更新日:2022年10月31日
【気になる相談】賃貸アパート退去時のトラブルに注意しましょう!
相談事例
賃貸借契約で一番多いトラブルは、建物を明け渡す際の原状回復費用をめぐるものです。
例えば、
- 家具を置いたところにできた畳のへこみで、和室全体の畳の張替えを請求された。
- タバコを吸っていたからと全室の壁紙の張替えを要求された。
- 居室全体のハウスクリーニング代として家賃1ケ月分を退居時に支払わされた。
- 長年住んでいたからと、風呂釜を新品に交換する費用を請求された。
注意点
原状回復費用とは
- 退去時に敷金の精算として借主が負担する原状回復費用とは、完全に入居時の状態に戻すことではなく、借主の故意や不注意などにより生じた損耗、キズ等の破損部分を元の状態に戻すことです。したがって、経年劣化、自然損耗、通常使用による変化まで借主が負担する必要がありません。
- 経年劣化や通常損耗による修繕費は、支払っている家賃に含まれているとされています。また、古くなった設備を最新のものに交換したり、化粧直しなどのリフォームなどは、次の入居者を確保するためやグレードアップとなり、貸主が負担するものです。
- 借主の責任によって生じたキズを修理するための費用は、破損部分の修繕工事に必要な施工の最小単位に限定されます。また、その部分は経年劣化しているので、その分を差し引いたものが借主の負担額となります。
対処法
- 入居時に気になる傷や汚れがあれば、自分が付けたものでないことを証明するために、日付を入れた写真で残しておきましょう。
- 不安に思ったり、トラブルに巻き込まれた場合には一人で悩まず、最寄りの消費生活相談窓口に相談しましょう。
- 愛媛県消費生活センターでは消費生活に関する相談を受け付けております。また、愛媛県内の全ての市町にも「消費生活相談窓口」が設置されています。

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