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伊方発電所の異常通報連絡(令和6年4月分)及び異常の原因と対策について

ページID:0072644 更新日:2024年5月10日 印刷ページ表示

異常時通報連絡の公表文(様式1-2)

伊方発電所から通報連絡のあった異常について(令和6年4月分)

令和6年5月10日
原子力安全対策推進監
電話番号089-912-2352

1_令和6年4月に、安全協定に基づき四国電力株式会社から県へ通報連絡があった異常は次のとおりですので、お知らせします。

通報連絡の概要
県の公表区分
B
異常事項
低レベル放射性廃棄物搬出検査装置の不具合(共用)<外部リンク>
発生年月日
令和6年4月1日
概要

​伊方発電所の1-固体廃棄物貯蔵庫に設置している低レベル放射性廃棄物搬出検査装置の動作が不調であったことから、保修員が確認したところ、ドラム缶を搬送する装置の部品が故障しており、詳細な点検が必要と判断した。

本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。

なお、本年10月、低レベル放射性廃棄物の搬出を予定しており、その前に当該装置の点検を実施していたところ、不具合が判明したもの。

今後、詳細を調査する。

管理区域該当
国への報告
×
備考
公表済

​​

通報連絡の概要
県の公表区分
B
異常事項
雑固体焼却設備の排ガスブロアの不具合<外部リンク>(共用)<外部リンク>
発生年月日
令和6年4月17日
概要

​焼却炉の排ガスブロアの軸受部より異音がしていることを保修員が確認し、詳細な点検が必要と判断した。
現在は、焼却炉の排ガスブロアを含め、焼却炉の運転を停止している。
本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。
今後、詳細を調査する。​

管理区域該当
国への報告
×
備考
公表済

通報連絡の概要
県の公表区分
A
異常事項
地震の観測(第2段湿分分離加熱器ドレンタンク3A1の水位計測器の不具合(3号機))(1、2、3号機)<外部リンク>
発生年月日
令和6年4月17日
概要

伊方発電所において以下のとおり地震を感知したが、伊方発電所3号機は運転を継続している。
・1号機:35ガル(水平)、19ガル(垂直)
・2号機:38ガル(水平)、20ガル(垂直)
・3号機:33ガル(水平)、19ガル(垂直)
この地震による環境への放射能の影響はない。
なお、伊方1、2、3号機設備の巡視点検の結果、下記を除きプラント設備に異常がないことを確認した。

地震発生後、第2段湿分分離加熱器ドレンタンク3A1の水位制御がバックアップ側に切り替わった影響で発電機出力が約2%低下したが、運転に影響はない。
バックアップ側に切り替わったのは、バックアップ側の水位制御の不調によるものと考えられることから、今後点検を実施する。常用側の水位制御に異常はない。
点検の結果、水位計測器(バックアップ側)が正常に水位を検出できていないことを確認したことから、当該部品を予備品に取り替え、正常に水位が検出できることを確認した。
その後、発電機出力を約2%上昇させ、第2段湿分分離加熱器ドレンタンク3A1の水位制御に問題がないことを確認し、通常状態に復旧した。
今後、詳細を調査する。

(参考)周辺の県設置震度計計測値(水平方向最大加速度)
・伊方町湊浦:120.3 ガル(震度4)
・伊方町三机:104.4 ガル(震度3)

管理区域該当
-
国への報告
×
備考
公表済

​2_外部への放射能漏れや周辺環境放射線への影響はありませんでした。

原因と対策の報告の公表文

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について

令和6年5月10日
原子力安全対策推進監
電話番号089-912-2352

1_四国電力株式会社から、伊方発電所で令和5年12月ほかに発生した2件の設備の異常に係る原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。

