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更新日:2022年10月15日
【相談事例】
高校生の子供が、休み期間中に勝手にオンラインゲームを行い、その中で年齢を確認された際に20歳であると偽りゲームを続けた。支払い手段として、親のクレジットカードを無断で使っていたため、翌月になって80万円を超える請求書が届いた。
【問題点】
先月は、事例の二つの問題点、「未成年を理由にゲームの利用契約を取り消すことができるか」と「クレジットカードを利用された親は支払い義務があるか」のうち、「未成年を理由にゲームの利用契約を取り消すことができるか」についてご説明しました。今月は、残る「クレジットカードを利用された親は支払い義務があるか」についてご説明します。
一般的に、クレジットカードの利用規約では、会員(=クレジットカードの名義人)は、他人が自分のクレジットカードを勝手に使えないよう、クレジットカードやクレジットカード情報(暗証番号等)を管理することが義務付けられています。特に、会員の家族や同居人がクレジットカードを不正に利用した場合は、紛失や盗難を警察に届出をしていた場合でも、支払い義務を免れない内容になっています。
どの程度の管理が必要かについては、個々の事例で異なりますが、本事例のように、子どもが親のクレジットカードを無断で使用し、ゲーム利用料金の決済手段として使用してしまった場合には、クレジットカードの名義人である親の管理責任は厳しく問われ、支払い義務を免れることができなくなる可能性が十分にあります。
【対処法】
クレジットカードに自らサインをしたうえで、カード本体、ID、パスワードを適切に管理することが大切です。
特に、ネットショッピングやオンラインゲームなどネット上でクレジットカードを使うと、次回の入力の手間を省くため、ID、パスワードが保存される仕組みのシステムが多くなっていますが、「保存しない」を選択することがトラブルを未然に防ぎます。
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