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令和元年度退職者感謝状贈呈式知事あいさつ

ページID:0011019 更新日:2020年4月20日 印刷ページ表示

日時:令和2年3月31日(火曜日) 10時30分

場所:県庁本館4階 正庁

 

 ただ今191名の退職をされる皆様方を代表して、部長級の11名の方々に感謝状をお渡しさせていただきました。本当に長きにわたりまして、県に入庁以来、県民のためにそれぞれの立場で力を尽くしていただきましたこと、心から感謝を申し上げたいと思います。誰しもいずれは退職の時を迎えるわけでありますけれども、皆さんも約40年にわたる県職員生活、それぞれいろんな思いが、今よみがえられているのではなかろうかと思います。

 今年退職される方々のほとんどが、私と同い年の方であろうと思いますけれども、本当にわれわれの時代というのは、社会に出てまもなく、まさにバブルの絶頂期となりました。地方においても、当時は確か全国が競い合うように、リゾート構想だということで、人口も増える、また、国民一人当たりのGDPも世界最高水準、これからもどんどんどんどん発展する未来が約束されているんだというような空気が漂う時期ではなかったかと思います。

 しかしその後、平成に入りまして、バブルが崩壊し、その対応に追われる情勢が続きました。また、国内でも少子高齢化という大きな問題が突きつけられて、こうした新しい課題への挑戦というのも、大きなテーマではなかったかなというふうに思います。

 そういう中で、県政においては、先日お亡くなりになりました加戸前知事が、愛と心のネットワーク、開かれた県政という、そういった方針で、県庁の空気が随分変わっていった時期でもあろうかと思います。その後約10年間、私も皆さんと一緒に仕事をさせていただくことになりましたけれども、かなり無理を言ったと思います。アグレッシブな対応やスピード感というものを求めること、そしてまた、去年やったことと同じことをやっていては駄目なんだと、変化の激しい時代には、どんどんチャレンジをしていこうというようなことで、かなりアクセルを踏ませていただきました。新しい試みとしても、営業本部や自転車への取り組みや、さまざまなチャレンジをさせていただきました。また、何よりも原発対応や、加えて国体の開催、そして今まさに渦中にある新型コロナウイルス対策、西日本豪雨対応と、経験のない中で対峙(たいじ)せざるを得ない大きな案件にも、最後の10年には、皆さん先頭に立って対処していただくことになりましたけれども、振り返ってみると、本当に頼りになる存在でした。10年間、こういうのをやって仕上げて欲しいという要請について、できなかったということは一つもありません。すごい組織力だなと、すごいマンパワーだなと、おそらくそれは、歴史の中で皆さんの先輩がつくり上げてきた県庁の素晴らしさ、パワーというものをしっかりと皆さんが引き継いで、根差しているという証ではなかろうかなと、そんなふうに思います。

 今日をもって区切りをつけられますけれども、今まさにコロナ問題で、これはもう愛媛だけではなくて、全国的にも日本は大変な岐路に立たされているという状況で仕事をしていかなくてはなりません。しかし皆さん方が指導した後輩の皆さん、しっかりと引き継いで、これまでと同等、またそれ以上の力量を発揮してくれると確信をしています。

 どうか皆さん方におかれましては、第二の人生はそれぞれだと思いますけれども、環境が変わることになりますので、何よりも健康第一に、十分に体調管理に気を付けていただきたいと思います。また、なかなか今こういうご時世ですから、普通でしたら大々的に送り出してあげたいなという思い、そしてまた皆さんにおかれましては、退職を機に、一度羽を伸ばして旅行でもというような時期だと思うのですが、ご案内のとおりの情勢であります。県に関わった方として、ぜひそれぞれのお立場で、これをみんなで乗り切ろうというようなことにも一役買っていただけたら幸いに思っております。

 皆さんの第二の人生がさらに羽ばたくことを、心からお祈りさせていただきたいと思います。まだまだこれからが始まりだという気持ちを持って、素晴らしい人生を歩んでください。本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。


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