えひめ国体愛媛県選手団結団式・壮行会　知事あいさつ

日時：平成29年8月30日(水曜日)　15時30分

場所：県武道館

　えひめ国体愛媛県選手団の結団式に当たりまして激励のことばを申し上げます。

　振り返りますと、愛媛で国内最大のスポーツのイベントであります国体を開催したいと名乗りを上げたのは15年も前のことでありました。以来、多くの方々の力を結集して実現に至った経緯がございます。そしてその間、国体の施設基準に耐えうる各競技施設の整備や、大勢の皆さんをお迎えする準備、そして何よりも、地元のアスリートたちが大きく羽ばたくように選手の強化、この三つを重点的に行ってきました。

　そしてもう残すところ1カ月で総合開会式を迎えます。また開会式前の種目でいいますと、9月9日には弓道とカヌーが皮切りとして始まります。また、このえひめ国体に先立って長野県で行われた冬季大会では、愛媛県の選手団が非常に不利な条件を克服して、過去最高の得点をたたき出し、上々のスタートを切ってくれました。いよいよ本番を迎えますが、愛媛県を代表する選手に各種目で選ばれた皆さん、本当におめでとうございます。そして大いに期待をさせていただきたいと思います。

　あるマラソン選手が言っておりました。「雨の日も晴れの日も関係ない、強い者が勝つ」と。強者とは何なんだろうと考えます。その一つは厳しい厳しい日々の練習を乗り越えて勝ち得た技と力。その点におきましては皆さん、この地元で愛媛国体が開かれるという本当に幸運な世代、その幸運を生かすために、歯を食いしばって練習を積み重ねてきた強者ばかりでありますから、決して心配はしていません。皆さんそれを大いに自信に変えていただきたいと思います。そして強者のもう一つの条件は、心です。この点につきましても、地元の国体で必ず勝つんだという強い気持ちが皆さんにはある。その気持ちというものは、他の県の選手団の皆さんが持ちえないもの。まさに愛媛県選手団だけが持っている強い気持ちです。

　だからこそ、この力と技と心を皆さん自信に結び付けて、大いに羽ばたいてもらいたいと思います。しかし勝負事ですから、厳しい場面があることは間違いないと思います。そんなときに今日のことを思い出してください。国体はチームで戦う大会であります。この強者の軍団は皆仲間です。あの競技では仲間たちが頑張っている。自分もここでもう一歩力を出そう。そんなふうに力を出してもらいたい。そしてまた各会場では県民の皆さんが、たくさん皆さんに応援の声を掛けてくれると思います。それも力に変えてください。私たちは、皆さんが本番で十分に力を出し切るためにサポートに徹したいと思っています。そしてその結果として、きっと天皇杯・皇后杯がその先に待っています。愛媛県民みんなでその夢を見させてもらいたいと思います。

　そこで今日は、こうした結団式では初めてですが、愛媛での地元開催は特別でありますから、心を一つにするために皆さんにお願いがございます。ちょっと立っていただけますか、申し訳ないですけれども。僕がですね、「『チーム愛媛』の力を結集して天皇杯・皇后杯を取るぞ！」と言いますから、皆さんも「取るぞ！」と拳を上げて3回やりたいと思います。

　目指すは天皇杯・皇后杯獲得であります。「チーム愛媛」の力を結集して天皇杯皇・后杯を取るぞ！（選手団：「取るぞ！」）（3回繰り返し）

　皆さんの活躍を期待します。