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令和2年度新規採用職員辞令交付式知事あいさつ

ページID:0011021 更新日:2020年4月20日 印刷ページ表示

日時:令和2年4月1日(水曜日) 10時00分

場所:県庁本館4階 正庁

 

 今年度4月1日、多くの新しい県職員をお迎えすることができました。皆さんそれぞれの立場で勉強を積み重ねて、またいろいろな経験をされてチャレンジをしていただき、合格をし、県庁の門をくぐっていただきましたことを全職員を代表しまして心から歓迎をさせていただきたいと思います。

 ただ、例年と違いまして、通常ですと4月1日は少しおおらかに余裕をもって皆さんをお迎えすることができるんですけれども、ご案内のとおり、われわれの使命、数多くありますけれども、その中で一番重要なのが、県民の命、そして生活を守るということになります。現在、最大の試練ともいえる新型コロナウイルス対策の対応に連日追われておりまして、昨日で退職の日を迎えた職員も大勢おりましたが、ぎりぎりまで仕事をしてもらいました。そのような緊張感のある中でお迎えせざるを得ないこと、これは特殊事情でありますので受け止めていただきたいと思います。

 今日も全員参加の下に、こうした式をやりたかったんですが、現在、県が県民の皆さんにお願いしていることもありますので、体調の悪い新採職員の皆さん、あるいは、3月以降海外に渡航歴のある皆さん、そしてまた、首都圏等の感染拡大地域に滞在された皆さんについては自宅待機を命じておりますので、全員の参加がかないませんでした。ただ、ある意味においては県庁の仕事の神髄というものを入ってすぐに体感できると捉えていただければいいのではないかなというふうに思います。

 ということで、今日は基本的なことしかお話しできないんですけれども、まずは若々しい皆さんをお迎えして大変うれしく思っています。すぐにというわけにはいきませんけれども、できるだけ早く育っていただいて戦力に加わっていただきたいと思います。

 その中でまず第一点お願いしたいことは、若さを発揮して、これは社会人の基本でありますけれども、しっかりとしたあいさつのできる職員になってください。あいさつというのは人間の基本であります。特にわれわれは県民の皆さんから預かっている税金を使ってさまざまな事業を展開していく立場でありますから、奉仕の精神を常に忘れてはなりません。その謙虚な気持ちを持って、県庁内部においても、県民の皆さんに対してもしっかりとした大きな声での明るいあいさつができる、これは基本中の基本でありますから、ぜひ皆さん、今からやるべき最大のこととして受け止めていただきたいと思います。

 また、専門職の方もいらっしゃいますけれども、この試用期間というのは、ある意味では大きな視点で県庁全体のことを把握できる時期でもあります。県の業務には福祉もあり、教育もあり、環境問題もあり、経済問題もあり、災害対応もあり、そうした事業をそれぞれのユニット単位で全て網羅しながら進んでいく仕事場でありますので、県庁全体というのがどういうことをやっているのか、研修等を通じて、全体像の把握というものにも努めていただきたいと思います。

 ただ、民間も含めていかなる職場においても同じだと思いますが、自分が描いている理想像と現実の仕事というのは乖離(かいり)があるかもしれません。その中で一つの工夫の在り様として、アドバイスができるとするならば、仕事の中にはですね、やってみたいなと思える仕事と、やらなければならないという義務感を伴う仕事と両方があると思います。やってみたいなと思う仕事の比率が高ければ高いほどやりがいというのは感じられると思います。その比率をどうするかというのは、実はそれぞれの個人個人の工夫によって随分変わってくると思います。例えば昨日までやらなければならないという義務感を強く感じるような仕事でも、視点を変えてみるということ、例えばこれをやらなければならないと思っていたけど、ここをちょっと改善すればさらに良い仕事ができるんじゃないか、ここをちょっと工夫すれば、やりたいなと思える仕事に転ずることができるんじゃないか、常にそんなことを考えてみてください。そうすると昨日までやらなければならないというふうに思っていた仕事が、やってみたいという仕事に変わっていくということになっていきます。こうしたようなことを繰り返すことによって、自分自身の中でやってみたい仕事の比率を増やしていく、そうすると仕事というのはどんどんどんどん楽しくなっていきます。そのやりがいというのは、心構えによって変わってくるということで、ぜひ皆さん、そんな視点を常に持っていただきたいというふうに思います。

 本当に県庁の仕事というのは多岐にわたっていますけれども、今日から皆さんも公務員、公僕であります。このことをしっかりと意識して、県庁の仕事に臨んでいただきたいと思います。皆さんの先輩方が培ってきた県庁の歴史、これは大変大きく重いものがあります。僕自身は10年目でありますけれども、この10年間、正直言ってアイデアの創出においては、まだまだこれからさらに成長しなければなりませんけれども、指示した仕事を期限の中で、しっかりと仕上げるということに関しては、皆さんの先輩たちが、10年間できなかったことは一度もありません。それだけ皆さんの職場の先輩たちが、歴史を引き継いで本当にどこに対しても負けないだけの組織力が、皆さんが今日門をくぐった愛媛県庁にはあります。その一員に加わるということを誇りに思っていただきたいと思います。また、これからは変化が激しい時代になると思います。特に皆さん方の世代では、当たり前のデジタル化については、全面的に活用し、事業展開をしなければならない時代を迎えていますので、そういった意味においても、皆さんの戦力、大いに期待をさせていただきたいというふうに思います。

 後のことにつきましては、研修等で学んでいただきますけれども、今年度は研修もいつもとは違う日程になろうかと思います。基礎を積む期間をどう過ごしていくのか、これによって成長も変わってまいります。スポーツであれなんであれ、基礎を大事にしなかったら、その後の成長は望めません。皆さんにとってこれから3年間というのはとても大事だと思います。まさに基礎練習をする期間になると思いますので、この3年間にどれだけ充実した日々を過ごすかによって、そのあとの5年後、10年後の成長に直結してまいりますので、この3年間、大事にしてください。皆さんと一緒に仕事をできること、楽しみにしていますので、これから体調管理に十分気を付けて、がんばっていただきたいと思います。ようこそ愛媛県へ。


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