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令和元年9月議会後の正副議長定例記者会見(令和元年10月8日、西田議長・梶谷副議長)

ページID:0012672 更新日:2023年11月14日 印刷ページ表示

議長記者会見

令和元年9月議会後の正副議長定例記者会見(令和元年10月8日 西田議長・梶谷副議長)

 令和元年9月定例議会終了後(令和元年10月8日)の正副議長定例記者会見の要旨について掲載します。

記者会見を行う西田議長
R011008西田議長

記者会見を行う梶谷副議長
R011008梶谷副議長

(NHK:幹事社)

 定刻になりましたので、正副議長記者会見を始めさせていただきます。なお、議長は次の公務がありますので、記者会見の時間は13時20分までとさせていただきます。はじめに議長から御挨拶をお願いします。

 

(議長)

 本日をもちまして9月定例会を無事終えることができました。理事者から提案されました全議案、御承認いただきまして、知事の御挨拶にもありましたように、災害事業の実施等、予算を執行していくというお話もありましたので、速やかなる行動をとっていただきたいと思っております。特に、今議会では災害に関する復旧復興、防災減災対策等が盛り込まれており、地域の皆さんの合意を得ながら進めていくことなど、時間が必要なこともありますので、県の方でも、できる限り早い復旧復興に向けて、御努力いただきたいと期待しております。以上、御挨拶とさせていただきます。

 

(NHK)

 では、続いて副議長から。

 

(副議長)

 先ほど議長が申し上げましたように、県政の重要課題について、適切な対処ができたものと思っております。引き続き、議長をお支えして、9月定例会で議員各位から出された西日本豪雨災害の復旧復興をはじめ県政の様々な課題について、県議会として取り組んでまいりたいと思っております。どうかよろしくお願いします。

 

(NHK)

 ありがとうございました。代表質問がありますので私の方から。県警の誤認逮捕の件ですが、県警の報告は委員会で行うということでした。本会議の質問には、県警から誤認逮捕に関する対策、経過の報告はなく、委員会でのみの報告だったということに対して、議長、副議長はどのようにお考えなのでしょうか。

 

(議長)

 本会議での質問に対する県警の答弁にもありましたように、こういう事案については、まずは調査をして、正確あるいは慎重を期して物事をピシッと詰めた上で報告や今後の対応を決めなくてはいけないので、慎重に対応されたと思っております。その上で、本会議の代表質問、一般質問の時点ではあのような答弁もやむを得なかったのではないかと思っております。委員会では各委員において、県民の気持ち、あるいは信頼できる警察への期待を含めて、しっかりとした質問や意見が出されたのではないかと。本会議でそういうことができれば良いのですが、やむを得なかった状況の中で、委員長の報告に「理事者から反省を含め、今後の再発防止に取り組み、県民の信頼回復に努めたい」とありましたように、委員会ではきちんとした議論ができたのではないかと思っております。

 

(副議長)

 議長が仰ったとおりでございますが、私は10月3日の委員会に傍聴にまいりまして、各委員が極めて厳しい質問をされました。県警本部長あるいは刑事部長からの答弁も聞かせていただきましたが、個人的には若干不満が残るように感じましたけれども、やはり警察という立場上、あのような答えしか出来ないのかなと感じたところもございました。今日改めて委員長から本会議で報告がなされたことから、誤認逮捕について、委員会としてのけじめと言いますか、県警に対する要望等もしっかりと述べられているなと感じた次第でございます。以上でございます。

 

(NHK)

 ただいまのお答えについて質問があれば各社の方からお願いします。

 

(愛媛新聞)

 副議長にお伺いしたいのですけれども、不満に残るような答弁があったと、具体的にどのようなところが不満だったのでしょうか。

 

(副議長)

 取り調べを担当した県警の方が、誤認逮捕された女子学生の方に対して、断るべきではないのかなと個人的には思いましたが、そういうこともなされなかったことについては、若干個人的には、県警はそのようなものなのかなと、少し残念だなと思いました。

 

(NHK)

 断るべきというのは、女子大学生に取調官が謝るべきだっていう。

 

(副議長)

 そうです。

 

(愛媛新聞)

 すいません。記憶が曖昧なのですが、県警の方は9月の上旬、中旬くらいには、担当の警察官が直接会っているようですが、当初の段階で、担当者が謝りに行くべきだったのではということでしょうか。

 

(副議長)  

 そうした方が、やはり女子学生の気持ちの上で、すっきりしたのではないかなと個人的に思った次第です。

 

(南海放送)

 議長にお尋ねしたいのですけれども、この委員会でのやり取りをもって愛媛県議会や広く県民への説明というのは、これで一つのけじめがついたという見解でしょうか。

 

(議長)

 議会として、警察サイドあるいは公安委員会の報告はきちんと受けてですね、先ほど言いましたように、委員会で様々な視点から質問や意見があったので、今後の方向として再発防止対策など、議会としての対応は一つ区切りがついたのではないのかと。ただし、被害者への対応は、1回、2回、具体的にこれをやれば、きちんと理解してもらえるとか、許していただけるとか、そういったものではないと思いますので、今回の間違いに対して、時間をかけて誠心誠意尽くしていくことは、県警の方で今後継続して取り組んでいかなければならない、そういう警察の対応については見ていかなければならないと思います。

 

(南海放送)

 そうした経過は、随時県議会へ説明を求めたいというお考えでしょうか。

 

(議長)

 議会としてとなりますと、本会議や委員会での質問戦の中でしていただける。これは特に、被害者の気持ちが大事で、県警の取り組みだけでは解決しないものであって、被害者の気持ちをどこでどういう場合に見極めるかというところは、若干皆さん方の力も借りながら見ていかなければならないことで、今後、委員会等でそのようなことも出てくるはずです。

