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平成20年度退職者感謝状贈呈式知事あいさつ

ページID:0010910 更新日:2018年1月12日 印刷ページ表示

平成21年3月31日(火曜日) 10時30分

県庁本館4階 正庁

 

皆様方は県に奉職され、長い方で42年、短い方でも30数年という、3分の1世紀を超える長い期間、職務に精励され、県政の発展に大きく寄与されたことに対し、所属長としての立場と147万県民を代表した立場の双方から、深い敬意と心からなる感謝の意を表しあげます。
皆様方は、1ドル360円の体制が308円に、そして今日の90円台に至る円高の流れの中で、仕事に取り組んで来られました。
率直な感想として、360円が90円になり、ドルに対して円の価値が4倍に高まりましたが、その円高がかえって日本経済を苦しめるという状況になっております。
歴史をたどりますと、皆様方は、第一次オイルショックあるいは第二次オイルショック、そしてバブル景気とその後の崩壊、さらに、近年に至っては、社会保障関係経費が増大する中で、三位一体改革により、大変多難な財政運営を余儀なくされるなど、非常に厳しい条件の中でお仕事をしていただきました。
特に、この3年間、先憂後楽の精神で給与の減額に踏み切り、皆様方に御不自由をおかけしたままで退職していただくことは、慚愧の念に堪えません。
しかし、こういった厳しい状況の中で、皆様がそれぞれ持ち場でベストを尽くされ、愛媛の未来に向けて、しっかりとした基盤づくりをされたことはうれしいことです。
それぞれの立場でなされた御功績は、愛媛県庁の歴史の中にきらりと光る存在として、いつまでも後輩の記憶の中に留まることと思います。
明治の歌人、与謝野晶子が、歌集「草の夢」の中で、「劫初よりつくりいとなむ殿堂にわれも黄金の釘一つ打つ」という歌を詠んでいます。「劫初」は仏教用語で、この歴史が始まって以来という未来永劫の「劫」に「初」という字を使います。
愛媛県がスタートした明治6年を県の劫初と考えますと、劫初より、先人が造り営んできた県庁という殿堂の中に、皆さん一人ひとりが黄金の釘を少なくとも一つは打ってきた、と思っていただければ幸いです。
この黄金の釘が、後輩たちにとって過去のすばらしい歴史の一つになり、また、引き続き後輩が続々と黄金の釘を打ち続けてくれるものと思っております。
将来、愛媛県政が地方自治体の中で光り輝く存在になるとすれば、それは皆様方の30数年余にわたる御活躍のなせるものだと思います。
これから、皆様方は第二の人生を迎えることになります。
今の平均寿命では、男子職員はあと19年、女子職員はあと26年の寿命が待っております。
これからの生き方の中で、県庁OB・OGとしての誇りと矜持を胸に持たれて、後輩たちがまた築いていくであろう、県政の発展を温かく見守り、御支援いただきますようよろしくお願いします。
御健康ですばらしい第二の人生を送ってください。
長年にわたり、ありがとうございました。

 

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