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平成24年度退職者感謝状贈呈式知事あいさつ

ページID:0010932 更新日:2013年4月30日 印刷ページ表示

日時:平成25年3月29日(金曜日) 10時30分

場所:県庁本館4階 正庁

 

 

 約40年、それぞれによって若干年数は違うと思いますけれども、大変長きにわたりまして、県庁に勤められました150名の退職される皆さん、本当にお疲れさまでございました。特に今回は、国の法律改正に伴いまして、本県でも、退職手当の民間準拠の問題が浮上いたしました。非常に中途半端な区切りということで、皆さんに大変いろんな思いをさせてしまったのではないかと思います。そういう中で、皆さん全員が県庁マンとしての誇りを持って、最終日まで見事に職務を勤め上げられたその姿勢に対しまして、本当に心から敬意を表します。一人一人の皆さんがいかに仕事に真摯に向き合い、プライドを持って職務に精励したか、その証しではないかと思いますし、また、皆さんの後輩の方々がその姿勢をしっかりと見つめていたものと思います。今年退職される皆さんは、そういう意味では、県庁の歴史の中でも非常に大きな役割を果たしていただいたのではないかと思いますし、きっと皆さんの後輩がその魂をしっかりと受け継いで、県庁職員として、立派に仕事をしてくれるものと確信しているところであります。

 皆さんは、昭和50年頃に入庁されたと思いますけれども、その時代は、私自身はまだ学生でありましたが、オイルショックが起こって、狂乱物価等で世の中が混乱していた時代だと思います。そうした時代の仕事というのは、変化が激しいですから、いろいろと大変な問題も多かったと思います。そして、それを乗り越えられまして、安定的な経済成長、やがてバブルの時代に入っていくわけありますけれども、このときは、言葉は悪いですけれど、「いけいけどんどん」の全国的なムードの中での仕事というものが、おそらく印象に残っているのではないかと思います。しかし、それはいつまでも続くものではありませんから、その後バブルははじけて、今度は、苦難の道のりが始まっていくわけであります。バブル時代に拡張した「つけ」を、全国的にどう収めていくのかという、本当にオールジャパンの課題に向き合っていく中で、全ての部署が苦慮されたと思います。特に、その間、日本の社会においては、少子高齢化という新たな問題が浮上いたしました。社会構造が変わっていきますから、特に社会保障関係を中心として、これまでの経験則では乗り越えられない時代に突入したわけであります。こうした中で、皆さんの世代は、まさに苦慮する時代のリーダー格として手腕を発揮していただいたと思います。そのことが現在の県の状況につながっているわけでありまして、心から感謝を申し上げます。

 私も2年前に、この仕事をいただきまして、皆さんと一緒に県政を担わせていただくことになりました。たかが2年、されど2年でありまして、率直に、幹部の皆さんの、そして、それぞれの部署の皆さんのマンパワーの力強さを痛切に感じた2年でもありました。一緒に仕事をしていて、本当に目的に向かって、組織で動き、目標をしっかりとつかみ取るという感動の連続でありましたけれども、皆さんと一緒にこうした仕事ができたこと、個人的にも思い出に刻まれています。ぜひ一人一人の皆さんが自信と誇りをしっかりと胸に焼き付けて、新しい道へスタートしていただきたいと思います。これから、それぞれの道が待っていると思いますけれども、何かと生活習慣が変わると思います。こういうときには、特に体調管理だけは十分に気を付けていただき、今後とも先輩として、われわれも皆さんが残した実績をしっかりと受け継いで、更なる成長を目指してまいりますので、どうぞ温かく見守っていただきますよう心からお願い申し上げます。本当に長きにわたる県庁生活、お疲れさまでした。そして、どうもありがとうございました。


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