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愛媛県産業技術研究所窯業技術センター新築工事起工式知事あいさつ

ページID:0010993 更新日:2018年11月21日 印刷ページ表示

日時:平成30年10月2日(火曜日)15時00分

場所:窯業技術センター新築工事現場(砥部町大南337)

 

 本日は窯業技術センターの新築工事起工式に、関係者の皆さんにお集まりをいただきまして誠にありがとうございます。

 砥部町における砥部焼、菊間町における菊間瓦は、ともに愛媛県を代表する伝統産業として発展を続けてまいりました。これらは生活関連の範囲にとどまることなく、いわば伝統工芸という色彩を放ちながら長い歴史を刻んできました。伝統工芸というのは、生活の質の向上に直接寄与するものであると同時に、私たちに潤いであるとか、癒やしであるとか、さまざまなものを届けてくれるのではないかと思います。しかしながら一方で、私たちの生活スタイルの変化が、伝統産業の発展の大きな壁として立ちふさがっているように思います。

 そのような中、砥部焼や菊間瓦などを技術面で支えている窯業センターは築55年を経過し、老朽化が進んでおります。4年前の公約に、新しいセンターをということを書かせていただきましたけれども、本日、このように起工式を行うことができましたことを大変うれしく思っています。

 この間、関係者の皆さんとも、どのようなセンターが望ましいのかということについて、議論を積み重ねてまいりましたので、来年6月の完成のあかつきには、砥部焼、菊間瓦など窯業界にとってなくてはならない存在としてしっかりと機能してくれるんではないかと思っています。

 現在、砥部焼については、消費者の嗜好に合わせた厚さやデザイン、色使いなど、さまざまな工夫が凝らされ、さらには食器以外への挑戦もはじまっているところでありますし、菊間瓦においても、住居における瓦の使用量が減少している中、例えば、菊間瓦と媛ひのきを組み合わせた表札を作るであるとか、沖縄のシーサーや徳島のうだつなどを参考に新たなマーケットを生み出していくなど、いろいろなことにチャレンジをするときがきているのではなかろうかと思います。

 そうした取り組みを行うに当たっては、製品の質を高めていくための技術面のサポートが必要になってまいりますが、新しい窯業センターは品質の向上、人材の育成両面において、大きな役割を果たしていくものと確信しており、県では、施設の機能の充実・強化を図ることで、今後とも、伝統産業をしっかりと支えていきたいと考えています。

 請け負われた業者の皆さんにおかれましては、新しい施設の工事を滞りなく安全に進めていただきますよう心からお願い申し上げる次第でございます。

 本日は誠にありがとうございました。


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