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第55回交通安全県民大会 知事あいさつ

ページID:0011005 更新日:2016年8月1日 印刷ページ表示

日時:平成28年7月14日(木曜日) 13時00分

場所:ひめぎんホール

 

 

 第55回交通安全県民大会を開催いたしましたところ、関係者の皆さん、本当にお忙しい中、多数ご参集いただきまして誠にありがとうございます。また、この後表彰されます皆様方におかれましては、長年にわたりまして交通安全の施策に大きな貢献をされてきた方ばかりでございます。心から敬意を表したいと思います。

 さて、本県では、交通事故の防止、そして死者数の抑制に向けた施策を展開しているところでありますけれども、仮に大きな交通事故の場合、もちろん被害者は場合によっては命を失う、あるいは重大な後遺症を抱えることもあります。それだけにとどまらず、加害者の側もこれからの人生にとてつもない重荷を背負うこともあるわけですから、ともかくも注意深く啓発を行いながら、その抑制に努めていかなければなりません。しかし現実問題、ここ数年はアンダー50、1年間の交通事故の死者数を50人未満にということを目標に、警察、そして交通安全協会、各種団体が、懸命に呼び掛け、取り組みを行っているところでございますが、残念ながら達成できていません。本年度も昨日時点で県内の交通事故死者数は36名に上っているところでございます。そして他方、社会構造の変化にも目を向けなければなりません。高齢化の進行に伴いまして、現在県内の65歳以上の方々が占める割合は3割を超えるに至っています。こうした年齢構造の変化に伴って気を付けなければならない面の一つが、交通安全対策でありまして、昨年、本県での交通事故死者数の6割以上が高齢者となっています。高齢者ドライバーへの安全教室の展開や、歩く方々の反射材の着用促進であるとか、そうしたきめ細かい対応を繰り返し行うことによって、事故抑制を図っていく必要があると思います。

 また、昨年、年間100件近くの事故が発生した高校生の自転車事故に着目をいたしまして、県とそして学校と、さらにはPTAの皆さんとも協力し合いながら、県立高校生の自転車ヘルメット着用義務化を全国で初めて実施したところでございます。当初、普及するかどうか懸念しておりましたけれども、もう100%近い着用率になっております。実は昨年1年だけでも、県内の高校生が重傷以上に至った自転車事故が12件発生しており、そのうちの数件はもしヘルメットを着用していなければ、場合によっては命を落としていたという大きな事故でありました。とりわけ、この2月に発生した事故は、高校生が10mくらい飛ばされまして、意識不明に陥りました。これもヘルメットを被っていなかったら、といういたましい事故でありましたけれども、意識を取り戻し、現在は学校生活を送れるようになっています。ちょっとしたことで命を守れる、あらためて実感したケースでありました。なお、高校生のヘルメット着用につきましては、県立にとどまらず、現在私立高校への拡大の兆候が出てきておりまして、ほんのちょっとのことで、もしものときに命が守れるならばということで、大いに期待をしているところでございます。

 かかる状況の下、まだまだアンダー50、厳しい道のりではあります。本当の目標はゼロでございますけれども、何とかその目標が達成できるように、ぜひこの大会を機に皆さん心を合わせて、交通安全の推進になお一層ご尽力を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げまして、大会に当たりましてのあいさつといたします。本日はどうもありがとうございます。


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