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平成23年度幹部職員辞令交付式知事あいさつ

ページID:0010921 更新日:2013年1月15日 印刷ページ表示

日時:平成23年4月1日(金曜日) 11時00分

場所:県庁本館4階 正庁

 

 4月1日ということで新年度がスタートします。今日、辞令を交付させていただきました皆さんが、まさに愛媛県庁の管理職として、私ども一緒になって力をあわせてこの一年間、頑張っていくことになるわけです。この一年間、どうぞよろしくお願いします。

 御案内のとおり、今年は例年と違い、東日本大震災の影響がかなり出てくる気がいたします。いつもではない仕事である被災地への支援、人的な支援も相当長期にわたって、いろんな部署に影響してくると思いますが、被害のなかった地域として、可能な限りの支援を行うことが務めだと思っております。日々の業務、新しい事業への取組み、そこに東日本大震災への支援が加わり、大変多忙な時期が続くでしょうが、使命感を受け止めながら、乗り切っていただきたいと思います。

 この影響は、長い目で見るといろんなところに出てくると思っています。一つは、日本経済全体の動向であり、本県には直接の被害はなかったとはいえ、国内における経済的な結び付きや分業を考えますと、東北地域の産業の打撃が、愛媛県の産業界にも影響を与えることは避けられません。大変不透明な状況が続き、大体3ヶ月くらいで、そんな影響が出てくるのではないかと思っております。

 このような中で、国の方針も、おそらくは、東北の復興が非常に大きなテーマになってくると思いますから、地方自治体全体で見れば、財政的にも、極めて厳しい状況が立ちはだかることを、覚悟しなければならないと感じています。

 一方で、地方分権も進んできますから、当然のことながら、仕事のありようが大きく変わってくる可能性も出てまいります。いわば積極的な姿勢、昨年までと同じことをやっただけではダメなんだという前提、こうしたことを踏まえて、五つの心構えを就任時にお示しさせていただきました。皆さん自身が、それぞれの部・課の責任者でありますから、課員の皆さんに、部員の皆さんに浸透させていただきますよう、まずもってお願いを申し上げたいと思います。

 また、先ほど、新採職員60数名の入庁式がございました。部署によっては新人が今日から早速、配置をされることになると思います。最初が肝心でありますから、しっかりとした指導を心からお願いを申し上げます。特に、厳しい時だからこそ明るい空気をつくっていく必要性を感じておりますので、皆さんが管理職として、率先して挨拶の励行をし、そういう空気を、是非、つくっていただきたいと思います。

 震災の話に戻りますけれども、経済的な問題、財政的な問題だけではなく、愛媛県は原発立地県でございますから、当然のことながら、県民の不安感の払拭も大きな課題になります。また、先般の震災直後の避難訓練で、参加率が5%、6%というような地域もあったと伺っており、根本的に人の命を救うことが第一義的な課題でありますから、こうしたテーマも根本から見つめ直していく必要があろうかと思います。

 更に、今年、大きく変わったテーマとして、基礎自治体との交流の強化が挙げられます。去年は1人でしたが、今回は、20人の市町との人事交流が始まります。基礎自治体は、私は10年間経験しましたけれども、若干、愛媛県とは異質なところもあり、常に住民と向き合いながら、住民の声にさらされながら仕事を進めていく職場であります。もちろん中身も違います。是非、こうした市町といい関係をつくり、上下ではなく、本当の意味での役割分担をしながら、協力するところは協力し合い、時代を乗り越えていくという視点でもって、その関係を捉えていただけたらと思っております。

 今日、県議会議員選挙が告示されました。議会と理事者の関係というのは、一つには、私たちのすることをチェックする機関であるということ。そして私たちが進める施策の議決をいただく機関であるということ。このほか、さまざまな提案を時にはいただくこともあるでしょう。ただ、そこには心地よい緊張感が必要であります。もちろん、いい提案についてはどんどん吸収、受け入れて実施に移していけばいいと思いますが、理不尽な申し入れについては、毅然とした態度で臨むことも大切です。いろんな悩みがあれば、是非、私に振ってください。私の方で、必ずや体を張ってでも解決に導くなど、その点はしっかりと対応をしていきたいと思っております。

 本当に課題は山積していますけれども、一人ひとりのマンパワーのレベルは高いものがあると確信しています。役割分担をしながら、加えて、こういう時期は連携が大事でありますから、報告等々、また情報の共有等々をしながら、皆さんには御活躍をいただきたいと思います。特に、今の震災については、県民の関心も非常に高くなっています。こういう危機管理のときに大事なことは、冷静になること、大きな方針を共有すること、そして組織で動くこと、これに尽きると思っています。今回、大きな方向性は、ホームページに文章を載せておりますので、皆さんも情報を共有され、県民の皆さんから問い合わせや質問があったときは、自分の部署とは関係がなくても、最低限のことはしっかりと受け答えができるよう、常に積極的に情報を入手していただきたいと思います。

 これから一年間、力をあわせてがんばりましょう。よろしくお願いいたします。


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