 

(南海放送)

 自白の強要の部分が一番重要なポイントに挙げられ、被害に遭われた女性は、強要されたという認識に対し、県警は取り調べでの不適切な発言を認めた上で、自白は強要していないということで、平行線を辿っているのですが、そういったことについてはどのようにお考えでしょうか。

 

(議長)

 そうですね、御指摘の通りそういう認識を持っております。平行線といいますかね。ただ、私は法律の専門家ではありませんが、自白、強要というこの行為はどの線で判断されるのか、非常に微妙なところだなと。県警サイドとそれを受けた方の気持ちに、やはりズレがあるようでして、その辺りは、先ほど言いました今後の被害者への対応の中で、しっかりと県警サイドで説明しなければならない、一つの具体的な課題ではないのかなと思います。

 

(あいテレビ)

 先ほど県議会に対しての一定の説明というか報告はなされたとおっしゃって、県民に対しては今後も説明責任を果たしていくべきというか、県民に対して説明責任を果たされたとお考えですか。

 

(議長)

 議会として、県民に対してどのように説明していくのかということは、やはり議会でのそういう議論を踏まえて、県民の気持ちを代弁しながら、県民が知ることができない情報をもとに、質問戦を行う形しかないわけですね。例えば、議長声明で県民に対し、「こうでございます」という形は、あまり取り難いケースでもありますし、当然それは県警の方で記者会見をやり、あるいは公安委員会で説明する形でなければ、なかなか対応できないのではないかと思うのですが。

 

(南海放送)

 今回の件が、時間的に制約があって間に合わなかったのかもしれないのですが、やはり47人の議員さんが出席されている本会議の場で詳細な説明がなかったということは、議会に対して軽視とまでは言いませんが、不十分な点があったのではないかと私は思うのですが。

 

(議長)

 本会議と委員会は、議会として協議をする場として、どちらかというと私は、委員会の方が時間の制約がなく、各委員が県警に対し、多方面からの意見を直接言える場であるので、濃密な議論ができる印象を持っております。人数は、47人の議員のうち8人に限られますが。

 

(南海放送)

 委員の方と傍聴した方を除くと約30人の方は、直接やりとりを聞けなかったわけですが、委員長報告で間接的に聞くのと、直接耳にするのとでは印象も違うと思うのですが。

 

(議長)

 印象は受けますけれども、当然、本会議のルールでは、質問者が再々質問までしかできないという制限があるわけですね。私はこういう意見を持っていますという発言ができないわけですね。ですから先ほど言いましたように、もちろん、今回は本会議ではそれがあったから、やらなかったということではなくて、県警の説明は、調査など今後の対応の方向性が間に合わなかったということですので、仕方ありませんが、委員会ではそうした形で協議できたのではないかと。それによって議会としての責任は、果たしているのではないかと思います。何年か前に、同じような誤認逮捕の事例があり、その時も、委員会にて対応しておりまして、今回と同一には見られないかもしれませんが、議会として、同類の誤認逮捕への対応は結果的に同じ形になっていることを申し上げたいと思います。

 

(愛媛新聞)

 今後も被害者の方のケアを大事にして欲しいお話がありましたが、再発防止という点でも大事な部分があるかと思うのですが、このような問題に対して県議会として今後どのように向き合っていくべきとお考えですか。

 

(議長)

 誤認逮捕によって、警察への信頼感が崩れてしまったのですね。あってはならない、起きてはならない事象が発生したので、県警の立場からしますと、非常に大事件なわけですね。特に今後、被害者の方の人権や信用に大きく影響を及ぼしかねないことですので、今後二度とあってはならないという思いで、県警も対応してもらいたい。事案が多く、すべてを把握できるわけではありませんが、今回もう一度原点に立ち帰り、県民の信頼を得る警察として活動し、組織あるいは、それを監察する公安委員会等の対応をしっかりと見ていかなければならないと思います。

 

(愛媛新聞)

 話が細かくなるかもしれないのですが、焦点だった自白の強要の有無について、本会議や委員会では県警側から明確な答弁はなかったのですけれども、委員会後の記者会見では自白の強要はないというような説明があったりもして、議会内でこの答弁については十分だったと思われますか。

 

(議長)

 その辺りが難しいところですね。被害者からすれば、強要されたという具合に思われますし、警察としては強要はなかったというこのズレがどこにあるのか、嘘をついているとか、そういう次元の話ではないと思うのですが、自白の強要というものはどうでしょう。一般的にテレビや映画で警察の事案を見ても、それはショーであって、事実ではなくとも、そのようなことはしてはいけないと感じるところはあります。それが取り調べの範囲内であるかは、分からないところで、当然強要はいけないと、警察もきちんと分かっているはずで、そのような自白は無意味な証拠です。強要したかどうかという、被害者と当事者のズレというのは、ちょっとまだ十分には理解ができないところですね。

 

(あいテレビ)

 答弁が回りくどかったのではないかなと思ったのですけれども。

 

(議長)

 警察という組織のそういうところではないでしょうか。

 

(愛媛新聞)

 委員会では回りくどかったのですが、委員会終了後の記者会見でははっきりと自白の強要はないと言ったみたいですけれども。

 

(議長)

 回りくどいというのは何を言いたかったのかというと、そのあとの会見で言いたかったことだと思います。

 

(愛媛新聞)

 議会で言って欲しいということはなかったのですか。

 

(議長)

 県警からは同じ答弁でしたが、委員長からも自白の強要があったのか、なかったのか、議会としてそれなりに突っ込んだ指摘をされているのではないかと思います。

 

(NHK)

 よろしいですか。もう時間になりましたので。
 では、ありがとうございました。


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