていただきますと言う方も出てくるのではないかと心配しますが、5倍働けとは言いませんので、ご安心ください。5倍働くぐらいの気持ちを持っていただければ幸いだと思います。
行政サービスに対する国民、県民の要求度は年を追って高まっています。一方、国や地方は財政が厳しく予算が伴いません。人も減らします。そうなると県民、国民の不満は今まで以上に高まるだろうと思います。皆さんはそれに堪えなければならない、という宿命も負っているわけです。
行政が全てのニーズをカバーすることは不可能な時代に、私たちに出来ることは、県民がお互いに助け合い、支え合いながら、日本という国、愛媛県という地域社会を守っていくことであり、それが、私が県政のスローガンとして掲げている、「愛と心のネットワーク」という言葉の意味であります。これから皆さんにはお仕事以外にも、可能な限り、地域のボランティア活動を始めとして、多くの県民と触れ合い、そして地域社会にも溶け込んでいただいて、みんなでこの愛媛県というすばらしい社会を創っていくんだ、という気運を盛り上げていく先頭にも立っていただければうれしいなと思っております。
これから日々の努力、積み重ねが必要です。愛媛県の偉大な詩人、坂村真民先生の詩に、努力の積み重ねを詠んだものがあります。それは、「一球一球の積み重ね、一打一打の積み重ね、一歩一歩の積み重ね、一年一年の積み重ね、その積み重ねの上に咲く花、それは、美しく、尊く、真の光を放つ」というものです。これからの三十数年の県庁人生において、皆さんが小さくとも一歩一歩積み重ねた努力の成果は、きっと、今満開に近づく多くの桜の花と同様に、県庁に光を添えていただけるものと固く信じております。
皆さんには、自分の私生活も大切にされ、そして、県民とのふれあいの中で、みんなが一緒になって愛媛県を創っていく、そんな思いでこれから頑張っていただければ幸いです。
諸氏の検討を祈ります。

 

知事発言集へ


AIが質問にお答えします<外部リンク>