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えひめ自助・共助推進大会知事あいさつ

ページID:0011007 更新日:2018年1月18日 印刷ページ表示

日時:平成29年12月20日(水曜日)13時00分

場所:ひめぎんホール

 

 

 本日は、えひめ自助・共助推進大会に、県内各地から関係者の皆さんにご参加をいただきまして、誠にありがとうございます。今年も振り返ってみますと、全国各地でさまざまな災害が発生し、また多くの被害が出たもようでございます。愛媛県でも台風の接近に伴いまして、本当にあと1時間くらい降り続いたら、河川が氾濫したんではないかという、綱渡りのような日もございました。幸い、愛媛県ではここ数年、本当に人命に関わるような大きな被害は出ていないんですけれども、こればかりはあらゆる災害はいつ襲ってくるか分からないということで、常に備えを強化する必要性がございます。

 今年1年では、直接の災害とは関係があるかどうかは微妙なところでありますが、人の命を救う、また大きな災害が起こったときには機動力が発揮できるであろうという、ドクターヘリコプターが2月から全県を対象にして運航を開始させていただきました。また7年前、県立学校の耐震化率が47.6%、全国最下位という状況でございましたので、計画的にこの耐震化を図ってまいりましたが、来年の3月、今年度末ということになりますが、100%全ての工事が終わるという見通しがつきました。今後は警察や、また拠点となりうる県の施設等の耐震化にも、引き続き力を入れていきたいというふうに思っております。

 さてそこで、一番こだわってまいりましたのが、自助・共助をどう拡大していくかということでありました。先日、シェイクアウト愛媛という訓練を、約32万人の皆さんのご参加の下に行うことができましたけども、これは本当に誰しもが気軽に参加できる訓練としてアメリカで始まったものでありますけども、それをきっかけにその日、それぞれがまた防災のことを考えていただくきっかけが生まれるということで、毎年これからも行っていきたいと思っております。

 そして、共助につきましては、松山市長の仕事をいただいていた時に、防災士という資格に注目をいたしまして、これを取りやすい環境、システムを松山市で取り入れようということで、全国一の防災士数を目指して立ち上がったのが15年ぐらい前のことでありました。そして現在、県の仕事をいただいて、この方式を全県に適用しようということで、愛南町から四国中央市まで県内20の市・町に呼び掛けまして、全県で防災士の数を増やしていくということを目標に置かせていただきました。皆さんもその声を受け止めていただきまして、先月末の段階で愛媛県内にいらっしゃる防災士の方は、およそ1万200人になります。これは全国47都道府県の中では2番目に多い人数でありまして、1番は言わずもがな、東京都であります。東京都が約1万2000人でございまして、2番目が愛媛県の1万200人、3番目が大分県の約8700人で、防災士の資格を取っていただいた方が全国でも有数の数になったわけであります。

 しかし、そもそも、この防災士の数が増えればいいということではありませんでしたので、いかに魂を入れていくか、それには最新の情報を共有したり、あるいは先進事例を受け止め、それぞれの地域でその事例を生かした訓練を行っていただいたりすること。これがいざというときの、人命救助につながるであろうという考えのもとに、このえひめ自助・共助推進大会を昨年から開催させていただいたところであります。今日もさまざまな事例発表や最新の知見を、皆さんにお届けすることになろうかと思いますけれども、ぜひそれを地域に持ち帰られ、防災力のアップにつなげていただくことを、心から期待いたしたいと思います。

 今日は大変お忙しい中、お集まりいただき、本当にありがとうございます。地域の安全を担っていただいている皆さんに、あらためて敬意と感謝を申し上げまして、あいさつといたします。本日はどうもありがとうございました。


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