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四国新幹線整備促進期成会 第5回東京大会知事あいさつ

ページID:0010906 更新日:2023年9月6日 印刷ページ表示

日時:令和5年8月30日(水曜日)11時00分

場所:東京プリンスホテル(東京都)

 

 愛媛県知事の中村でございます。

 今日は、四国選出の国会議員の先生方、そして、四国中の経済界の皆さん、また、各県の県議会議員の先生方、そして市長さん、町長さん、市町議会議員の皆さんも含め、本当に、四国が一つの目標に向かって力を合わせるすばらしい空気の中で本会が開かれますことを、本当に頼もしく思っております。

 私は、昨晩、愛媛県の新居浜市で会合に出席をしておりました。今日は、在来線と四国新幹線に関する要請活動を朝から夕方までずっと続けるということで、これに間に合うためには、新居浜から1回松山に帰って、朝1便の飛行機で飛ぶことも考えましたが、鉄道の仕事が待っているからそれはやめて、今回は寝台列車で東京に行くことにいたしました。

 22時前の坂出発のサンライズ瀬戸に乗りましたけれども、そのときに珍しく、6分遅れで列車が到着をいたしました。何か嫌な予感はしたのですけども、6分遅れぐらいだったら大丈夫だろうと思って、しばらくしてから、ぐっすりと眠りについたわけであります。

 翌朝の4時半、大きな車内放送が聞こえてきて、飛び起きました。ぱっと窓の外を見ると、なぜか4時半の時点で、ホームの看板は新大阪になっている。いったい何が起こったんだ。車内放送を聞いておりますと、山陰から来たサンライズ出雲の前の列車が、鹿と激突する事故があって、サンライズ出雲が動けない。そのため、サンライズ瀬戸は、今日は新大阪止まりです。こういうアナウンスが流れてきました。この時、私は思いました。ああ、新幹線だったら鹿とぶつかることはないだろうなあ。そのあとのアナウンスは、5時から5時15分まで扉が開きますので、その間に全員降りてほしいと。でも、お客様、大丈夫です、この後、のぞみの始発の200号が6時に出発しますという案内がありました。

 少し時間があったので、余裕を持ってのぞみに搭乗しました。サンライズ瀬戸は朝7時過ぎに到着予定でありましたけども、のぞみは、8時23分に東京駅に着くことができました。改めて思いました。新幹線は本当に便利だなあと。1日でこれだけの体験をするとは珍しいことであります。ただ、一つ言いますと、昨日のサンライズ瀬戸、本当に乗り心地がよく、ぐっすり眠れました。

 さて、本当に、今、機は熟したという感じがしております。これから国会でも議論していただきたいのは、そもそも、鉄道とは国民にとっていかなるものなのか、いかなる存在なのかというそもそも論。そして、分割民営化のときに前提となっていた右肩上がりの経済成長、人口増加、5、6%の金利がもたらす金利の利益。こういった前提は全部崩れ去りました。その時点で、新幹線事業を持たない北海道と九州と四国は大丈夫なんだろうかという議論があったはずであります。九州はそのうち新幹線が整備され、そこから脱出をしました。新幹線事業の収益が上げられない状況に置かれている四国と北海道は、ひとたまりもありません。

 これから、収益事業たる新幹線が四国になければ、鉄道そのものが四国中から消え失せてしまうことにも、将来あり得るのではないかと危惧をしております。

 今日は国会議員の先生方、両山本先生から力強いお言葉もございました。そして、これだけの方々が本当に心を一つにして集まっています。機は熟しました。これから、我々知事も四国新幹線の整備を目指して、全力で取り組みますので、皆さん、一緒になって夢の実現に向かって一歩を踏み出しましょう。

 頑張りましょう!


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