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平成21年度幹部職員辞令交付式知事あいさつ

ページID:0010911 更新日:2018年1月12日 印刷ページ表示

平成21年4月1日(水曜日) 11時30分

県庁本館4階 正庁

 

ただ今、4月1日付けの人事異動の辞令を、部長級の方々に直接手交させていただきましたが、他の幹部職員にも同様にお渡しした気持ちで話をさせていただきます。
御承知のように、今、深刻な金融危機の下で、景気低迷に伴う雇用調整など多くの問題が生じており、愛媛県政にとっても様々な課題が山積しています。三位一体改革の影響を受けた、厳しい財政難の中でこれらへの対応をしていかなければならないという、大きな節目の時に当たっており、新しくそれぞれの職場を与えられました皆様には、現状を十分に認識して県政の課題に取り組んでいただくことを強く期待しております。このような時だからこそ、県民と県庁幹部職員が力を合わせて、「輝くふるさと愛媛づくり」のために頑張っていただきたいと思っております。
今回3名が交代した地方局長をはじめ、地方局の幹部職員には、地域密着型の行政という県の方針を踏まえたうえで、事柄によっては本庁と違う処理、対応が迫られることがあるかと思いますが、県民のためにこれがベストだと思うのであれば、本庁の意向に逆らってでも県民サービスの実を挙げていただきたいと思っております。
報道されておりますように、国庫補助金の問題で本県でも預け金が発覚いたしました。考えてみますと、これは県庁自体を覆っておりました前例踏襲、今まで通りにやっておればよい、という感覚のなせる業ではなかったのかなと思います。
明治維新の際の五箇条の御誓文は、「旧来の陋習(ろうしゅう)を破り」ということが明治天皇の大きな目標の一つでありました。どうか、今までどおりのマニュアル、パターン、基準、慣例どおりに仕事を処理するのではなくて、良かれと思う方向への脱皮を図っていただきたいと思います。
19世紀のドイツの哲学者のニーチェは、「脱皮できない蛇は滅びる」と言っております。御承知のように、蛇は成長の過程において古い衣を捨て、新しい皮をまとって活動を続けます。ニーチェは、この言葉の後に「意見を脱皮させることを妨げる精神も同じ事である」と続けております。人間も諸般の要因によって自分の気持ちを変えることが出来ないのであれば、その人間も滅びるという意味であり、それは組織自体が滅びることにも繋がります。
また、管理職の重要な仕事の一つは、部下職員の把握であります。特に人員整理を進め、行政改革を推進していく中で、皆様方は昔の幹部に比べると、手駒の数がどんどん減っております。数少ない手駒を有効に活用するかどうか、その手腕、力量が問われることになります。どうか皆様方の指揮下にある職員と気持ちを合わせながら、全ては愛媛県民の行政サービスの向上のために、愛媛県という自治体が全国に誇れる自治体として成長できますよう、なお一層の御活躍を心から期待いたしまして、辞令交付式の挨拶といたします。
よろしくお願いします。

 

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