原因と対策
県の公表区分
C
異常事項
モニタリングステーションじんあいモニタの不具合(共用)<外部リンク>
発生年月日

令和5年12月30日

原因

伊方発電所1 、2号機及び3号機中央制御室の野外モニタ盤においてモニタリングステーションのじんあいモニタ( 以下「当該じんあいモニタ」という。) の故障を示す警報が発信したため、当該じんあいモニタの状況を確認したところ、じんあいを採取するろ紙用のろ紙送りモータ( 以下「当該モータ」という。) の不調を確認し、連続的に安定した測定が困難な状態であると判断した。
その後、ろ紙送りモータの調達ができたことから、当該モータと取替えを行い、ろ紙送りモータの動作状況及び当該じんあいモニタの測定に問題がないことを確認したことから、通常状態に復旧した。
なお、本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への放射能の影響はなかった。
その後の詳細な調査の結果、当該モータの軸受けのグリスが経年劣化し潤滑性が失われたことで軸受けが劣化し、異音が発生するとともに、軸受けがスムーズに回転できなくなったことから負荷が増え、当該モータが過負荷となり本事象に至ったものと推定した。

対策
  1. 当該モータについては、今回調達したろ紙送りモータとの取替えを実施した。
  2. 類似機器については、ろ紙送りモータを定期的(5定検程度毎)に取り替えることで、類似事象が発生していないことから、当該じんあいモニタも類似機器と同様に、ろ紙送りモータを定期的(5定検毎)に取り替えることとする。
原因と対策
県の公表区分
C
異常事項
エタノールアミン排水処理装置の異常停止(3号機)<外部リンク>
発生年月日

令和6年2月29日

原因

伊方発電所3号機は通常運転中のところ、エタノールアミン排水処理装置(以下「ETA排水処理装置」という。)の異常を示す信号が発信したことから、現場を確認したところ、当該処理装置が停止していることを確認した。
その後、整流器の温度が高くなったことによりETA排水処理装置が停止したこと、及び整流器が設置されている部屋(以下「整流器室」という。)の空調装置が停止していることを確認したことから、空調装置の停止により整流器室の室温が上昇し、整流器の温度が上昇したことにより、当該処理装置が停止したものと判断した。
その後、各空調装置の運転時間を平準化する目的で3か月に1回の頻度で2台ずつ順番に運転機の切り替えを自動で行う設定が、うるう年の2月29日を運転スケジュールの設定に反映できていなかったことから、設定を見直し、正常に運転できることを確認した。
なお、本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への放射能の影響はなかった。
その後の詳細な調査の結果、空調装置及び空調装置制御盤は正常に動作していたが、空調装置(3台)を集中制御しているタイムスイッチの切り替えスケジュールに、うるう年の2月29日を適切に設定できておらず、2月28日23時59分にそれまで運転していた2台の空調装置を停止し、整流器室の室温が上昇し、整流器の温度が上昇したことにより当該処理装置が停止したものと推定した。

対策
  1. 3か月毎にある当該空調装置の運転切替えの設定について、日付を跨がない日中に実施する設定に変更した。
  2. 自動制御のスケジュールを設定する際は、うるう年や祝日等特殊な暦を考慮した適切な設定とする旨、標準発注仕様書に反映する。また、工事担当課は、納入仕様書や現地目視にて適切な設定がなされていることを確認する。

以下8件については、現在、四国電力株式会社において調査中であり、「伊方原子力発電所異常時通報連絡公表要領」に基づき、原因と対策の報告書を受理後、来月以降に公表します。

  • 伊方3号機 非常用ガスタービン発電機燃料油貯油槽Aの配管フランジ部からの油漏れ(令和5年7月27日発生)
  • 伊方3号機 出力領域中性子束計器の不具合(令和5年11月22日発生)
  • 伊方3号機 エタノールアミン排水処理装置の電解槽供給ポンプ出口逆止弁における異物の確認(令和5年11月28日発生)
  • 伊方3号機 エタノールアミン排水処理装置の電解槽供給ポンプの不具合(令和6年2月6日発生)
  • 伊方2号機 燃料取替用水タンクポンプ出口ライン弁からのほう酸水の漏えい(令和6年3月14日発生)
  • 伊方発電所 低レベル放射性廃棄物搬出検査装置の不具合(令和6年4月1日発生)
  • 伊方発電所 雑固体焼却設備の排ガスブロアの不具合(令和6年4月17日発生)
  • 伊方発電所における地震の観測(第2段湿分分離加熱器ドレンタンク3A1の水位計測器の不具合(3号機))(令和6年4月17日発生)

2_県としては、伊方発電所に職員を派遣し、対策が適切に実施されていることを確認しています。


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