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平成20年度幹部職員辞令交付式知事あいさつ

ページID:0010861 更新日:2018年1月12日 印刷ページ表示

平成20年4月1日(火曜日) 11時30分

県庁本館4階 正庁

 

ただ今、部長級の方々に辞令を交付させていただきました。お渡しできなかった皆さん方にも、直接交付したと同じ気持ちでお話しさせていただきます。
現在、愛媛県のおかれている財政状況は大変厳しく、行政の効率化が求められておりますが、今年度は地方局の再編成を行い、現地即決・現地完結の対応を期待いたしております。3地方局長には、知事の名代として、それぞれの管内に関しては、本庁を仰ぎ、またその政策判断にゆだねることなく、全てに責任を持って対応してください。皆さん方には私が推進しております、県民が互いに助け合い支え合う「愛と心のネットワークづくり」に、そして「輝くふるさと愛媛づくり」の実現に向け、県民の目線に立って、それぞれ仕事を進めていただきたいと思います。
昨年度末、残念なことに不祥事が起きました。この不祥事に限らず仕事の処理に関して、皆さんの肝に銘じておいていただきたいことがあります。「論語」の中に「其の身正しければ、令せずして行わる。其の身正しからざれば、令すと雖も従わず」という言葉があります。「其の身正しければ」とは、もちろん清廉潔白を意味すると同時に、対応の正しさも意味しております。自ら仕事を処するに当たっての対応が正しいものであるならば、部下職員が見ていて、わざわざ命令や指示を下さなくても、仕事は正しく行われるであろう。一方において、「其の身正しからざれば」とは、決して悪いことをするというだけではありません。判断が誤っていたり、進む方向が少し違っていたら、「令すと雖も従わず」。命令を下したとしても部下が従わないケースがあり得る、そんな意味でこの論語の言葉を噛み締めていただきたい。精神的に非常に大きな負担になるかもしれませんけれども、普段着の自然体で、県民目線でいれば「其の身正しく」なり、県民にも理解されると思っております。
また、定員削減、組織削減が進む中で、更なる仕事のやり繰り算段が必要になると思います。
白楽天と並んで「韓白」と称された唐の詩人で韓愈が、若い頃、唐の政府の役人だった折に、上司に対して上申書を提出したことがあります。上司の部下に対する仕事のさせ方についての意見で、「力を量りて之に任じ、才を度りて之に処す」という短い言葉です。「力を量りて之に任ず」とは、部下職員の力量を推し量って任せる仕事を判断するということで、「才を度りて之に処す」とは、部下の才能に応じて対応させる守備範囲を判断するという意味であります。上司はかく在るべきだということを、部下である韓愈が上司に対して建白したという逸話でございます。
組織ですから全員決められた役目がありますが、それぞれの持つ特性や個性、あるいは家庭環境など、部下職員が今おかれているさまざまな状況を把握したうえで、仕事の持たせ方、させ方を十分に配慮していただきたいと思います。
三期目の加戸県政、2年目に入りました。一部の県を除けば全国ほとんどの県が厳しい財政状況の中、生き残りをかけてがんばっておりますが、そういった激しい地域間競争の中にあって、愛媛県は少なくとも全国平均以上の実績をあげるよう、幹部職員の皆さん方のこれからの活躍に期待いたしたいと思います。どうか、よろしくお願いします。

 

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