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平成25年度新規採用職員辞令交付式知事あいさつ

ページID:0010934 更新日:2013年4月30日 印刷ページ表示

日時:平成25年4月1日(月曜日) 10時00分

場所:県庁本館4階 正庁

 

 

 今日は4月1日、いよいよ皆さんにとりまして、県庁職員としての生活がスタートするわけでありますけれども、心地よい緊張感を持って、今日に臨まれたんではないかと思います。

 県政全般の詳しい話につきましては、研修でまたお話しをする機会をとっておりますので、今日は皆さんをお迎えするお祝いと基本的なことだけをお伝えして、挨拶とさせていただきます。

 今、地方自治体の世界、大変、歴史的には分水嶺に立たされていると言っても過言ではありません。地方分権という言葉はお聞きになっていると思いますけれども、これまでの経験則をそのまま生かすだけではすまないような制度の変更や、さまざまな変化がわれわれの前にこれから立ちふさがると思います。そういう大事な大事な時期に、皆さんはこの愛媛県庁の扉をたたきました。ぜひ一日も早く戦力になって、大いに皆さんの力をそれぞれの部署で発揮していただきたいと思います。

 行政ですから、教育もあり、経済もあり、安全・安心もあり、環境もあり、インフラ整備もあり、さまざまな課題にみんなでチームで挑戦をしていかなければなりません。その戦力になる前にまず皆さんには、社会人として、そしてまた県庁マンとして、ぜひ早くなじんでいただきたいと思います。幸い、県庁の職員の皆さん、本当に優秀な方、先輩が多いですから、いろんなことを教えてもらえると思いますので、皆さんはそれぞれこれまで培ってきた学問であるとか、経験をお持ちだと思いますけれども、それが生かされることも十分にありますし、また、それを生かすためには、やはり先ほど申し上げた社会人、県庁マンとしての意識というものを高めていただきたいと思います。

 全ての基本は何か、非常に単純な話でありますけれども、挨拶にあります。まず挨拶ができない人間は成長していきません。人間としての基本であります。新採職員らしく、配属された部署では誰よりも大きな声ではきはきと挨拶できる職員になってください。本当に単純なことでありますけれども、ともすればこれをおろそかにしてしまう。そんなところから覇気がなくなったり、人間関係がおかしくなったり、ということはままあることですから、挨拶ができる職員、あえてこれを最初に申し上げておきます。

 そして、もう一つは、皆さん新採職員でありますから、本当に失敗を恐れずにがんばってほしいと思います。若さの特権は、やり直しがきくというところにあるわけですから、何も分からないのが当たり前で、失敗することも当たり前、そこでいろいろと指導されたり、時には怒られたり、それを後ろ向きに捉えるのではなくて、前向きに捉えて成長につなげるという気持ちで臨んでほしいと思います。

 私も社会に出て約30年たちますけれども、特に、新しく社会に出た方々につきましては、3年間が勝負です。スポーツでも、基本をおろそかにしたアスリートは、その後伸びることがありません。基本をしっかり身に付けた後に、成長が待っているわけでありますから、3年間ともかく本当に何もかも新しいことにチャレンジするんだという精神を持って、徹底的に吸収をしていってもらいたいと思います。そのための心構えとして一つ申し上げるのは、皆さんそれぞれ自信もあると思いますけれども、過信はやめてほしいなと思います。知識を得る最良の手段は、己が無知だと悟ること。自分は本当にさらからスタートするんだという謙虚な気持ちが新しい知識を吸収する最大の力になります。ぜひこのことを覚えておいていただきたいと思います。

 先ほど申し上げました県庁、地方自治体が置かれている状況が変化してきていますから、今、全県庁職員に五つの心構え、意識を変えてほしいということを申し上げています。このことについては、また研修で触れさせていただきますけれども、単純に言葉だけ並べますと、「何故できないかではなく、どうすればできるか」を常に意識してほしいということ。「失敗を隠すのではなく、積極的に公表する」ということ。「情報に振り回されるのではなく、情報を活用する」ということ。「やってあげるではなく、やらせていただく、一緒にやる」ということ。そして、「自治体に倒産はないということではなく、自治体に倒産はありえる」ということ。この五つは、全県職員に共有していただきたい意識改革として、大きく掲げているところでありますから、しっかりとこの新しい時代に対応できる公務員の考え方の基本として、身に付けていただきたいと思います。

 また、福祉、教育、経済、先ほど申し上げたいろんな分野がありますから、皆さんそれぞれの分野で活躍をしていただくわけでありますけれども、共有していただきたいことがあります。それは、愛媛県職員である以上は、総合商社「株式会社愛媛」の営業マンたれということであります。愛媛県の活性化なくして、われわれの仕事は成り立ちません。活性化があって、雇用が発生する。そして、税収が生まれる。その税収がわれわれのさまざまな施策の展開へとつながる。そのためには、一専門家ではなく、常に愛媛県を売り込む意識を一人一人が持ってほしいと思います。愛媛県には素晴らしい素材がたくさんあります。まずはそれを知ることから始めてください。その魅力は、皆さんもすぐさま感じ取れると思いますし、それを身に付けて、仕事以外においても、一人一人が、「愛媛県というのはこんなにすごい物があるんだ」「こんなに素晴らしい所なんだ」ということをPRできる職員になってもらいたいと思います。

 本当にこれから、長い県職員の生活が始まると思いますけれども、体調管理には十分気を付けて、精一杯奉職をしていただきたいと思います。皆さんが一日も早く、「いやあ、やるなあ」というふうな実感をわれわれができるような戦力となってもらえるよう心から期待していますので、皆さんの活躍を念願して、歓迎の挨拶といたします。

 それでは、これからどうぞよろしくお願いたします。おめでとうございました。


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