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『愛媛のすご技』製品・技術等交流会知事あいさつ

ページID:0010953 更新日:2014年2月14日 印刷ページ表示

日時:平成26年2月4日(火曜日) 14時

場所:ひめぎんホール

 

 

 皆さんこんにちは。本日は、『愛媛のすご技』製品・技術等交流会に多くの皆さんの御参加をいただきまして、誠にありがとうございます。

 昨年来、日本の景気の状況が変わってきているということが盛んに言われています。確かに、国の示した景気対策としての金融緩和、あるいは財政出動、この側面支援というものが、内需主導型の状況をつくり出していることは大変好ましく、行き過ぎた円高の是正というものが、輸出産業を中心とした企業収益にプラスをもたらしていることも明るい材料であります。

 しかし、この二つの手法は、あくまでもカンフル剤でありますから、いつまでも続けられる政策ではなく、いわば実体経済がこのカンフル剤の効果があるうちに、離陸できるか否かが日本経済の命運につながっていくと思っております。

 そこで愛媛県では、昨年来、実際の需要である「実需」をどうつくり出すかに焦点を絞って、行政としてできることを行っていこうと取り組みを進めてまいりました。おそらく国の方では、成長戦略という第三の矢を準備していくのだろうと思いますが、これがまだ見えてきていないという状況もありますので、より一層地域でできることをしっかりと取り組んでいく必要性を感じているところでございます。

 輸出関連も先ほど申し上げましたように、円高の是正によって収益は上がっていますけれども、製品出荷の状況は決して増えているわけではなく、残念ながら、まだ設備投資につながっている状況も生まれてきてはいないという段階でありますので、やはり長い目で見た需要というのが見込まれる環境をつくり出すことが昨年以上に重要なテーマになってきていると思います。

 愛媛県を見た場合、東予のものづくり産業の集積、紙・パルプ産業あり、化学製品関係あり、あるいは金属機械関係、造船、タオル、先端産業と、非常に裾野の広いものづくり産業が地域ごとに歴史を刻んでまいりました。この中予においても、加工製品をはじめとする産業が非常に大きな可能性を秘めているところでありますけれども、こうした産業の裾野には技術を持った中小企業の存在があるわけであります。

 これまで、この高い技術を持った中小企業は、そのエリアとあるいはグループの中だけで動いていた時代が長く続いていましたので、外に知られることはそうはありませんでした。しかし、今の経済情勢を考えたときに、こうした実力のある、技術のある中小企業がそのエリア以外にも、あるいはグループ以外にも、活用方法を求めて企業の未来を切り開いていく時代に入ってきていると考えます。

 そんなところから第一段階でまず、愛媛県内の中小企業の技術や製品のデータベースを作らせていただきました。それが愛媛ものづくり企業『すご技』データべースです。

 そして第二段階として、愛媛県が主催するさまざまな商談会の設定を追い求めてまいりました。中小企業にとりましては、単発、単独で大手企業の門をたたいてもなかなか本当の商談まで持っていくことは難しいケースが多いと思います。そこで、それをカバーするのが愛媛県主催の商談会でありまして、相手さんに話をつけ、愛媛県がしっかりとした企業を選抜して呼び掛けるので、安心して臨んでいただける、そういう形での商談会を行うことにより、最初のハードルを難なく越えることができて、いきなり実のある商談に入っていけるというメリットがあると考えます。

 こうしたことを国内だけではなく、海外も含めて、現在、取り組んでいるさなかでありますけれども、今日はそうした愛媛ものづくり企業『すご技』データベースに掲載された県内企業の皆さんと、そして関心を持っていただいた県外の大手の皆さんにお集まりいただきましたので、同じような趣旨で、新たな技術同士のマッチングによる新ビジネスの誕生を心から期待しているところでございます。

 私どもは、そのことによって新たな道が切り開かれて、企業の成長につながり、また、雇用や税収へとつながっていけばそれに越したことはないわけであります。ぜひこの機会を活用していただき、皆さんの素晴らしい出会いが生まれることを期待していますので、どうぞよろしくお願い申し上げまして、挨拶とさせていただきます。御参加いただきまして本当にありがとうございました。


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