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平成19年度幹部職員辞令交付式知事あいさつ

ページID:0010856 更新日:2018年1月12日 印刷ページ表示

平成19年4月2日(月曜日) 11時30分

県庁本館4階 正庁

 

本日、第3期加戸県政の初年度がスタートし、新しい体制の幹部職員の皆様方に辞令を交付させていただきました。時間の都合で、部長級職員だけに辞令をお渡しいたしましたけれども、次長、課長級職員にも直接お渡ししたつもりでお話をさせていただきます。
今、国・地方は極めて厳しい財政難に見舞われており、愛媛県も財政構造改革2年目を迎えておりますが、皆様方には、限られた財源の中で、しかも定員削減が続くという状況の下、少数精鋭で、そして最少の経費で最大の効果を上げるという大きな使命を帯びて、それぞれのポストに就いていただきます。
加戸県政では、一貫して「愛と心のネットワーク」を訴え続けておりますが、3期目の出馬に当たっては「輝くふるさと愛媛づくり」を公約に掲げさせていただきました。これは、愛媛県が置かれた状況の中で、あるいは与えられた条件の下で最大の効率を発揮して、県民サービスをキープする。そして伸びるところはどんどん伸ばし、弱っている地域や人に対しては、思いやりの心を持って、県民がこぞって助け合い支え合う、そんな愛媛を目指しているということであります。
また、常々、“選択と集中”と申し上げているように、さまざまな状況の中で事柄の軽重や緊急度を見極め、何を重点的に取り組むのかを判断することは、管理職にとって大きな仕事であり、それぞれの見識が問われることでもあります。もちろん県庁は組織で動いておりますので、4,500人の職員に十分機能してもらうための、その束ね役が管理職の皆様方であります。
今から1,800年前、中国・三国時代の蜀の丞相・諸葛亮孔明は、「之を貴びて驕らず、之に委ねて専らにせず。」という言葉を残しております。
「之を貴びて」とは、能力や適性に応じて部下に仕事を任せ、その功績を誉めてあげること、労をねぎらうことであり、「驕らず」とは、そのことによって、部下が天狗になってしまわないように留意しなければならないという戒めであります。また、「之に委ねて専らにせず」とは、どんなに重要な仕事といえども管理職が自分一人でできるわけではありませんから、部下に全幅の信頼を置いて仕事をしてもらう、ただし独断専行はさせないことが必要であるという意味であります。
仕事を進めていくときに、真正面を向いて行くのか、右斜めから走って行くのか、あるいは左斜めから走って行くのか、そのアプローチの仕方は部下職員の判断で、その時の状況に応じた許容の範囲であります。しかし、後ろ向きになって引き返さないような手綱さばきが求められているのです。
愛媛県政には、これから大変厳しい道のりが待っています。最小限の人的資源と物的資源をフルに活用しながら最大限の効率が引き出せるよう、また、何よりも職員が県民に対する思いを持って仕事に取り組むことができるよう、皆様方に御配慮をお願いするとともに、皆さんと一緒に「輝くふるさと愛媛づくり」に邁進したいと思います。
現在、公務員に対する風当たりは極めて厳しいものがありますが、ここは私たち一人ひとりが責任を持って行動することにより、県民の信頼を得ることができるよう、皆様方の一層の御協力を切に願います。

 

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